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王都
食べ歩き
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お互いの血を取り込み面倒ごとを避けるため認識阻害を使い街を見て周り気になったものを手に取り買ったりしていてまったりと時間を過ごしている。
ネェージュも認識阻害で白鳩のような姿になって隠しているがいっしょにいる。
「あれ?この匂い……」
「気が付いたか?此処ジュルド街の名物焼きおにぎり。馴染みがあるんじゃないか?」
ソグムの街で香ってくるソースの焦げる匂いとは違い醤油のあっさりとした優しげな焦げる匂いにおやつにたまに行く祖母の家で出た焼きおにぎりが頭によぎった。
「うん、おばあちゃんの家で食べてた。懐かしい」
「食うか?」
「うん、食べたい」
ユリウスの問いかけに頷いたマリの頭をひと撫ですると焼きおにぎりの売っている屋台に行き買いに行く。
その間に果実水をアイテムスペースから取り出しておく。
もちろんアイテムカバンから出しているふうに見せかけてだ。
ゆらゆらと湯気を出して髪に包まれた焼きおにぎりを二つ両手に持ち近づいてきたユリウスに交換するように果実水を渡した。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「いただきます」
礼を言い、パクりと一口食べると醤油の香りと焦げたところの香ばしさが口一杯に広がり、パクパクと止まることなく食べ進めていく。
「美味しいか」
「うん、久々の味、ソグムにはソースがあるけど醤油も懐かしいものでもあるから」
「マリにとって身近な調味料だしな」
ソグムではソースは身近にあり店などで売られているが醤油となるとなかなか入手ができない。
マリ自身、醤油そのものがこちらにもあると知ってはいたが人気も高いためソグムの町まで流通していなかった。
「王都につけばミソやショウユを売っている商会の店があるからそこで買えばいい」
「本当?」
「ああ、食の神とも言われたタカオミという人物が取引をしていた商会の本店がある」
なんでも、この街ジュルドは食の街とも呼ばれていて此処からは発進された食べ物も多くあるという。
「ということはタカオミって人の拠点だった?」
「そうじゃないか?何せ100年前のことだからな」
「そうなの?」
「ああ、そのはずだ。何か聞いているか?」
ユリウスに聞かれ首を傾げながら最後の一口を食べ終わらせて見上げた。
「うーん、同世代ってことと同じ年代でもかなり時間は経過してるってことかな」
流石に亡くなっているとは聞いてるけど…
そんなに時間が空いてるとは思ってもいなかった。
「ふーん」
興味があるような。ないような声色で帰ってきて再びユリウスを見るが視線が合うことはなかったが一つの屋台を指を指した。
「あそこの屋台バターとショウユを使ったジャガイモの屋台だ。食べてみるか?」
「じゃがバター!食べたい!」
「確か、そんな名前だったな」
買ってくるー!と声をかけて、足早にその屋台へと向かうマリを見送りため息をこぼし隣に視線をやり手に持ったままの焼きおにぎりを差し出す。
「今日は助かった」
「どもぉー、ありがたくもらいますぅー」
特徴のある喋りをするウェルズがいた。
ユリウスから受け取り大きな口を開け焼きおにぎりの半分が消えた。
「いやーなんとかなって良かったぁ、危うくユリウスが本当に捕獲されるところでしたぁ」
真にそう思っているのかはわからないがその声色は楽しそうだ。
「契約しているとは言ってもぉー暗殺者がぁいる状態でよくあんなに寝れますよねぇ」
今回の王都への移動はウェルズが密かについてきている。雇い主とそういう契約をしたのだろう。マリに気づかれないように完全に気配を消している為全く気が付いていない。
「まあ、普段から気配察知を使ってるわけでもなさそうですからねぇ、ああやっていると普通の庇護欲そそる女の子ですわねぇ。強くておっかないはずなのにぃ」
残っている焼きおにぎりを口に放り、屋台のお兄さんからじゃがバターを受け取ったマリが振り返る前に人混みに消えていくウェルズを視界の端で見送る。
「買ってきたよー」
マリの嬉しそうな弾んだ声がユリウスの耳に届きいつの間にか寄っていた眉間のシワを伸ばして戻ってきたマリの手にあるじゃがバターに刺してある串に手を伸ばし口に入れた。
「あっ!?」
驚いた顔をしたが呆れた顔になったマリももう一個の櫛に刺さっているイモを頬張った。
大きなジャガイモを切ったものではなく。コロコロと小さいジャガイモを蒸してバター醬油に絡めてあり食べやすい。
「ん、うま」
自然にそんな言葉がユリウスの口から漏れる。
「この味、最高ー!」
嬉しそうに美味しいという感情が表に出た表情で黙々も食べているマリを見てユリウスの顔に自然と冷血と言われている暗殺者の顔に笑みが見えた。
その顔を見たウェルズは顔を引き攣らせたのは二人は知らないだろう。
ネェージュも認識阻害で白鳩のような姿になって隠しているがいっしょにいる。
「あれ?この匂い……」
「気が付いたか?此処ジュルド街の名物焼きおにぎり。馴染みがあるんじゃないか?」
ソグムの街で香ってくるソースの焦げる匂いとは違い醤油のあっさりとした優しげな焦げる匂いにおやつにたまに行く祖母の家で出た焼きおにぎりが頭によぎった。
「うん、おばあちゃんの家で食べてた。懐かしい」
「食うか?」
「うん、食べたい」
ユリウスの問いかけに頷いたマリの頭をひと撫ですると焼きおにぎりの売っている屋台に行き買いに行く。
その間に果実水をアイテムスペースから取り出しておく。
もちろんアイテムカバンから出しているふうに見せかけてだ。
ゆらゆらと湯気を出して髪に包まれた焼きおにぎりを二つ両手に持ち近づいてきたユリウスに交換するように果実水を渡した。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「いただきます」
礼を言い、パクりと一口食べると醤油の香りと焦げたところの香ばしさが口一杯に広がり、パクパクと止まることなく食べ進めていく。
「美味しいか」
「うん、久々の味、ソグムにはソースがあるけど醤油も懐かしいものでもあるから」
「マリにとって身近な調味料だしな」
ソグムではソースは身近にあり店などで売られているが醤油となるとなかなか入手ができない。
マリ自身、醤油そのものがこちらにもあると知ってはいたが人気も高いためソグムの町まで流通していなかった。
「王都につけばミソやショウユを売っている商会の店があるからそこで買えばいい」
「本当?」
「ああ、食の神とも言われたタカオミという人物が取引をしていた商会の本店がある」
なんでも、この街ジュルドは食の街とも呼ばれていて此処からは発進された食べ物も多くあるという。
「ということはタカオミって人の拠点だった?」
「そうじゃないか?何せ100年前のことだからな」
「そうなの?」
「ああ、そのはずだ。何か聞いているか?」
ユリウスに聞かれ首を傾げながら最後の一口を食べ終わらせて見上げた。
「うーん、同世代ってことと同じ年代でもかなり時間は経過してるってことかな」
流石に亡くなっているとは聞いてるけど…
そんなに時間が空いてるとは思ってもいなかった。
「ふーん」
興味があるような。ないような声色で帰ってきて再びユリウスを見るが視線が合うことはなかったが一つの屋台を指を指した。
「あそこの屋台バターとショウユを使ったジャガイモの屋台だ。食べてみるか?」
「じゃがバター!食べたい!」
「確か、そんな名前だったな」
買ってくるー!と声をかけて、足早にその屋台へと向かうマリを見送りため息をこぼし隣に視線をやり手に持ったままの焼きおにぎりを差し出す。
「今日は助かった」
「どもぉー、ありがたくもらいますぅー」
特徴のある喋りをするウェルズがいた。
ユリウスから受け取り大きな口を開け焼きおにぎりの半分が消えた。
「いやーなんとかなって良かったぁ、危うくユリウスが本当に捕獲されるところでしたぁ」
真にそう思っているのかはわからないがその声色は楽しそうだ。
「契約しているとは言ってもぉー暗殺者がぁいる状態でよくあんなに寝れますよねぇ」
今回の王都への移動はウェルズが密かについてきている。雇い主とそういう契約をしたのだろう。マリに気づかれないように完全に気配を消している為全く気が付いていない。
「まあ、普段から気配察知を使ってるわけでもなさそうですからねぇ、ああやっていると普通の庇護欲そそる女の子ですわねぇ。強くておっかないはずなのにぃ」
残っている焼きおにぎりを口に放り、屋台のお兄さんからじゃがバターを受け取ったマリが振り返る前に人混みに消えていくウェルズを視界の端で見送る。
「買ってきたよー」
マリの嬉しそうな弾んだ声がユリウスの耳に届きいつの間にか寄っていた眉間のシワを伸ばして戻ってきたマリの手にあるじゃがバターに刺してある串に手を伸ばし口に入れた。
「あっ!?」
驚いた顔をしたが呆れた顔になったマリももう一個の櫛に刺さっているイモを頬張った。
大きなジャガイモを切ったものではなく。コロコロと小さいジャガイモを蒸してバター醬油に絡めてあり食べやすい。
「ん、うま」
自然にそんな言葉がユリウスの口から漏れる。
「この味、最高ー!」
嬉しそうに美味しいという感情が表に出た表情で黙々も食べているマリを見てユリウスの顔に自然と冷血と言われている暗殺者の顔に笑みが見えた。
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