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悪役令嬢は悪徳商人を捕まえる
18 サラ
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サラ・シーアン男爵令嬢――。
社交界において、彼女の姿を見かけたことはあっても、その名前まで知る者はどれだけいるのだろうか。
シーアン男爵は特段目立った功績のない末端貴族の一人だったが、先の勢力争いでは第一王子派に名を連ねており、図らずも利を得た。
周囲の貴族たちは、王に、王家に擦り寄って上手くやっている。男爵も率先して太鼓持ちに勤しんだ。
まあ、男爵の煽てる相手は、王家に使える宮廷貴族が贔屓にしている貴族のそのまた…なんて有り様だったが。
有象無象に過ぎない小物だが、第二王子派は自滅し、台頭したのが第一王子派だったことは間違いない。男爵の口癖は『私たちの時代が来た』だった。
サラはそんな父を間近に見て育った。
貴族の縦社会と身内贔屓をよくよく理解して、一方で、多大な権力に対する責任については著しく無学。
『偉い人にお願いして、聞いてもらえれば上手くいくんでしょ、そうでしょ?』
少女の頭の中にはそう刷り込まれていった。
男爵は下位の末端貴族だ。その上には中位貴族、上位貴族と並び、ともすれば富と実力のある庶民の方が発言力がある。
そのすべてを凌ぐ権力があるのは誰か。王家だ。
―――王様がお願いを聞いてくれたら、きっとわたしは国で一番幸せになれる。
夢と妄想の区別もつかない幼い少女はうっとりと想いを馳せ、15歳になったサラが学園で第一王子を見かけたとき、幼い頃に夢見た妄想が甦った。
王子に気に入ってもらえれば、きっとお願いを聞いてもらえる。幸せになれる。気に入ってもらうためには、まず好きになってもらわないとダメよね。ああ、なんて素敵な王子様!
ジュリアス王子はすらりとした美男子だった。
色素の薄い茶色い髪に、尊い顔立ち。絵物語からそのまま飛び出してきたようだ。
サラはまずその容姿に見惚れた。
王子が何を考えているのか知りたくて近づいたサラは、言葉を交わす毎にその内面にも溺れていく。ジュリアスは様々なことに思いを巡らし悩んでいた。その多くは宮中のこと。王国のこと。
感じたこと、思ったことを拙くも素直に告げれば、王子はとても喜んでくれた。彼の悩みに寄り添うことができて嬉しかった。
気付けばサラはジュリアスを本気で愛してしまっていた。
しかし、第一王子殿下であるジュリアスには幼少の頃から婚約者がいた。
それがメイヴェル・バーネット侯爵令嬢。
バーネット侯爵は称号持ちの上位貴族で、自身はそう目立った経歴がないにも関わらず、社交界での注目は華々しい。
本人も整った容姿をしているが、奥方が特別に別嬪だからだ――というのは男爵の見解だ。
サラはメイヴェル本人をあまりよく知らなかったが、妖精のように美しい令嬢だとは聞いていた。
第一王子の婚約者の妹がたまたま同級で、そのコリーンもくりっと目が大きく、可愛らしい少女だった。なるほど、と納得する。さぞ可愛らしい女性なんだろう。
サラはコリーンとも親しくなり、姉の話をたくさん聞いた。ジュリアスからも彼の婚約者についての話をされた。
メイヴェル・バーネットは人形のように美しい容姿を持つが、冷徹で冷酷。笑みどころか表情すら変えず、言葉ひとつで周囲の者たちの行動を制する。
聞いた話をまとめるとこんな心象だった。
メイヴェルは王子の婚約者という立場を使って、自分本意に振る舞っている。
どうしてそんな令嬢と婚約を?とサラが首を傾げれば、王命なんだ、とジュリアスが溜息をつく。
姉様が侯爵家を継いでくれないと夢が実現できない、とコリーンが暗い顔をする。
彼女は、第一王子の婚約者としても、ジュリアスの伴侶としてもふさわしくない。
ジュリアスとの距離が近付くほど彼への恋情は燃え上がる。王子もサラに優しい笑顔を向けてくれる。憎からず思ってくれていることは確かだ。
はち切れそうな想いがどうしても押さえられなくて、コリーンに相談した。親友はサラの背中を押してくれた。
そしてジュリアスに胸の内を打ち明けて――想いを受け止めてもらったとき、サラは天にも昇る心地だった。
うれしい!うれしい!
そうよね、わたしが一番よね。わたしが王子の伴侶になるの。国で一番幸せになるの。
王子はすぐに婚約破棄を公言してくれた。
元婚約者様には残念だけれど、仕方ないわ。彼女は王子に愛されていなかったんだから。ジュリアス様はわたしのものよ!
