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ナンパ
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「上手く行った?」
「行ったけど、まず1つ。相談無しに突っ走るな。それからもう一つ、名前を呼ぶな」
「またそれ?」
「こっちの台詞だ馬鹿」
「仕方ないでしょう、健二ってワードは欠伸とかくしゃみと同じで我慢出来ないんですよ」
「……………」
誤爆?
座った場所にスイッチがあったから発射しちゃった?それとも計算通り?
この先、ホストクラブに潜入するとしての話だが、さっきのチンピラ役がホストクラブに関係あれば、顔と「健二」がNGになるって困る。
その辺を説明したいのに葵がとんでもない爆撃を仕掛けて来るから口を抑えなければならなくなった。
だってニヤニヤする。
「肩を抱いてもいい?」
「は?嫌です」
「じゃあ手を繋ごう」
「絶対に嫌です」
「嫌がるならキスするぞ」
「昼間です」
「夜ならいい?」
「死ね馬鹿」って真っ赤。
葵が仕事だと思ってたらどうする?
そう椎名に言われて、そうかもしれないと青くなった。
何度思い返しても、確かに1度目は意志のない人形だった。
2度目は……よく思い返してもわからないのだ。
揺さぶりに合わせて腰を動かすんだよ?
中の腹側を強く擦るとブルッと震えて息を詰めるんだよ?潤んだ目で宙を見つめて「あん」って言うんだよ?
額に浮いた汗はいい汗だったと思う。
髪を梳くと気持ちよさそうにうっとりと目を閉じたのだ。
とても嫌々には見えなかった。
本当は葵がどう思っているのであれ、実績は2回だ。少しずつ溶かしていけばもっともっと別の顔が見れる筈だ。
「別の顔………あれ以上だとこっちが溶けるな」
「健二さん、今変な事を考えているでしょう」
「うん……って…え?」
ソフトクリームを差し出した葵が睨んでいる。
いつ買ったのか……目を閉じていた覚えも無いのに見ていなかった。
どれくらいの間黙り込んで考え事をしていたのか聞こうと思ったら、ソフトクリームがブチュウッと口にめり込んだ。
「お前な、事務所の中でならいいけど往来でこんな事すんなよ、俺達の職業はとにかく目立たないように気を付けるもんなの」
ただでも無策で行き当たりばったりの無茶をして来たばかりなのだ。策を凝らして嵌めたのだとバレていれば、待ち伏せをされている可能性だってあるし、正体を確かめようとこっそりと後を付けられているかもしれない。
また独自の反論が返ってくるかと思ったら葵は下を向いて、前髪が隠した口元でペロンとアイスを舐めた。
「向こうから見つけてくれたら手取り早いでしょう?どうせどっかで接触しなきゃホストクラブに潜入なんて出来ないですよ」
「まだやると決まってない」
「やりますよ、俺はやります、小さな嫌がらせを一件治めただけで何になるんです、法に触れない嫌がらせは他に沢山ある、元を絶たなきゃどうしようも無いです」
「でもな、もし本当にホストクラブに潜入するならあくまで向こうからアクションを起こしてくれないと何をしても犯人決定だろ」
「健二さんはわかってない、わかってないから止めるんです」
イライラと噛んだ爪がカチリと鳴る。
持っている事を忘れているのか、下を向けたソフトクリームがボタンと地面に落ちた。
「おい…葵…」
「寝ても……2回も寝たのに健二さんは俺の汚さがわかってない、簡単なんだ、あんな仕事簡単なの、黙って横になってりゃいいし気持ちいい時もある。俺は売れっ子なの、あいつら馬鹿だから戻ったら喜ぶの、驚くでしょ?汚いでしょ?遊びたいならそれでいいから好きとか言わないでください」
「……やめろよ」
濃い闇は溶ける事を拒んでいるようだ。
葵は深い井戸の底から上を見上げているようなものなのだと思う。出口を塞いでいた蓋はもう取り払われ、もう青い空が見えているのに……つかまれと伸ばした腕があるのに泥水に浸かったまま膝を抱えて座り込んでいる。
しかし葵もわかってないと思う。
ほんの少しだが、ほんの少し…表面だけだが、凍てついて固く締まった氷は溶けている。
全てをリセットする方法は………
もう井戸を壊すしか無い。
「………燃やそう」
「燃やす?何を?」
「うん、ホストクラブは燃やしてしまおう、ついでだから葵が前に住んでいたアパートも燃やそう、何なら俺達の事務所も燃やす。その後は2人で逃げようぜ、海外にでも行ってリゾートの海辺でフラッペを食う、どう?」
「燃やさないし逃げないしフラッペも食べません、健二さん、何か誤解しているみたいだけど俺は怖く無い」
「お前こそわかってない、この話をすると真っ白になるくせに強がらなくていい」
「何が嫌かって健二さんが馬鹿でわかってないから嫌なの!馬鹿!」
明るい光の中にいる人に見られたく無いのだ。
健二にだけは知られたく無かった。
健二に想像されたく無い。
こんな話をしているのに口の周りに付いたアイスを丁寧にレロレロ舐めてんだよ?
