34 / 49
遊学篇
焦げ焦げクッキーと熱い瞳
しおりを挟む
食堂で醜態を晒したメロルは、停学を言い渡され自宅謹慎を厳命された。
アイリスとしてはどうでも良かったのだが、平民が公爵家の姪を侮辱した行為は看過できないと学園側は処分したのだ。
ようは上へのゴマスリなのだが。
「メロル?だれだっけ?」当事者のアイリスはまったく関心がなかった。
「……良い性格してるわね、リィ」
スカーレットは講義の休憩の合間に昨日の事を掘り返したのだが、アイリスの切り替えの早さに驚く。
どうでもいい相手に裂く時間は無駄だと言って、アイリスは教本に視線を落とし経営学の予習に集中した。
さっぱりした彼女にスカーレットは好感を益々抱く。
「きょうの製菓栄養学の授業はお菓子の開発だったわよね!楽しみ!」
「ふふ、そうね。いつも成分表と睨めっこだったから飽きてたのよねぇ」
二人は製菓の材料を入れた籠を手に、新しい甘味の話で盛り上がりながら教室へ移動していた。
開発室という名の専用キッチンに着いた時、背後から声がかかった。
「アイリス嬢、お話があります」
「だれ?授業前なの手短にして」
アイリスは訝しい目で声の主へ振り向く、そこにいたのは食堂で水を被った男子生徒だった。
「……えーと、どなた?」
「失礼しました、ボクはトニーと申しますツフウル男爵家の長男です。昨日はボクの婚約者がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
あぁ、そういえばとアイリスは思い出す。
「メロンさんでしたっけ?ご苦労されますね。それで?」
「……メロルです、謝罪がしたかっただけです。今後近づかないよう目を光らせます、呼び止めてすみませんでした」
「はぁそうなの」
彼は淡々と謝罪を告げ終えると踵を返し廊下を歩いて行った。
「誠実そうに見せかけて冷淡ね、リィが謝罪を受け入れる返答も聞かなかったわ」スカーレットが苦い顔をする。
「そうね、事務的にこなしたという感じ」
しかしそこはアイリス、数秒後には彼の顔と名をすっかり忘却の彼方へ飛ばしてしまった。
「さーて!どんなお菓子を作ろうかしら?」
材料を作業台に並べて満面の笑みを浮かべた。
***
授業は2時間、参加した生徒は各々好き勝手に菓子を作る。
教授は暇そうに欠伸をして生徒たちを傍観していた。
「むう。思い通りにいかないものね」
黒焦げのクッキーを天板から剥がしながら愚痴るアイリス、料理などしたことがないのだから仕方ない。
「こっちは砂糖の入れすぎね、妙に黄金色で冷めてカチカチなのはそのせいだわ」
スカーレットのほうも失敗したようだ。
「味は悪くないけど歯が折れそう」
スカーレットのクッキーを試食して溜息を吐くふたり。アイリスのは有害廃棄物なのでゴミ箱行きだ。
他の作業台からは美味しそうな香りが漂ってくる。
彼女たちは慣れているのだろう、ふんわり焼き上げたケーキや焼きプリンを試食していた。
”冷めてないから微妙”なんて愚痴が聞こえてきたが、試食もままならないアイリスには贅沢な悩みに聞こえる。
「うう、羨ましい」
「練習よ!練習!鍛錬だと思えば辛くないでしょ?」
凹むアイリスを激励するスカーレット、彼女の目は諦めてない。
「レットあなた根性あるのね、私には才能がないわ……ゲフゥ」
「こら!シャキッとなさい!ほらバターを練って!」
ここにも鬼がいたとアイリスは嘆きつつも製菓に挑んだ、美味しいものが食べたい一心で。
授業終了間際になんとか普通のクッキーが仕上がる。
次の講義の時に各自レポートを提出するよう教授が伝え解散となった。
「ちょっとホロ苦いけどキャラメル味と思えば悪くないわ」
初めて作った茶色のクッキーを丁寧に袋へ詰めて撫でている、アイリスは嬉しくて仕方ない。
だが開発には程遠い腕前だ。
「そうね、次はもっと良いものを作りましょう。今度集まって練習しない?」
「いいわね!楽しそう!」
スカーレットの誘いに即飛びつくアイリスである。
いつものカフェで食べようと二人は上機嫌で向かう。
カフェラテをふたつ頼み、冷めて歯ごたえが良くなったクッキーを食む。
「ん~♪手作りだと感動も相まって美味しさ2倍増しね」
アイリスはご満悦でパクパク頬張る。
「そんなに食べたら夕飯が入らないよ?」
