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再審査

次の段階

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カルバは半日がかりでなんとか書類を書き上げた。
ダートはいつもの店で騒いでいた。
手伝おうとしたのだが、カルバから脳筋は邪魔だと追い出されたのだ。
ルドラも要領よく、カルバに手伝わせたようだ。
翌朝、落ち着いた頃にギルドを訪ねた。
この辺の地理がよく分からないので、アリスに何処で受けれるのか尋ねると、しばらく考え込んだ後。
「政都であるトラントまで行った方が良いかも。」
その言葉を聞き、ダートは口を挟んできた。
「トラントまで行かずとも、スラックで審査は受けれるだろ。」
アリスは少し困った表情を浮べながら。
「スラックでも審査は受けれるし、大丈夫だとは思うんだけど……。リョー、貴方がこの国にしばらく居るつもりなら、一度はトラントに行っておいた方がいいわ。」
まぁ、特に予定もないのでトラントまで行っても良いんだが。
一存では決めれないので、虎丸の意見も聞いてみた。
虎丸はしばらく考え込んだ。
それから顔を上げ、こちらをジッと見つめながら。
「主に任せる。それよりも仲間の件も考えてくれてる?」
仲間かぁ……ゲームとは違い、簡単に見つけられる自信がなかった。
他の冒険者と契約する事は出来そうだが、それには旅の目的とか期間が必要みたいだし。
まだ借金をしてる身なので、そう簡単に無駄な出費は出来ない。
しばらく悩んでると、レーラが近付いてきた。
「これからどうするの?」
第一声はそれであった。
「とりあえずトラントでも行こうかなって。」
レーラはダート達と一緒にスラックへ行くと思ってたらしく、驚いていた。
「……そっか、もうすぐお別れなんだね。」
レーラはそう言うと、少し寂しそうな表情を浮かべた。
言葉にされると、確かにそうだ。
でも、ずっとここにいる訳にもいかないだろうし。
虎丸がちゃんと理解してるのか不安になり、確認してみると。
「えっ、そんなの分かってるよ。前に一度、お別れしたから平気だよ。」
意外と冷静な反応であった。
旅立つ日をダート達に告げに行くと、そこは慌ただしかった。
次の瞬間、ある人物が近づいてきた。
「まさか成功しちゃうとはな。流石にA級ハンターが居れば、楽勝か。」
そこに居たのはベイルであった。
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