大人なんだから口を拭けよ。
平和だろ、平和過ぎるだろ。
権力を欲するくだらない紛争も金に纏わる諍いも何故か健二には届いてない。
お前の周りには光が満ち溢れているから隣にいたら暖かいんだよ。
羨ましいを通り越してムカつく、優しさがウザい、側にいたいって思ってしまう自分のズルさに呆れる。
「葵~」「葵~」と困った顔で纏わり付いて来る健二をひたすら無視して事務所の最寄り駅まで帰ってきた。勿論帰る為じゃ無い。
やる事をさっさとやる。
ジッとしていると考え込んでしまい、「今すぐ事務所を出て行け」と自分で自分を説得してしまうのだ。
まずは「ホストクラブで働かないか?」と誘われるように仕向ける事が第一段階だと思う。
こっちからmen'sアナハイムに出向いては多分怪しまれる。健二も言っていたが何かあれば1番に怪しまれるだろう、だから向こうから声が掛かるのが1番なのだ。
それには引田を引っ掛けるのが1番早い。
しかし引田がどこにいるのかはわからない。
風俗のスカウトは法律で禁止されている為か引田は連絡先を教えてくれなかったと親父も言ってた。
引田と会える確率があるとしたら駅しかない。それは「葵」にまだ商品価値があると思ってくれていたらもう一度来るかもしれない……という程度の低い確率の賭けだ。
何日待っても会えないかもしれない。
しかし、今の所事務所周辺にしか手掛かりは無いのだ。
「健二さん、俺はここで引田を待ちます、出来れば……ってか出来なくても先に事務所へ帰ってください」
「無理」
………って言うのはわかってたけど、やっぱり無理だった。
しかし猶予は無いのだ。
引田が何の用でH.M.Kの近くにいたかはわからない、そしてあれからもう1週間以上経っている。
上手い事会えたら奇跡だと思う。
この先、別の手を考える傍らでもいいから毎日駅を見張った方がいい。
「帰れ」と「駄目だ」の応酬は続いた。
罵詈雑言を交えた正論……正論を交えた罵詈雑言、どっちでもいいけど何故早目に動かないと駄目なのか説得に説得を重ね、30分も喧嘩した末に「隠れて見張ってる」を約束させた。
健二は激しく誤解しているのだと思う。
仕事柄、多少汚い事にも関わるが引田は基本的に堅実なビジネスマンなのだ。需要と供給を見極め適切な商品を選んでる。キャバ嬢などは容姿を認められたと喜ぶ
だから20歳を過ぎるまで6年も待った。
「行ったけど、まず1つ。相談無しに突っ走るな。それからもう一つ、名前を呼ぶな」
「またそれ?」
「こっちの台詞だ馬鹿」
「仕方ないでしょう、健二ってワードは欠伸とかくしゃみと同じで我慢出来ないんですよ」
「……………」
誤爆?
座った場所にスイッチがあったから発射しちゃった?それとも計算通り?
この先、ホストクラブに潜入するとしての話だが、さっきのチンピラ役がホストクラブに関係あれば、顔と「健二」がNGになるって困る。
その辺を説明したいのに葵がとんでもない爆撃を仕掛けて来るから口を抑えなければならなくなった。
だってニヤニヤする。
「肩を抱いてもいい?」
「は?嫌です」
「じゃあ手を繋ごう」
「絶対に嫌です」
「嫌がるならキスするぞ」
「昼間です」
「夜ならいい?」
「死ね馬鹿」って真っ赤。
葵が仕事だと思ってたらどうする?
そう椎名に言われて、そうかもしれないと青くなった。
何度思い返しても、確かに1度目は意志のない人形だった。
2度目は……よく思い返してもわからないのだ。
揺さぶりに合わせて腰を動かすんだよ?
中の腹側を強く擦るとブルッと震えて息を詰めるんだよ?潤んだ目で宙を見つめて「あん」って言うんだよ?