横から大きく綺麗な手が出てクッキーを攫う。
「あ!わたしのクッキー!」
「ただいま、アイリス。いまのは悪戯じゃないからね。叔母様に叱られたくないでしょ?」
邪魔をした人物を見上げればそれはセイン王子だった。久しぶりに見る顔はどこか雰囲気が違ってみえた。
「……セイン殿下、お仕事は終わったのですか?」
ちょっと不機嫌なアイリスの声に苦笑するセイン王子。
「ん~仕事といえばそうなのかな、公務の一部だし」
「お疲れ様ですわ殿下」
じゃれ合う二人を生温かく見守ったスカーレットは先に暇を伝え「また、明日」と帰宅していく。
「まったく、あれで付き合ってもないなんて、アイリスの鈍感には呆れること」
スカーレットは馬車の中で悪戯な笑みを浮かべる。
カフェの片隅で語り合う二人は、誰からみてもお似合いの恋人だ。
特に王子のアイリスを見つめる眼差しは友や家族に向けるような目ではない、その瞳は微かに潤み恋する熱を帯びている。
でもアイリスはいまだ気が付かない。過保護にかまう兄のような人として接していた。
アイリスとしてはどうでも良かったのだが、平民が公爵家の姪を侮辱した行為は看過できないと学園側は処分したのだ。
ようは上へのゴマスリなのだが。
「メロル?だれだっけ?」当事者のアイリスはまったく関心がなかった。
「……良い性格してるわね、リィ」
スカーレットは講義の休憩の合間に昨日の事を掘り返したのだが、アイリスの切り替えの早さに驚く。
どうでもいい相手に裂く時間は無駄だと言って、アイリスは教本に視線を落とし経営学の予習に集中した。
さっぱりした彼女にスカーレットは好感を益々抱く。
「きょうの製菓栄養学の授業はお菓子の開発だったわよね!楽しみ!」
「ふふ、そうね。いつも成分表と睨めっこだったから飽きてたのよねぇ」
二人は製菓の材料を入れた籠を手に、新しい甘味の話で盛り上がりながら教室へ移動していた。
開発室という名の専用キッチンに着いた時、背後から声がかかった。
「アイリス嬢、お話があります」
「だれ?授業前なの手短にして」
アイリスは訝しい目で声の主へ振り向く、そこにいたのは食堂で水を被った男子生徒だった。
「……えーと、どなた?」
「失礼しました、ボクはトニーと申しますツフウル男爵家の長男です。昨日はボクの婚約者がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
あぁ、そういえばとアイリスは思い出す。
「メロンさんでしたっけ?ご苦労されますね。それで?」
「……メロルです、謝罪がしたかっただけです。今後近づかないよう目を光らせます、呼び止めてすみませんでした」
「はぁそうなの」
彼は淡々と謝罪を告げ終えると踵を返し廊下を歩いて行った。
「誠実そうに見せかけて冷淡ね、リィが謝罪を受け入れる返答も聞かなかったわ」スカーレットが苦い顔をする。
「そうね、事務的にこなしたという感じ」
しかしそこはアイリス、数秒後には彼の顔と名をすっかり忘却の彼方へ飛ばしてしまった。
「さーて!どんなお菓子を作ろうかしら?」
材料を作業台に並べて満面の笑みを浮かべた。
***
授業は2時間、参加した生徒は各々好き勝手に菓子を作る。
教授は暇そうに欠伸をして生徒たちを傍観していた。
「むう。思い通りにいかないものね」
黒焦げのクッキーを天板から剥がしながら愚痴るアイリス、料理などしたことがないのだから仕方ない。
「こっちは砂糖の入れすぎね、妙に黄金色で冷めてカチカチなのはそのせいだわ」
スカーレットのほうも失敗したようだ。
「味は悪くないけど歯が折れそう」
スカーレットのクッキーを試食して溜息を吐くふたり。アイリスのは有害廃棄物なのでゴミ箱行きだ。
他の作業台からは美味しそうな香りが漂ってくる。
彼女たちは慣れているのだろう、ふんわり焼き上げたケーキや焼きプリンを試食していた。
”冷めてないから微妙”なんて愚痴が聞こえてきたが、試食もままならないアイリスには贅沢な悩みに聞こえる。
「うう、羨ましい」
「練習よ!練習!鍛錬だと思えば辛くないでしょ?」
凹むアイリスを激励するスカーレット、彼女の目は諦めてない。
「レットあなた根性あるのね、私には才能がないわ……ゲフゥ」
「こら!シャキッとなさい!ほらバターを練って!」
