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11話
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私のもとにやってきた人物を見るとそれはお兄様だった。今度は何をしに来たのか、リリィは身の毛がよだつ思いをした。
「よくもさっきは俺に逆らったな!ここで叫んでも誰も助けに来ない。俺たち2人っきりだぜ?沢山楽しもうな?」
薄着み悪いイヤらしい笑みを浮かべている。
怖い。
お兄様は手に持っていた鍵で、鉄格子を開けて私と同じ空間にはいると、牢屋の壁に付いている手錠を私の腕にはめ、私は座り込んだまま腕をずっと上げている姿勢になった。
「よく顔みせろよ。今まで小汚いやつゴミだと思ってたけど、まさかこんな所に美味しいそうな女がいたとはな」
お兄様はポケットからナイフを取り出して、私が着ていた薄い洋服を真ん中から割き、私の身体を隠すものは無くなってしまった。
「お兄様どうして、こんなことを!」
「なんでって?お前は俺のものだから何してもいいだろ?」
「私はお兄様のものじゃないわ…」
「は?さっきも言ったけど俺らがいるおかげでお前は生きていけてるんだろ?それってもう実質、俺のいい事は絶対ってことだろ?奴隷じゃん。お前に拒否権はねぇーの」
やだ、助けて。気持ち悪い。心でそう叫んだ。
「ねぇ?お前さっきから強気なこと言ってるけど体は正直だぜ?この可愛いピンクのところ立ってるよ?俺に舐められたくて立ってるんでしょ?仕方がないなあ、舐めてやるよ」
お兄様は手で片胸の先をひねったりつねりながらして、もうひとつの方を音を立てながら舐めている。
本当に気持ち悪い。いやだ。今にも悲鳴をあげたい。
「やだっ!離して!!」
「ほら、舐めただけでこんなビンビンだぞ?こっちも舐めてやるよ。こんなに先っぽテカらせておっきくして、恥ずかしー」
「感じてないから!本当にやめて!」
「そんなに言うなら、俺がこれを引っ込ませてやるよ」
そう言って、今度は私の乳頭を指を2本使って押し込んでくる。
生理現象なのだから引っ込むはずがないのに。
「あれ?中々引っ込まないなぁ」
「もしかして、もっと触って欲しいのかな?」
「はぁっ!」
突然つねってきて、私はびっくりして声を上げてしまった。
「あれ?さっき感じないとか言ってたよね?」
お兄様は煽るように言いながら、その手をやめない。
「んんっ、やだっ、触らないでっ!もうやめてくださいっ!」
「あーもう、さっきからヤダヤダうるせぇな!従わないお前にはお仕置しなきゃいけないみたいだな!」
お兄様は地面に座り込んでいた私を壁に付き合わせ、お尻を突き出させるよう膝を着くように言った。腕は相変わらず鎖に繋がれていて、上に持ち上げられていて、体勢がキツかった。
「歯食いしばれよ?」
お兄様はそう言うと思いっきり私のお尻を手で叩いた。
「っっ!」
この人加減っていうものを知らないの?凄く痛くて、ひりひりする。きっと今の一撃だけで真っ赤になってしまうだろう。辛うじてショーツが残されていたのはまだ良かったのかもしれないがあまり変わらないような気もする。
「お兄様、お願いします。やめてください…」
私は涙を浮かべた目で、お兄様をみてそう言った。すると、この顔が効いたのか叩くのをやめた。
「仕方がねぇな、叩くのはやめてやるよ。その代わりに俺の綺麗にしろよ」
最悪だ。お兄様はズボンから自分のモノを四つ這いの私の顔の前に出した。変な匂いがするし顔に近づけたくないのに…。
「早くしろよ!」
お兄様はいきなり怒鳴ると、私の頭を捕まえて口をこじ開けさせると無理やり私の中にそれを捻りこんだ。苦しかった。思わず私は噎せてしまいそうになる。
「噛んだらどうなるか分かってるよな?」
私は黙って頷くと、必死に舌を動かした。それしか私に残された道は無いのだ。これ以上抵抗したら次はどんなことをされるか分からなくてただ、怖かった。どうして私はこんな目に合わなきゃいけないんだろう。ニックもここにはもう居ないし。誰も助けてくれる人はいない。苦しい。本当に苦しい。私は泣きながら、ただひたすらにお兄様の言いなりになるしかなかった。もう、お兄様の声すら耳に入ってこない。ただ、怒鳴られて。好き勝手に私の胸を揉まれ、いつしかその手は最もデリケートな部分に触れていた。惨めだった。気持ち悪いのに、身体が感じてしまう快感には逆らえない。何度も達し、その度に勝手にイクなと殴られたような気がする。私は反吐が出るような表情を浮かべている男のブツを咥え、出したくもない喘ぎ声とびちゃびちゃとなる音をこの地下に響き渡らせていた。顔を晒す前はこんなことにはならなかった。暴力を振られるぐらいで済んでいたのに。顔を晒さなければよかった?後悔が頭の中をぐるぐると駆け巡る。いくら家の中で卑下されようが、無視されようが、私は伯爵家の娘だというプライドを持って生きてきた。だから、今まで何があっても頑張ってこれたのだ。努力をすれば報われる。体に傷付けられた傷は魔法でも治すことができるし、実際に、彼らは私のことを痛めつけたあと治癒魔法で回復させていた。外の人間にそんな残虐非道な行いをしているとバレたくなかったのだろう。だが、性的暴力は、私が守ってきた自尊心をとうとう傷付け、精神的にもこの、男の手にのよって服従させられたのであった。もはや羞恥心など無い。恐怖に支配されそんなことを感じている場合では無かった。この腕にはめられた手錠のように鎖となって、私を恐怖で支配していたのだ。逃げる事などできない。助けもこない。やがて口の中に苦さが広がった。青臭い匂いと、お兄様の気持ち悪い声にも、勝手に私の身体を触ってくる手にも耐えた。もう解放してほしい。もう疲れてしまった。
「リリィ!!」
朦朧とする意識の中で私の名前が呼ばれているような気がした。
「よくもさっきは俺に逆らったな!ここで叫んでも誰も助けに来ない。俺たち2人っきりだぜ?沢山楽しもうな?」
薄着み悪いイヤらしい笑みを浮かべている。
怖い。
お兄様は手に持っていた鍵で、鉄格子を開けて私と同じ空間にはいると、牢屋の壁に付いている手錠を私の腕にはめ、私は座り込んだまま腕をずっと上げている姿勢になった。
「よく顔みせろよ。今まで小汚いやつゴミだと思ってたけど、まさかこんな所に美味しいそうな女がいたとはな」
お兄様はポケットからナイフを取り出して、私が着ていた薄い洋服を真ん中から割き、私の身体を隠すものは無くなってしまった。
「お兄様どうして、こんなことを!」
「なんでって?お前は俺のものだから何してもいいだろ?」
「私はお兄様のものじゃないわ…」
「は?さっきも言ったけど俺らがいるおかげでお前は生きていけてるんだろ?それってもう実質、俺のいい事は絶対ってことだろ?奴隷じゃん。お前に拒否権はねぇーの」
やだ、助けて。気持ち悪い。心でそう叫んだ。
「ねぇ?お前さっきから強気なこと言ってるけど体は正直だぜ?この可愛いピンクのところ立ってるよ?俺に舐められたくて立ってるんでしょ?仕方がないなあ、舐めてやるよ」
お兄様は手で片胸の先をひねったりつねりながらして、もうひとつの方を音を立てながら舐めている。
本当に気持ち悪い。いやだ。今にも悲鳴をあげたい。
「やだっ!離して!!」
「ほら、舐めただけでこんなビンビンだぞ?こっちも舐めてやるよ。こんなに先っぽテカらせておっきくして、恥ずかしー」
「感じてないから!本当にやめて!」
「そんなに言うなら、俺がこれを引っ込ませてやるよ」
そう言って、今度は私の乳頭を指を2本使って押し込んでくる。
生理現象なのだから引っ込むはずがないのに。
