水嶋さん

ろくろくろく

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京都

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京都への小旅行は喧嘩から始まった。

服が無いから買おうって事になったが水嶋はスーツでいいと言って青山を探す。

スーツとスエット姿しか見た事ないから普段着を見たくてかなり頑張ったのに、街中に着く前に「青山」を見つけてしまった。本当に呆れるくらいどこにでもある。

……まあ……コナカだったけどね。


それから次のバトルは泊まる所だった。
この際だから、いい宿でゆったりなんて思っていたがそれはさすがに甘かった。兵庫でさえ予約無しでは空いた宿が見つからなかったのに旬の京都になんかあるわけない。

探して探して、二人で電話をかけまくり、その間中喧嘩をしていた。主に部屋の形態について。

ようやくキャンセル待ちで飛び込めたのはシングル一部屋だ。(それなのに料金は二人分)

事故とか怪我を誇張して無理矢理二人で乗り込んだがエキストラベッドどころか予備の布団すら無し、熱は下がったがまだウイルス持ちの身としては寄り添って寝る事は出来ない。

「お前がベッドに寝ろ」の応酬で結局どっちも床に転がって寝るという無駄な宿泊になってる。

そんならネットカフェか何かの方が快適だったと思うけど、漸くゲットしたホテルなのだ。1組しか無い薄いシーツを分け合って朝になったら結局くっ付いて寝ていた。

感染するならもうしてると思うけど散々奢って貰った末に初めてのお返しが「ウィルス」ってどんなカップルだ。(仮定)


次に揉めたのは行き先。
水嶋は大阪出身なだけあって京都には詳しかったがそれが仇になった。
あそこは混んでるから行きたくない、あそこはつまらん、うるせえのなんの。こっちは中学の修学旅行以来だっての。
水嶋は金閣寺も銀閣寺も清水寺も行った事が無いらしいのに「何にも無い場所」と確信。嵐山に至っては「近付いては駄目な場所」扱い。
そもそもが観光に向いて無いのだと思う。

散々揉めた末に錦《にしき》市場をウロウロして奥田の社員にお土産を買っただけなのだが、ちょっと面白い事もあった。
どうやら水嶋は「店頭販売」に弱いらしい。
蒸しあがった棒天ぷらの匂いに釣られて夢遊病者みたいにフラフラと寄っていくって……前も思ったけど脊髄反射に逆らえない子供みたいなのだ。

飯蛸が刺さった串に寄っていく。

鮎の塩焼きに寄っていく。

臭いがするものに寄っていく。

とうとう行列に並ぼうとしたから止めた。

昼はちょっと豪華な物を食べようと料亭に予約を入れているのだ、水嶋は小食ってほどでも無いがそんなには食べない。何でだよって不満な顔を見せても止めてみせる。何てったって予約した昼食は一人8000円なんだから止めるったら止める。


その料亭は水嶋の知り合いが予約してくれたらしい。因みに支払いもその知り合いだと聞いた。
金持ちの知り合いは金持ちだって事なのだろう。
例えば俺の実家に「美味しい店を教えてくれ」って聞けば嬉々として「美味しい牛丼屋」を教えてくれると思う。

「俺は料亭って名の付く店は初めてです」
「嘘付け、吉野家とかすき家とかによく行ってるだろ」

「………料亭です」

「変わらん」

変わるわ。
少なくとも牛丼屋は人通りの少ない場所を狙って建てたりしない。

予約した料亭は錦市場からそんなに離れていなかったがこんな所に店があるのか?って感じの地味な路地を入った場所にあった。因みに隣は普通の民家だ。その隣も民家。

屋号も何も上がってない門構えは一見するとその先に料亭があるようには見えない。
勿論食べログにも載ってなかった。

しかし、鰻の寝床と言われる造りの京町家なのだが、細長い間口を進んでみると日本庭園のような造りになっていた。
石で出来た灯篭には苔が生えて年季が見える。木はあるのに落ち葉が一つも落ちてないのは何でだ。

「何か……怖いですね」
「格好だけだ、ここはそんなに格式の高い店じゃない」

そうか?
少なくとも牛丼は置いてないよ?

