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オフィスらぶ
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ムギュッと顔を踏まれた。
重い瞼は中々強情だったがこのままではいられない。無理矢理にも目を開けると、見えたのは高額なストレートティップのレザーソールだった。
何も言わずに踏みつけて来る奴が誰かなんて見なくてもわかる。飛び起きたいのは山々だが、それを許してくれない状況に音を上げた。
「俺が悪いです、わかっています、ここは会社です、飲み過ぎました」
「もう1人いた酔っ払いは蹴り出した」
「………はあ」
「お前は蹴っても起きなかった、だから踏んでみたんだが、ジョンロブの味はどうだ?」
「……飽きたら貰えるかと……」
「やるか馬鹿、さっさと起きて家に帰れ、顔を洗ってから出直してこい」
頭の上から靴が降りてから「はい」と返事をしたものの、迂闊に体を起こしていいものかと焦った。どうやらズボンは履いているようだが前がどうなっているのかは不明だし(服を整えた記憶無し)、変な汁とか、変な汁とか、変な汁がこびり付いているかもしれない。
真柴にバレないよう、前を探ってみるとベルトは無いがチャックは閉まっていた。
1番重要な部分を確かめたら後は体だ。
モサモサと手だけで探ってみた。
「よし…」
シャツは全部出ているし、ボタンは外れてるし、ネクタイは首に直接巻き付いているが、酔っ払いの体裁としては一応合格ラインにいると思う。
やれやれと体を起こして座った。
「………痛て…て」
泣き言に近い別れを2度くらい言ったまでは良かったのだが、例え深夜でも誰がいつ入ってくるかわからない場所であれやこれやを全部した。
そして、もう感動に近い感情が湧き起こってくるのは、真柴とは何もしていないと確信出来るほどのダメージを下半身に感じたからだ。
足腰がふらつき立てるかどうかの賭けに出たらどうやら勝てたらしい。
すると、「立ったぞ」と営業部全員から笑い声と拍手が飛んで来た。
「お前臭いな、アルコールを浴びたのか?」
「不潔な奴は人間じゃない」と真顔で言いそうな柊木が鼻を摘んでヒラヒラと手を振った。
「あれを全部飲んだのか」と笑ったのは朴さんだ。
「派手な戦勝祝いだな」と囃され、度胸を褒められ、そんな中、このフロアの責任者である巻坂は笑っただけで何も言わない。
しかし、真柴だけは笑いに加わらずに椅子に座って口と目を閉じ、ムッツリとしていた。
「す……すいませんでした」
取り敢えずは謝るに限る。頭を下げると「早く帰れ」と足を蹴られた。
「猶予は1時間、戻ってくる時に鰻重を買ってこい、ああ、言っておくが特上にしろ」
「俺は鰻重なんて食えません」
「お前は食っても食わなくてもどっちでもいい、俺様のお昼を買ってこいと言ってる」
「はあ…」
仕事場で酔い潰れたまま朝を迎えた罰なら受けるが、それならそれで1人分なんて変だろう。
何もよりも、真柴の性格から言っても、走れとか飛べとか、あの女に声をかけて来いとか、そんな罰ならわかるが金銭的出動は珍しかった。
しかし、理由を聞いている暇は無い。
何よりもタクシーを呼ぶ方が先だった。
余計な出費は痛いが弱った足腰では多分走ったりは出来ない、のんびりと電車で往復しては言い渡された「1時間」を達成するのは無理なのだ。
髪やシャツがヨレているのはいいとしても酒臭い匂いだけは何ともならない。とにかくシャツをズボンの中に入れて、ネクタイを衿に通して体裁だけは整えた。そうするうちにタクシーの到着を知らせるメールが来た。
「じゃあ一度帰ります」
「迷惑をかけてすいません」ともう一度頭を下げた。
「一時間だぞ」とか、「メールを見ろ」と言って背中を向けたまま手を振る背中にも頭を下げた。
もう十分なくらい恥をかいたのだ。
後は家で身支度を整えれば全部が済んだ事と流せる筈だった。
タクシーのシートに納まり携帯を開くまでは。
真柴から送られてきた写真を目にした時は憤死するかと思った。真っ白の灰にならなかったは奇跡だ。
「何だ……これ…」
頭を抱かれ、細い体に腕を巻き付け胸に顔を埋めて眠る男。投げ出した足はどこがどうなっているかわからないほど絡まってる。
2人共「ナマモノ」の露出は無いが、ズボンのチャックは全開、酔っ払いが服を乱してるという範疇は越えている。
どう見ても、誰が見ても何をしていたかは明白な画像だ。
「真柴だけ?見たのは真柴だけ?真柴だけだよな」
どうしてこんなにも特異な道を歩いているのかわからない。現実にこんな事をやるってあるか?
仕事場でのエッチなど、抜く為だけのAVか夢見がちな漫画の世界だろう。
真柴が画像を持っているにしてもせめてこっちにある分くらいは消してやろうと、涙目になりながら写真を見直すと、あまりの衝撃に気づいてなかったが、写真の続きに文章がある。
「安心しろ、「個人的な脅しに使う」くらいで公表したりはしない。因みにズボンのチャックを閉めたのは俺だ、感謝しろ」
「するけど………何だこれ」
随分と長い改行を経て、「ビシャビシャの床を掃除したのも俺だ」と付け加えてある。
何の事かわからないが………
どうやら、未来永劫の奴隷生活が決定したらしい。
例え付き合っていると公言していてもあり得ない醜聞だと思う。
誰が何を知っているのかわからないままの再出勤は地獄の門を潜るに等しかった。
ニヤニヤ笑いが取れない真柴はいい。
まだ酒臭いとあからさまに避けて来る柊木は?
知らん顔をしている他の営業達は?
強烈な二日酔いをも凌ぐ精神的圧迫は止まる処を知らず日が暮れる頃には身体中の水分を搾り取られて頬が削げ落ち、紛うことなきゾンビと化していた。
そんな半屍を見て真柴が笑った。
「いい有様だな」
「写真……消してください」
「女子に見られたら何を言われるかわからんから消すけどな、いつにするかは教えるつもりは無い」
「そんなら油断しないでくださいね、携帯が事故に合うかもしれませんよ」
「クラウドのバックアップがあるから大丈夫じゃ無いか?」
「あ」と思わず出た絶望の声に、楽しそうに笑った真柴がグシャグシャと髪を混ぜて来た。
叩き落としてやりたいが、今は我慢と小僧扱いに耐えていると、呪いの呪文を唱えるような唸り声が聞こえて顔を上げた。
営業部の戸口に立っていたのは険しい顔をした氷上だった。ウイスキーで汚したままの服を着てグルグルと喉を鳴らしている。
これは物凄く珍しい事だった。
滅多に席を立たない氷上が……呼ばれても、重要な会議があっても無視する氷上が営業部に顔を出している。
何があったのかと、まだ殆ど全員が残っている営業部員達の視線が集まっていた。
「氷上?珍しいな、そこで何をしている、今何か言ったか?」
ニヤリと笑った真柴が揶揄う気満々であざとい挑発をした。手の甲の骨折には懲りて無いらしい。
言っておくが、これは「姫」の取り合いでは無いのだ。
そこは真柴も氷上もわかっているのに2人で劇場型の遊びをしている。
「姫は俺のだ、勝手に触るな」
「俺のでもある、なあ?」
「なあ」と言われても返事なんか出来ない。
これは新たに訪れた史上最大のピンチだった。
真柴はいいのだ。
伝えたい奴にだけわかるよう上手く言葉を選んでくれる。
しかし、氷上は違う。
付き合っているかどうかはこの際だからもういい。しかし、その先を言えば?
そして、最も重要なその先の先を言えば?
どうする?
