75 / 81
すっきりしてしまった
しおりを挟む
休みが明ける。
久しぶりに実家でのんびりしたおかげなのか、いつもなら憂鬱なだけなのに霞が晴れたようにスッキリとしていた。心身共にリフレッシュ出来た気分だ。
早目に起きたせいで時間があった為、壊れたままで放置している洗面台の鏡を覗いてみた。少し痩せた顔を眺めているとじっくりと鏡を見るなんて久し振りだと気付いた。
顎の線が細くなっている。
多少、目付きが悪いような気もするが、いつの間にか伸びていた髪のせいでワイルドになったと言えばそうだ。右を向き、左を向き、ツイッと顎を上げてみる。
「十分イケているよな」
いい角度を保ちながら歯磨き粉のチューブを手に取った。全くの無自覚だったのだが、心ここに在らずって状態だったのだろう、この所の無気力を表すように捻り曲がってる。
ラミネートを押して、押して、元の形に戻してから歯ブラシの上にたっぷり乗せた。
爽やかなミントをブクブクと泡立てて歯を磨いている時だった、ある事に気付いてハッとした。
根本がおかしい。
裸で寝ていたからと言って何故「やられちゃった」などと受け身である前提で考えたりしたのか。
例え、世にも恐ろしい間違いがあったのだとしてもお尻の心配をするなんておかしい。
そうなのだ、あの場合はまさか「真柴をやったのか?」って心配すべきだ。
うっかりと油断したら男に襲われるなんて、そんな心配をするようなキャラではない。
普通にしていたら仕事が出来て、「お前は隅っこで笑ってるだけのに」とモテない男に僻まれる、それが本来の姿の筈だ。
「姫」に踊らされていた。
早々に元の姿に戻るべきだ。
営業部に居を移してから一度も使ってなかったヘアワックスをたっぷりと指に掬い取り、念入りにすり込んで髪を整えた。
同じ物を使い回していたネクタイも変えた。
いつもパンパンに膨れていた鞄は、中身を一掃した。
「……ってかボロいな…」
数年間の激務に耐えてきたせいか痩せてしまった鞄は端々が草臥れてボロボロだ。
この際だから真柴が持っているようなスタイリッシュでクールなアルミ製のビジネスバッグを買おうと決めて家を出た。
心機一転の新年だった筈だ。
しかし、出勤したすぐにもたらされた新展開にやる気もクソも無くなった。
年末近くに赴任したばかりの佐渡が「真剣にイラストレーターを目指す」と言って辞めてしまっていた。
暫くの間は未来企画のカタログ部で日銭を稼いでやれる所までやるという事だった。
勿論、やりたい事を見つけたなら応援をしたい、しかし、その反面では「何をしてくれたんだ」と氷上に文句を言いたい。
2階に屯する履いて捨てる程の新人営業は沢山いるのに、使える新たな人材などそうそういないのだ。
こうなってしまった以上は誰に文句を言っても仕方がないからという事で、本業の傍で真柴、柊木、北見の3人でデザイン部のコマ使いを兼任する事になった。
……と言う事はつまり、歳が明けてすぐにフル稼働しなければならなくなったって事だ。
兼任すると言っても前に担当していた仕事を三等分する訳ではない。
専任では無いので時間が限られる分件数は減るが、それぞれがそれぞれ仕事を取ってくる事になる為、やる事は以前と変わらない。そこに営業部の仕事が追加になる。
プライベートで思い悩む暇も、氷上と顔を合わせる気不味さも無くなった。
小さな仕事は大きな仕事への呼び水になるのだ、手を抜く訳にはいかない。
真柴と柊木も安い仕事だとて手を抜く気は無いのだろう、朝に出社すると机の上に山のようなメモや端書が積んである。
それは「書類仕事は下っ端のお前がやれ」って事で、荒いメモ書きをデザイン依頼書に起こして洋平くんに届ける。値段と納期を書けばいいって訳では無いのでは時間は食うが前任者として負けてはいられなかった。
新たな発掘をしながら、パイプコネクションへのプレゼン資料を仕上げ、兵藤社長から個人的に頼まれたバイクチームのパッチを作ったり、(上着の背中などに貼り付けるチームマークのような物)、取引先の新年会に参加したりとやる事は山積みだった。
そうなると、否応無く訪れなければならないデザイン部でヒョロ長い猫背を目の端で探してしまうのはどうしようもないと思う。
もう半月以上もの一言も話していない。
まともに顔を合わせてもいない。
一度だけ、仕事の帰り際に廊下にいる氷上を見かけたのだが、前のようにひっそりと後ろから付いてきてたらどうしようと考えたのは馬鹿だった。
振り返った時に誰もいないとわかると、ガッカリしたのか、ホッとしたのかもうわからなくなっている。
仕事中の無言と無視は氷上の生い立ちから来る元々の性格や、激務への集中から来るものだと思っていたが、今回は意図的に避けられていると思えた。
「……喧嘩した訳じゃ無いのに……」
何か一言くらいあってもいいのにと思う。
一言が無理なら目配せ一つでもいい。
自分から距離を置いたくせに文句を言うのも変だが「どうした?」と聞いてくれたら……
どうするんだ?