額に浮いた汗はいい汗だったと思う。
髪を梳くと気持ちよさそうにうっとりと目を閉じたのだ。
とても嫌々には見えなかった。
本当は葵がどう思っているのであれ、実績は2回だ。少しずつ溶かしていけばもっともっと別の顔が見れる筈だ。
「別の顔………あれ以上だとこっちが溶けるな」
「健二さん、今変な事を考えているでしょう」
「うん……って…え?」
ソフトクリームを差し出した葵が睨んでいる。
いつ買ったのか……目を閉じていた覚えも無いのに見ていなかった。
どれくらいの間黙り込んで考え事をしていたのか聞こうと思ったら、ソフトクリームがブチュウッと口にめり込んだ。
「お前な、事務所の中でならいいけど往来でこんな事すんなよ、俺達の職業はとにかく目立たないように気を付けるもんなの」
ただでも無策で行き当たりばったりの無茶をして来たばかりなのだ。策を凝らして嵌めたのだとバレていれば、待ち伏せをされている可能性だってあるし、正体を確かめようとこっそりと後を付けられているかもしれない。
また独自の反論が返ってくるかと思ったら葵は下を向いて、前髪が隠した口元でペロンとアイスを舐めた。
「向こうから見つけてくれたら手取り早いでしょう?どうせどっかで接触しなきゃホストクラブに潜入なんて出来ないですよ」
「まだやると決まってない」
「やりますよ、俺はやります、小さな嫌がらせを一件治めただけで何になるんです、法に触れない嫌がらせは他に沢山ある、元を絶たなきゃどうしようも無いです」
「でもな、もし本当にホストクラブに潜入するならあくまで向こうからアクションを起こしてくれないと何をしても犯人決定だろ」
「健二さんはわかってない、わかってないから止めるんです」
イライラと噛んだ爪がカチリと鳴る。
持っている事を忘れているのか、下を向けたソフトクリームがボタンと地面に落ちた。
「おい…葵…」
「寝ても……2回も寝たのに健二さんは俺の汚さがわかってない、簡単なんだ、あんな仕事簡単なの、黙って横になってりゃいいし気持ちいい時もある。俺は売れっ子なの、あいつら馬鹿だから戻ったら喜ぶの、驚くでしょ?汚いでしょ?遊びたいならそれでいいから好きとか言わないでください」
「……やめろよ」
濃い闇は溶ける事を拒んでいるようだ。
葵は深い井戸の底から上を見上げているようなものなのだと思う。出口を塞いでいた蓋はもう取り払われ、もう青い空が見えているのに……つかまれと伸ばした腕があるのに泥水に浸かったまま膝を抱えて座り込んでいる。
しかし葵もわかってないと思う。
ほんの少しだが、ほんの少し…表面だけだが、凍てついて固く締まった氷は溶けている。
全てをリセットする方法は………
もう井戸を壊すしか無い。
「………燃やそう」
「燃やす?何を?」
「うん、ホストクラブは燃やしてしまおう、ついでだから葵が前に住んでいたアパートも燃やそう、何なら俺達の事務所も燃やす。その後は2人で逃げようぜ、海外にでも行ってリゾートの海辺でフラッペを食う、どう?」
「燃やさないし逃げないしフラッペも食べません、健二さん、何か誤解しているみたいだけど俺は怖く無い」
「お前こそわかってない、この話をすると真っ白になるくせに強がらなくていい」
「何が嫌かって健二さんが馬鹿でわかってないから嫌なの!馬鹿!」
明るい光の中にいる人に見られたく無いのだ。
健二にだけは知られたく無かった。
健二に想像されたく無い。
こんな話をしているのに口の周りに付いたアイスを丁寧にレロレロ舐めてんだよ?
大人なんだから口を拭けよ。
平和だろ、平和過ぎるだろ。
権力を欲するくだらない紛争も金に纏わる諍いも何故か健二には届いてない。
お前の周りには光が満ち溢れているから隣にいたら暖かいんだよ。
羨ましいを通り越してムカつく、優しさがウザい、側にいたいって思ってしまう自分のズルさに呆れる。
「葵~」「葵~」と困った顔で纏わり付いて来る健二をひたすら無視して事務所の最寄り駅まで帰ってきた。勿論帰る為じゃ無い。
やる事をさっさとやる。
ジッとしていると考え込んでしまい、「今すぐ事務所を出て行け」と自分で自分を説得してしまうのだ。
まずは「ホストクラブで働かないか?」と誘われるように仕向ける事が第一段階だと思う。
こっちからmen'sアナハイムに出向いては多分怪しまれる。健二も言っていたが何かあれば1番に怪しまれるだろう、だから向こうから声が掛かるのが1番なのだ。
それには引田を引っ掛けるのが1番早い。
しかし引田がどこにいるのかはわからない。
風俗のスカウトは法律で禁止されている為か引田は連絡先を教えてくれなかったと親父も言ってた。
引田と会える確率があるとしたら駅しかない。それは「葵」にまだ商品価値があると思ってくれていたらもう一度来るかもしれない……という程度の低い確率の賭けだ。
何日待っても会えないかもしれない。
しかし、今の所事務所周辺にしか手掛かりは無いのだ。
「健二さん、俺はここで引田を待ちます、出来れば……ってか出来なくても先に事務所へ帰ってください」
「無理」
………って言うのはわかってたけど、やっぱり無理だった。
しかし猶予は無いのだ。
引田が何の用でH.M.Kの近くにいたかはわからない、そしてあれからもう1週間以上経っている。
上手い事会えたら奇跡だと思う。
この先、別の手を考える傍らでもいいから毎日駅を見張った方がいい。
「帰れ」と「駄目だ」の応酬は続いた。
罵詈雑言を交えた正論……正論を交えた罵詈雑言、どっちでもいいけど何故早目に動かないと駄目なのか説得に説得を重ね、30分も喧嘩した末に「隠れて見張ってる」を約束させた。
健二は激しく誤解しているのだと思う。
仕事柄、多少汚い事にも関わるが引田は基本的に堅実なビジネスマンなのだ。需要と供給を見極め適切な商品を選んでる。キャバ嬢などは容姿を認められたと喜ぶ
だから20歳を過ぎるまで6年も待った。
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