10 / 10
訓練という名の実戦へ
しおりを挟む
「あー、オホン。これより貴君らの指揮を取るマリア・ドゥクスだ。生徒会員という立場だがこれはいわゆる隊長というやつになるわけだ。これからよろしく頼む。それでこっちが」
我が隊の隊長である巨乳天才女騎士マリア・ドゥクス16歳の有難いお言葉を聞いて俺も自己紹介といこう。
「はい! マリア隊長から副隊長を任されたロリエルです。9歳、得意な事は人型ロボットの操縦です!」
キャピッ。
『良い声かけだな。英雄よ』
俺の近くでこれまた超巨乳女騎士で俺以外には見えない女神が俺の近くでそうつぶやく。
はぁーどうしてこうなったんだかなと強く強く思う俺だった。
はい。どうも、つるぺた9歳女児に転生したロリエルです。
末期戦人型ロボット物恋愛学園ゲーム『女神の花園』の世界にぶち込まれた俺はこの世界の女神という背後霊と共にこの楽しい楽しい世界を生き残る事になったのだ。
そして今は心配だった学園の試験を余裕でパスし(受けてない気がするが)、気づけば新部隊の副隊長になっている。
は?
と言わざるおえない。
いきなり副隊長とは……しかもこんな奴らのである。
今目の前には100人の女子供婆がいる。
列なんてろくに作らず、バラバラでろくに話を聞いていないし、ひどいやつは眠ってたり話も聞かずに持ち込んだ剣を研いでる奴もいる。デカくもなく小さくもなく体型は普通、いや身長はかなりあるか、ヤンキー女と呼ぼう。
ここは中世風ファンタジー世界、義務教育、なにそれ美味しいの? である。
というか剣は没収しろよっ!あの門番何やってんだよ。
ちなみに副隊長になったのは試験を終えてマリアに呼び出されて今後のことを話したらそうなった。
ロボットで遊ぶために色々やることがあるのでそのことを話したらそうなったのだ。
『英雄は自然と人を惹きつけると言うことだ』
またこの女神はよくわからんことを言う。
てなわけでぶちかまそう。
「犯罪者も訳ありも食い扶持減らしの肉盾の皆さんも合格おめでとうございます」
キャピキャピッ。
何も知らない風の子供として俺はそう言った。
何故かみんな悲壮な顔をした。
俺の大好きなマリアでさえも悲壮な顔をした。
「ガキがなんか言ってるが隊長、マリアって言ったかなんか言わなくていいのかよ。俺達が肉盾だってのは百も承知さ」
話も聞かず刃を研いでいたヤンキー女がたまらず俺のマリアにそう言う。
『いつからマリアは英雄の物になったのだ』
初めからじゃい。
『ふぅん……』
ニヤリと笑うんじゃないよ、それでこそ英雄だとか思ってそうだなこの女神。
ツッコミのいないボケをかましてそのまま受け入れられるのは心に効く。
「ロリエル、やめないか。彼らは現状残念ながら肉盾にもならんよ、時間稼ぎも出来なさそうだ」
「そうですね。マリア様」
「何だと!」
剣を持ったヤンキー女はプライドを貶されたのか激昂した。
「おっと、お姉さんは戦えるんですか?」
キャピキャピキャピ。
「もちろんだ!! 何のためにここに来たと思ってやがる!」
「じゃあ、戦いましょう」
「ああ、そうだな」
マリアが戸惑っている、いや緊張してるのかな。
「傾注!!!!」
魔法も使って大声で私は叫ぶ。
その声に寝てるやつも目を覚ましたし、マリアも覚悟が決まったようだ。
「ロリエル、ありがとう。これより我が部隊は前線後方への撤退作業支援作戦を行う。諸君にはいきなりの実戦になると思うが指示にさえ従ってもらえれば死ぬことはない。約束しよう」
「は? は?」
ヤンキー女が目を点にしていたのだった。
他の人は泣いてたり呆然としていたり悲壮な雰囲気だ。
「現状ロボットに乗れるのはロリエルと私だけだ。私は諸君の指揮がある。故に彼女には副隊長となってもらった。ロボット操縦を行う者にはそれ相応の階級がなければ円滑に動くことは叶わない為だ」
淡々とマリアは説明を続けるけど、この人たちにはその説明じゃわからないだろうね。
「では早速転送陣へと向かうぞ。着いてこい。学校の授業は帰ってくるまでお預けだ」
『着いてきてください! 従わなかったり脱走を企てたら命の補償はできませんよ。指示に従っている限り、必ず私があなたたちを守ります!』
キャピキャピ。
従いやすくなる魔法を込めてそう全体に叫んだ。
暗示系の魔法は違法スレスレではあるが違法ではないのだ。
ゲームではそれによって愛憎ドロドロのバッドエンドもあったけれどそう言うところ、恋愛ゲームなのが悪いよ。
「けっ!言われなくてもやってやら!」
ヤンキー女がそう言って着いてきて、他の人もゾロゾロと着いてきた。
マリアは転送陣と言ったが、戦闘地域まではテレポートを行って向かうことになる。学園には転送陣があり、各地の戦場にもあってそれらから戦力や物資を送っている。
校庭のグラウンドほどの広さの魔法陣がありその上に乗る事で指定された他の転送陣へと移動することができる。
人が忙しなく動いている。
ゲームでは整備のおっさんとかと仲良くなる場所だったが、ここにいる人と話す暇は残念ながら今はないな。
空路もあるにはあるのだが魔物に撃ち落とされる。奴らは空を飛べなくても光線を空に放って撃ち落とすぐらいはしてくるのだ。
亀型の魔物の背中、塔のような場所にゴブリンとかワーウルフだとかスライムとかとにかく魔法の使える魔物が集ってそこから光線を放つのだ。奴らがいる戦場で空を飛んだらまぁ即死だ。ロボット次第ではなんとでもなるがプレア程度の機体ではかなり苦しいものだな。
『それでも英雄ならなんとでもするのだろう?』
なんとでもなるはずさ!
