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第三章

提督と女海賊1

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 アーヴァインは、限界だった。

 あれほどの顔を見せられた代償は、真夜中に訪れたのである。

 突き出た砲架すら高価な飾りに見えるほど贅沢な艦長室の、これまた高価そうな特注の大型吊り寝台で、眠れずに何度も寝返りをうつ彼の姿があった。

 目を閉じると、カティラの悶える姿しか頭に浮かんでこない。

 ついには寝ることを諦め、早々にその欲求を解消してやろうと思ったのだ。


 しかし、海賊の女は集団で暴行を加えられたために、打ち捨てられた一輪の花のように倒れこんでいた。

 そして、部下達の体液のせいで、ひどい有様だった。


「うえっ、これじゃー抱けないな。野郎どもの臭いしかしない」

 アーヴァインは舌打ちした。吊り寝台の隣にある広い食堂のテーブルに女を下ろし、手近な伝声管を開けると部下に湯を用意させた。

 大きな盥に張られた熱い湯。そこには塩水を真水に変える、高価な茶葉を入れてある。

 本来は飲料水確保用だが、外洋航海ではないので補給地はすぐ。

 艦長の特権わがままで湯に使うことにした。

 さらには傷の消毒や手当てもできる薬草の粉末も混ぜる。

 手枷の跡の傷もひどいが、噛み痕や打ち身もひどい。色が白いだけによけい痛々しく見えた。

 ぐったりとしたカティラを湯船に横たえると、提督自らが身体を洗ってやる。

 刺激の弱い石鹸をあわ立て、優しく全身をマッサージしていくと、片方の上腕部の内側に、何かを見つけて手を止めた。

 初めは部下達か、エルグランがつけた痣だろうと思った。しかしよく見てみると、それは野生蘭の刺青――性奴隷の印だった。


「んっ……」

 小さく叫び声をあげ、カティラの長い睫毛が震えた。濃い藍色の瞳がゆっくりと開く。目の前にアーヴァインの姿を認め、その目をさらに大きく見開く。

 慌てて起き上がろうとしたが、身体がまるで、自分のものではないかのように重かった。

「体力を消耗しすぎている。おまえは、過去に『天使の涙』を常用していただろう? いや、常用されていた、という方が正しいか」

 カティラの顔が強張った。のろのろと片手を動かし、刺青があるほうの腕を押さえる。

「副作用が大きすぎるのはそのせいだ。使用した後、しばらくは立てまい。なんなら、試しにひと暴れしてみるか? おまえに剣を渡してもいいぞ」

 カティラは悔しそうに歯噛みし、アーヴァインを睨みつけている。

 それを見てこの艦隊の長は、また奇妙な感覚に包まれた。

 既視感。

 やがて女海賊は、腫れあがった唇を開き、かすれる声で問い掛けた。

「なぜ、私の傷の手当てを? 性奴と知って、同情したか?」

 アーヴァインはその言葉を聞いて吹き出した。

「冗談じゃない。薄汚い海賊に同情するはずがあるまい。出廷させるときに罪人が傷だらけだと、お役人から捕虜を虐待したんじゃないかと色々勘ぐられるからな。私的な暴行は、軍法で禁じられている」

 今度はカティラがせせ笑う番だった。

「よく言う」

 アーヴァインはつまらなそうに肩をすくめた。

「本当のことだ。有名な賞金首は特にな。公になれば免職ものさ。士官たちが口を割るとも思えんが」

 どちらにしろ、海賊討伐の任など目的さえ果たせればどうでもいい。

  アーヴァインの話す口調はキツかった。

 しかしカティラを扱うそのごつい手は、なぜか紳士的で優しい。

 そう思った次の瞬間、指が内腿に伸びてきたので、慌てて太い手首を掴んだ。

「精液を掻き出してやる。避妊の丸薬は飲んでいたか?」

 どうせ処刑されるのに、何を言っているのだろう。カティラは戸惑いながらも頷く。女が船に乗るなら当たり前だ。

「自分でできるわ」

 のろのろと重い腕をあげ、体を清めるカティラ。

 アーヴァインは傷の手当てまでした後どこかに出て行ったが、すぐに戻ってきて体を拭く布と貴婦人用の衣服を一揃え提供した。

 押収した海賊の宝箱に入っていたものだという。

「立てるなら、着替えて待っていろ。……着替えさせてほしいならそのままでいてもいい」
「っ! 誰がっ!」

 アーヴァインがフッと笑みをこぼす。

「食べる物を持ってこさせる。餓死させるつもりはないからな」
「私に死なれたら、帝国のお偉いさんたちに責任を問われるからか。お優しいことで」

 布で身体を覆いながら、精一杯の嫌味を投げつける。

 アーヴァインは白い裸の肩にまとわりつく濡れた藍色の髪を見て、胸が騒ぐのを止められなかった。

(ああ……そういうことか)

 男装のためだろうか、今初めてそれに気づいた。

 この、人を射抜くような目力。生意気で負けん気の強い態度。

 この女海賊は、亡き妻に似ているのだ。

 それを意識した途端、ますますその女から視線を外せなくなった。

「はやく着替えろ。風邪をひく」

 低い穏やかな声で言われ、カティラは面食らった。湯浴みさせている最中も、この男はけっきょく手を出そうとしなかった。

 伝声管を使えばいいのに、わざわざ着替える間、外に出てくれるらしいし……。

 意外に、本当に紳士なのかもしれない。

 カティラがそう思った瞬間、出て行こうとしていたアーヴァインが、オーク材の仕切り扉に手をかけながら振り返った。

「食ったらやることは分かってるんだろうな?」

 心を読まれたのかと思い、ドキッとなるカティラ。

 アーヴァインはからかうような笑みを浮かべると、扉を叩きつけるようにして閉め、女海賊の前から姿を消した。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



「何をぶすっとしている?」

 豪華な食事を挟んで二人は対峙していた。

 提督専用の食堂は、狭い艦内にはあまりに贅沢すぎた。

 初めて戦列艦というものに乗ったが、自分たちの船とはだいぶ違う。 

 カティラの船は、先代がどこかの貿易会社から奪った元商船である。しかもだいぶ旧式の帆船だ。

 どこからか逃げられないだろうか……。

 ちらっと天窓を見あげた。上は戦闘の指揮をとるための露甲板になっているはずだ。

 当然そこには見張りも居る。外のランタンの光がぼんやりと映って美しい。

 この部屋は日中ならさぞ日当たりがよくなることだろう。

 ただでさえ安定感のある高性能の艦だ。

 天候のいい穏やかな内海に錨泊しているだけだと、海の上だということも忘れてしまいそうになる。

 今食事をとっている重厚なテーブル、飾り窓のステンドグラス、背後に置いてある艦長用吊りベッドまで、うまく打ち付けて固定してあったり、揺れにくいような工夫が凝らされている。

 かなりの値打ちモノばかりだ。

「金目の物がたくさんあると思ってね。次に襲うなら、獲物は艦隊の旗艦ってところかしら」

 カティラは銀製のナイフとフォークを持ち上げてみせた。重さからいって、メッキではないことは確かだ。

 ゆっくりナイフの切っ先を男に向けた。しばし見つめ合う。

 アーヴァインはカティラの殺気を感じ、鼻で笑った。これみよがしにテーブルの上に何かを置く。

「こんなものがなくても、女に殺られるほどのお飾り艦長ではないぞ」

(短銃!)

 カティラは息を呑んだ。しかも見たこともないような輪銅型の弾倉のある銃ではないか。

 火薬の材料は貴重である。

 海賊船でもそうだが、優先的に砲に回され、マスケット銃すら生産を後回しにされているのだ。

(帝国軍は銃の開発まで進んでいるのか)

 アーヴァインはゆったりと肘をついて顎を支えながら、カティラのこわばった顔をつぶさに観察した。

 やがて微笑を浮かべつつ銃をとり、身構える女海賊の前で弾を落とす。

 弾も見たことがないような形だ。やけに長細くて、それに五個も転がり落ちてきた。

「ああ、怯えているわけじゃないのか。奪って金になるか考えているのか?」

 クックックッ、と喉から漏れるような笑い声。

「気に入った。豪胆な女は嫌いじゃない」

  やけに優しい目で見られて、カティラは居心地が悪くなった。


  それにしても、先ほどからスースーして落ち着かない。

 アーヴァインの用意させた貴婦人のドレスは、最近都の貴族の間で流行りだした、濃紺のシュミーズドレスだ。

 従来の部屋着と違い飾り気のない大人っぽいデザインで、てろんとした透けるような絹で作ってあり……否応もなく身体の線を拾ってしまう。

 コルセットは着けない仕様どころか、下着は服の外に響かないように、敢えて身につけない……らしい。ほんとか?

 バストのすぐ下に切り替えは、大きく開いた胸元から、白く艶やかな半球が顔を出すのを手伝っている。

 さらに下半身の方はと言うと、お嬢様愛用のドロワーズなどではなく、なんとTバッグのパンティだ。

 きわめつけは、リボンガーターで編みストッキングを繋いであるというーーもうこれではただの痴女だ。

(娼婦より貴族の服の方がなんぼも品が無いじゃない)

 アーヴァインの視線にさらされるのが嫌で、カティラはショールをしっかり羽織りなおした。

「こんな下品な服、私の船に積んであったかしら?」
「さあな、どっちの海賊団からの押収品かは知らんよ。おまえの彼氏の方の船じゃないか?」

 そして身を乗り出して舐めるようにカティラを見つめながら、囁くように言った。

「おおかた、おまえに着せようとでも思っていたんだろう。もうそんな機会は無いがね」

 傷をえぐるような言葉に、カティラは唇を噛み締めた。

 アーヴァインは今度は背もたれにどっかりと身をあずけ、笑いを含んだ声で褒めた。

「そう怒るな。男の水夫の服よりずっと似合ってるよ」

 カティラはつんっと顔をそらした。

「それは嬉しいこと」

 しかし、すぐに諦めたような長いため息をつく。どうでもいいのだ。

 褒めて欲しいのは彼ではない。

 うんざりした声で慇懃に付け足した。

「でしたら、このドレスのままわたくしを処刑してくださいな。最期くらい淑女らしく散りたいですわ」

 どう足掻いても逃げられないなら、堂々と死んでやる。

「血にまみれるのがお嫌なら、この痴女ドレスお返しします。奥方にでも差し上げればよろしいわ」

 アーヴァインは押し黙った。

 一瞬その何を考えているか読み取りにくい瞳の中に、苦痛の影が走ったような気がした。

 カティラは訝しげに思いながら、髪をまとめていた真珠のバレッタをむしりとり、アーヴァインに投げつける。

「ほら、こんなもの要らないわ」

 髪飾りがテーブルの上に落ちた。
 
 着飾ったところを見せたいのはゲルクだ。そう思ってから、ちょっと赤くなる。

 離れてからこんなに会いたいと思ったことはない。そもそも出会ってから、これほど長い間離れたことがなかったから。

 ゲルクはいつも近くにいた。気づかないようにしていたが、カティラをまるで唯一無二の宝物のように見守ってくれていた。

 生きていたら、もう一度会いたい。いや、きっと生きている。

「あんたにとって、私は大した価値がないでしょ。……逃がしてよ」

 投げやりなつぶやき。

 言っても無意味だと思ったのに、アーヴァインは意外に真剣な顔をして黙り込んだ。

 カティラを穴があくほど見つめ、そろそろ居心地が悪くなってきた頃、ぽつりと呟いた。

「たしかに。『月光』は、俺の中じゃ狙う意味も、追う価値も無い獲物だ」

 カティラは首をかしげた。この軍人が何を言いたいのか分からなかったのだ。

「数年前の『月光』はどうだか知らんが、ここ四、五年は略奪専門の海賊として、あまり早急な討伐対象にはなっていなかった。乗組員を皆殺しにする海賊や、客船を襲って人身売買を専門にしている海賊の方がよっぽど性質が悪いからな」

 アーヴァインはワインをすすると、テーブルに腕をつき、またしげしげとカティラを見つめる。

「俺の目的は、知らず知らずのうちに果たされてしまったようだし、おまえを逃がしてもいいかもしれん」

 カティラは、眉をひそめた。

「あんたの目的?」
「『躯の家』の壊滅だ。事実上壊滅はさせたが、首領の遺体を確認できなかったのが心残りでな――」
「あいつはそう簡単にくたばったりしないわ!」

 カティラは激して立ち上がっていた。ゲルクが死んだなんて信じたくない。

 まだ弱った足がふらつき、布張りの椅子の背もたれをしっかり掴んで体を支える。それでも相手を藍の瞳で睨み付ける。

 アーヴァインもその視線を合わせたまま、ゆっくりと立ち上がった。

「それに『躯の家』だって、略奪専門よ。あいつが……ゲルクが首領になってからは、部下の統制もとれて――あっ!?」

 カティラは引きずり寄せられ、抱きすくめられていた。

 押し殺した声が頭の上から降ってきた。

「俺の相手をしている時に、他の男の名前を口にするな」

 驚いてアーヴァインを振り仰ぐと、彼の精悍な顔が近づいてくる。

「むぐっ」

 強引に唇を吸われ、舌をねじ込まれて窒息しそうになった。

 アーヴァインは思う様、カティラの口内を蹂躙する。

 唾液がだらだら垂れてしまうほど、長く深い接吻。

 アーヴァインは堪能したのか、やっと、小鳥のように腕の中でもがくカティラを放した。

 げほげほと咳き込むカティラに、アーヴァインは冷たい声で尋ねる。

「ゲルクを愛しているのか」

 カティラは唇を拭いながら、キッと目の前の軍人をにらみつけた。

「だったらどうだって言うのよ? あんたに関係ないでしょ」

 言ってからうろたえ、赤面する。

 なんてこと言わせるのよ、と怒ったように男の顔を見て、次の瞬間、息を呑んだ。

 アーヴァインの表情は、荒くれ者をまとめてきた女首領さえをも震え上がらせた。

 カティラはただならぬ彼の気配に、じりじりと後ずさりした。


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