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1章
第14話 武器選別 下
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シスターはその扉を開けずに淡々と説明を入れる。
「この扉の奥に浴槽みたいなものがあります。そこに衣服を脱いで入ってください。利用中は誰も立入ることが出来ないので、ご安心下さい。終わったら中にスイッチがあるので、それを押してください。シスターが迎えに行きます。ではごゆっくり」
説明が終わると、シスターはどこかへ言ってしまった。
とりあえず、なんだかよく分からないけど、私は目の前の扉を開けた。
扉の奥は、ガラス張りの部屋に大きな浴槽が部屋の真ん中にポツリとある
隅には、タオルや鏡、クシが用意されてる。
なんかホテルのシャワールームみたいだなぁ。設備がすごいよ。
とりあえず、服脱がなきゃいけないんだよね…。
私は、ミニスカの着物を抑えている帯を外して羽織っている着物を脱いだ。その下に羽織っていた薄い浴衣も脱いだ。
浴槽の中にはお湯が入っているみたいで、本当にお風呂みたいだった。
私は足から浴槽に入れると久しぶりのお風呂で疲れを癒し、ついついゆっくりしてしまった。
「はぁあー。お風呂きもちいー」
やっぱ、日本人には風呂だよねー
風呂最高!!
あ。そういえばシスターの人がスイッチ押して、って言ってたけど、どれだろう?
この浴槽の真横にある赤いボタンかな?
もう、ゆっくりしたし、そろそろ呼ぶか。
そう思って赤いボタンを押した。
押してから三十秒ぐらいたっただろうか?
扉が開いた、入ってきたのはさっきと別のまだ若そうなシスター服の少年だった。
そして、その少年の顔がみるみるうちに、赤くなっていった。
「では、いまから武器選別をはじめます…。
って!お客様!服っ!服着てくださいっ…!!!」
私はそう言われて、自分の姿を確認する。
何も着てない…。スイッチ押した後の事考えてなかった。み、見られた…
「ご、ごめんなさいっ!服着ますっ!」
私はタオルで体を急いで拭いて、来ていた薄い羽織物と着物を着て、ちゃんと帯もしめた。
というか。今まで気にしてなかったけど…。私、下着…ないよね。どうしよう
「あの…服着終わりました?後ろ向きますよ?」
少年が聞いてきた。
「あっ。はいっ!大丈夫です!」
「では、調べます。椿さんは椅子に座って待っていてください」
少年はそういうと、私が入っていた湯船に向かって、
『この世界の創造主よ、この者の道を照らし、示したまえ。この願い、我が主、創造主の名によってお祈りする』
と、唱えた。
そうすると、湯船の水からメッセージが浮かんできた。
『 武器:さくらの枝 』
「武器はさくらの枝…。こうゆうことって良くあるんですか?」
私は映し出された文字を読み上げた
「そうですね。さくらの枝…。僕が見た限りでは枝単体の武器選別は初めてですね。いい桜の木を紹介いたしますので、さっきのカウンターにいらして下さい」
「はい…」
さくらの枝って。
まだ、どっかの木の枝!とかじゃなくて良かったけど、さくらの枝って…ね。
うん。私の心の中の事察してね?みんな。
少年の後に続いて、カウンターにやってきた。
「いい桜の木は…。うーん。あ!この武器屋の庭に生えている桜の木はどうでしょう?!春になると綺麗なんですよー。丁度今春の頃ですし見頃ですよー」
「わかりました。でも武器屋の桜の木の枝貰っていいんですか?」
「もちろんです!武器を提供するのが武器屋です!」
「ありがとうございます!では…」
私がその場を立ちさそうとした時。
少年が私の着ていた着物の袖の裾をそっと掴んで顔を赤くしながらこういった。
「あ、あの。椿さん。あの僕の名前…。リンセっていいます…」
「リンセさんですね!また会えたらよろしくお願いしますね」
私はリンセに向かって、笑顔でそう返した。
