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審査

虎丸の審査

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地下にある闘技場に場所を移すと、ニッカは普通に。
「今からの審査はレイの名の元で行われる。今から目にする事は門外不出とする。だから、キミの使役獣の本来の姿に戻してもらっても構わない。」
多分、カシューから虎丸がヘルドックではないのは何となくバレてる様だ。
だが、文字先生のアドバイス(リミッターを含む)がある以上、現状では本来の姿
には戻れない。
姿を変えない虎丸を見て、ニッカはリョーを凝視した。
「虎丸は虎丸なんで。」
ニッカは少し呆れた表情で。
「誰が相手してやる?」
先ほどの護衛が手を挙げたが、ニッカは無視した。
「さっさと終わらせるか。」
少しダルそうに長髪の男が出てきた。
「あくまでも審査だから、手加減を忘れるなよ。」
虎丸の審査はあっという間に終わった。
結論を言えば、虎丸の敗北であった。
「手加減が難しかったな。」
長髪の男は少し息を乱していたが、まだ余裕が感じれた。
虎丸はショボンとして、リョーの元へ戻ってきた。
「こういう時の戦い方、教えてなかったな。」
リョーは虎丸の耳元でそう言うと、頭を撫でた。
ニッカは期待外れそうな表情で。
「次はキミの番だけど、いい?」
リョーは思い出したかのように手にしてた依頼品をゲイガに渡し。
「これ、師匠に渡しといて。依頼品のショートソード。」
先ほどニッカに注意されて、不貞腐れていた護衛が立ち上がった。
「ショートソード?依頼品は片手剣だぞ。」
「えっと……この依頼って、オードからじゃないの?」
リョーはゲイガを見ながら、聞いた。
「どうだろうな。確か、依頼主はお前の師匠しか書いてなかったから。」
「ニッカさん、申し訳ないけど……その護衛ヒトともやるなら、日改めて良いかな?流石に現状のままは辛いかなって。」
その言葉にカチンと来たのは他の護衛であった。
「何だと、コイツが何者か知らないけどな。オレらとなら今からでもやれるのか?お前の使役獣も大した事なかったくせに。」
虎丸はその言葉に更に落ち込んでしまった。
「キミが他の三人に勝てたら、後日で良いかな?予め伝えておくと、全員Cランク以上だから。カシューからはDランク以上はあるって。」
ゲイガはその言葉に言葉を失った。
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