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ナティアラ
しおりを挟む【時間遡行】
使わざるを得ない!
姉妹を選択する直前へと時を戻した。
欲張りな俺はアマンダも選びたい!
あんな状態になったアマンダを選ばないなんて男としてどうかしてる。
しばらくすると、ズズ……と、黒革が貼られた分厚い扉が開かれる。
アマンダがその細い身体を俺の前に現した。
「選んで頂いて、こんなに嬉しい事はありません」
深くお辞儀をする。
そんなに畏まらなくていいのにな。
いや、待てよ。
お辞儀によってアマンダの胸の谷間ががっつり見えている。
姉妹とずっと接していて、ようやく気付いた。
そして、確信に変わった。
アマンダの谷間は見せているのだ。
俺に見せつけているのだ。
しかも、ごく自然に。
娼婦に育てられたこの姉妹。
ナティアラは娼婦が嫌で、父親を真似た。
アマンダは娼婦の仕草、女の技を身に付けた。
二人とも、自分を守る為の選択。
だが、圧倒的権力を持つ貴族にそれは通じなかった。
姉妹はとても戸惑い、そして怖かった筈だ。
しかし、今まで守ってきたものをぽっと出の俺にそんな簡単に与えていいのか?
ブレイダンがお礼をしろと言ったからか?
そんなに好かれる程の時間を過ごしてないし、まぁ、確かに結果的に貴族から店を守った形にはなったが、それはまた別の話だろう。
どう展開していくかも分からないし、とりあえずアマンダにソファへ座るよう促す。
すると、アマンダが黒いドレスを脱ぎ始めた。
金縛りにかかったかのように、脱ぎ終わるまで見続ける。
赤い下着がとてもセクシーで目が釘付けだ。
「いやいやいや、どうしたの?
展開早くない?」
襲い掛かりたい衝動を辛うじて抑えるが、フワフワな発言をしてしまう。
「そのつもりで来たので……覚悟は出来てます」
覚悟が必要なくらいなら無理しなくてもいいって伝えたら、アマンダが俺の胸に飛び込んできた。
「先程の続きを……テツオ様」
「俺も続きがしたい。
でも、俺なんかに、いいのか?」
アマンダが俺の胸に頬と手を添え、ゆっくりと話し出す。
「テツオ様は、テツオ様が考える以上に魅力的で素晴らしいお方でございます。
テツオ様に抱かれるのなら、今まで頑張ってきた事が全て報われる。
そんな気がします。
それとも、私などでは物足りませんか?」
最高の女が手の届く範囲にいる。
何をしてもいい状況で、我慢をする方がもはやどうかしている。
亜麻色の瞳で悩ましげに、俺を見つめるアマンダ。
気が付けば、吸い込まれるように押し倒し、上から下までむしゃぶりついていた。
それは、愛撫とは程遠い本能のままのもの。
それでも、俺の一挙一動に色っぽい声を上げて感じている。
なんて敏感なんだ。
今まで何人もの女性と接してきたが、こんなに色っぽい女はいなかった。
病み付きになりそうだ。
溢れんばかりにとろとろの秘部に、ゆっくりと奥まで挿入すると、アマンダは身体を震わせ、声が一際大きく洩らす。
汗をしっとりかきはじめ、彼女の良い匂いに包まれていく……
ああ、なんていい女なんだ。
没入感が半端ない。
抱擁力が凄すぎる。
「あぁ…………テツオ様、幸せです」
幸せ?
人を幸せな気持ちにさせているというのか?俺なんかが?
お世辞、或いは男をいい気持ちにさせるテクニックやもしれぬ。
そうだとしても、この台詞は素直に嬉しい。
そんな言葉を言ってくれた彼女をもっと気持ち良くさせたいと、早くイッてしまわぬように、緩急付けて腰を必死に振り続けた。
あぁ、気持ちいい。
「俺も幸せだよ。
俺の女になるんだ、アマンダ」
その一言で、アマンダは激しく絶頂を迎えた。
————————
お代わりエッチもしっかり頂き、今は俺の胸の上に穏やかな顔を乗せている。
その顔を見ると、本当に幸せな気持ちでいるのだろうと実感する。
高嶺の花過ぎて、俺なんか相手にされないんじゃないかとブレーキがかかってしまい、ついつい慎重になっていた。
だが、このアマンダをして、ここまで言わせたのなら自信を持ってもいいのかも知れない。
無意識に【魅了】魔法が漏れてないか心配な気もするが。
すると、ズ……ズズ……と扉がゆっくりと開く音がする。
そこにいたのは下着姿のナティアラだった。
「ナティアラ……どうして?」
二人裸でいるところにナティアラが入ってきたので、アマンダが困惑している。
「あ、あたしもテツオと一緒に居たいんだ!」
「あたし?ナティアラ、貴方……言葉使いが。
そう、貴方もテツオ様の虜になったのね」
その通り!
時間を戻しはしたが、ナティアラが俺に抱かれた記憶はそのまま残したのだ。
姉妹の修羅場も想定したが、寧ろ逆の答えが返ってきた。
「テツオ様、ナティアラも一緒に可愛がっていただけませんか?」
今ここに、どちらかを選ぶというブレイダンが提示した選択肢は消え去り、俺は姉妹両方を手に入れたのだ。
これは、必然である!
「もちろんだ。
さぁ、ナティアラこっちにおいで」
決まった!
両手に花とは正にこの事。
二人をソファに寝かせ、二人同時にエッチを開始する。
俺自身は【転移】と【時間操作】を繰り返しながらだが、姉妹には俺が二人いるように見えるだろう。
そう、俺は何人でも同時にエッチが可能なのだ!
圧倒的快感に二人は堪らず限界を迎え、俺も二人の中へフィニッシュ。
【水魔法】で作り出した精子に良く似た白濁水を発射しているだけなので、妊娠の心配は一切無い。
【擬似精液】を性器内に具現化させリアルに発射してるので、俺自身も本物と同じような放出の快感が得られる。
ちなみに俺の本物の精子を出す際には、【水魔法】でしっかりコーティング済みだ。
魔法による完璧な避妊である。
俺は世界一女性に優しい存在なのだ。
「さぁ、二回戦目に入るぞ。
俺を満足させるんだ」
姉妹二人の女体が身体に絡み付く気持ち良さに没頭してしまい、結局五回戦までいってしまった。
これが、3Pという至福プレイなのか。
なんて贅沢で背徳的なんだ。
姉妹合わせて計十発。
【水魔法】でスカスカになる事が無いので、怖いくらい射精しまくれる。
ソファでぐったりしている放心状態の姉妹。
顔から脚まで全身が白濁とした擬似精液まみれだ。
黒いソファの上に、白い水溜まりが出来ている。
補足しておくが、魔法で創り出された液体なので匂いは一切無い。
ちょっと儂の中の獣が暴れ過ぎたようだわい。
「このバーは今夜で閉店だ。
お前達には俺の新領地で働いてもらう。
ブレイダンさんにはちゃんと伝えておくから心配するな。
いいか?」
二人から返事がない。
気絶?
どうやらやり過ぎてしまったようだ。
メルロスに連絡を取り、女性二人を連れて行くから面倒を見てくれと頼む。
【転移】
——デカスドーム・テツオホーム
四階・大浴場
アマンダ、ナティアラを風呂に入れていると、失礼しますと声がしてメルロスが浴室に入ってきた。
後ろに女性四人のシルエットが湯気の向こうから見える。
五人はさも当然のように裸だった。
あ、しまった。
服もしくは水着着用とでも言っておくべきだったか。
しかし、それはメルロスが許さないかもしれない。
いや、ここの主人は俺なんだ。
俺がルールを決める。
「この姉妹二人は今日からここで暮らす。
今、気絶しているから面倒を見てやって欲しい。
その前にだが、プライベートでの入浴時以外ここでの業務は、水着着用をルールとする」
畏まりました、と礼をして、四人は着替えの為に浴室から一旦出ていこうとする。
だが、メルロスは裸で倒れている二人をじっと見たまま、手で制し四人の動きを止めた。
「ご主人様?」
「は、はい!」
メルロスのあまりの威圧感に、背筋をピンと伸ばして直立不動になる情けない俺。
「あれほどご主人様のご寵愛をいただきたいと、再三申し上げておりますのに、また新しい女性に先を越されて、私、大変悲しいです」
メルロスが俺の肉棒を物欲しそうに見つめている。
そんなにジッと見られたら恥ずかしい。
「俺は美味しい物は最後に食べるタイプなんだ。
メリーを初めて抱く時は、万全の状態で臨みたい。
分かるか?」
「私が最後って、まだ先約があるんですか?」
あ、失敗した。
「実力行使に移します。
貴女達、テツオ様を抑えなさい」
「はい、メルロス様」
まるで最初からそうするのが目的だったかの様に、四人の女達が俺ににじり寄ってくる。
思わず後ずさりすると、足を滑らせ床に尻もちをついてしまった。
「今よ!
手足の自由を奪うのです!」
メルロスが好機とばかりに指示を出し、四人が襲い掛かる。
なんて光景なんだ。
裸の美女達が俺の手足に必死に絡みついてくる。
柔らかいし、いい匂いだし、ここは天国か?
ああ、三十五人とメルロスは一人ずつじっくりと堪能したかったのになぁ。
メルロスが捕獲した獲物を仕留める肉食獣の様に、ゆっくりと近付いてくる。
もう逃げられない。
俺は覚悟を決めた。
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