9 / 17
第三章
またまた狙われる
しおりを挟むカイトの利き腕は当然ながら骨折していた。
そしてクラリスの右腕は脱臼だ。
ケガに慣れていないクラリスは、その晩高熱を出して寝込み、カイトは自分一人で介抱できないもどかしさに歯噛みした。
「どうかお休みください。お嬢様は私が看ていますから」
老齢の侍女に言われ、カイトは静かなため息をつく。
そしてクラリスの枕元から立ちあがった。
この腕だ。額に乗せる冷たい布を絞ってやることも出来ないなら、居ても邪魔なだけだろう。
「カイト様」
熱にうかされたような声で、クラリスは呼び止めた。
ドキッとして妻を見下ろす。
うっすらと目が開いている。
「なんだよ?」
「こちらの屋敷の主人は、あなたです。宿舎など行かれず、こちらでゆっくり静養してください」
「……ああ」
静養するのはお前だろ、と頼りない細腕を見つめる。
「それと、先ほどは失礼な口を利き、申し訳ありませんでした」
「どうせ死に損ないですから」
カイトは思い出してにやりと笑った。
「いえ、くたばりそこないと申し上げ――」
「一緒だろっ」
カイトは突っ込むと、彼女が休めるように部屋を出た。痛々しくて見てられない。
階段を途中まで下りたとき、ホールのソファーにやたら背の高い男が座っているのを見つけた。
リッツ・マルソーはカイトに気づくと、読んでいた日報を執事のリオックに返し、片手をあげる。
「よう、くたばりそこない」
カイトは階段を降りていくと、その嫌味なくらい整えられた頭に、無言で鉄槌をくらわせた。
「え、なに、いきなり何!?」
「一日に何度も同じこと言われたかねぇんだよ」
リッツは訳が分からずに頭をさする。
「だって死にかけたんだろ? しかも二回だって? それって明らかに命狙われてるってことだろうが」
カイトはしっ、と唇に人差し指を当てる。そして階上を指差した。
リッツはすぐ察すると、すまなそうに頷く。
「ちょいと出ようや」
※ ※ ※ ※ ※
夕方のシェルツェブルクは人影がまばらだった。乗り合い馬車の中もガラガラだ。
これから憲兵の姿が増えてくる時間だからだろう。
闇に紛れて逃げようとする貴族がまだ居るのだ。
どちらにしろ、港でだいたい捕まるが。
しかし、都のほぼ真ん中を縦断するように流れるレーヌ側のほとりは相変わらず美しく、二人の軍人はいつの間にかぶらぶらとそこまで歩いてきていた。
銀細工の店が並ぶ大橋に差し掛かったとき、リッツが胸元から手帳を取り出した。
点灯夫がガス灯に火を灯し出す時間になったからだ。
オレンジ色の明かりの下、革の手帳をめくり、書きなぐった文字を探す。
「おまえがクラリス嬢を迎えに行った時の犯人と、同一人物かは分からないぜ」
「何か分かったのかよ?」
カイトは驚いてリッツを見つめた。昨日の今日で犯人の目星がつくものだろうか。
リッツは首を振った。
「そうじゃないよ、ただおまえを恨んでもしようがないかなぁ、ってやつが浮上したってだけだ」
「俺を恨んでるやつなんて、掃いて捨てるほどいるだろ」
うんざりしたように呟く横で、リッツは手帳をチラリと見てから言う。
「肋材に使用したモミ、ナラ、内装のチーク、あと何だこれ、外板の――まぁ、竜骨に使われた木と板金以外のほとんどだな。材木が何処から送られてきたか分かるか?」
「送られてって、けっきょく最初に使われるはずだったのは戻ってこなかったのか?」
リッツは頷く。
「ああ、そっちはそっちで情報部が調査中。でも北の都市国家からの輸入品だ。ブルゴドルラード辺りが仕組んだんだろ。どちらにしろ、北洋は北の大陸の奴等に封鎖される。今後はサイ国からの木材に頼ることになるだろうな」
国内は植民地も含め、植林が追い付いていない。リッツは手帳を内ポケットに戻した。
「そっちはお偉方に判断を任せるとして……新しい『東風』はだいぶ完成に近づいていただろ? あれはな、もう削ってある木を別の造船所から運んできたんだ。そこでも艦を増やす予定だったのさ」
「どこだ?」
「南ゲーテ」
カイトは呻いた。眼帯の無口な男の姿が浮かぶ。
「まさかエルリック・ジュロスが新しい艦に乗る予定だったんじゃないだろうな?」
「そこまでは知らねぇ。自分で何とか聞いてみな。だが……」
リッツはそこで戦友に向き直った。
「自分の艦隊の艦が取り上げられたようなものだろ?」
カイトは深々と頷く。
「そりゃー、俺にいい気持ちは抱かないだろうな」
「でもま、それだけだ。動機というにはお粗末だよな……。ただ、狙われてるってのは確かだ。気をつけな」
「ああ、まー自分の身くらいどうにかなるよ」
「だからさ、おまえじゃねーよ。嫁だよ」
カイトは首をかしげた。
「おまえの嫁ってだけで、立場的に危ないだろ?」
カイトの顔が青ざめた。
彼女が狙われたわけではないが、あのお節介な小娘は二度とも危険な目にあっている。
考えてもみなかったが、今後恨みの矛先がクラリスに行かないと誰が言える?
カイトの眉間のシワに気づくと、リッツはしたり顔で肩を叩く。
「どうやら、なかなかいい感じらしいな」
カイトは驚いたように相方を見た。
「は?」
「なんだかんだ言って、お嬢ちゃんといい仲なんだろ? もう十八歳だもんな。そりゃあ、日に日に女っぷりもあがってるだろ」
いやらしい笑みを浮かべ、肩を組んでくるリッツを睨みつける。
この男はこの手の話が大好きらしい。
頭の中で自分とクラリスの睦みあいを想像されてると思うと、反吐が出る。
思い切り片手でリッツの腕を振り払い、噛み付くように言い返した。
「俺が好きなのは、手ごろで面倒くさくない女だよ。おまえと同じ。女なんてただの肉便器だ」
リッツはしつこい。
「本当の愛に目覚めちゃったってやつじゃないのぉ? か弱い乙女を守ってやりたいとかさ。そういえば、クラリスちゃん処女でしょ? どうだった、青い果実の味は――ぐっ」
足を思い切り踏まれてしゃがみこむリッツに、カイトは忌々しげに言った。
「そういうおまえこそ、そろそろ身を固めろよ。お互いもうオッサンなんだから。あの女はどうだ? クレイヴォーンから来たネイロン少佐」
リッツは首を振った。
「見た目はタイプだが、どうもね」
実はリッツも不思議だった。
いつもなら、美人と見れば必ず下半身が疼くはずなのに。
ここぞとばかりにカイトが反撃する。
「あー、そりゃそろそろ齢なんだろ?」
「マジで!?」
まだまだ現役だと思っていたが。やりすぎると早く役にたたなくなるものなのだろうか。
息子よ、もうダメなのか? 真っ白な灰になるのか?
「それか、女に飽きたとか」
カイトの何気ない一言にリッツの顔が青ざめた。
カイトはぎょっとして身を引き、我が身を抱き締める。
「おいおい身に覚えあり、ってやつ? おまえ男色に目覚めたんじゃ」
「やめてくれ! そんなんじゃないんだ!」
やけにうろたえる様子が怪しくて、ますます食い下がるカイト。
「何だよ言えよ」
「いや、それが最近雑用で雇った男の子がやけに可愛くて」
「うわっ、しかもショタ!?」
「大声出すなよ! 違うんだ、ちゃんと女でも勃つんだってば」
大騒ぎしている二人の間の石橋の手摺が、突然パンッとはじけた。
二人は同時に横に転がった。
リッツは素早く銃を抜くと、弁償は経費で頼むぜ、と呟きながら、近くのガス灯を撃って壊す。
ちらほら歩いていた通行人が、驚いたように伏せた二人を見た。
そして悲鳴をあげてしゃがみ込む。
帰宅を急いでいた青果売りの女は、急いで伏せたあまり、籠をひっくり返してしまう。
売れ残りの果実が橋の上を転がって行く。
「何処から狙ってやがる」
「橋の上の通行人じゃないな。だが、川辺りからだと結構な距離だ。しかもそろそろ暗くなってきてる。今度はなかなか腕がたつやつらしい」
二人はしばらく伏せていた。第二撃は無い。
そのうち憲兵が駆けつけてきた。
すぐに付近を調べにいかせる。
「空薬莢くらい拾えないかな」
「無理だろ、こんな暗さじゃ」
リッツはもう安心だろうと立ち上がり、軍服の埃を掃う。
導入されたばかりのガス灯を壊してしまった。えらく高くつくだろう。
ため息をついて振り返ると、考え込むようにしてまだ座っているカイトのいい方の片腕を取り、立たせてやった。
カイトは渋い顔をしている。
「別れた方がいいみたいだ」
「え?」
「おまえはいいけど、クラリスは巻き込めない」
「俺はいいのかいっ! って……離婚するってことか?」
海神教会が廃れ、皇帝が勅令をもってアリビア国教会を新設した辺りから、財産分与のいざこざがあまりない庶民の間で離婚が広がり、今では上流階級でも珍しいことではない。
リッツにとっては、そもそも結婚自体があまり意味の無いことだが、変なところで律儀なカイトにとっては、なかなかに重い決断ではないのか。
「もともとクラリスにとっては、したくてした結婚じゃないしさ。俺の野心の犠牲になったんだぜ? そんで命まで狙われるようなことになったら――」
(なんだ)
リッツはにんまり笑う。相手の身を本気で案じるくらい大切に思ってるわけか。
自分の部下と違い、女はいつもゴミのように扱ってきたカイトにしては珍しい。
しかし、天邪鬼なカイトのことだ。こんなことを言うと全否定するだろうから黙ってはいたが。
(じゃあ、ちゃんと乗り越えられるだろうな。ヴェルヘルム大佐っていう大きな呪縛から)
少し羨ましく思った。
あの女司令官の強烈な印象がなかなか拭えないのは、リッツも同じだったからだ。
彼女を忘れられるほどの女に出会わなければ、この先の人生なかなかつまらないものになるのは必至だった。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
【R18】ロザリアの秘蜜〜最愛の姉が僕だけに見せてくれるもうひとつの顔〜
夏ノ 六花
恋愛
連載中の【奈落に咲いた花】がcomico様主催の『ロマンスファンタジー漫画原作大賞』で奨励賞を受賞しました!!
受賞記念としまして、ヒーローのシリウスが愛読していた【ロザリアの秘蜜】を掲載させていただきます!
是非、【奈落に咲いた花】もよろしくお願いいたします!
〜あらすじ〜
艶やかな水色の髪に澄んだ水色の瞳を持つ美しい娘…ロザリアと、鮮やかな赤髪と輝くような金眼を持つアイバン。
性格も趣味も真逆でありながら、二人は仲の良い姉弟で有名だった。
ロザリアが六歳になった日の夜…
プレゼントを持って部屋に訪れていたアイバンからのプロポーズを、ロザリアはおままごとの延長として受け入れてしまう。
お遊びの誓いから始まった二人の秘密…
歳を重ね、二人だけの秘密が増える度に姉弟の関係はより密やかに…より淫らに変化していき…────?
【全15話、完結まで予約済、毎日更新】
★HOT女性向けで29位にランクイン!
ありがとうございます!\( ´ω` )/
★人気ランキング89位にランクイン!!(´▽`)
【完結】それは本当に私でしたか? 番がいる幸せな生活に魅了された皇帝は喪われた愛に身を焦がす
堀 和三盆
恋愛
「ヴィクトリア、紹介するよ。彼女を私の妃として娶ることにした」
(……この人はいったい誰かしら?)
皇后ヴィクトリアは愛する夫からの突然の宣言に混乱しながらも――――心の片隅でどこか冷静にそう思った。
数多の獣人国を束ねている竜人の住まう国『ドラゴディス帝国』。ドラゴディス皇帝ロイエは外遊先で番を見つけ連れ帰るが、それまで仲睦まじかった皇后ヴィクトリアを虐げるようになってしまう。番の策略で瀕死の重傷を負うヴィクトリア。番に溺れるロイエの暴走で傾く帝国。
そんな中いつの間にか性悪な番は姿を消し、正気を取り戻したロイエは生き残ったヴィクトリアと共に傾いた帝国を建て直すために奔走する。
かつてのように妻を溺愛するようになるロイエと笑顔でそれを受け入れるヴィクトリア。
復興する帝国。愛する妻。可愛い子供達。
ロイエが取り戻した幸せな生活の果てにあるものは……。
※第17回恋愛小説大賞で奨励賞を受賞しました。ありがとうございます!!
新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
元公女の難儀な復讐
イセヤ レキ
恋愛
家族を殺された公女は、家族を殺した相手から求婚される。
殺意を胸に男と行動を共にする公女だが、徐々にその男に惹かれてしまい──?
ひとりの公女が家族の復讐と男への想いに板ばさみとなり、最終的に選択した復讐とその結末。
全32話、完結済。
※ヒロインがヒーローに対して罵倒するシーンが全編に渡ってあります。苦手な方はUターン下さい。
※シリアスとラブコメ半々です。
誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら
Rohdea
恋愛
───酔っ払って人を踏みつけたら……いつしか恋になりました!?
政略結婚で王子を婚約者に持つ侯爵令嬢のガーネット。
十八歳の誕生日、開かれていたパーティーで親友に裏切られて冤罪を着せられてしまう。
さらにその場で王子から婚約破棄をされた挙句、その親友に王子の婚約者の座も奪われることに。
(───よくも、やってくれたわね?)
親友と婚約者に復讐を誓いながらも、嵌められた苛立ちが止まらず、
パーティーで浴びるようにヤケ酒をし続けたガーネット。
そんな中、熱を冷まそうと出た庭先で、
(邪魔よっ!)
目の前に転がっていた“邪魔な何か”を思いっきり踏みつけた。
しかし、その“邪魔な何か”は、物ではなく────……
★リクエストの多かった、~踏まれて始まる恋~
『結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが』
こちらの話のヒーローの父と母の馴れ初め話です。
お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる