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王都

招待状

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ユリウスが用意してくれた暖かい食べ物を食べて落ち着いたマリとユリウスはテーブル越しに向かい合って座っていた。

「マリを襲ったのは王家というより宰相の駒として動いている人物だ」

どうやらユリウスはその人物をよく知っているようだった。

「国にとって有害ならばその毒を積んでおこう。というより考えでいた」

「ということは国にとって邪魔?」

「いいや、合格」

そう言ってユリウスは、一枚の白い封筒を渡した。
受け取って見てみるとこの国の国家の旗に描かれている。剣と鷲を象った蝋で封がされていた。

「差出人は王家及び宰相だ。矢に塗られていたのは麻痺毒で猛毒ないだろう?」

「ユリウスがそう言ったよねー」

「もし、有益者として不合格ならば排除…って言い方は悪いな、力削ぐために徹底的に狙われていた」

「めっちゃ矢が飛んできてましたけど?!」

ガタッと立ち上がったが伸びてきた手に座らされた。

「そうだな、だが、君を襲ったのは一人だから。あれは忠告を含めて、本当は当てる気はでは無かった。弱い薬を使ってた」

あのあと、マリを家に連れ帰り寝かせたあと再び北の森へと入ったらしい。
一発目と思われる矢には弱い神経毒が塗られていた。マリの症状見て強目と思っていたがそうではなかったらしい。

どうやら効きやすい体質だそうだ。

矢を放った襲撃者は中和剤を塗った矢を放っていたがことごとく避けられ、困っているところにユリウスが登場したという。

「逃げるよね。普通。水浸しにて凍らしていい?」

「気持ちはわかるが落ち着け」

彼方としてもマリにはご退場してほしくもなく。当たってしまったのは誤算だった。
それで、この招待状と言うわけだとユリウスは言う。今朝方早馬で届けられた。

今まで忠告でわざと殺気を向け矢を近くに放つし、何日か後に招待状を送っていた。

「いや、何の忠告?」

「興味の対称だからな。貴族からしたら」

有益者となれば色んな方面からもいろんな意味で狙われるそんな意味。

国にとっての有益者としていてほしい彼らは出ていってほしくない。
この国の王子アルヴィンが既に対策をしてはいてくれたが、今回の件のお詫びがしたい。

「もうちょっと違う忠告方法はなかったの?元々呼ぶならその時に言えばいいのに、その忠告で死んだり、国に不信感を抱くとは思わないの?」

「そうだな、そんな気持ちがあっても国に発言しないからな」

「行かなきゃだめ?」

「ここはアルヴィン殿下の顔を立ててやってくれ、君が嫌がらないようにはしてくれてしな」

嫌な顔をするマリに苦笑して苦笑いをした。

国を出ていってやろうかと思ったが一言言ってからにしよう。

「しょうがないなぁ…今回だけね。文句は言うから」

肩をすくめたユリウスは面白そうな顔をした。

光月草をギルドに渡して、王都に行く準備を整えて、王都へ向かうことになった。
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