サラは喜びに震えたが、そこからの道程は途端に鈍足になった。
まず、ジュリアスとメイヴェルの婚約破棄成立にとても時間がかかった。
次にサラの身分だ。サラは男爵令嬢で一応は貴族位にあるが、あまりにも地位が低い。王子とは釣り合わない。その対応にもずいぶん時間がかかった。
その間にジュリアスは学園を卒業した。
すぐにでも結婚ができると思っていたサラは呆然とした。
―――王子様が望めば、なんでも叶うんじゃないの…?
それでもジュリアスはサラを好いてくれている。サラが望んだことなら手を尽くしてくれるはずだ。
それはある意味でその通りだったが、彼女の思い描くものとは違った。
サラは早くジュリアスと結婚したい。
婚約じゃない、結婚したいのだ。愛しているから。
けれど現実は婚約すら成立しない状況で、王宮の権力争いだか、王都の混乱だか、状況はどんどん後退していく。
メイヴェルが平民街に下ったらしい。
コリーンが侯爵家を出たらしい。
レアード商会が王都の取引を止めたらしい。
だからなんだ。
それでなくても、サラは王妃教育とやらでジュリアスとの時間があまり取れなくなっていた。
久しぶりに顔を合わせてもジュリアスはいつも優しく穏やかに笑っているだけ。エスコートのときには手を握ってくれるが、サラは焦れる。
はやく、はやく、はやくしないと。
サラが訴えても、王子は優しく宥めるばかり。
順番があるんだ。まだそのときじゃない。
まずは宮中の混乱を押さえないと。
王都の混乱を押さえないと。
まだ。まだ。
なんでよ。王家が一言告げれば済むことでしょう?――サラは本気でそう思っている。
「ねえジュリアス様。わたしもう待てないわ。はやくあなたと結婚したいの」
「私もだよ、愛しいサラ」
王子を愛している。サラはどんどんジュリアスに傾倒してくのに、彼の瞳にはサラほどの情熱がない気がして。
「でも、もう少しだけ待ってほしい」
「もうすこしってどれくらい…?」
そして南の辺境伯が独立を表明した。
王都は、王宮は、王家はそちらにかかりきりで、第一王子の新しい婚約者など置き忘れたも同然。
「――もういい加減にして…!!」
サラは慟哭した。
社交界において、彼女の姿を見かけたことはあっても、その名前まで知る者はどれだけいるのだろうか。
シーアン男爵は特段目立った功績のない末端貴族の一人だったが、先の勢力争いでは第一王子派に名を連ねており、図らずも利を得た。
周囲の貴族たちは、王に、王家に擦り寄って上手くやっている。男爵も率先して太鼓持ちに勤しんだ。
まあ、男爵の煽てる相手は、王家に使える宮廷貴族が贔屓にしている貴族のそのまた…なんて有り様だったが。
有象無象に過ぎない小物だが、第二王子派は自滅し、台頭したのが第一王子派だったことは間違いない。男爵の口癖は『私たちの時代が来た』だった。
サラはそんな父を間近に見て育った。
貴族の縦社会と身内贔屓をよくよく理解して、一方で、多大な権力に対する責任については著しく無学。
『偉い人にお願いして、聞いてもらえれば上手くいくんでしょ、そうでしょ?』
少女の頭の中にはそう刷り込まれていった。
男爵は下位の末端貴族だ。その上には中位貴族、上位貴族と並び、ともすれば富と実力のある庶民の方が発言力がある。
そのすべてを凌ぐ権力があるのは誰か。王家だ。
―――王様がお願いを聞いてくれたら、きっとわたしは国で一番幸せになれる。
夢と妄想の区別もつかない幼い少女はうっとりと想いを馳せ、15歳になったサラが学園で第一王子を見かけたとき、幼い頃に夢見た妄想が甦った。
王子に気に入ってもらえれば、きっとお願いを聞いてもらえる。幸せになれる。気に入ってもらうためには、まず好きになってもらわないとダメよね。ああ、なんて素敵な王子様!
