73 / 230
策士
獣人化
しおりを挟む
レーラが虎丸に獣人化を教える事に決まり、翌々日には退院できた。
だが、勿論まだ虎丸は獣人化出来る訳もなかった。
大体、目安ではどの位か聞いてみると………半月は覚悟して欲しいと。
そう答えるレーラの隣にいた他のグランメンバーは目を合わせようとしなかった。
その隣で虎丸は嬉しそうに尻尾を振っていた。
翌日、なにか不安になり、まだ入院してるテッドを訪ねた。
テッドは苦笑いを浮かべながら。
「獣人化だけなら、確かに半月あれば出来ると思うよ。そんなに疑わなくても良いのに。」
他のグランメンバーの態度について、聞いてみると。
他のメンバーがアドバイスしようとすると、レーラが怒るらしく、下手に関わらない様にしてるらしい。
「……お前らがこの街離れる時、大変だろうな。」
ため息混じりにベッドに腰掛けたまま、項垂れた。
虎丸の件はスッキリしたが、何もせずにこの街で虎丸が獣人化出来るのを待ってる訳にもいかなかった。
少なくとも、しばらくの生活費を稼がないと。
テッドの見舞いを終え、ギルドに向かうと…。
カウンターでアリスが手招きしていた。
「元気になったみたいね。依頼探しに来たんでしょう??これなんかどう??」
差し出された依頼書の内容は近くの湖のほとりに砦を築き始めた盗賊集団の討伐であった。
数、種族は未定であるが、内容的にはそれほど難しくなさそうとの事であった。
依頼内容は討伐だが、調査だけでも可能らしい。
依頼書を確認して、ふと思ったのは何でグランに依頼が回されてないかだった。
こっちの表情でそれを悟ったのか。
「これ、ダートから君に回してやってもいいって。まぁ、自信がないなら断ってくれてもいいってさ。後、無理せずに調査だけでも良いからって。」
確かに依頼、回してくれるって言ってたよな…。
でも、断って良いって言われると断れないよな。
それに出来るって思われてるから、回してくれてるんだろうし…。
とりあえず調査だけでもしてみるか…。
依頼を引き受ける事を告げ、最低限の準備を整えて、街を後にしようとしたら…。
息を切らしながら、コボルトがやってきた。
「俺もついていく。足手まといにならない。」
そう言いながら、誇らしげにプレートを見せてきた。
そこに記されてたランクはDの文字が。
コボルトの分際で…ww
流石に断る理由もなかったので、一緒に行くことにした。
だが、勿論まだ虎丸は獣人化出来る訳もなかった。
大体、目安ではどの位か聞いてみると………半月は覚悟して欲しいと。
そう答えるレーラの隣にいた他のグランメンバーは目を合わせようとしなかった。
その隣で虎丸は嬉しそうに尻尾を振っていた。
翌日、なにか不安になり、まだ入院してるテッドを訪ねた。
テッドは苦笑いを浮かべながら。
「獣人化だけなら、確かに半月あれば出来ると思うよ。そんなに疑わなくても良いのに。」
他のグランメンバーの態度について、聞いてみると。
他のメンバーがアドバイスしようとすると、レーラが怒るらしく、下手に関わらない様にしてるらしい。
「……お前らがこの街離れる時、大変だろうな。」
ため息混じりにベッドに腰掛けたまま、項垂れた。
虎丸の件はスッキリしたが、何もせずにこの街で虎丸が獣人化出来るのを待ってる訳にもいかなかった。
少なくとも、しばらくの生活費を稼がないと。
テッドの見舞いを終え、ギルドに向かうと…。
カウンターでアリスが手招きしていた。
「元気になったみたいね。依頼探しに来たんでしょう??これなんかどう??」
差し出された依頼書の内容は近くの湖のほとりに砦を築き始めた盗賊集団の討伐であった。
数、種族は未定であるが、内容的にはそれほど難しくなさそうとの事であった。
依頼内容は討伐だが、調査だけでも可能らしい。
依頼書を確認して、ふと思ったのは何でグランに依頼が回されてないかだった。
こっちの表情でそれを悟ったのか。
「これ、ダートから君に回してやってもいいって。まぁ、自信がないなら断ってくれてもいいってさ。後、無理せずに調査だけでも良いからって。」
確かに依頼、回してくれるって言ってたよな…。
でも、断って良いって言われると断れないよな。
それに出来るって思われてるから、回してくれてるんだろうし…。
とりあえず調査だけでもしてみるか…。
依頼を引き受ける事を告げ、最低限の準備を整えて、街を後にしようとしたら…。
息を切らしながら、コボルトがやってきた。
「俺もついていく。足手まといにならない。」
そう言いながら、誇らしげにプレートを見せてきた。
そこに記されてたランクはDの文字が。
コボルトの分際で…ww
流石に断る理由もなかったので、一緒に行くことにした。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる