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第四十話
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『聖なる百合園の秘密』に出てくる『レックス・ウォーカー』は、アルファの男性であり、白百合学院エルパーサの教師を務めながらも、その裏ではオメガ差別主義組織のリーダーとして暗躍している。
プレイヤーがオメガのヒロインを攻略しようとした場合、彼は悪役として主人公たちの前に立ちはだかることになる。
そんなレックスだが、実は彼は妻帯者であり、しかもオメガの女性と結婚しているのだ。
しかし――その結婚は彼が年端も行かない頃に決まったものであった。
結婚のきっかけは、彼が家族とともに国内にある港町へ旅行へ行ったことだった。
旅行中、一人で行動していたレックスは不運にも、ヒートを発症したオメガの女性に出くわしてしまったのだ。
まともにフェロモンを吸い込んでしまった彼は、理性を抑えきれず、衝動のままにオメガの女性のうなじを噛んでしまい、二人は<番>となってしまったのである。
一度成立した<番>関係を解消する術はない。
また、<番>となった二人の間には強い愛情や信頼感が生まれると言われている。
これらの要素を鑑みた結果、ウォーカー家は二人を婚約させることにした。
ウォーカー家の当主……レックスの父親は、彼に『フェロモンにあてられたとはいえ、相手の同意なしに<番>にするなど許されざる行いだ。ウォーカー家の一員として自身の行動の責任は取らなければならない』と告げたそうだ。
おそらく、レックスの父親は厳格で公正な人物なのだろう。ウォーカー家の当主ともなれば、権力を使って事件を隠蔽することもできただろうに……そんなことは一切せず、自分の息子に責任を取らせる道を選んだのだ。
オメガの女性はうなじを噛まれた後すぐに、<番>であるレックスに対して強い愛情を感じ始めたという。レックスの父親は、彼女への責任をとる形で二人の婚約を決断したのだろう。
二人の年齢が離れているとはいえ、<番>となったのだから良きパートナーになるだろうと思ったのだろうか。
だがレックスには、そんな父親の想いが理解できなかった。最終対決の際に、彼は主人公に向かってこう独白している。
『親父は俺を守ってくれなかった……うちには事件をうやむやにするだけの権力も金もあったのに。結局、あの人は、俺よりも世間体の方が大事だったんだ!』
それまでレックスは将来有望な少年だったが、オメガの女生と婚約後は、目に見えて生活態度が悪くなり、勉学にも身が入らなくなってしまった。
その結果、レックスは当初志望していた<魔術学院スカルベーク>の入学試験にも落ち、第二希望だった<白百合学院エルパーサ>へ入学することに。<白百合学院エルパーサ>を在学中もさほど目立った成果はなく、卒業後の王宮魔術師団にも落ちてしまい、最終的に母親の伝手を頼って<白百合学院エルパーサ>の教師となったのだ。
どうも彼は<番>となった女性に対して、周囲が想定していたような強い感情は抱かなかったらしい。それよりも父親への不信感が勝ったのかもしれない。
最初は、<番>の女性に対して多少の情はあったようだが……<魔術学院スカルベーク>の入学試験に落ちた頃から、そんな情を上回るほどの憎悪を抱き始めたという。
ゲーム内の描写によると、どうやら彼は生来的な同性愛者だったようだし、それも関係しているのだろう。
そのためか、婚約期間を経て彼女と結婚した後も、夫婦仲は改善しなかったらしい。女性の方が一方的にレックスに愛情を向けるばかりで、レックスはほとんど家によりつかなくなったという。
『オメガのせいで俺の人生は台無しになった! もう二度と、誰かが俺のようなみじめな思いをすることがないように……オメガは社会から隔離し、正しく管理しなければならない!』
正直、ゲームをプレイしていた時には、悪役といえどレックスに同情したものだ。
本当ならば彼だって、自分の意志で愛する相手を見つけたかっただろう。それが、愛という概念がほとんど理解できない年齢で、口を利いたこともない相手と結婚することになってしまったのだから。
これが『レックス・ウォーカー』が、オメガ差別主義者となったきっかけだ。
彼は悪役ではあったが、第二の性によって人生を翻弄された人物でもあった。
こうして思い返すと、ホーリースライムがゲーム内に出てこなかった理由もようやく分かった。
この世界のレックスは、ホーリースライムも人間と同じように第二の性を持つという発表を行い、その功績が認められて代表生徒に選ばれた。
ゲームにホーリースライムが出てこなかったのは、レックスの辿った道程が大きく異なるからだ。
もう一度、まじまじと隣に座るレックスの顔を見つめる。
しかし、何度見ても、ここにいるのは、ゲームに出てきた『レックス・ウォーカー』とは似ても似つかない青年だった。この彼が、あの『レックス・ウォーカー』になることは、もう絶対にないだろう。
どうやらおれは……自分で気づかない内に、ゲームのストーリーを大きく変えていたらしい。
「そうか……そうだったのか。でも、どうしてもっと早く言ってくれなかったんだ? もしかして、レックスも最近になって気がついたとか?」
「いや、俺は最初に会った時から気づいてたよ」
「なんだ。それなら、なおさら言ってくれれば良かったのに」
「……言えるわけないだろ」
レックスがくしゃりと顔を歪めた。子どもの頃、あの病室で見せた時の顔と同じだった。今にも泣き出しそうな表情だ。
「レックス?」
「だって、全部俺のせいだろ? 先輩に怪我をさせたのは俺だ。そのせいで、あんたはルーカスと婚約することになった……」
レックスは自嘲するような笑みを浮かべて、首を横に振った。
「言わなきゃいけないとは思ってた。でも、先輩の反応が怖くて、先延ばしにしてたんだ。その結果……先輩の話を聞いて、ますます言えなくなった。あの日、俺は先輩に助けてもらったのに、俺のせいで先輩はルーカスと婚約することになって、薬の研究をルーカスに盗まれることになって……そう思うと、先輩の顔が見れなくなった」
「レックス……」
「今まで言えなくて本当にごめん。早く言わなきゃいけないって、ちゃんと分かってたんだ。でも、先輩に嫌われるのが怖くて……」
両手で顔を覆い、声を震わせるレックスに、おれは戸惑いを隠せなかった。
彼はいつも自信満々で、さっきはルーカスに対峙した時だって、あんなに余裕のある態度を見せていたのに……彼のこんな風に弱々しい姿は、初めて見た。
おれは右手を伸ばして、レックスの膝にそっと触れた。彼の肩が怯えるようにびくりと跳ねる。
「先輩……」
「レックス。婚約解消を終えたら、お前の告白に返事をするって約束してたよな」
しっかりとレックスの瞳を見つめて、唇を開く。
意外なほどに、心臓の鼓動は落ち着いていた。
「おれもレックスが好きだ。まだお前の気持ちが変わっていなければ……おれと正式に付き合ってほしい」
おれの言葉に、レックスは目を真ん丸に見開いた。
「なっ……! お、俺の話聞いてたのかよ!?」
「ああ、ちゃんと聞いてたよ。レックスがそんな風に思いつめてたのに、気づけなくてすまなかった。おれがもっとしっかり話をすれば良かったな」
「そ、そうじゃなくて! だって、俺のせいで先輩は……!」
おれは首を横に振って、レックスに笑って見せた。
「レックスは何も悪くない、前も言っただろう? あれは事故で、誰かに責任があるものじゃない。ルーカスのことは、ただ単純におれの見る目がなかっただけだ」
「で、でも、俺はずっと先輩に内緒にしてて……」
「それにおれが抑制薬の研究をしようと思ったのは、あの出来事があったからだ。あの出会いがあったから、おれに人生の目標ができたんだ。悪いことばかりをもたらしたわけじゃない」
「先輩……」
レックスがおそるおそるといった様子で両腕を伸ばす。そして、躊躇いがちな手つきで、ゆっくりとおれを抱きしめてきた。まるで、おれに跳ねのけられることを恐れているようだった。
おれもまたゆっくりと彼の胸にすり寄る。両腕をごく自然に彼の背中へ回していた。レックスは、初めこそぎこちなかったが、次第にその腕の力をぎゅうと強めた。
「……もう二度と、先輩のことをこんな風に抱きしめることはできないと思ってた」
腕の力が、さらにぎゅうぎゅうと強くなる。ちょっと痛いくらいだ。
おれは彼の胸に頬を押し当てながら、少し間をおいてから尋ねた。
「じゃあ、おれの告白には同意してもらえたってことかな?」
「そんなの当たり前だろ」
レックスは腕の力を緩めると、間髪入れずに、噛みつくように口づけてきた。その勢いのまま、ベッドへ仰向けに押し倒される。
プレイヤーがオメガのヒロインを攻略しようとした場合、彼は悪役として主人公たちの前に立ちはだかることになる。
そんなレックスだが、実は彼は妻帯者であり、しかもオメガの女性と結婚しているのだ。
しかし――その結婚は彼が年端も行かない頃に決まったものであった。
結婚のきっかけは、彼が家族とともに国内にある港町へ旅行へ行ったことだった。
旅行中、一人で行動していたレックスは不運にも、ヒートを発症したオメガの女性に出くわしてしまったのだ。
まともにフェロモンを吸い込んでしまった彼は、理性を抑えきれず、衝動のままにオメガの女性のうなじを噛んでしまい、二人は<番>となってしまったのである。
一度成立した<番>関係を解消する術はない。
また、<番>となった二人の間には強い愛情や信頼感が生まれると言われている。
これらの要素を鑑みた結果、ウォーカー家は二人を婚約させることにした。
ウォーカー家の当主……レックスの父親は、彼に『フェロモンにあてられたとはいえ、相手の同意なしに<番>にするなど許されざる行いだ。ウォーカー家の一員として自身の行動の責任は取らなければならない』と告げたそうだ。
おそらく、レックスの父親は厳格で公正な人物なのだろう。ウォーカー家の当主ともなれば、権力を使って事件を隠蔽することもできただろうに……そんなことは一切せず、自分の息子に責任を取らせる道を選んだのだ。
オメガの女性はうなじを噛まれた後すぐに、<番>であるレックスに対して強い愛情を感じ始めたという。レックスの父親は、彼女への責任をとる形で二人の婚約を決断したのだろう。
二人の年齢が離れているとはいえ、<番>となったのだから良きパートナーになるだろうと思ったのだろうか。
だがレックスには、そんな父親の想いが理解できなかった。最終対決の際に、彼は主人公に向かってこう独白している。
『親父は俺を守ってくれなかった……うちには事件をうやむやにするだけの権力も金もあったのに。結局、あの人は、俺よりも世間体の方が大事だったんだ!』
それまでレックスは将来有望な少年だったが、オメガの女生と婚約後は、目に見えて生活態度が悪くなり、勉学にも身が入らなくなってしまった。
その結果、レックスは当初志望していた<魔術学院スカルベーク>の入学試験にも落ち、第二希望だった<白百合学院エルパーサ>へ入学することに。<白百合学院エルパーサ>を在学中もさほど目立った成果はなく、卒業後の王宮魔術師団にも落ちてしまい、最終的に母親の伝手を頼って<白百合学院エルパーサ>の教師となったのだ。
どうも彼は<番>となった女性に対して、周囲が想定していたような強い感情は抱かなかったらしい。それよりも父親への不信感が勝ったのかもしれない。
最初は、<番>の女性に対して多少の情はあったようだが……<魔術学院スカルベーク>の入学試験に落ちた頃から、そんな情を上回るほどの憎悪を抱き始めたという。
ゲーム内の描写によると、どうやら彼は生来的な同性愛者だったようだし、それも関係しているのだろう。
そのためか、婚約期間を経て彼女と結婚した後も、夫婦仲は改善しなかったらしい。女性の方が一方的にレックスに愛情を向けるばかりで、レックスはほとんど家によりつかなくなったという。
『オメガのせいで俺の人生は台無しになった! もう二度と、誰かが俺のようなみじめな思いをすることがないように……オメガは社会から隔離し、正しく管理しなければならない!』
正直、ゲームをプレイしていた時には、悪役といえどレックスに同情したものだ。
本当ならば彼だって、自分の意志で愛する相手を見つけたかっただろう。それが、愛という概念がほとんど理解できない年齢で、口を利いたこともない相手と結婚することになってしまったのだから。
これが『レックス・ウォーカー』が、オメガ差別主義者となったきっかけだ。
彼は悪役ではあったが、第二の性によって人生を翻弄された人物でもあった。
こうして思い返すと、ホーリースライムがゲーム内に出てこなかった理由もようやく分かった。
この世界のレックスは、ホーリースライムも人間と同じように第二の性を持つという発表を行い、その功績が認められて代表生徒に選ばれた。
ゲームにホーリースライムが出てこなかったのは、レックスの辿った道程が大きく異なるからだ。
もう一度、まじまじと隣に座るレックスの顔を見つめる。
しかし、何度見ても、ここにいるのは、ゲームに出てきた『レックス・ウォーカー』とは似ても似つかない青年だった。この彼が、あの『レックス・ウォーカー』になることは、もう絶対にないだろう。
どうやらおれは……自分で気づかない内に、ゲームのストーリーを大きく変えていたらしい。
「そうか……そうだったのか。でも、どうしてもっと早く言ってくれなかったんだ? もしかして、レックスも最近になって気がついたとか?」
「いや、俺は最初に会った時から気づいてたよ」
「なんだ。それなら、なおさら言ってくれれば良かったのに」
「……言えるわけないだろ」
レックスがくしゃりと顔を歪めた。子どもの頃、あの病室で見せた時の顔と同じだった。今にも泣き出しそうな表情だ。
「レックス?」
「だって、全部俺のせいだろ? 先輩に怪我をさせたのは俺だ。そのせいで、あんたはルーカスと婚約することになった……」
レックスは自嘲するような笑みを浮かべて、首を横に振った。
「言わなきゃいけないとは思ってた。でも、先輩の反応が怖くて、先延ばしにしてたんだ。その結果……先輩の話を聞いて、ますます言えなくなった。あの日、俺は先輩に助けてもらったのに、俺のせいで先輩はルーカスと婚約することになって、薬の研究をルーカスに盗まれることになって……そう思うと、先輩の顔が見れなくなった」
「レックス……」
「今まで言えなくて本当にごめん。早く言わなきゃいけないって、ちゃんと分かってたんだ。でも、先輩に嫌われるのが怖くて……」
両手で顔を覆い、声を震わせるレックスに、おれは戸惑いを隠せなかった。
彼はいつも自信満々で、さっきはルーカスに対峙した時だって、あんなに余裕のある態度を見せていたのに……彼のこんな風に弱々しい姿は、初めて見た。
おれは右手を伸ばして、レックスの膝にそっと触れた。彼の肩が怯えるようにびくりと跳ねる。
「先輩……」
「レックス。婚約解消を終えたら、お前の告白に返事をするって約束してたよな」
しっかりとレックスの瞳を見つめて、唇を開く。
意外なほどに、心臓の鼓動は落ち着いていた。
「おれもレックスが好きだ。まだお前の気持ちが変わっていなければ……おれと正式に付き合ってほしい」
おれの言葉に、レックスは目を真ん丸に見開いた。
「なっ……! お、俺の話聞いてたのかよ!?」
「ああ、ちゃんと聞いてたよ。レックスがそんな風に思いつめてたのに、気づけなくてすまなかった。おれがもっとしっかり話をすれば良かったな」
「そ、そうじゃなくて! だって、俺のせいで先輩は……!」
おれは首を横に振って、レックスに笑って見せた。
「レックスは何も悪くない、前も言っただろう? あれは事故で、誰かに責任があるものじゃない。ルーカスのことは、ただ単純におれの見る目がなかっただけだ」
「で、でも、俺はずっと先輩に内緒にしてて……」
「それにおれが抑制薬の研究をしようと思ったのは、あの出来事があったからだ。あの出会いがあったから、おれに人生の目標ができたんだ。悪いことばかりをもたらしたわけじゃない」
「先輩……」
レックスがおそるおそるといった様子で両腕を伸ばす。そして、躊躇いがちな手つきで、ゆっくりとおれを抱きしめてきた。まるで、おれに跳ねのけられることを恐れているようだった。
おれもまたゆっくりと彼の胸にすり寄る。両腕をごく自然に彼の背中へ回していた。レックスは、初めこそぎこちなかったが、次第にその腕の力をぎゅうと強めた。
「……もう二度と、先輩のことをこんな風に抱きしめることはできないと思ってた」
腕の力が、さらにぎゅうぎゅうと強くなる。ちょっと痛いくらいだ。
おれは彼の胸に頬を押し当てながら、少し間をおいてから尋ねた。
「じゃあ、おれの告白には同意してもらえたってことかな?」
「そんなの当たり前だろ」
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