「あれ?中々引っ込まないなぁ」
「もしかして、もっと触って欲しいのかな?」
「はぁっ!」
突然つねってきて、私はびっくりして声を上げてしまった。
「あれ?さっき感じないとか言ってたよね?」
お兄様は煽るように言いながら、その手をやめない。
「んんっ、やだっ、触らないでっ!もうやめてくださいっ!」
「あーもう、さっきからヤダヤダうるせぇな!従わないお前にはお仕置しなきゃいけないみたいだな!」
お兄様は地面に座り込んでいた私を壁に付き合わせ、お尻を突き出させるよう膝を着くように言った。腕は相変わらず鎖に繋がれていて、上に持ち上げられていて、体勢がキツかった。
「歯食いしばれよ?」
お兄様はそう言うと思いっきり私のお尻を手で叩いた。
「っっ!」
この人加減っていうものを知らないの?凄く痛くて、ひりひりする。きっと今の一撃だけで真っ赤になってしまうだろう。辛うじてショーツが残されていたのはまだ良かったのかもしれないがあまり変わらないような気もする。
「お兄様、お願いします。やめてください…」
私は涙を浮かべた目で、お兄様をみてそう言った。すると、この顔が効いたのか叩くのをやめた。
「仕方がねぇな、叩くのはやめてやるよ。その代わりに俺の綺麗にしろよ」
最悪だ。お兄様はズボンから自分のモノを四つ這いの私の顔の前に出した。変な匂いがするし顔に近づけたくないのに…。
「早くしろよ!」
お兄様はいきなり怒鳴ると、私の頭を捕まえて口をこじ開けさせると無理やり私の中にそれを捻りこんだ。苦しかった。思わず私は噎せてしまいそうになる。
「噛んだらどうなるか分かってるよな?」
私は黙って頷くと、必死に舌を動かした。それしか私に残された道は無いのだ。これ以上抵抗したら次はどんなことをされるか分からなくてただ、怖かった。どうして私はこんな目に合わなきゃいけないんだろう。ニックもここにはもう居ないし。誰も助けてくれる人はいない。苦しい。本当に苦しい。私は泣きながら、ただひたすらにお兄様の言いなりになるしかなかった。もう、お兄様の声すら耳に入ってこない。ただ、怒鳴られて。好き勝手に私の胸を揉まれ、いつしかその手は最もデリケートな部分に触れていた。惨めだった。気持ち悪いのに、身体が感じてしまう快感には逆らえない。何度も達し、その度に勝手にイクなと殴られたような気がする。私は反吐が出るような表情を浮かべている男のブツを咥え、出したくもない喘ぎ声とびちゃびちゃとなる音をこの地下に響き渡らせていた。顔を晒す前はこんなことにはならなかった。暴力を振られるぐらいで済んでいたのに。顔を晒さなければよかった?後悔が頭の中をぐるぐると駆け巡る。いくら家の中で卑下されようが、無視されようが、私は伯爵家の娘だというプライドを持って生きてきた。だから、今まで何があっても頑張ってこれたのだ。努力をすれば報われる。体に傷付けられた傷は魔法でも治すことができるし、実際に、彼らは私のことを痛めつけたあと治癒魔法で回復させていた。外の人間にそんな残虐非道な行いをしているとバレたくなかったのだろう。だが、性的暴力は、私が守ってきた自尊心をとうとう傷付け、精神的にもこの、男の手にのよって服従させられたのであった。もはや羞恥心など無い。恐怖に支配されそんなことを感じている場合では無かった。この腕にはめられた手錠のように鎖となって、私を恐怖で支配していたのだ。逃げる事などできない。助けもこない。やがて口の中に苦さが広がった。青臭い匂いと、お兄様の気持ち悪い声にも、勝手に私の身体を触ってくる手にも耐えた。もう解放してほしい。もう疲れてしまった。
「リリィ!!」
朦朧とする意識の中で私の名前が呼ばれているような気がした。
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