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逆襲のユベール
しおりを挟む突然私の背に手を回し、ユベール君が立ち上がった。繋がったまま。
重みでさらに深く突き刺さる、肉杭。
「はっ……奥にっ! 子宮の奥にあ゛ああああああああぁぁぁ!! ふぐっ」
大きな手で、口を塞がれた。涙目の私と至近距離で視線を合わせる。
「静かに」
寝室を顎でしゃくって、ニヤッと笑うユベール君。
「俺たちの息子氏が起きるぜ」
ユベール君は私を持ち上げ、ダイニングテーブルに寝かせた。突き刺したままだから、動いた分だけ奥を抉られる。口を塞がれていなかったら、ケダモノめいた叫び声を上げていたかも。
私が戦慄いているのを見て、ユベール君は少し待った。それから、苦しそうに囁く。
「声……出さないで、がんばれる?」
私はガクガク頷いた。がんばる、なんでもするから。
ユベール君は口を塞いでいた手を離すと、嬉しそうにエプロンの下のブラウスを脱がした。
スカートは一度抜かないと脱がせられなくて、物凄く嫌そうに引き抜く。
ズリッと引っこ抜く刺激に、今度は痙攣してしまう。
「軽くイった?」
笑いを含んだ声。私はプイッと横を向いた。仕方ないじゃん、久しぶりなんだから。
ユベール君は、手早くスカートを脱がせると、裸に白のエプロンだけでテーブルに横たわる私を、惚れ惚れと見おろした。
「やっぱ、これが一番似合う」
まったく……。好きだね、裸にエプロン。
「ちょっ!」
グイッと両腿を掴まれ、カエルみたいに広げられた。そこを見るのも好きだよね!?
「やだって! 見ないで!」
入浴してないのに! じたばたする私を、しっと叱るユベール君。
「フィルが起きる」
じっくり下半身を見られるのは、いつだって恥ずかしいのに。
「たっぷり、潤ってる」
「ねえ、挿れて? 密着してよ」
小声で懇願した。ますます顔を股間に近づけるユベール君。こんなことなら、先にお風呂に入っておけば!
「きゅんっ!」
ビクッと身体が跳ねた。ユベール君が、私の秘密の芽を前歯で齧ったから。
舌で掻き混ぜるように転がし、またカリッと齧る。
「きゅんっ!」
繰り返し、変な声が漏れる。それ以上情けない声を上げないよう、手首を噛んでこらえた。
でも私の腰は止めようとしても痙攣し、浮き上がりカクカク揺れてしまう。ダイニングテーブルにぽとぽとと、愛液を振りまいてしまった。
「クリトリス、チンコ並みに勃ってる。赤く充血してさ」
股間から顔を上げた彼に、からかわれた。口の周りにべっとり愛液をつけているから、いたたまれない。
私はいやいやをするように首を振り、懇願した。
「もう……ユベール君を挿れて?」
息も絶え絶えで、お願いしているのに。
「でもさ」
ユベール君は困ったように、テーブルにひょいと乗り上げると、わしっと乳房を掴んだ。
「こっち、まだ可愛がってないし……ああ、こっちもピンピンに尖ってるじゃん」
エプロンの上から摘まれた。コリッと撫で回され、私は目を細める。尖っちゃうよ、もっとコチコチに尖っちゃう。
フリフリの布地をグイッと胸の谷間に寄せられ、生のオッパイが両側からプルンッとはみ出る。
ユベール君が呻いた。
「食いちぎりてえ」
呟き、直後本当にむしゃぶりついた。
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