という実践前の強がりは置いといて、
「マリア隊長! こちらロリエル副隊長、プレアに搭乗完了しました!」
「了解、こちら隊員の転送陣への収容完了、あと30秒で転送される。備えろ」
我が隊員たちはとある前線の街への転送陣へ転送される。
そこで行われている撤退作業が遅れているのだ。
家具の運搬やら住民の移動やらに人手が足りないらしい。
そこでマリアは実践を知るいい機会だと支援に向かうことにしたわけだ。
ろくに訓練してなくても荷物運びぐらいはしてもらわなくてはと言うことだな。
ロリエルである俺の任務は撤退作業の支援である。
人型ロボットは人の手では運べない物の運搬にも使うことができるからな。
マリアに頼んで一応の武装も持ってきた。小型のマシンガンと予備のピストルだ。できればアサルトライフルとかロケットランチャーが欲しかったがそんなものは出来立ての部隊に用意できる物ではなかった。
「転移完了!早く転送陣から出ろ!」
転移先の転送陣は街を一望できる丘の上にあった。
すぐさまプレアの機体から周囲を見る。
城壁は破壊され、建物も一部倒壊している街が広がっていた。ボロボロの服を纏ったやつれた表情の人々や荷物などを乗せた馬車が俺たちが出た転送陣に乗り込んでいく。
「これは急がないとただの荷物運びでは終わらなそうだな」
俺はそう呟くのだった
我が隊の隊長である巨乳天才女騎士マリア・ドゥクス16歳の有難いお言葉を聞いて俺も自己紹介といこう。
「はい! マリア隊長から副隊長を任されたロリエルです。9歳、得意な事は人型ロボットの操縦です!」
キャピッ。
『良い声かけだな。英雄よ』
俺の近くでこれまた超巨乳女騎士で俺以外には見えない女神が俺の近くでそうつぶやく。
はぁーどうしてこうなったんだかなと強く強く思う俺だった。
はい。どうも、つるぺた9歳女児に転生したロリエルです。
末期戦人型ロボット物恋愛学園ゲーム『女神の花園』の世界にぶち込まれた俺はこの世界の女神という背後霊と共にこの楽しい楽しい世界を生き残る事になったのだ。
そして今は心配だった学園の試験を余裕でパスし(受けてない気がするが)、気づけば新部隊の副隊長になっている。
は?
と言わざるおえない。
いきなり副隊長とは……しかもこんな奴らのである。
今目の前には100人の女子供婆がいる。
列なんてろくに作らず、バラバラでろくに話を聞いていないし、ひどいやつは眠ってたり話も聞かずに持ち込んだ剣を研いでる奴もいる。デカくもなく小さくもなく体型は普通、いや身長はかなりあるか、ヤンキー女と呼ぼう。
ここは中世風ファンタジー世界、義務教育、なにそれ美味しいの? である。
というか剣は没収しろよっ!あの門番何やってんだよ。
ちなみに副隊長になったのは試験を終えてマリアに呼び出されて今後のことを話したらそうなった。
ロボットで遊ぶために色々やることがあるのでそのことを話したらそうなったのだ。
『英雄は自然と人を惹きつけると言うことだ』
またこの女神はよくわからんことを言う。
てなわけでぶちかまそう。
「犯罪者も訳ありも食い扶持減らしの肉盾の皆さんも合格おめでとうございます」
キャピキャピッ。
何も知らない風の子供として俺はそう言った。
何故かみんな悲壮な顔をした。
俺の大好きなマリアでさえも悲壮な顔をした。
「ガキがなんか言ってるが隊長、マリアって言ったかなんか言わなくていいのかよ。俺達が肉盾だってのは百も承知さ」
話も聞かず刃を研いでいたヤンキー女がたまらず俺のマリアにそう言う。
『いつからマリアは英雄の物になったのだ』
初めからじゃい。
『ふぅん……』
ニヤリと笑うんじゃないよ、それでこそ英雄だとか思ってそうだなこの女神。
ツッコミのいないボケをかましてそのまま受け入れられるのは心に効く。
「ロリエル、やめないか。彼らは現状残念ながら肉盾にもならんよ、時間稼ぎも出来なさそうだ」
「そうですね。マリア様」
「何だと!」
剣を持ったヤンキー女はプライドを貶されたのか激昂した。
「おっと、お姉さんは戦えるんですか?」
キャピキャピキャピ。
「もちろんだ!! 何のためにここに来たと思ってやがる!」
「じゃあ、戦いましょう」
「ああ、そうだな」
マリアが戸惑っている、いや緊張してるのかな。
「傾注!!!!」
魔法も使って大声で私は叫ぶ。
その声に寝てるやつも目を覚ましたし、マリアも覚悟が決まったようだ。
「ロリエル、ありがとう。これより我が部隊は前線後方への撤退作業支援作戦を行う。諸君にはいきなりの実戦になると思うが指示にさえ従ってもらえれば死ぬことはない。約束しよう」
「は? は?」
ヤンキー女が目を点にしていたのだった。
他の人は泣いてたり呆然としていたり悲壮な雰囲気だ。
「現状ロボットに乗れるのはロリエルと私だけだ。私は諸君の指揮がある。故に彼女には副隊長となってもらった。ロボット操縦を行う者にはそれ相応の階級がなければ円滑に動くことは叶わない為だ」
淡々とマリアは説明を続けるけど、この人たちにはその説明じゃわからないだろうね。
「では早速転送陣へと向かうぞ。着いてこい。学校の授業は帰ってくるまでお預けだ」
『着いてきてください! 従わなかったり脱走を企てたら命の補償はできませんよ。指示に従っている限り、必ず私があなたたちを守ります!』
キャピキャピ。
従いやすくなる魔法を込めてそう全体に叫んだ。
暗示系の魔法は違法スレスレではあるが違法ではないのだ。
ゲームではそれによって愛憎ドロドロのバッドエンドもあったけれどそう言うところ、恋愛ゲームなのが悪いよ。
「けっ!言われなくてもやってやら!」
ヤンキー女がそう言って着いてきて、他の人もゾロゾロと着いてきた。
マリアは転送陣と言ったが、戦闘地域まではテレポートを行って向かうことになる。学園には転送陣があり、各地の戦場にもあってそれらから戦力や物資を送っている。
校庭のグラウンドほどの広さの魔法陣がありその上に乗る事で指定された他の転送陣へと移動することができる。
人が忙しなく動いている。
ゲームでは整備のおっさんとかと仲良くなる場所だったが、ここにいる人と話す暇は残念ながら今はないな。
空路もあるにはあるのだが魔物に撃ち落とされる。奴らは空を飛べなくても光線を空に放って撃ち落とすぐらいはしてくるのだ。
亀型の魔物の背中、塔のような場所にゴブリンとかワーウルフだとかスライムとかとにかく魔法の使える魔物が集ってそこから光線を放つのだ。奴らがいる戦場で空を飛んだらまぁ即死だ。ロボット次第ではなんとでもなるがプレア程度の機体ではかなり苦しいものだな。
『それでも英雄ならなんとでもするのだろう?』
なんとでもなるはずさ!
という実践前の強がりは置いといて、
「マリア隊長! こちらロリエル副隊長、プレアに搭乗完了しました!」
「了解、こちら隊員の転送陣への収容完了、あと30秒で転送される。備えろ」
我が隊員たちはとある前線の街への転送陣へ転送される。
そこで行われている撤退作業が遅れているのだ。
家具の運搬やら住民の移動やらに人手が足りないらしい。
そこでマリアは実践を知るいい機会だと支援に向かうことにしたわけだ。
ろくに訓練してなくても荷物運びぐらいはしてもらわなくてはと言うことだな。
ロリエルである俺の任務は撤退作業の支援である。
人型ロボットは人の手では運べない物の運搬にも使うことができるからな。
マリアに頼んで一応の武装も持ってきた。小型のマシンガンと予備のピストルだ。できればアサルトライフルとかロケットランチャーが欲しかったがそんなものは出来立ての部隊に用意できる物ではなかった。
「転移完了!早く転送陣から出ろ!」
転移先の転送陣は街を一望できる丘の上にあった。
すぐさまプレアの機体から周囲を見る。
城壁は破壊され、建物も一部倒壊している街が広がっていた。ボロボロの服を纏ったやつれた表情の人々や荷物などを乗せた馬車が俺たちが出た転送陣に乗り込んでいく。
「これは急がないとただの荷物運びでは終わらなそうだな」
俺はそう呟くのだった
0
お気に入りに追加
9
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる