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どうせ嘘泣きだろう(ユベール視点)

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 俺はあられもない格好のまま、懇願してくるアリスをしばらく見下ろしていた。

 エロいな。

 俺が自分好みの感じに、メイド服のワンピースだけ脱がしたからなんだけど。

 エプロンから白くて可愛いケツをぷりっと突き出し、甘い雌の香りがする愛液をしたたらせながら、頼み込んでくるんだもんな。

 確かに避妊魔法をしては、あの時と同じになる。

 俺はアリスがどんな風に乱れ、俺に溺れるか知りたいのに、そしてそれをはっきり覚えていてほしいのに、それでは意味が無い。

 本当に、ピルを飲んでいるのか? 本当に、生理痛のために?

 泣いているアリスは、基本嘘のアリス。

 でも、柔らかい肉の塊を強めに握ると、アリスの体が恐怖に強ばるのを感じた。嗚咽が酷くなる。

 この涙は本物だ。震えてる。

 誰がアリスをこんな風にしたんだろう。アリスは今までどんな目にあってきたんだろう。

 考えちゃいけない、彼女に責任を持てないなら、考えちゃいけないのは分かっているのに。

 でも俺は、彼女の中から恐怖を取り除きたかった。

 ごめん、と心中で呟き、掴んでいた乳房を放す。

 優しく撫でまわすと、アリスから力が抜けた。たゆんたゆんと、意外に大きい二つの塊は、恐怖から解放されて嬉しそうに揺れる。

 早く彼女の中にぶち込みたかった。

 うん、優しくね。優しく挿入すると、アリスは落ち着く。もっともっとって、おねだりしてくるはず。

 希望的観測だ。そんな気がするんだ。

 何もされてない状態でも、性の欲求に従わずにいられない。快楽を欲しがっている、可愛いビッチだって。

「分かった。避妊魔法無しで、入れるよ」

 外に出せば、アリスが嘘をついていても大丈夫なはず。

 でも、俺はひっかかりを覚えた。


 ──そんなことしたくない。

 アリスの中にぶちまけたいって。

 最低だよな。でも男の本能なのかもしれない。

 やらないよ。もちろん。だって責任なんて持てないから。平民を孕ませる間抜けな貴族は少ないんだ。だから俺も、念のため抜く。

 彼女は、嘘をついているかもしれない。稀に居るんだ。婚外子の話を聞くとね。

 何のために?

 俺の子供が欲しいから。

 俺は自分のうぬぼれた考えに、一瞬うっとりとなった。

 俺の楔の先端を、蜜でたっぷり潤った中に押し込む。あれこれ考えている余裕がない。

 ただ、入れたい。アリスと一つになりたい。

 温かい膣壁が擦れる。狭い。

 前も思ったが、アリスの中はすごく狭い。後ろから入れているからかな? 立ったままだから?

「もっと突きだして」

 尻を引き寄せた。まだ半分しか入れてないのに、アリスの喘ぎが大きくなり、俺は慌てて手で彼女の口を塞いだ。

 これ以上デカい声は不味い。他の使用人に聞こえてしまう。もし咎められたら、ベルトラン様の連れてきた娼婦とやったと嘘をつこう。

 あんな色々突き刺さりそうな装飾過多女たちに、突っ込む気にはなれないけれど。

「ほふゅ、おきゅまへいれへ」

 アリスがもごもご何か言っている。何言ってるか分からないだろうって? まさか、奥まで入れてって言ってるんだよ。

 だって俺が入れたいから。

 ズンッと深く貫いていた。衝撃でタウンハウスが揺れるんじゃないかってくらい。

 柔らかい尻に俺の腰が強く当たった。壁に手をついて堪えるアリス。

 おっと、だめだ。優しくするんだ。焦るな。アリスを怖がらせちゃいけない。

 ずずっとゆっくり引き抜いた。きっつ……。絡みつき締め付ける柔らかい膣。

 アリスのエロい声を聞きたいけど、この手は外せない。ああ、でも聞きたいな。アリス、ひぃひぃ言ってる。

 可愛い。

 ズンッとまた強く挿してしまった。

 もう。ユベール、お前はなんでそうなんだ。優しくだって、言ってるだろう?

「もっふぉふほく」

 壁に手をやって堪えていたアリスが、涙目で振り返って首を振った。俺はその可愛い顔を見て、ぶるぶる震えながら聞いた。

「なに?」

 口を塞いでいた手を放す。

「もっと、強くして平気。激しくして。ユベール君なら大丈夫」

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