さっさと行ってしまう水嶋の後をついて行くと玄関で着物を着た女将が迎えてくれた。

「おいでやす」との挨拶口調ははんなりとしているが、笑顔が冷たく感じるのは気のせいだろうか?
水嶋は若く見えるし、見えなくてもたかが28だ。
若造二人が何しに来たって感じ?

日本舞踊みたいな足つきでシューシュー歩く女将はアンドロイドみたいに見える。
水嶋は格式の高い店じゃ無いと言ったが、じゃあ格式の高い店ってどうなんだ。
馬鹿丁寧に通された個室には見事な生け花が飾ってあった。掛け軸も立派、青い畳にはシミひとつ無い。もう場違いもいい所。

朱塗りの座卓にはもう料理が並んでいる。
これまたすぐ傷が付きそうで触りたく無い朱塗りの座椅子に向かい合って座った。

……何だか直角。

「何だよ硬いな。変な座り方してないで足を崩せ、誰も見てないぞ」
「はあ……」

こっちの緊張を他所に水嶋は慣れてるらしい、氷に埋まった桶から冷酒を取って差し出した。

「まあ飲めよ、ってか体は?もういいのか?」
「俺に分かるわけないでしょう」
「お前の体だろアホ」

ベシャっとおしぼりが飛んで来て、水嶋の笑顔が飛んできた。京都に来てからの水嶋はよく怒るけどよく笑う。

水嶋を仕事から引き離すととても良い。
ダメダメプライベートでもいいけどこんな水嶋は良い。

大丈夫かと聞いたくせに水嶋は答えを聞かずに透明のお猪口にお酒を注いでくれた。

……って気が付いたらまた先にお酌されてる。

「これは俺の事が好きって意味でいいんですか?」

「は?」
「だって、妙に優しいから」

「………飲みたく無いらしいな」
「飲みます、体はもう大丈夫です、水嶋さんが好きです」

慌てて返盃をすると「いい加減にしろ」と笑って受けてくれた。

フワッと甘い中にある小さな緊張が頭の回路を混線させてる。

この感じはちょっとお見合いみたいだ。
ここでカコーンと鹿威しの音でもすればバッチリなのに無音だった。


「ご趣味は?」

「は?」

「いえ……あの…聞いてみただけです、何かお料理が綺麗ですね」
「後で暖かい物が来るから結構な量になるかもな、食えるか?」
「はい」

食えなくても食う。
水嶋が端々に仕込んでくる気遣いはさり気なくて的を得てる。相変わらずの包容力はこんな場所でも遺憾無くはっきされている、見習いたい物だがどうしても甘える役に回ってしまうのだ。

つまり、俺を堕とそうとしてるのか?もう堕ちてるぞ?隠した包容力を発揮されるとあんたは無敵だぞ?

「……何だよ、お前……まだ熱があるのか?」

あるよ。売るほどある。

「心配しなくてももう治ってますよ」

「心配なんかしてへんわ、アホ」

うわあ…グサッと来た。

時たま仕込んでくる関西弁はギャップ萌えを狙っているとしか思えない。
やっぱり口説かれてる。

混線は続いてる。何か恥ずかしくなってきて料理を一口摘んだ。

「わ……味が無いのかと思ってた」

京都は味が薄いとは聞いていたがその言い方では表現できない。美味しいって言うより洗練されてるって感じだ。

「京都……いいですね、大人になった気分です」
「お前は子供だからな」
「一緒にいると楽しいでしょ?ずっと一緒にいてあげます」

「いらんわ……アホ」

また関西弁。
兵庫の牧場も関西弁だったし牛も関西弁。(間違いない)関西弁だらけでちょっと学んだ。
学んだから即実行。

「冷たい事言わんといてください」

「変な関西弁使うな、発音が違うんだよ」

「そう言えば通りすがりの話し声を聞いてると京都も兵庫もほぼ大阪と変わりない関西弁なんですね、京都はどすどす言ってるのかと思ってました。
「ちょっとずつ違うけど他府県にはわからないかもな、まあ「そうどすえ」とかは花街以外では聞かないしな」