本当に何を言い出すかわかったものでは無い。
冷や汗に背中を濡らして、意味もなく「あーあーわーわー」声を出し、ゴミ箱を蹴り、バサバサと書類を振り回して何とかこの場を乗り切ろうと忙しかった。
すると氷上は「もういいだろ」と静かな声を出した。
「よく無いけど……いいかな……」
「いいよ」
「……はい……」
「帰ろう」と出て来た手を握り返してもいいものか迷った。
多分ここで氷上の手を取るともう引き返せない沼地に足を突っ込み捕らわれる。
チラッと周りを見ると、もうあきたのか誰も注意を払ってなかった。
こんな時はてんでバラバラの特性が有難いと思う。
「帰るぞ」
「でもまだ仕事が…」
考える時間が欲しくて、ポロッと出て来た言い訳の続きは「無いぞ」と、真柴に盗られてしまった。
「いいのかな」
「いいんだよ、言っておくが俺はお前が先に死んでもしぶとく生きるぞ」
「どう考えても氷上さんの方が先に死にますよ」
「じゃあそれでいいけど姫は追うなよ?」
「追いませんけど……やっぱりつまんなくなるかもしれませんね」
「1人になったら……縁側にでも座って空を見上げてたらいいんじゃ無いか?」
「空に浮かぶ月しか見てない2人だけの世界ですね、物凄く危ない気がします」
「好き勝手ヤレるな」
「俺がね……それから先に言っておきますが、何かあったら…次に大っ嫌いになったら別れますからね」
「そうなの?」
「ええ、チャンスですから」
これは「ディスティニーじゃ無くてフェイトなのだ」と説明した。
何を言いたいかは伝わらなかったと思う。
そして、手に手を取って考えてもみなかった、波乱の道へと踏み出したのだ。
すると何故なのか、無関心に見えた営業部員から拍手が起こった。
何が何やらわからない。
恥ずかしくもあり、照れ臭くもあり、恐ろしくもある。
これでいいのかもしれない。
わからないけど。
このままがいいのかもしれない。
後悔はすると思う。
しかし、これはこれでいいのだと思えた。
終わり。
重い瞼は中々強情だったがこのままではいられない。無理矢理にも目を開けると、見えたのは高額なストレートティップのレザーソールだった。
何も言わずに踏みつけて来る奴が誰かなんて見なくてもわかる。飛び起きたいのは山々だが、それを許してくれない状況に音を上げた。
「俺が悪いです、わかっています、ここは会社です、飲み過ぎました」
「もう1人いた酔っ払いは蹴り出した」
「………はあ」
「お前は蹴っても起きなかった、だから踏んでみたんだが、ジョンロブの味はどうだ?」
「……飽きたら貰えるかと……」
「やるか馬鹿、さっさと起きて家に帰れ、顔を洗ってから出直してこい」
頭の上から靴が降りてから「はい」と返事をしたものの、迂闊に体を起こしていいものかと焦った。どうやらズボンは履いているようだが前がどうなっているのかは不明だし(服を整えた記憶無し)、変な汁とか、変な汁とか、変な汁がこびり付いているかもしれない。
真柴にバレないよう、前を探ってみるとベルトは無いがチャックは閉まっていた。
1番重要な部分を確かめたら後は体だ。
モサモサと手だけで探ってみた。
「よし…」
シャツは全部出ているし、ボタンは外れてるし、ネクタイは首に直接巻き付いているが、酔っ払いの体裁としては一応合格ラインにいると思う。
やれやれと体を起こして座った。
「………痛て…て」
泣き言に近い別れを2度くらい言ったまでは良かったのだが、例え深夜でも誰がいつ入ってくるかわからない場所であれやこれやを全部した。
そして、もう感動に近い感情が湧き起こってくるのは、真柴とは何もしていないと確信出来るほどのダメージを下半身に感じたからだ。
足腰がふらつき立てるかどうかの賭けに出たらどうやら勝てたらしい。
すると、「立ったぞ」と営業部全員から笑い声と拍手が飛んで来た。
「お前臭いな、アルコールを浴びたのか?」
「不潔な奴は人間じゃない」と真顔で言いそうな柊木が鼻を摘んでヒラヒラと手を振った。
「あれを全部飲んだのか」と笑ったのは朴さんだ。
「派手な戦勝祝いだな」と囃され、度胸を褒められ、そんな中、このフロアの責任者である巻坂は笑っただけで何も言わない。
しかし、真柴だけは笑いに加わらずに椅子に座って口と目を閉じ、ムッツリとしていた。
「す……すいませんでした」
取り敢えずは謝るに限る。頭を下げると「早く帰れ」と足を蹴られた。
「猶予は1時間、戻ってくる時に鰻重を買ってこい、ああ、言っておくが特上にしろ」
「俺は鰻重なんて食えません」
「お前は食っても食わなくてもどっちでもいい、俺様のお昼を買ってこいと言ってる」
「はあ…」
仕事場で酔い潰れたまま朝を迎えた罰なら受けるが、それならそれで1人分なんて変だろう。
何もよりも、真柴の性格から言っても、走れとか飛べとか、あの女に声をかけて来いとか、そんな罰ならわかるが金銭的出動は珍しかった。
しかし、理由を聞いている暇は無い。
何よりもタクシーを呼ぶ方が先だった。
余計な出費は痛いが弱った足腰では多分走ったりは出来ない、のんびりと電車で往復しては言い渡された「1時間」を達成するのは無理なのだ。
髪やシャツがヨレているのはいいとしても酒臭い匂いだけは何ともならない。とにかくシャツをズボンの中に入れて、ネクタイを衿に通して体裁だけは整えた。そうするうちにタクシーの到着を知らせるメールが来た。
「じゃあ一度帰ります」
「迷惑をかけてすいません」ともう一度頭を下げた。
「一時間だぞ」とか、「メールを見ろ」と言って背中を向けたまま手を振る背中にも頭を下げた。
もう十分なくらい恥をかいたのだ。
後は家で身支度を整えれば全部が済んだ事と流せる筈だった。
タクシーのシートに納まり携帯を開くまでは。
真柴から送られてきた写真を目にした時は憤死するかと思った。真っ白の灰にならなかったは奇跡だ。
「何だ……これ…」
頭を抱かれ、細い体に腕を巻き付け胸に顔を埋めて眠る男。投げ出した足はどこがどうなっているかわからないほど絡まってる。
2人共「ナマモノ」の露出は無いが、ズボンのチャックは全開、酔っ払いが服を乱してるという範疇は越えている。
どう見ても、誰が見ても何をしていたかは明白な画像だ。
「真柴だけ?見たのは真柴だけ?真柴だけだよな」
どうしてこんなにも特異な道を歩いているのかわからない。現実にこんな事をやるってあるか?
仕事場でのエッチなど、抜く為だけのAVか夢見がちな漫画の世界だろう。
真柴が画像を持っているにしてもせめてこっちにある分くらいは消してやろうと、涙目になりながら写真を見直すと、あまりの衝撃に気づいてなかったが、写真の続きに文章がある。
「安心しろ、「個人的な脅しに使う」くらいで公表したりはしない。因みにズボンのチャックを閉めたのは俺だ、感謝しろ」
「するけど………何だこれ」
随分と長い改行を経て、「ビシャビシャの床を掃除したのも俺だ」と付け加えてある。
何の事かわからないが………
どうやら、未来永劫の奴隷生活が決定したらしい。
例え付き合っていると公言していてもあり得ない醜聞だと思う。
誰が何を知っているのかわからないままの再出勤は地獄の門を潜るに等しかった。
ニヤニヤ笑いが取れない真柴はいい。
まだ酒臭いとあからさまに避けて来る柊木は?
知らん顔をしている他の営業達は?
強烈な二日酔いをも凌ぐ精神的圧迫は止まる処を知らず日が暮れる頃には身体中の水分を搾り取られて頬が削げ落ち、紛うことなきゾンビと化していた。
そんな半屍を見て真柴が笑った。
「いい有様だな」
「写真……消してください」
「女子に見られたら何を言われるかわからんから消すけどな、いつにするかは教えるつもりは無い」
「そんなら油断しないでくださいね、携帯が事故に合うかもしれませんよ」
「クラウドのバックアップがあるから大丈夫じゃ無いか?」
「あ」と思わず出た絶望の声に、楽しそうに笑った真柴がグシャグシャと髪を混ぜて来た。
叩き落としてやりたいが、今は我慢と小僧扱いに耐えていると、呪いの呪文を唱えるような唸り声が聞こえて顔を上げた。
営業部の戸口に立っていたのは険しい顔をした氷上だった。ウイスキーで汚したままの服を着てグルグルと喉を鳴らしている。
これは物凄く珍しい事だった。
滅多に席を立たない氷上が……呼ばれても、重要な会議があっても無視する氷上が営業部に顔を出している。
何があったのかと、まだ殆ど全員が残っている営業部員達の視線が集まっていた。
「氷上?珍しいな、そこで何をしている、今何か言ったか?」
ニヤリと笑った真柴が揶揄う気満々であざとい挑発をした。手の甲の骨折には懲りて無いらしい。
言っておくが、これは「姫」の取り合いでは無いのだ。
そこは真柴も氷上もわかっているのに2人で劇場型の遊びをしている。
「姫は俺のだ、勝手に触るな」
「俺のでもある、なあ?」
「なあ」と言われても返事なんか出来ない。
これは新たに訪れた史上最大のピンチだった。
真柴はいいのだ。
伝えたい奴にだけわかるよう上手く言葉を選んでくれる。
しかし、氷上は違う。
付き合っているかどうかはこの際だからもういい。しかし、その先を言えば?
そして、最も重要なその先の先を言えば?
どうする?
本当に何を言い出すかわかったものでは無い。
冷や汗に背中を濡らして、意味もなく「あーあーわーわー」声を出し、ゴミ箱を蹴り、バサバサと書類を振り回して何とかこの場を乗り切ろうと忙しかった。
すると氷上は「もういいだろ」と静かな声を出した。
「よく無いけど……いいかな……」
「いいよ」
「……はい……」
「帰ろう」と出て来た手を握り返してもいいものか迷った。
多分ここで氷上の手を取るともう引き返せない沼地に足を突っ込み捕らわれる。
チラッと周りを見ると、もうあきたのか誰も注意を払ってなかった。
こんな時はてんでバラバラの特性が有難いと思う。
「帰るぞ」
「でもまだ仕事が…」
考える時間が欲しくて、ポロッと出て来た言い訳の続きは「無いぞ」と、真柴に盗られてしまった。
「いいのかな」
「いいんだよ、言っておくが俺はお前が先に死んでもしぶとく生きるぞ」
「どう考えても氷上さんの方が先に死にますよ」
「じゃあそれでいいけど姫は追うなよ?」
「追いませんけど……やっぱりつまんなくなるかもしれませんね」
「1人になったら……縁側にでも座って空を見上げてたらいいんじゃ無いか?」
「空に浮かぶ月しか見てない2人だけの世界ですね、物凄く危ない気がします」
「好き勝手ヤレるな」
「俺がね……それから先に言っておきますが、何かあったら…次に大っ嫌いになったら別れますからね」
「そうなの?」
「ええ、チャンスですから」
これは「ディスティニーじゃ無くてフェイトなのだ」と説明した。
何を言いたいかは伝わらなかったと思う。
そして、手に手を取って考えてもみなかった、波乱の道へと踏み出したのだ。
すると何故なのか、無関心に見えた営業部員から拍手が起こった。
何が何やらわからない。
恥ずかしくもあり、照れ臭くもあり、恐ろしくもある。
これでいいのかもしれない。
わからないけど。
このままがいいのかもしれない。
後悔はすると思う。
しかし、これはこれでいいのだと思えた。
終わり。
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