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57話
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「お待たせしました~」
つまめるお菓子をナツと作っていると、レオナとユイがミオを連れてきてくれたみたいだ……。
「なんで甘ロリファッションなの?」
ミオの格好を見て思わず吹き出した。
ロリータファッションの1つである甘ロリ。
今日のミオの衣装は、全体的に白い。
リボンやフリルがたっぷりとあるブラウスに、スカートは…これ、バニエってやつ?
もう見た目からふわふわしてる。
銀髪のミオに、良く似合っている。
甘ロリが、別名『姫ロリ』とも呼ばれてる通り、今のミオは、西洋貴族のお嬢様みたいだ。
「ふふん、似合ってるでしょ」
レオナがドヤ顔だ。
いや、ユイもめちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてる!?
いかにも、『私達が育てました』って顔だ。
「せっかくコラボするんだし、普段とは違う感じが良いと思ったのよ」
「2人は着ないの?」
「「ミオだから似合うのよ」」
「…さいですか」
レオナとユイにとって、ミオは良いモデルなんだろうか。
本人も嬉しそうだから良いんだけど、2人の表情がすごく怖いんだよな。
僕が作った料理を見つけたタケルみたいな表情してる…。
「シオンくん…似合う?」
「うん。すごく可愛いよ」
「もっと…褒めて」
「めっちゃ可愛い!超可愛い!世界一だ!!透きとおるような銀髪との相性バツグン!」
「……!!褒め…すぎ…」
ミオの顔はめちゃくちゃ赤くなってた。
ベシベシと軽く僕を叩いてきて、もうそれが可愛くてしょうがない。
「ごめんね。言い過ぎたよ」
と頭を撫でると、段々と大人しくなってくる。
ああ、すごく可愛いなぁ。
さっきから僕は可愛いしか言ってない…。
ふと視線を感じて周りを見ると、4人がニマニマしながら僕とミオのやり取りを見ていた。
ナツ、タケル、レオナはニマニマ。
ユイは少し恥ずかしそうだけど、ガッツリ見ている。
「シオンも初めての彼女で、浮かれてイチャイチャするのは構わないけど時と場合を考えないとね」
「なんでナツも言っちゃうのよ!そのまま配信を始めたら面白かったでしょ」
「死人が出るぞ……主にミオの視聴者から」
「あわわわわ」
「「すみませんでした」」
2人で謝った。
「それじゃあ配信始めるよ。タイトルは『雑談配信』で…」
ナツが配信をスタートさせた。
『おっ、始まった』
『久しぶりの雑談配信だ!!』
『こんにちわ!!』
『めっちゃふわふわした子がいる!』
『もしかして『歌姫!?』』
『めっちゃ可愛い!!』
『スクショだこれ!!』
『むしろ『歌姫』をそこに出せ!!』
『邪魔だシオン!ミオたんが見えない!』
「僕の扱い酷いな!!」
冗談で言ってることは分かるから、こういうやり取りは楽しく感じる。
ユニコーンも減ってきたみたいで、過激なコメントも減ってきているから、僕にとっても安心して配信ができる。
「ほらシオン、挨拶」
「いつも僕じゃん」
「まだ2回目!こういうのはリーダーが始めるのが鉄則って前回言ったでしょ!」
「……タケル!君に決めた」
「ガッテン!2回目の【白夜】による雑談配信始めるぜ!!もう分かってると思うけど、なんと今回はスペシャルゲストに来てもらってるぞ!」
ノリノリで挨拶を始めるタケル。
「ミオです…よろしく」
「今日のミオはレオナとユイの着せ替え人形になっちまったぜ!今後もコラボする時は衣装が豪華になる可能性が高いぞ!」
『うおおおおおお!!!』
『やったあああああ!!!』
『こんな可愛い姿が見れるだと!?』
『むしろコラボ増やして欲しい!!!』
レオナとユイが、僕にウインクする。
なるほど、これを2人は狙ってたのか。
ちゃんと意味があってやってたことなんだ……良い人形を見つけた訳じゃなかったのね。
あ、すごく悪い笑みを浮かべてるから、その気持ちも多少はあったんだな。
「よっしゃ!それじゃあまずは発表することがあるな。これはナツにやってもらうぜ!」
「任されたよ!まずは僕達【白夜】は、ついにレベル8ダンジョン攻略に挑もうと思います!」
さらにコメントの流れが速くなった。
つまめるお菓子をナツと作っていると、レオナとユイがミオを連れてきてくれたみたいだ……。
「なんで甘ロリファッションなの?」
ミオの格好を見て思わず吹き出した。
ロリータファッションの1つである甘ロリ。
今日のミオの衣装は、全体的に白い。
リボンやフリルがたっぷりとあるブラウスに、スカートは…これ、バニエってやつ?
もう見た目からふわふわしてる。
銀髪のミオに、良く似合っている。
甘ロリが、別名『姫ロリ』とも呼ばれてる通り、今のミオは、西洋貴族のお嬢様みたいだ。
「ふふん、似合ってるでしょ」
レオナがドヤ顔だ。
いや、ユイもめちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてる!?
いかにも、『私達が育てました』って顔だ。
「せっかくコラボするんだし、普段とは違う感じが良いと思ったのよ」
「2人は着ないの?」
「「ミオだから似合うのよ」」
「…さいですか」
レオナとユイにとって、ミオは良いモデルなんだろうか。
本人も嬉しそうだから良いんだけど、2人の表情がすごく怖いんだよな。
僕が作った料理を見つけたタケルみたいな表情してる…。
「シオンくん…似合う?」
「うん。すごく可愛いよ」
「もっと…褒めて」
「めっちゃ可愛い!超可愛い!世界一だ!!透きとおるような銀髪との相性バツグン!」
「……!!褒め…すぎ…」
ミオの顔はめちゃくちゃ赤くなってた。
ベシベシと軽く僕を叩いてきて、もうそれが可愛くてしょうがない。
「ごめんね。言い過ぎたよ」
と頭を撫でると、段々と大人しくなってくる。
ああ、すごく可愛いなぁ。
さっきから僕は可愛いしか言ってない…。
ふと視線を感じて周りを見ると、4人がニマニマしながら僕とミオのやり取りを見ていた。
ナツ、タケル、レオナはニマニマ。
ユイは少し恥ずかしそうだけど、ガッツリ見ている。
「シオンも初めての彼女で、浮かれてイチャイチャするのは構わないけど時と場合を考えないとね」
「なんでナツも言っちゃうのよ!そのまま配信を始めたら面白かったでしょ」
「死人が出るぞ……主にミオの視聴者から」
「あわわわわ」
「「すみませんでした」」
2人で謝った。
「それじゃあ配信始めるよ。タイトルは『雑談配信』で…」
ナツが配信をスタートさせた。
『おっ、始まった』
『久しぶりの雑談配信だ!!』
『こんにちわ!!』
『めっちゃふわふわした子がいる!』
『もしかして『歌姫!?』』
『めっちゃ可愛い!!』
『スクショだこれ!!』
『むしろ『歌姫』をそこに出せ!!』
『邪魔だシオン!ミオたんが見えない!』
「僕の扱い酷いな!!」
冗談で言ってることは分かるから、こういうやり取りは楽しく感じる。
ユニコーンも減ってきたみたいで、過激なコメントも減ってきているから、僕にとっても安心して配信ができる。
「ほらシオン、挨拶」
「いつも僕じゃん」
「まだ2回目!こういうのはリーダーが始めるのが鉄則って前回言ったでしょ!」
「……タケル!君に決めた」
「ガッテン!2回目の【白夜】による雑談配信始めるぜ!!もう分かってると思うけど、なんと今回はスペシャルゲストに来てもらってるぞ!」
ノリノリで挨拶を始めるタケル。
「ミオです…よろしく」
「今日のミオはレオナとユイの着せ替え人形になっちまったぜ!今後もコラボする時は衣装が豪華になる可能性が高いぞ!」
『うおおおおおお!!!』
『やったあああああ!!!』
『こんな可愛い姿が見れるだと!?』
『むしろコラボ増やして欲しい!!!』
レオナとユイが、僕にウインクする。
なるほど、これを2人は狙ってたのか。
ちゃんと意味があってやってたことなんだ……良い人形を見つけた訳じゃなかったのね。
あ、すごく悪い笑みを浮かべてるから、その気持ちも多少はあったんだな。
「よっしゃ!それじゃあまずは発表することがあるな。これはナツにやってもらうぜ!」
「任されたよ!まずは僕達【白夜】は、ついにレベル8ダンジョン攻略に挑もうと思います!」
さらにコメントの流れが速くなった。
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