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序
男の娘リモーネの正体
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取り合えず服を着せなければと大慌てのダライアス。
「まったくもう!獣だからって恥じらいはないのか!」
「はじらい?」
「女の子は羞恥心というものを持つべきだ!種別関係なくな!」
「……ボク、男だよ?」
綺麗な金髪を揺らしてマッパのリモーネは「ほらぁ」とあかんところを見せた。
「んなぁああ!?生えてる!!なんで!なんでー!?」
「男の子だからだよぉ、あーでもぉ」
「で、も?」
「お城に居た時はドレスしか着なかったなぁ、だってスラックスとか可愛くないもんね」
「……え?な、ななななんの話だ?城?」
ボクにドレスを買って?とにっこり微笑むリモーネであった。
***
「とんだ散財だ……ドレスって……女物はなんであんなに高いんだ?」
「えっへぇへー♪この桜色可愛いねぇ、リボンと靴もお揃い!ありがとダラ♡」
「こ、こんな可愛いのに……股間によろしくないものが生えている……性別が俺と同じ?……嘘だろ」
「ダラ?」
可愛い仕草でダライアスを見上げてくるリモーネに「うわぁあ!」と思わず仰け反ってしまった。
「ひどい……リモーネを嫌いになったの?あんなに可愛がってくれたのに!一緒にベッドで寝たのに!」
グスグスと泣き出すリモーネ。
「ま、待て!世間様が誤解するような言い方はよせ!」
「リモーネのこと揶揄って遊んだのねー!ひどーい!初めて(心を)開いた人なのにー!」
とんだクズ野郎にされてしまったダライアス。
街中を歩く人々がダライアスへ侮蔑の視線を向けてくるではないか。
幼気な少女を毒牙にかけた、ド変態に仕立て上げられた彼は真っ赤になったり、青くなったり忙しい。
「あーもう!黙れリモーネ!美味しいもん食わせてやるから!」
「え?ほんとー?ボク甘い物が食べたーい♪」
ダライアスはリモーネを横抱きにするとカフェへ向かって走り出した。
「まったくもう!獣だからって恥じらいはないのか!」
「はじらい?」
「女の子は羞恥心というものを持つべきだ!種別関係なくな!」
「……ボク、男だよ?」
綺麗な金髪を揺らしてマッパのリモーネは「ほらぁ」とあかんところを見せた。
「んなぁああ!?生えてる!!なんで!なんでー!?」
「男の子だからだよぉ、あーでもぉ」
「で、も?」
「お城に居た時はドレスしか着なかったなぁ、だってスラックスとか可愛くないもんね」
「……え?な、ななななんの話だ?城?」
ボクにドレスを買って?とにっこり微笑むリモーネであった。
***
「とんだ散財だ……ドレスって……女物はなんであんなに高いんだ?」
「えっへぇへー♪この桜色可愛いねぇ、リボンと靴もお揃い!ありがとダラ♡」
「こ、こんな可愛いのに……股間によろしくないものが生えている……性別が俺と同じ?……嘘だろ」
「ダラ?」
可愛い仕草でダライアスを見上げてくるリモーネに「うわぁあ!」と思わず仰け反ってしまった。
「ひどい……リモーネを嫌いになったの?あんなに可愛がってくれたのに!一緒にベッドで寝たのに!」
グスグスと泣き出すリモーネ。
「ま、待て!世間様が誤解するような言い方はよせ!」
「リモーネのこと揶揄って遊んだのねー!ひどーい!初めて(心を)開いた人なのにー!」
とんだクズ野郎にされてしまったダライアス。
街中を歩く人々がダライアスへ侮蔑の視線を向けてくるではないか。
幼気な少女を毒牙にかけた、ド変態に仕立て上げられた彼は真っ赤になったり、青くなったり忙しい。
「あーもう!黙れリモーネ!美味しいもん食わせてやるから!」
「え?ほんとー?ボク甘い物が食べたーい♪」
ダライアスはリモーネを横抱きにするとカフェへ向かって走り出した。
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