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第六章 ハンカチ屋奪還作戦
久しぶりの我が家
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ごとごと。ごとごと。
馬車は何度か暴漢に襲われ、簀巻きの犯罪者は9人になった。
最後には、リーナもニムルスも出てきてくれなくなって、私は泣く泣く一人で暴漢三人と対峙し、勝利を収めた。
やっぱりあれよね、最初の目潰しが効いたようね!
ふっふっふ、わたくしをただの令嬢と思ってはいけないわ。リーナの家で、剣術はもちろんのこと、実戦で使われる汚い手口とその対処法もみっちり仕込んでいただいたもの。本当に重ね重ねありがたいわ。
いつか、ちゃんとお返しをしなければね。リーナにだけではなく、エリサさんやディアスさんにも。
ごとん。馬車が止まった。
あら、また暴漢かしら。襲われすぎよね私たち。もう気にならないけれど。
すっと流れるような手つきで杖を取り出し、外へ飛び出そうとするわたくしを、ニムルスが止めた。
「到着したみたいだぞ?ちょっとそれ構えてるのはまずいかもな。迎えも来てるだろうし」
え、あ。
窓の外を見る。うわあ、間違いない。うちの門だ。
懐かしい。とても。ずいぶん長く留守にしていた。……もう、2年になる。お父様、お母様、お元気かしら。
ちょっと涙ぐみそうになった。
門番が、御者と話している。門番は顔見知りの当家専属護衛だ。わたくしは窓から顔を出した。
「エディ?門番になっていたの?邸内の警護は?」
そう。以前はわたくしの部屋の前を守ってもらっていたこともあるため、覚えているのだ。
エディは、兜を取って礼をする。くしゃくしゃの赤毛がふわりと揺れた。
「今日は、お嬢様がお戻りになる日でしたから。他の奴に代わってもらったんです。お元気そうで安心しました」
ふふっと笑って、わたくしはお礼を述べる。こんなに長い間屋敷を開けていたのに、顔を見に来てくれる。本当にありがたい。
「本当にお嬢様なんだね、ロザリー。縦ロールは伊達じゃなかったんだ」
……リーナ!髪型はいいでしょ髪型は!
従者がいる前で悪し様に喧嘩をするわけにもいかず、ほほほと笑ってごまかしておく。
はあ。リーナもカイルも、王城に連れてかなきゃダメなのよね。なんでだろう、ニムルスはうまくやりそうな気が、すごくするんだけど。
馬車は門を通って屋敷の前まで進んで行った。
庭が広すぎて、徒歩だとちょっとした散歩くらいにはなってしまう。
いよいよ、屋敷の前だ。
入り口には、お母様が従者を連れて待っていてくれた。
馬車は何度か暴漢に襲われ、簀巻きの犯罪者は9人になった。
最後には、リーナもニムルスも出てきてくれなくなって、私は泣く泣く一人で暴漢三人と対峙し、勝利を収めた。
やっぱりあれよね、最初の目潰しが効いたようね!
ふっふっふ、わたくしをただの令嬢と思ってはいけないわ。リーナの家で、剣術はもちろんのこと、実戦で使われる汚い手口とその対処法もみっちり仕込んでいただいたもの。本当に重ね重ねありがたいわ。
いつか、ちゃんとお返しをしなければね。リーナにだけではなく、エリサさんやディアスさんにも。
ごとん。馬車が止まった。
あら、また暴漢かしら。襲われすぎよね私たち。もう気にならないけれど。
すっと流れるような手つきで杖を取り出し、外へ飛び出そうとするわたくしを、ニムルスが止めた。
「到着したみたいだぞ?ちょっとそれ構えてるのはまずいかもな。迎えも来てるだろうし」
え、あ。
窓の外を見る。うわあ、間違いない。うちの門だ。
懐かしい。とても。ずいぶん長く留守にしていた。……もう、2年になる。お父様、お母様、お元気かしら。
ちょっと涙ぐみそうになった。
門番が、御者と話している。門番は顔見知りの当家専属護衛だ。わたくしは窓から顔を出した。
「エディ?門番になっていたの?邸内の警護は?」
そう。以前はわたくしの部屋の前を守ってもらっていたこともあるため、覚えているのだ。
エディは、兜を取って礼をする。くしゃくしゃの赤毛がふわりと揺れた。
「今日は、お嬢様がお戻りになる日でしたから。他の奴に代わってもらったんです。お元気そうで安心しました」
ふふっと笑って、わたくしはお礼を述べる。こんなに長い間屋敷を開けていたのに、顔を見に来てくれる。本当にありがたい。
「本当にお嬢様なんだね、ロザリー。縦ロールは伊達じゃなかったんだ」
……リーナ!髪型はいいでしょ髪型は!
従者がいる前で悪し様に喧嘩をするわけにもいかず、ほほほと笑ってごまかしておく。
はあ。リーナもカイルも、王城に連れてかなきゃダメなのよね。なんでだろう、ニムルスはうまくやりそうな気が、すごくするんだけど。
馬車は門を通って屋敷の前まで進んで行った。
庭が広すぎて、徒歩だとちょっとした散歩くらいにはなってしまう。
いよいよ、屋敷の前だ。
入り口には、お母様が従者を連れて待っていてくれた。
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