「うわ……」
水嶋の出したはんなり声の「そうどすえ」に鳥肌が立った。
しかし水嶋には無差別テロを犯した自覚は無い。

「それ……どうやったら聞けるんですか?」

「十万くらい出せば聞けるじゃ無いか?」
「そんなに?牛丼なら……」
「牛丼はもういい、今はこれを食え」

言った意味と違うけど……もう飛び付いて顔を舐めまわしたいけど大人だから自粛する。

「もう食べてますよ、何これ?チーズ?」
「俺が知るかよ、食ってみりゃわかるんじゃ無いか?」
「そりゃ食いますけど…」

箸で摘んだ柔らかい塊は白いから何かと思えば胡麻豆腐だった。何故白いのかはわからない。
有名な生麩は思っていた味と全然違う。

見事な細工が施された料理は素材そのものって感じで特別珍しい物は無いがとにかく見た目が綺麗だ。着色しているようにさえ見える色あざやかなフキ、上品な焼き目のついた筍は食べるまで味が付いているとは思わなかった。

「旨……ってか何か凄い」
「うん、旨いな、ポン酒の追加する?」
「する、します。今日は新幹線乗って帰るだけですからね」

ここは後輩らしく先に、と思ったが呼び出しボタンは無い。"すいませーん"って雰囲気はもっと無い。

もたついてる俺を見てちょっと笑った水嶋が、襖の向こうに声を掛けるとすぐに女将が顔を出した。

水嶋は隣に話しかけるくらいのボリュームで呼んだのに……そんな近くに女将が潜んでいたのかと驚いた。
馬鹿っぽい話を聞かれてたのかと思うと恥ずかしい、背筋を伸ばして座り直した。

こっちは未だフワついてるのに水嶋は落ち着いていた。「御用ですか」と女将に聞かれて日本酒の銘柄まで指定した。


「お坊ちゃん……」

「アホ、俺だってこんなとこ初めてだよ」
「それにしても「一見さんお断り」って未だにあるんですね」
「バブル崩壊後に消えたって言われてたけどあるな、どんな金持ちでも有名人でも初見で予約すると満席ですって断られるらしい、それなのに知り合いに口を利いて貰ったら同じ日時なのにスッと通るってな……怖えよ」

「京都っぽくてカッコいいじゃないですか」
「そんないいもんでも無いぞ、大阪と京都との徹底的な違いはな……例えば隣のピアノがうるさかったらうるさいって言うだろ?」

「まあ、余程じゃなければ我慢しますね」
「京都っぽい言い方をすると「御宅のお嬢さんピアノが上手なんですねえ」ってなる。粋って言えばそうだけど陰湿とも言う」

「詳しいですね」

ってか女将がそこで聞いてるんじゃ無いのか?
支払いが倍になったりしないか?

払うのは水嶋の知り合いだからいいけど、女将怖い。
「あんまり酷い事を言うと印象が悪くなりますよ」
「俺の半地元だからな」
「え?ああ京都寄りの大阪だって言ってましたね」(特典参照)
「それもあるけどな……母親の実家が京都の西陣にあるんだ、夏休みとか冬休みのたんびに爺ちゃん家に放り込まれてた」
「一人で?」
「大概は友梨と一緒」
「え?」

大阪と京都の距離感がわからないから、隣の県を(両方"府"だが)ディスるのはよくある事だと思っていたら違った。

何と……新事実。
聞きたいのか?俺。

うん、聞きたく無いけど知らないのはやだ。

「それは……どうしてまた」
「どうしてって……友梨の母親は俺ん家の看護師をやってるんだ。忙しいからって邪魔だって言われてな、お陰で俺は友梨の宿題全部やった」

「友梨さんとは……今もずっと連絡を取ってるんでしょ?」

友梨が殺される端役をしていたあのテレビドラマは偶然見かけたんじゃ無い。
婚約発表もオーラロビジョンで見る前から知っていた節がある。

俺って名探偵。
だから探る。

「今もずっと連絡を取ってるんでしょ?」

「連絡っていうか向こうが勝手に送って来るんだからしょうがないだろ」
「仲いいんですね、水嶋さんの事だから何だかんだ言ってもマメに返事してるんでしょう?」
「アホ、「顔は好きだけど体の臭いが嫌い、どう思う?」って聞かれて何て答えんだ、知るかってんだ」

甘~。激甘
相変わらず彼氏をぶっ飛ばして密談してる。
このまま聞いてたら虫歯になりそうだが聞く。

「ちょくちょく会ってるんですか?」
「この間お前といた時に会ったのが……一年ぶりで……その前は同棲相手に追い出されたから迎えに来いって呼び出された時くらいかな」

行ったのか?

「信じられるか?名古屋だぞ、夜中だぞ?タクシーを飛ばして3時間掛かったわ」

行ったんですね。さすがの包容力。
そりゃ友梨さんだってあなたを頼ります。
食い物にします。

その後1週間泊めたって?
家財道具が滅茶苦茶偏ったあの家に予備の布団があったのはそういう事?

1週間一緒に寝食を共にして何も無かったのだから(願望)兄弟みたいと言うのは本当らしいが……


そろそろお腹いっぱいです。

意味の無いカラッカラの笑いが出て来た。

「何だよ、へんな笑い方をして、やっぱりまだ熱がありそうだな」

だからあるって。セール中です。

心配しろ。
看病しろ。

お前が必要だと言え。

「俺が死んだら悲しいでしょう?」
「葬式の日取りは早めに言えよ」
「大人ですからね、ホウレンソウは欠かしません」
「子供だろ」
「さっきも言ったけど、俺と一緒にいれば楽しいでしょう、ずっと一緒いてあげます」

アホと笑った水嶋の顔。

怒ってるようで、照れてるようで………

この顔も多分一生忘れない。

ひょんな事で手に入れた京都の小旅行は色んな話が出来た。

障害の話も詳しく聞けた。

テストが始まった途端時間が消えて気が付いたら終わってたとか、嘘をついて体育をサボったらみんなが嫌がる2000メートルの選手に選ばれてたとか、本当の所は大変だったろうに、そこは隠して笑いに変換してくれた。

水嶋の事だ。勉強しろって言われれば勉強をしただろう。この学校に入れと言われればそこを目指しただろう。
そして、頑張った末になりたかった医者を諦めたのはさぞや忸怩たる思いもあっただろう、
しかしもっと悲壮感を想像していたがそれは違った。

実は……俺も小さい頃障害を疑われた事がある。

算数はスラスラこなすのにいつまで経っても字を覚えない。小学1年の夏休みになると、さすがに焦れたらしい。親が病院に頼ると、失読症か自閉症だと言われた。しかし、そこは二十歳過ぎればただの人だ。結局は大学にも行けたし今は普通にこうしてる。

多分水嶋も一緒だ。
髪の質、爪の形、早く走りたくても100m15秒かかる人もいれば、プロ野球選手になりたくて死ぬ程の努力をしても無理な人がいる。生まれた時に添付された個性は人それぞれで、水嶋は医者には向いてなかっただけの話。

俺がシステムエンジニアになれなかったのと……

……それは一緒じゃ無い。

水嶋!責任とれ。
一生取り続けろ。

死ぬ前くらいに許してやる。

「おい、ヘラヘラすんのはいいけどあんまり飲みすぎんなよ、今日は絶対に帰るからな」

「俺笑ってました?」
「笑ってないの?やっぱり病院に戻るか?」

「帰りましょう、所で俺の部屋でいいですよね?」

「……は?」

「水嶋さんのマンションは汚くて眠れないでしょう。今度の休みに掃除するから今日は俺ん家でいいですか?」

「行くか、俺は自分の部屋に帰る。これ以上はヘトヘトで死ぬわ」


「…………やりませんよ?……ってかできません、水嶋さんのベッドはグチャグチャのままで出て来たからそのまま寝たり出来ないって……言っただけです……けど」

「っ!」

うわあ……今までで最高の赤。
これ二回目、この人は本当に芯が純で素直で真面目なのだ。そして何だかんだで状況を受け入れてる。

……無自覚が惜しい。



喧嘩しても、揉めても楽しかった京都はすぐに終わってしまった。

平日の昼間から酒を飲み、ほろ酔いで乗った新幹線は10分寝ただけで(感覚)着いてた。
人生初の転送魔法は意外と簡単に使えた。

また、二人でどこかに行けたらいいのに…

ってか行く。
薬を持ったかちゃんと確かめて、スーツじゃない服を着て、絶対行く。
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