ジュリアス王子はすらりとした美男子だった。
色素の薄い茶色い髪に、尊い顔立ち。絵物語からそのまま飛び出してきたようだ。
サラはまずその容姿に見惚れた。
王子が何を考えているのか知りたくて近づいたサラは、言葉を交わす毎にその内面にも溺れていく。ジュリアスは様々なことに思いを巡らし悩んでいた。その多くは宮中のこと。王国のこと。
感じたこと、思ったことを拙くも素直に告げれば、王子はとても喜んでくれた。彼の悩みに寄り添うことができて嬉しかった。
気付けばサラはジュリアスを本気で愛してしまっていた。
しかし、第一王子殿下であるジュリアスには幼少の頃から婚約者がいた。
それがメイヴェル・バーネット侯爵令嬢。
バーネット侯爵は称号持ちの上位貴族で、自身はそう目立った経歴がないにも関わらず、社交界での注目は華々しい。
本人も整った容姿をしているが、奥方が特別に別嬪だからだ――というのは男爵の見解だ。
サラはメイヴェル本人をあまりよく知らなかったが、妖精のように美しい令嬢だとは聞いていた。
第一王子の婚約者の妹がたまたま同級で、そのコリーンもくりっと目が大きく、可愛らしい少女だった。なるほど、と納得する。さぞ可愛らしい女性なんだろう。
サラはコリーンとも親しくなり、姉の話をたくさん聞いた。ジュリアスからも彼の婚約者についての話をされた。
メイヴェル・バーネットは人形のように美しい容姿を持つが、冷徹で冷酷。笑みどころか表情すら変えず、言葉ひとつで周囲の者たちの行動を制する。
聞いた話をまとめるとこんな心象だった。
メイヴェルは王子の婚約者という立場を使って、自分本意に振る舞っている。
どうしてそんな令嬢と婚約を?とサラが首を傾げれば、王命なんだ、とジュリアスが溜息をつく。
姉様が侯爵家を継いでくれないと夢が実現できない、とコリーンが暗い顔をする。
彼女は、第一王子の婚約者としても、ジュリアスの伴侶としてもふさわしくない。
ジュリアスとの距離が近付くほど彼への恋情は燃え上がる。王子もサラに優しい笑顔を向けてくれる。憎からず思ってくれていることは確かだ。
はち切れそうな想いがどうしても押さえられなくて、コリーンに相談した。親友はサラの背中を押してくれた。
そしてジュリアスに胸の内を打ち明けて――想いを受け止めてもらったとき、サラは天にも昇る心地だった。
うれしい!うれしい!
そうよね、わたしが一番よね。わたしが王子の伴侶になるの。国で一番幸せになるの。
王子はすぐに婚約破棄を公言してくれた。
元婚約者様には残念だけれど、仕方ないわ。彼女は王子に愛されていなかったんだから。ジュリアス様はわたしのものよ!
サラは喜びに震えたが、そこからの道程は途端に鈍足になった。
まず、ジュリアスとメイヴェルの婚約破棄成立にとても時間がかかった。
次にサラの身分だ。サラは男爵令嬢で一応は貴族位にあるが、あまりにも地位が低い。王子とは釣り合わない。その対応にもずいぶん時間がかかった。
その間にジュリアスは学園を卒業した。
すぐにでも結婚ができると思っていたサラは呆然とした。
―――王子様が望めば、なんでも叶うんじゃないの…?
それでもジュリアスはサラを好いてくれている。サラが望んだことなら手を尽くしてくれるはずだ。
それはある意味でその通りだったが、彼女の思い描くものとは違った。
サラは早くジュリアスと結婚したい。
婚約じゃない、結婚したいのだ。愛しているから。
けれど現実は婚約すら成立しない状況で、王宮の権力争いだか、王都の混乱だか、状況はどんどん後退していく。
メイヴェルが平民街に下ったらしい。
コリーンが侯爵家を出たらしい。
レアード商会が王都の取引を止めたらしい。
だからなんだ。
それでなくても、サラは王妃教育とやらでジュリアスとの時間があまり取れなくなっていた。
久しぶりに顔を合わせてもジュリアスはいつも優しく穏やかに笑っているだけ。エスコートのときには手を握ってくれるが、サラは焦れる。
はやく、はやく、はやくしないと。
サラが訴えても、王子は優しく宥めるばかり。
順番があるんだ。まだそのときじゃない。
まずは宮中の混乱を押さえないと。
王都の混乱を押さえないと。
まだ。まだ。
なんでよ。王家が一言告げれば済むことでしょう?――サラは本気でそう思っている。
「ねえジュリアス様。わたしもう待てないわ。はやくあなたと結婚したいの」
「私もだよ、愛しいサラ」
王子を愛している。サラはどんどんジュリアスに傾倒してくのに、彼の瞳にはサラほどの情熱がない気がして。
「でも、もう少しだけ待ってほしい」
「もうすこしってどれくらい…?」
そして南の辺境伯が独立を表明した。
王都は、王宮は、王家はそちらにかかりきりで、第一王子の新しい婚約者など置き忘れたも同然。
「――もういい加減にして…!!」
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