実は、飛べたら楽かもと思い悩む程忙しい中なのに、氷上が撮影に出ていると聞いてロケ現場を見に行ってしまった。
撮影場所を教えてくれたのは洋平くんだ。
今回はスタジオでも無ければ店でもなんでも無かった。聞いたのは煌びやかな店が建ち並ぶ街中の通り名だけだった。
つまり人通りは多い上、探す範囲は200mくらいある。
絵里子の話だと大規模な撮影などできない筈で、地味に写真を撮るくらいなら見つけられないかもしれないが、それで良かった。
何なら見つからない方がいい。
駅を出てからノロリと進めた足は重い。
今更なのだ。
氷上は何も変わってない。
最初から今でも、その他大勢の中でもたまたま近かったから頻度が増していただけなのだ。
その証拠に、少しだけ身を引くだけで、いとも簡単に距離を取る事が出来ている。
遠くから、チラリとだけでも姿を見たいと思ってしまうという、浅はかで未練たらしい心だけを残しているなんて本当に愚かだと思う。
忙しい中何をしているのかと、ふっと湧いてくる自嘲に揺すぶられていた。歩く道は、新人の頃によく来た筈なのに新しい街に来たようだった。
絵里子と同類が多いのだろう、元々入れ替わりの激しい特質がある地域だ、6年も経つと目新しい店が軒を連ねている。刈っても刈っても湧いてくるスプラウトのようだった。
小さなバナーを取るくらい、この辺りをしらみ潰しに回れば月のノルマなど簡単だろうなどと思いながら歩いていた。
当然のように何も見つからなかった。
小規模な撮影など見逃しても不思議では無い。
もしかしたらここにはもういないのかもしれないと、諦め掛けた時、小さな囲いを見つけた。
囲いと言っても歩く人が少しだけ足を止め、すぐに行ってしまう程度だが、明らかに何かを見ていた。
「多分…あれだな……」
どうしようかと一瞬迷ったが、人垣から少し離れて覗いてみるとやっぱりそうだった。
撮影と言っても照明も無ければメイクやヘアアレンジをするスタッフもいない。陽の光に任せた順光の中、一眼レフを構えているのは絵里子1人だ。どうやら道路脇に停めた軽のワンボックスの中で着替え、写真を撮るだけの簡単な撮影のようだ。
パッと目は旅行者の記念撮影と同じなのだが、見かけた人が足を止める気持ちはわかった。
服飾のモデルをしていると言ってもそこは氷上だ。服は普通の街着と変わらず、それらしいポーズも無い。いつものように無気力な振りをして立っているだけなのだがやはり目立っている。
春物の撮影なのだろう。
身が切れる程寒いのに風に膨らむシャツは薄手で防寒は無い。
まるで、春を楽しむように風を受ける姿は氷上の周りだけ暖かいのでは無いかと思える。
慣れているのか、カメラを意識する様子は見られない。
摘み取った大切な何かがあるのか、指先をジッと見つめる瞳。
風に乗るようにヒラリと身を交わす仕草。
気怠そうに壁に凭れるのは本当に疲れているのかもしれない。
ただそこにいて動いている、そんな姿を見ていると何だか泣きそうになる。
「やっぱり…凄いな……」
美しい三日月を隠してしまえば薄く透けそうなくらいペラペラの青色系なのに、冷酷にさえ見えるあの釣り上がった目がカメラを見ていれば素通りはできないだろう。
人目を集める氷上の姿を見ていると、一目惚れなどをしてしまった自分への免罪符に思えた。
誰にとっても美しい物は美しいのだ。
少し誇らしく、少し寂しく、少し悲しい。
声は聞こえないが呼ばれたのだろう、フイッと顔を上げた氷上が優しく微笑み、頷いた。
氷上と絵里子は仕事をしているだけだ。
それはわかってる。
わかっているのに、目の会話をかわす氷上を見ただけで、絵里子に笑いかける氷上をみただけで、たったそれだけで傷付いてしまう自分は馬鹿みたいだとしか言えなかった。