ここにも鬼がいたとアイリスは嘆きつつも製菓に挑んだ、美味しいものが食べたい一心で。
授業終了間際になんとか普通のクッキーが仕上がる。
次の講義の時に各自レポートを提出するよう教授が伝え解散となった。
「ちょっとホロ苦いけどキャラメル味と思えば悪くないわ」
初めて作った茶色のクッキーを丁寧に袋へ詰めて撫でている、アイリスは嬉しくて仕方ない。
だが開発には程遠い腕前だ。
「そうね、次はもっと良いものを作りましょう。今度集まって練習しない?」
「いいわね!楽しそう!」
スカーレットの誘いに即飛びつくアイリスである。
いつものカフェで食べようと二人は上機嫌で向かう。
カフェラテをふたつ頼み、冷めて歯ごたえが良くなったクッキーを食む。
「ん~♪手作りだと感動も相まって美味しさ2倍増しね」
アイリスはご満悦でパクパク頬張る。
「そんなに食べたら夕飯が入らないよ?」
横から大きく綺麗な手が出てクッキーを攫う。
「あ!わたしのクッキー!」
「ただいま、アイリス。いまのは悪戯じゃないからね。叔母様に叱られたくないでしょ?」
邪魔をした人物を見上げればそれはセイン王子だった。久しぶりに見る顔はどこか雰囲気が違ってみえた。
「……セイン殿下、お仕事は終わったのですか?」
ちょっと不機嫌なアイリスの声に苦笑するセイン王子。
「ん~仕事といえばそうなのかな、公務の一部だし」
「お疲れ様ですわ殿下」
じゃれ合う二人を生温かく見守ったスカーレットは先に暇を伝え「また、明日」と帰宅していく。
「まったく、あれで付き合ってもないなんて、アイリスの鈍感には呆れること」
スカーレットは馬車の中で悪戯な笑みを浮かべる。
カフェの片隅で語り合う二人は、誰からみてもお似合いの恋人だ。
特に王子のアイリスを見つめる眼差しは友や家族に向けるような目ではない、その瞳は微かに潤み恋する熱を帯びている。
でもアイリスはいまだ気が付かない。過保護にかまう兄のような人として接していた。
38
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
幼馴染同士が両想いらしいので応援することにしたのに、なぜか彼の様子がおかしい
今川幸乃
恋愛
カーラ、ブライアン、キャシーの三人は皆中堅貴族の生まれで、年も近い幼馴染同士。
しかしある時カーラはたまたま、ブライアンがキャシーに告白し、二人が結ばれるのを見てしまった(と勘違いした)。
そのためカーラは自分は一歩引いて二人の仲を応援しようと決意する。
が、せっかくカーラが応援しているのになぜかブライアンの様子がおかしくて……
※短め、軽め
浮気中の婚約者が私には塩対応なので塩対応返しすることにした
今川幸乃
恋愛
スターリッジ王国の貴族学園に通うリアナにはクリフというスポーツ万能の婚約者がいた。
リアナはクリフのことが好きで彼のために料理を作ったり勉強を教えたりと様々な親切をするが、クリフは当然の顔をしているだけで、まともに感謝もしない。
しかも彼はエルマという他の女子と仲良くしている。
もやもやが募るもののリアナはその気持ちをどうしていいか分からなかった。
そんな時、クリフが放課後もエルマとこっそり二人で会っていたことが分かる。
それを知ったリアナはこれまでクリフが自分にしていたように塩対応しようと決意した。
少しの間クリフはリアナと楽しく過ごそうとするが、やがて試験や宿題など様々な問題が起こる。
そこでようやくクリフは自分がいかにリアナに助けられていたかを実感するが、その時にはすでに遅かった。
※4/15日分の更新は抜けていた8話目「浮気」の更新にします。話の流れに差し障りが出てしまい申し訳ありません。
婚約者の心の声が聞こえるようになったけど、私より妹の方がいいらしい
今川幸乃
恋愛
父の再婚で新しい母や妹が出来た公爵令嬢のエレナは継母オードリーや義妹マリーに苛められていた。
父もオードリーに情が移っており、家の中は敵ばかり。
そんなエレナが唯一気を許せるのは婚約相手のオリバーだけだった。
しかしある日、優しい婚約者だと思っていたオリバーの心の声が聞こえてしまう。
”またエレナと話すのか、面倒だな。早くマリーと会いたいけど隠すの面倒くさいな”
失意のうちに街を駆けまわったエレナは街で少し不思議な青年と出会い、親しくなる。
実は彼はお忍びで街をうろうろしていた王子ルインであった。
オリバーはマリーと結ばれるため、エレナに婚約破棄を宣言する。
その後ルインと正式に結ばれたエレナとは裏腹に、オリバーとマリーは浮気やエレナへのいじめが露見し、貴族社会で孤立していくのであった。
大好きな騎士団長様が見ているのは、婚約者の私ではなく姉のようです。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
18歳の誕生日を迎える数日前に、嫁いでいた異母姉妹の姉クラリッサが自国に出戻った。それを出迎えるのは、オレーリアの婚約者である騎士団長のアシュトンだった。その姿を目撃してしまい、王城に自分の居場所がないと再確認する。
魔法塔に認められた魔法使いのオレーリアは末姫として常に悪役のレッテルを貼られてした。魔法術式による功績を重ねても、全ては自分の手柄にしたと言われ誰も守ってくれなかった。
つねに姉クラリッサに意地悪をするように王妃と宰相に仕組まれ、婚約者の心離れを再確認して国を出る覚悟を決めて、婚約者のアシュトンに別れを告げようとするが──?
※R15は保険です。
※騎士団長ヒーロー企画に参加しています。
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
聞き分けよくしていたら婚約者が妹にばかり構うので、困らせてみることにした
今川幸乃
恋愛
カレン・ブライスとクライン・ガスターはどちらも公爵家の生まれで政略結婚のために婚約したが、お互い愛し合っていた……はずだった。
二人は貴族が通う学園の同級生で、クラスメイトたちにもその仲の良さは知られていた。
しかし、昨年クラインの妹、レイラが貴族が学園に入学してから状況が変わった。
元々人のいいところがあるクラインは、甘えがちな妹にばかり構う。
そのたびにカレンは聞き分けよく我慢せざるをえなかった。
が、ある日クラインがレイラのためにデートをすっぽかしてからカレンは決心する。
このまま聞き分けのいい婚約者をしていたところで状況は悪くなるだけだ、と。
※ざまぁというよりは改心系です。
※4/5【レイラ視点】【リーアム視点】の間に、入れ忘れていた【女友達視点】の話を追加しました。申し訳ありません。
夫から「余計なことをするな」と言われたので、後は自力で頑張ってください
今川幸乃
恋愛
アスカム公爵家の跡継ぎ、ベンの元に嫁入りしたアンナは、アスカム公爵から「息子を助けてやって欲しい」と頼まれていた。幼いころから政務についての教育を受けていたアンナはベンの手が回らないことや失敗をサポートするために様々な手助けを行っていた。
しかしベンは自分が何か失敗するたびにそれをアンナのせいだと思い込み、ついに「余計なことをするな」とアンナに宣言する。
ベンは周りの人がアンナばかりを称賛することにコンプレックスを抱えており、だんだん彼女を疎ましく思ってきていた。そしてアンナと違って何もしないクラリスという令嬢を愛するようになっていく。
しかしこれまでアンナがしていたことが全部ベンに回ってくると、次第にベンは首が回らなくなってくる。
最初は「これは何かの間違えだ」と思うベンだったが、次第にアンナのありがたみに気づき始めるのだった。
一方のアンナは空いた時間を楽しんでいたが、そこである出会いをする。
「君の作った料理は愛情がこもってない」と言われたのでもう何も作りません
今川幸乃
恋愛
貧乏貴族の娘、エレンは幼いころから自分で家事をして育ったため、料理が得意だった。
そのため婚約者のウィルにも手づから料理を作るのだが、彼は「おいしいけど心が籠ってない」と言い、挙句妹のシエラが作った料理を「おいしい」と好んで食べている。
それでも我慢してウィルの好みの料理を作ろうとするエレンだったがある日「料理どころか君からも愛情を感じない」と言われてしまい、もう彼の気を惹こうとするのをやめることを決意する。
ウィルはそれでもシエラがいるからと気にしなかったが、やがてシエラの料理作りをもエレンが手伝っていたからこそうまくいっていたということが分かってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる