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獣王国篇
キャンプ飯2
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キャンプ飯の極意はいかにズボラで手軽かが重要だ。
フライパンに油を敷くと大蒜を炒める、途端に食欲をそそる良い香りに包まれた。
レオはカチカチのご飯をフラに頼んで解凍して貰う。
解れてきたところへ海老の缶詰を投入した、味もついているし余計な工程も要らない。
「もしかして海老チャーハン?いつもハムばかりだったよねぇ」フラが匂いに釣られる。
「そうだよ、この海老缶詰は塩気が強いから手間がない、卵が欲しいけど我慢してくれ」
「んーん、十分だよぉ!レオのご飯は食堂なんかよりずっと美味しいもん!」
焼いたご飯の香ばしい匂いが皆の胃袋を刺激したのか呼ばずとも焚火周囲に集まった。
「いただきます!」と一斉に声をあげて食べだした。
具だくさんトマトスープは旨味がたっぷりで、下拵えしておいた肉はホロホロと崩れる。
食べやすくて栄養満点、チャーハンとの相性も良かった。
あっという間に空になった鍋をジェイラが洗いながら鼻歌を奏でる。
「楽しい?」
フラがひょこりと横から顔をだした。
「う、まぁね。旅ははじめてじゃないけど誰かと焚火を囲むなんてなかったから」
「ふーん、……ジェイラはさぁ、もうちょい素直に生きたほうが良かったんじゃない?」
以前に食堂へ乱入して騒いだことを話題にするとジェイラは「悪かったわよ!」と赤くなって止めてと懇願する。
「わたし孤児じゃん、生きるためなら悪さもしてきたから。ギルドを除名されるまでバカやらかして……」
「反省してるならそれでいいよ、強引だったから思う所あるけどレオも仲間と認識してるんじゃない?」
「そ、そうかな?」
「……ペット兼仲間としてねぇ」
「んぐ!やっぱペットなまま!?」
それを聞いてちょっと不満そうな彼女だったが、屋敷に置いてきぼりされなかったことを感謝した。
「みんなー!調子が良ければ明日の昼にはフラの故郷の狐族の街へ着くよぉ!よろしくね!」
「応!」と皆が応える。
辛い部分もあるけれど仲間との旅は有意義だとレオ達は思った。
フライパンに油を敷くと大蒜を炒める、途端に食欲をそそる良い香りに包まれた。
レオはカチカチのご飯をフラに頼んで解凍して貰う。
解れてきたところへ海老の缶詰を投入した、味もついているし余計な工程も要らない。
「もしかして海老チャーハン?いつもハムばかりだったよねぇ」フラが匂いに釣られる。
「そうだよ、この海老缶詰は塩気が強いから手間がない、卵が欲しいけど我慢してくれ」
「んーん、十分だよぉ!レオのご飯は食堂なんかよりずっと美味しいもん!」
焼いたご飯の香ばしい匂いが皆の胃袋を刺激したのか呼ばずとも焚火周囲に集まった。
「いただきます!」と一斉に声をあげて食べだした。
具だくさんトマトスープは旨味がたっぷりで、下拵えしておいた肉はホロホロと崩れる。
食べやすくて栄養満点、チャーハンとの相性も良かった。
あっという間に空になった鍋をジェイラが洗いながら鼻歌を奏でる。
「楽しい?」
フラがひょこりと横から顔をだした。
「う、まぁね。旅ははじめてじゃないけど誰かと焚火を囲むなんてなかったから」
「ふーん、……ジェイラはさぁ、もうちょい素直に生きたほうが良かったんじゃない?」
以前に食堂へ乱入して騒いだことを話題にするとジェイラは「悪かったわよ!」と赤くなって止めてと懇願する。
「わたし孤児じゃん、生きるためなら悪さもしてきたから。ギルドを除名されるまでバカやらかして……」
「反省してるならそれでいいよ、強引だったから思う所あるけどレオも仲間と認識してるんじゃない?」
「そ、そうかな?」
「……ペット兼仲間としてねぇ」
「んぐ!やっぱペットなまま!?」
それを聞いてちょっと不満そうな彼女だったが、屋敷に置いてきぼりされなかったことを感謝した。
「みんなー!調子が良ければ明日の昼にはフラの故郷の狐族の街へ着くよぉ!よろしくね!」
「応!」と皆が応える。
辛い部分もあるけれど仲間との旅は有意義だとレオ達は思った。
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