久しぶりに実家でのんびりしたおかげなのか、いつもなら憂鬱なだけなのに霞が晴れたようにスッキリとしていた。心身共にリフレッシュ出来た気分だ。
早目に起きたせいで時間があった為、壊れたままで放置している洗面台の鏡を覗いてみた。少し痩せた顔を眺めているとじっくりと鏡を見るなんて久し振りだと気付いた。
顎の線が細くなっている。
多少、目付きが悪いような気もするが、いつの間にか伸びていた髪のせいでワイルドになったと言えばそうだ。右を向き、左を向き、ツイッと顎を上げてみる。
「十分イケているよな」
いい角度を保ちながら歯磨き粉のチューブを手に取った。全くの無自覚だったのだが、心ここに在らずって状態だったのだろう、この所の無気力を表すように捻り曲がってる。
ラミネートを押して、押して、元の形に戻してから歯ブラシの上にたっぷり乗せた。
爽やかなミントをブクブクと泡立てて歯を磨いている時だった、ある事に気付いてハッとした。
根本がおかしい。
裸で寝ていたからと言って何故「やられちゃった」などと受け身である前提で考えたりしたのか。
例え、世にも恐ろしい間違いがあったのだとしてもお尻の心配をするなんておかしい。
そうなのだ、あの場合はまさか「真柴をやったのか?」って心配すべきだ。
うっかりと油断したら男に襲われるなんて、そんな心配をするようなキャラではない。
普通にしていたら仕事が出来て、「お前は隅っこで笑ってるだけのに」とモテない男に僻まれる、それが本来の姿の筈だ。
「姫」に踊らされていた。
早々に元の姿に戻るべきだ。
営業部に居を移してから一度も使ってなかったヘアワックスをたっぷりと指に掬い取り、念入りにすり込んで髪を整えた。
同じ物を使い回していたネクタイも変えた。
いつもパンパンに膨れていた鞄は、中身を一掃した。
「……ってかボロいな…」
数年間の激務に耐えてきたせいか痩せてしまった鞄は端々が草臥れてボロボロだ。
この際だから真柴が持っているようなスタイリッシュでクールなアルミ製のビジネスバッグを買おうと決めて家を出た。
心機一転の新年だった筈だ。
しかし、出勤したすぐにもたらされた新展開にやる気もクソも無くなった。
年末近くに赴任したばかりの佐渡が「真剣にイラストレーターを目指す」と言って辞めてしまっていた。
暫くの間は未来企画のカタログ部で日銭を稼いでやれる所までやるという事だった。
勿論、やりたい事を見つけたなら応援をしたい、しかし、その反面では「何をしてくれたんだ」と氷上に文句を言いたい。
2階に屯する履いて捨てる程の新人営業は沢山いるのに、使える新たな人材などそうそういないのだ。
こうなってしまった以上は誰に文句を言っても仕方がないからという事で、本業の傍で真柴、柊木、北見の3人でデザイン部のコマ使いを兼任する事になった。
……と言う事はつまり、歳が明けてすぐにフル稼働しなければならなくなったって事だ。
兼任すると言っても前に担当していた仕事を三等分する訳ではない。
専任では無いので時間が限られる分件数は減るが、それぞれがそれぞれ仕事を取ってくる事になる為、やる事は以前と変わらない。そこに営業部の仕事が追加になる。
プライベートで思い悩む暇も、氷上と顔を合わせる気不味さも無くなった。
小さな仕事は大きな仕事への呼び水になるのだ、手を抜く訳にはいかない。
真柴と柊木も安い仕事だとて手を抜く気は無いのだろう、朝に出社すると机の上に山のようなメモや端書が積んである。
それは「書類仕事は下っ端のお前がやれ」って事で、荒いメモ書きをデザイン依頼書に起こして洋平くんに届ける。値段と納期を書けばいいって訳では無いのでは時間は食うが前任者として負けてはいられなかった。
新たな発掘をしながら、パイプコネクションへのプレゼン資料を仕上げ、兵藤社長から個人的に頼まれたバイクチームのパッチを作ったり、(上着の背中などに貼り付けるチームマークのような物)、取引先の新年会に参加したりとやる事は山積みだった。
そうなると、否応無く訪れなければならないデザイン部でヒョロ長い猫背を目の端で探してしまうのはどうしようもないと思う。
もう半月以上もの一言も話していない。
まともに顔を合わせてもいない。
一度だけ、仕事の帰り際に廊下にいる氷上を見かけたのだが、前のようにひっそりと後ろから付いてきてたらどうしようと考えたのは馬鹿だった。
振り返った時に誰もいないとわかると、ガッカリしたのか、ホッとしたのかもうわからなくなっている。
仕事中の無言と無視は氷上の生い立ちから来る元々の性格や、激務への集中から来るものだと思っていたが、今回は意図的に避けられていると思えた。
「……喧嘩した訳じゃ無いのに……」
何か一言くらいあってもいいのにと思う。
一言が無理なら目配せ一つでもいい。
自分から距離を置いたくせに文句を言うのも変だが「どうした?」と聞いてくれたら……
どうするんだ?
実は、飛べたら楽かもと思い悩む程忙しい中なのに、氷上が撮影に出ていると聞いてロケ現場を見に行ってしまった。
撮影場所を教えてくれたのは洋平くんだ。
今回はスタジオでも無ければ店でもなんでも無かった。聞いたのは煌びやかな店が建ち並ぶ街中の通り名だけだった。
つまり人通りは多い上、探す範囲は200mくらいある。
絵里子の話だと大規模な撮影などできない筈で、地味に写真を撮るくらいなら見つけられないかもしれないが、それで良かった。
何なら見つからない方がいい。
駅を出てからノロリと進めた足は重い。
今更なのだ。
氷上は何も変わってない。
最初から今でも、その他大勢の中でもたまたま近かったから頻度が増していただけなのだ。
その証拠に、少しだけ身を引くだけで、いとも簡単に距離を取る事が出来ている。
遠くから、チラリとだけでも姿を見たいと思ってしまうという、浅はかで未練たらしい心だけを残しているなんて本当に愚かだと思う。
忙しい中何をしているのかと、ふっと湧いてくる自嘲に揺すぶられていた。歩く道は、新人の頃によく来た筈なのに新しい街に来たようだった。
絵里子と同類が多いのだろう、元々入れ替わりの激しい特質がある地域だ、6年も経つと目新しい店が軒を連ねている。刈っても刈っても湧いてくるスプラウトのようだった。
小さなバナーを取るくらい、この辺りをしらみ潰しに回れば月のノルマなど簡単だろうなどと思いながら歩いていた。
当然のように何も見つからなかった。
小規模な撮影など見逃しても不思議では無い。
もしかしたらここにはもういないのかもしれないと、諦め掛けた時、小さな囲いを見つけた。
囲いと言っても歩く人が少しだけ足を止め、すぐに行ってしまう程度だが、明らかに何かを見ていた。
「多分…あれだな……」
どうしようかと一瞬迷ったが、人垣から少し離れて覗いてみるとやっぱりそうだった。
撮影と言っても照明も無ければメイクやヘアアレンジをするスタッフもいない。陽の光に任せた順光の中、一眼レフを構えているのは絵里子1人だ。どうやら道路脇に停めた軽のワンボックスの中で着替え、写真を撮るだけの簡単な撮影のようだ。
パッと目は旅行者の記念撮影と同じなのだが、見かけた人が足を止める気持ちはわかった。
服飾のモデルをしていると言ってもそこは氷上だ。服は普通の街着と変わらず、それらしいポーズも無い。いつものように無気力な振りをして立っているだけなのだがやはり目立っている。
春物の撮影なのだろう。
身が切れる程寒いのに風に膨らむシャツは薄手で防寒は無い。
まるで、春を楽しむように風を受ける姿は氷上の周りだけ暖かいのでは無いかと思える。
慣れているのか、カメラを意識する様子は見られない。
摘み取った大切な何かがあるのか、指先をジッと見つめる瞳。
風に乗るようにヒラリと身を交わす仕草。
気怠そうに壁に凭れるのは本当に疲れているのかもしれない。
ただそこにいて動いている、そんな姿を見ていると何だか泣きそうになる。
「やっぱり…凄いな……」
美しい三日月を隠してしまえば薄く透けそうなくらいペラペラの青色系なのに、冷酷にさえ見えるあの釣り上がった目がカメラを見ていれば素通りはできないだろう。
人目を集める氷上の姿を見ていると、一目惚れなどをしてしまった自分への免罪符に思えた。
誰にとっても美しい物は美しいのだ。
少し誇らしく、少し寂しく、少し悲しい。
声は聞こえないが呼ばれたのだろう、フイッと顔を上げた氷上が優しく微笑み、頷いた。
氷上と絵里子は仕事をしているだけだ。
それはわかってる。
わかっているのに、目の会話をかわす氷上を見ただけで、絵里子に笑いかける氷上をみただけで、たったそれだけで傷付いてしまう自分は馬鹿みたいだとしか言えなかった。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
壊れた番の直し方
おはぎのあんこ
BL
Ωである栗栖灯(くりす あかり)は訳もわからず、山の中の邸宅の檻に入れられ、複数のαと性行為をする。
顔に火傷をしたΩの男の指示のままに……
やがて、灯は真実を知る。
火傷のΩの男の正体は、2年前に死んだはずの元番だったのだ。
番が解消されたのは響一郎が死んだからではなく、Ωの体に変わっていたからだった。
ある理由でαからΩになった元番の男、上天神響一郎(かみてんじん きょういちろう)と灯は暮らし始める。
しかし、2年前とは色々なことが違っている。
そのため、灯と険悪な雰囲気になることも…
それでも、2人はαとΩとは違う、2人の関係を深めていく。
発情期のときには、お互いに慰め合う。
灯は響一郎を抱くことで、見たことのない一面を知る。
日本にいれば、2人は敵対者に追われる運命…
2人は安住の地を探す。
☆前半はホラー風味、中盤〜後半は壊れた番である2人の関係修復メインの地味な話になります。
注意点
①序盤、主人公が元番ではないαたちとセックスします。元番の男も、別の女とセックスします
②レイプ、近親相姦の描写があります
③リバ描写があります
④独自解釈ありのオメガバースです。薬でα→Ωの性転換ができる世界観です。
表紙のイラストは、なと様(@tatatatawawawaw)に描いていただきました。
元カノと復縁する方法
なとみ
恋愛
「別れよっか」
同棲して1年ちょっとの榛名旭(はるな あさひ)に、ある日別れを告げられた無自覚男の瀬戸口颯(せとぐち そう)。
会社の同僚でもある二人の付き合いは、突然終わりを迎える。
自分の気持ちを振り返りながら、復縁に向けて頑張るお話。
表紙はまるぶち銀河様からの頂き物です。素敵です!
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
しのぶ想いは夏夜にさざめく
叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。
玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。
世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう?
その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。
『……一回しか言わないから、よく聞けよ』
世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる