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蠢く影
自由気まま
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あれから3日が経ち、宿に戻って4日間ぐらい素材採取の依頼を少しこなしダラダラ過ごした。
宿に戻った時はイクスさんに半泣きで出迎えられて抱きしめられた。
モーガンも呆れたようで頬杖をつきながら、助けてくれることなくイクスが気が済むまでそのままの状態だった。
東の森へ行くと魔物はスライムなどあまり危険がないものが多いためピクニックなどに最適と言われている浜社に行きネェージュと木の実集めやお昼寝。サンドイッチなどを持参しのんびり過ごした。
「ホォー!ホホォ!!」
これはネージュもご満悦でマリの頭の上をくるくると周り笑みを浮かれるような表情になっていた。
たまにはこういうのもいいなと感じられた。
こちらの世界に来て三ヶ月が経ち、ずいぶん生活にも慣れてきた。そろそろ趣味に没頭していいだろうと仕立て屋で無地のハンカチを大量に購入し、手芸屋で糸やビーズなどを買い足して宿戻り、ネェージュが出入りできるように窓を開た。
森の家から持ってきた大きめな裁縫道具を取り出した。開けると段差ができるようになっており買ってきた糸やビーズを一旦しまい、ハンカチを取り出して図案を描き、枠に嵌めるとチクチクと縫っていく。
チクチクチク
マリの手先が器用に絵を描くように綺麗な絵柄や文字が無地の色とりどりのハンカチに縫われていく。
たった一つの頭文字だけだったり、鳥や蝶、蔦の模様を角につけたり、縁取るようように縫っていく。
マリの座っている椅子の近くにあるベットにはこんもりと縫い終わったものが山積みになっている。
ゴンゴンゴン
ノックにして少し乱暴なはげしいおとがへやにひびく。
「マリさん、大丈夫ですか?開けますよ!!」
どうやらノックの主はアルヴィンだった。焦った声はマリの返事を待たずに扉が蹴破るように乱暴に開けられた。
「えっと……おはようございます。どうしましたー?アルヴィンさん?」
刺繍針の先端ががマリの方向を向いて顔を出させていたところなので針を引っ張り、針山に刺して刺繍枠を机の上に置いた。
「おはようございます。倒れてなくてよかったです」
「んーん?イクスさんに朝あったと思うんですけどー?」
部屋の外にいたイクスを見るとプルプル首を振られた。
モーガンは首をやれやれと言った感じで振るとため息をつかれた。
「マリさんそれは4日前よ」
「ありゃ……」
「ネェージュちゃんはごはんねだりにきたり」
「外に行って食ってたみたいだけどな」
どうやら刺繍を始めて4日立っていたらしい。
ネェージュもマリに似てか、それとも女神のソルフェノーラティシエの気遣いなのかネェージも案外自由気質だ。
マリのことは好きで、何かあれば心配はするけれど何もなければ干渉してくることは少ない。
刺繍もちょうどキリのいいところなので、針から糸を抜き針をしまう。刺繍枠は大きさが異なる刺繍枠用の道具入れにしまった。
「どうやらマリさんは物事を没頭すると周りが見えなくなるタイプか」
「そうですね。今回は集中して新色を忘れたようですし」
「それにしてもすごい量ね」
マリが刺繍をしたハンカチの山を見てそれぞれの心境を口に出した。
これで、マリの自由さも身に染みた。
イクスは部屋に入ると果実水をマリに渡すと完成した刺繍をマジマジと見ていた。
その様子を果実水を飲みながら眺めた。
「マリさんこれいくつかもらっていいかしら?クオリティ高すぎるわ。仕立て屋さんに頼んで作ってもらうような出来栄えよ」
感心したようにいうイクスに首を振る。
「気に入ったものがあるのならあげるのはいいけど、完全に趣味だよー?」
「いえ、マリさん本当にいい刺繍です」
アルヴィンもマリの体調を見るために部屋の中に入り途中よりとはいえ間近で未完成の刺繍を見たが、高級店やそこそこ名高い仕立て屋が作るような綺麗な手巻き映えだ。
雑貨屋で売っているような刺繍入りのハンカチとは比べ物にならないくらいのクオリティだった。
裁縫スキルを持っていたとはいえ、これを趣味というのかと驚いたほどには技術的にも高いものだった。
「にしてもこの量どうするんだ??」
何も考えずにひたすら好きな図案を塗っていたマリは首を傾げた。
「何も考えてなかったー」
呑気にそう答えた時ネェージュが外から差から帰ってきた。
「おかえりー」
マリののんびりとした声が部屋に響く。
「そうね。一部は教会の孤児院に寄付をして、後は少しこちらに任せてもらってもいいかしら?」
寄付たらいいかと頷き、ハンカチが大量にあっても全て使えないので、どうしようもないので考えのあるイクスに任せることにした。
しかし、モーガンの顔は引き攣っていた。
「じゃあ、マリさんはご飯と睡眠とりましょうね」
大量のハンカチの処理がひと段落するとアルヴィンはマリに向き直り黒い笑みを浮かべた。
「さて、マリさんは食事と睡眠とりましょうね??」
これは怒っていると思ったマリは心配をかけてしまった為素直に頷きいた。
「趣味に没頭するのはいいですが陽の満ち欠けには気をつけてください。イクスさんずっとアナタを心配してモーガンも相談してきたんですよ」
食事が用意されるまでアルヴィンのお説教は続き、用意された胃に優しい食事を食べて、お風呂にゆっくり浸かり。マリの体にとっては4日ぶりの眠りへとついた。
宿に戻った時はイクスさんに半泣きで出迎えられて抱きしめられた。
モーガンも呆れたようで頬杖をつきながら、助けてくれることなくイクスが気が済むまでそのままの状態だった。
東の森へ行くと魔物はスライムなどあまり危険がないものが多いためピクニックなどに最適と言われている浜社に行きネェージュと木の実集めやお昼寝。サンドイッチなどを持参しのんびり過ごした。
「ホォー!ホホォ!!」
これはネージュもご満悦でマリの頭の上をくるくると周り笑みを浮かれるような表情になっていた。
たまにはこういうのもいいなと感じられた。
こちらの世界に来て三ヶ月が経ち、ずいぶん生活にも慣れてきた。そろそろ趣味に没頭していいだろうと仕立て屋で無地のハンカチを大量に購入し、手芸屋で糸やビーズなどを買い足して宿戻り、ネェージュが出入りできるように窓を開た。
森の家から持ってきた大きめな裁縫道具を取り出した。開けると段差ができるようになっており買ってきた糸やビーズを一旦しまい、ハンカチを取り出して図案を描き、枠に嵌めるとチクチクと縫っていく。
チクチクチク
マリの手先が器用に絵を描くように綺麗な絵柄や文字が無地の色とりどりのハンカチに縫われていく。
たった一つの頭文字だけだったり、鳥や蝶、蔦の模様を角につけたり、縁取るようように縫っていく。
マリの座っている椅子の近くにあるベットにはこんもりと縫い終わったものが山積みになっている。
ゴンゴンゴン
ノックにして少し乱暴なはげしいおとがへやにひびく。
「マリさん、大丈夫ですか?開けますよ!!」
どうやらノックの主はアルヴィンだった。焦った声はマリの返事を待たずに扉が蹴破るように乱暴に開けられた。
「えっと……おはようございます。どうしましたー?アルヴィンさん?」
刺繍針の先端ががマリの方向を向いて顔を出させていたところなので針を引っ張り、針山に刺して刺繍枠を机の上に置いた。
「おはようございます。倒れてなくてよかったです」
「んーん?イクスさんに朝あったと思うんですけどー?」
部屋の外にいたイクスを見るとプルプル首を振られた。
モーガンは首をやれやれと言った感じで振るとため息をつかれた。
「マリさんそれは4日前よ」
「ありゃ……」
「ネェージュちゃんはごはんねだりにきたり」
「外に行って食ってたみたいだけどな」
どうやら刺繍を始めて4日立っていたらしい。
ネェージュもマリに似てか、それとも女神のソルフェノーラティシエの気遣いなのかネェージも案外自由気質だ。
マリのことは好きで、何かあれば心配はするけれど何もなければ干渉してくることは少ない。
刺繍もちょうどキリのいいところなので、針から糸を抜き針をしまう。刺繍枠は大きさが異なる刺繍枠用の道具入れにしまった。
「どうやらマリさんは物事を没頭すると周りが見えなくなるタイプか」
「そうですね。今回は集中して新色を忘れたようですし」
「それにしてもすごい量ね」
マリが刺繍をしたハンカチの山を見てそれぞれの心境を口に出した。
これで、マリの自由さも身に染みた。
イクスは部屋に入ると果実水をマリに渡すと完成した刺繍をマジマジと見ていた。
その様子を果実水を飲みながら眺めた。
「マリさんこれいくつかもらっていいかしら?クオリティ高すぎるわ。仕立て屋さんに頼んで作ってもらうような出来栄えよ」
感心したようにいうイクスに首を振る。
「気に入ったものがあるのならあげるのはいいけど、完全に趣味だよー?」
「いえ、マリさん本当にいい刺繍です」
アルヴィンもマリの体調を見るために部屋の中に入り途中よりとはいえ間近で未完成の刺繍を見たが、高級店やそこそこ名高い仕立て屋が作るような綺麗な手巻き映えだ。
雑貨屋で売っているような刺繍入りのハンカチとは比べ物にならないくらいのクオリティだった。
裁縫スキルを持っていたとはいえ、これを趣味というのかと驚いたほどには技術的にも高いものだった。
「にしてもこの量どうするんだ??」
何も考えずにひたすら好きな図案を塗っていたマリは首を傾げた。
「何も考えてなかったー」
呑気にそう答えた時ネェージュが外から差から帰ってきた。
「おかえりー」
マリののんびりとした声が部屋に響く。
「そうね。一部は教会の孤児院に寄付をして、後は少しこちらに任せてもらってもいいかしら?」
寄付たらいいかと頷き、ハンカチが大量にあっても全て使えないので、どうしようもないので考えのあるイクスに任せることにした。
しかし、モーガンの顔は引き攣っていた。
「じゃあ、マリさんはご飯と睡眠とりましょうね」
大量のハンカチの処理がひと段落するとアルヴィンはマリに向き直り黒い笑みを浮かべた。
「さて、マリさんは食事と睡眠とりましょうね??」
これは怒っていると思ったマリは心配をかけてしまった為素直に頷きいた。
「趣味に没頭するのはいいですが陽の満ち欠けには気をつけてください。イクスさんずっとアナタを心配してモーガンも相談してきたんですよ」
食事が用意されるまでアルヴィンのお説教は続き、用意された胃に優しい食事を食べて、お風呂にゆっくり浸かり。マリの体にとっては4日ぶりの眠りへとついた。
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