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反乱?

アジト

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何より村には違和感を感じる雰囲気を漂わせてる風貌の人間がちらほら居た。
反乱軍に関しての依頼もあり、その影響もあるのだろう。
だが、村の中に入ってから、ずっと誰かから見られてるのを感じていた。
口を手で隠しながら、他の三人にしか聞こえないくらいの大きさの声で。
「噂は本当みたいだな。これからは指示があるまで勝手に動かない様に。」
そう言いながら、虎丸を見た。
キョロキョロしてた虎丸はリョーの視線に気付き、笑顔で親指を立てた。
伝わってないんだろうなと思いながらも、リョーは探っていた。
反乱軍が何処で計画を立てているのか。
そして、反乱軍のリーダーとどうやって、会っているのか。
それを掴めれば、カルバらと今回の騒動は無関係だと証明出来るはず。
最悪でも裏で操る人物の思い通りにはさせない事。
まずはリーダーとされる男を探す事にした。
だが、その名前を出すと、警戒され、態度が一変した。
情報を得られない事を悟り、村から出ようとしたが、急に呼び止められた。
「ベナンをお探しですか?何故、ベナンを探してるんですか?」
その声の主は一人の女性であった。
女性は立ち話も何なのでと家に招き入れてくれた。
彼女の後ろには二人の男が立っていた。
「何故って……。」
どうやって、誤魔化そうか考えてると、女性は。
「騒ぎを起こそうとしてる事ですよね?兄は騙されてるんです。」
その女性から語られる言葉は兄を本当に心配してる妹の言葉であった。
彼女の後ろにいる二人は幼い頃からの友達らしい。
ベナンの行動に違和感を感じ、距離を取っているらしい。
だが、話は聴いていたモノとかなり食い違っていた。
そもそも反乱と言う程、大きな行動が出来る程の力もなかった。
ベナンはある男に言われ、近くの廃墟となってる建物に意見交換という名目で集まっているらしい。
初めは10人足らずだったのが、現在では近隣の村などからも集まり、100名を越える数になっているらしい。
「ボス……これは?」
あまりの違いにルドラが不安そうに。
「その男とベナンはよく会っているの?」
妹のミランも後ろの2人も首を横に振った。
その男と会えるのはベナンともう一人か二人だけらしく、その男については何も知らないらしい。
しかも、ベナンとは最近会ってないらしい。
もしかすると、既にベナン自体が敵の手中にあるのかもしれない。
だが、それ程の立場でない男が手元に置いておけるモノではない。
第三者が関わっている可能性が高かった。
現状では反乱軍とするには随分、無理があった。
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