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王都
王都
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慣れない馬に支えられながら野宿や小さな街の宿などに寝泊まりしながら1週間がだった。
「腰いたーい」
痛む腰を摩り、モキュモキュと串焼きの鶏とハードパンを食べていた。
「いずれ慣れる。股は痛くないだろ」
ゴッとユリウスの脛を蹴ったマリは座ったまま横に2歩ぐらいずれた。
慣れない馬で馬と接している部分の皮がむけてしまいしばらく何するのも痛く我慢していたがユリウスにバレ直してもらった。
幸い患部を見せなくてよかったのが救いだ。
もし、その場合冷水に沈めた後氷漬けにするところだった。
「蹴るな。ほらスープできたから食器を出せ」
ユリウスいやれ眉間にしわを寄せながらアイテムスペースから木の器を出して渡した。
「明日の昼には着くから風呂にも入れるぞ」
「はーい」
この1週間一緒に過ごして気がついたことがあった
。
ユリウスは世話焼きで少々心配性のようだ。
少し長風呂をすれば様子を観にくる。
顔が少しでも赤いと熱を測られる。
など、あげたらキリがな苦なるかもしれないのでやめておく。
そんなこんなで旅をし王都への道のりを問題なく進んで、今正門前に並んだ。
「そこ!列を乱さない!」
「横入りしない!」
「次の人!」
門からずっと騎士たちの大声が響いている。
文句を言っている人もいるが大体は素直に並んでいる。
マリも長蛇の列を並んでいたが列に並んでいる人の多さに人酔いをした。
というより熱が出た。
ソグムの街も人は多いが、比べ物にならないほどだ。
「ううっ」
「ほらマリ、ちょっと口開けろ」
「やー!」
「やーじゃない、いい子だから。口開けろ」
長蛇の列に並びながらこの会話は繰り広げられているため前後の人たちはまりたちの様子をチラチラ観ていたりガン見している。
「早めに解熱剤飲まないとお前の場合魔力暴走起こすって!いいから飲め!」
「やあだ!」
「…………」
「…………」
ユリウスが青筋を立て黙るとそれに気づいたマリは顔を強張らせて黙った。
「ユーリ」
「……」
名前を呼ばれても反応しないユリウスの服を掴み、おずおずと口を開けた、
「……んぐっ」
小さく開けた口に粉薬をこぼすことなく入れ込み、水の入った小瓶をねじ込み、吐き出さないように鼻と口を押さえた。
「全部飲んだか?」
「ん」
緩く口を開け下を向いたが何も出てこなかった。
「ホー!」
いい子とでもいうように柔らかい羽がマリの頭を撫で擦り寄った。
「んんー」
「完全に熱出てきたな……」
瓶をしまったユリウスはため息一つこぼすとまりを抱き上げ、手を差し出した。
「身分証出しとけ」
「んん??」
少しばかり出させるのが遅く理解することなくユリウスの方に顔を埋め荒い呼吸と寝息が聞こえ始めた。
「寝たか」
ため息を再びこぼし、マリを抱き直した。
バサバサ羽音を立てユリウスの腕に止まったネェージュはアイテム鞄の顔を突っ込み、嘴でギルドカードを咥えユリウスに渡した。
「姫さん寝ましたかぁー」
「ウェルズ」
突然現れたウェルズに驚くこともせず、振り向いたユリウス。
割り込まれた後ろの人物は驚いた顔し、オロオロしていた。
「あぁーすぐ退きますぅーこの人に用あるだけなんでぇ」
ちらりと後ろの人物を見たウェルズはニコニコ笑いながら答えれば渋々納得した顔をした。
うんうんと頷いたウェルズは耳元で囁いた。
「エインズワーズ公爵家へ君たちを迎える準備はできています」
名前はなんと言ったかは忘れたがマリが良く知る騎士の声で言ったウェルズは瞬きして開いた時にはもういなかった。
「腰いたーい」
痛む腰を摩り、モキュモキュと串焼きの鶏とハードパンを食べていた。
「いずれ慣れる。股は痛くないだろ」
ゴッとユリウスの脛を蹴ったマリは座ったまま横に2歩ぐらいずれた。
慣れない馬で馬と接している部分の皮がむけてしまいしばらく何するのも痛く我慢していたがユリウスにバレ直してもらった。
幸い患部を見せなくてよかったのが救いだ。
もし、その場合冷水に沈めた後氷漬けにするところだった。
「蹴るな。ほらスープできたから食器を出せ」
ユリウスいやれ眉間にしわを寄せながらアイテムスペースから木の器を出して渡した。
「明日の昼には着くから風呂にも入れるぞ」
「はーい」
この1週間一緒に過ごして気がついたことがあった
。
ユリウスは世話焼きで少々心配性のようだ。
少し長風呂をすれば様子を観にくる。
顔が少しでも赤いと熱を測られる。
など、あげたらキリがな苦なるかもしれないのでやめておく。
そんなこんなで旅をし王都への道のりを問題なく進んで、今正門前に並んだ。
「そこ!列を乱さない!」
「横入りしない!」
「次の人!」
門からずっと騎士たちの大声が響いている。
文句を言っている人もいるが大体は素直に並んでいる。
マリも長蛇の列を並んでいたが列に並んでいる人の多さに人酔いをした。
というより熱が出た。
ソグムの街も人は多いが、比べ物にならないほどだ。
「ううっ」
「ほらマリ、ちょっと口開けろ」
「やー!」
「やーじゃない、いい子だから。口開けろ」
長蛇の列に並びながらこの会話は繰り広げられているため前後の人たちはまりたちの様子をチラチラ観ていたりガン見している。
「早めに解熱剤飲まないとお前の場合魔力暴走起こすって!いいから飲め!」
「やあだ!」
「…………」
「…………」
ユリウスが青筋を立て黙るとそれに気づいたマリは顔を強張らせて黙った。
「ユーリ」
「……」
名前を呼ばれても反応しないユリウスの服を掴み、おずおずと口を開けた、
「……んぐっ」
小さく開けた口に粉薬をこぼすことなく入れ込み、水の入った小瓶をねじ込み、吐き出さないように鼻と口を押さえた。
「全部飲んだか?」
「ん」
緩く口を開け下を向いたが何も出てこなかった。
「ホー!」
いい子とでもいうように柔らかい羽がマリの頭を撫で擦り寄った。
「んんー」
「完全に熱出てきたな……」
瓶をしまったユリウスはため息一つこぼすとまりを抱き上げ、手を差し出した。
「身分証出しとけ」
「んん??」
少しばかり出させるのが遅く理解することなくユリウスの方に顔を埋め荒い呼吸と寝息が聞こえ始めた。
「寝たか」
ため息を再びこぼし、マリを抱き直した。
バサバサ羽音を立てユリウスの腕に止まったネェージュはアイテム鞄の顔を突っ込み、嘴でギルドカードを咥えユリウスに渡した。
「姫さん寝ましたかぁー」
「ウェルズ」
突然現れたウェルズに驚くこともせず、振り向いたユリウス。
割り込まれた後ろの人物は驚いた顔し、オロオロしていた。
「あぁーすぐ退きますぅーこの人に用あるだけなんでぇ」
ちらりと後ろの人物を見たウェルズはニコニコ笑いながら答えれば渋々納得した顔をした。
うんうんと頷いたウェルズは耳元で囁いた。
「エインズワーズ公爵家へ君たちを迎える準備はできています」
名前はなんと言ったかは忘れたがマリが良く知る騎士の声で言ったウェルズは瞬きして開いた時にはもういなかった。
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