リンセは「はいっ!」と元気よく言って
「またのお越しをお待ちしております!」
と言った…
「この扉の奥に浴槽みたいなものがあります。そこに衣服を脱いで入ってください。利用中は誰も立入ることが出来ないので、ご安心下さい。終わったら中にスイッチがあるので、それを押してください。シスターが迎えに行きます。ではごゆっくり」
説明が終わると、シスターはどこかへ言ってしまった。
とりあえず、なんだかよく分からないけど、私は目の前の扉を開けた。
扉の奥は、ガラス張りの部屋に大きな浴槽が部屋の真ん中にポツリとある
隅には、タオルや鏡、クシが用意されてる。
なんかホテルのシャワールームみたいだなぁ。設備がすごいよ。
とりあえず、服脱がなきゃいけないんだよね…。
私は、ミニスカの着物を抑えている帯を外して羽織っている着物を脱いだ。その下に羽織っていた薄い浴衣も脱いだ。
浴槽の中にはお湯が入っているみたいで、本当にお風呂みたいだった。
私は足から浴槽に入れると久しぶりのお風呂で疲れを癒し、ついついゆっくりしてしまった。
「はぁあー。お風呂きもちいー」
やっぱ、日本人には風呂だよねー
風呂最高!!
あ。そういえばシスターの人がスイッチ押して、って言ってたけど、どれだろう?
この浴槽の真横にある赤いボタンかな?
もう、ゆっくりしたし、そろそろ呼ぶか。
そう思って赤いボタンを押した。
押してから三十秒ぐらいたっただろうか?
扉が開いた、入ってきたのはさっきと別のまだ若そうなシスター服の少年だった。
そして、その少年の顔がみるみるうちに、赤くなっていった。
「では、いまから武器選別をはじめます…。
って!お客様!服っ!服着てくださいっ…!!!」
私はそう言われて、自分の姿を確認する。
何も着てない…。スイッチ押した後の事考えてなかった。み、見られた…
「ご、ごめんなさいっ!服着ますっ!」
私はタオルで体を急いで拭いて、来ていた薄い羽織物と着物を着て、ちゃんと帯もしめた。
というか。今まで気にしてなかったけど…。私、下着…ないよね。どうしよう
「あの…服着終わりました?後ろ向きますよ?」
少年が聞いてきた。
「あっ。はいっ!大丈夫です!」
「では、調べます。椿さんは椅子に座って待っていてください」
少年はそういうと、私が入っていた湯船に向かって、
『この世界の創造主よ、この者の道を照らし、示したまえ。この願い、我が主、創造主の名によってお祈りする』
と、唱えた。
そうすると、湯船の水からメッセージが浮かんできた。
『 武器:さくらの枝 』
「武器はさくらの枝…。こうゆうことって良くあるんですか?」
私は映し出された文字を読み上げた
「そうですね。さくらの枝…。僕が見た限りでは枝単体の武器選別は初めてですね。いい桜の木を紹介いたしますので、さっきのカウンターにいらして下さい」
「はい…」
さくらの枝って。
まだ、どっかの木の枝!とかじゃなくて良かったけど、さくらの枝って…ね。
うん。私の心の中の事察してね?みんな。
少年の後に続いて、カウンターにやってきた。
「いい桜の木は…。うーん。あ!この武器屋の庭に生えている桜の木はどうでしょう?!春になると綺麗なんですよー。丁度今春の頃ですし見頃ですよー」
「わかりました。でも武器屋の桜の木の枝貰っていいんですか?」
「もちろんです!武器を提供するのが武器屋です!」
「ありがとうございます!では…」
私がその場を立ちさそうとした時。
少年が私の着ていた着物の袖の裾をそっと掴んで顔を赤くしながらこういった。
「あ、あの。椿さん。あの僕の名前…。リンセっていいます…」
「リンセさんですね!また会えたらよろしくお願いしますね」
私はリンセに向かって、笑顔でそう返した。
リンセは「はいっ!」と元気よく言って
「またのお越しをお待ちしております!」
と言った…
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