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第4章 子供以上大人未満で彷徨う私達
女の子にはセンチメンタルなんて感情は無い ④
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今夜が怖くて仕方が無い アンジェリーナです
宰相夫人を見送った後、明日の事で気も漫ろになってしまっていますわ
「明日のドレスを考えなければ う~ん。それにしても明日、何方が出席なんでしょ?」
正式な婚約披露パーティーじゃ無いのは確かよね? 近しい人だけかしら?
「多分、国王夫妻、宰相夫妻、エトワール公夫妻は間違い無いよね?」
「ええ、絶対ですわ」
王宮で第二王子の婚約を祝うんですもの 当たり前よね?
「後は第一王子殿下のエティエンヌ様、姉姫のシャルリーヌ王女殿下、ベアトリーチェ王女殿下と
その婚約者のジョフロワ殿位かな?明日の晩餐会の出席者は」
本当に近親者のみですのね まあ大々的なお披露目はシャルリーヌ殿下の婚約披露パーティーが終わってから
なのは間違い無いと思います。 王家も慶事が続いて嬉しい悲鳴ですわね
「アンジェの明日のドレスだけど先日贈ったドレスで良いんじゃない?」
先日、アルフレッドから頂いたドレスはライラック・パープルのAラインドレス 奇麗な色でしたわ
「正式なパーティーには又贈るから 着てね」と微笑んだ
貴方は幾ら私に貢げば宜しいのでしょうか? なんかね規模が違いすぎるの 贈り物の金額が
「アルフレッド、嬉しいけれどそんなにお金掛けなくても・・・」
アンジェリーナは前世での慎ましい庶民癖が出てしまう (勿論、おくびにも出せませんけどね)
大貴族のお姫様が高がドレス一着仕立てるのに値段にビクビクしていたら可笑しいわね?
だって 私のドレス一着で平均的な平民の家庭一年分以上だと知った時の驚きったら・・・・
それでも頭の中で算盤をつねに弾いているのは内緒にしたいものですわ
「君を着飾るのにお金の事は気にしないよ?そんなに、甲斐性が無いとは思わないけど。
それに自分で稼いだお金だし 経済効果もあるからね」
(そうでございますわね 経済効果!私達、貴族がお金を使うことによって市井にお金が回るんですわね
溜め込むのはいけませんね。 グレシャム先生に怒られてしまいますわ)
「解りましたわ アルフレッド様。先日発表された新しい金融と資本論について2.3お聞きしたい事がございますわ。質問しても宜しくて?」少々、気になっていた問題を聞こうとしたのですが
「せっかく君と二人きりなのにお勉強はしたくないな・・・今は」
あっ、何か 私の顎掴んで クイッ は怖いんですけど なまじ美形だと恐ろしいのですが
「僕はアンジェに癒されたいんだ」 だから抱きつかないで下さいな
「まっ、まだ 陽が高すぎますわ こんな昼間からなんて・・・」
「ね、アンジェリーナ もう黙って」 最近、一段と色気が増しているのはどうしてなんでしょ?
(前世で言えば)男子高校生が女子中学生に色気で迫らないで下さい
私はチョロインじゃございませんですよ。けして、チョろくなんて無いんでございますからね!!
激しい口付けされて 立っていられず ソファーに倒れこんでしまう
「駄目ですってば!誰か来ますわよ?」こんな所に使用人に見られたら・・・幾ら ばれているって言っても
私の、矜持に関わりますわ 憤死物ですわ!
「へえ、誰かここに入ってくると思っている?有り得ないな」 あらーどうしてかしら?
「アンジェと二人なんだよ そんな野暮な事する使用人なんてモンドローズにはいないよ?」
「いや~でも まだお昼過ぎ・・・・」
「さてと おふざけはここまでにしようね アンジェ?寝室に行くよ?」
人の話を聞けーーーあんたの頭の中はそれしかないのかーーーこの桃色貴公子め!
「帰りますわ」
アンジェリーナだってアルフレッドと抱き合ったり口付けをするのは好きだ
先日、初めての夜だって最終的には自分からお願いした形だ(不本意ながらですが)
だけど 二人になってそればかり強請られると面白くない (猿じゃないんだから)
かなり顔に出ていたと思いますわ 貴族として失格ですわね
でも女としてそればかりはプライド傷つきますわ
「待って、どうして帰るだなんて言うんだい?」何時に無くアルフレッドが慌てている
「サミュエル様とマリーのお目出度いパーティーの前で喧嘩なぞしたくないのですわ 」
「何が気に触ったんだい?」 まあこの期に及んでまだ私の気持ち分って下さらないのかしら?
「解らなければ結構ですわ。馬車を呼んでくださる?」
立ち上がって帰ろうとした私でしたが 何時の間に壁際に追い詰められていますの?
これが噂の壁 ドン!てやつですか? 二回目も人生やってきて初めてですわ
「帰さないよ?何を怒っているのか分らないけど 離さないよ」 うわー 魔王様降臨しちゃいましたわ
でも流されてなんかあげません 男は一度 身体許すと所有物扱いですわね
「求められるのが其ればかりでは嫌ですわ。もっと違う感じでデートとかしたいのに アル様の馬鹿!」
言ってやりましたわ あら 天才と言われている方に馬鹿だなんて言い過ぎかしら?
でも夜でしたらまだ私、譲歩するつもりでしたのよ?回数は制限の前提で 大事な明日がございますからね
アルフレッドは何か考えているようだった そして此方を見て笑った 美形の微笑み
「酷いな 何か大きな勘違いが有るみたいだね。僕が君を抱きたいのは性欲だけじゃないよ」
えーっと(、寝言は寝てから言え)ですわ 確かに愛は有るんでしょうけどね
「だってアンジェリーナは僕の半身だよ?一つになるのは当たり前じゃないか?それに毎回誘っている訳じゃないよ?今回は(都合良く)皆、いないのはたまたまじゃないのかい?其れに先日は二人で新しい美術館にも行ったよね?あれはデートじゃないのかい?その前は観劇にも行った気がするけど」
「それはたしかに・・・でも新しい美術館は視察でしたわ。観劇はマリー達もおりましたわ(でもこの方言い切ったわ 一つになるのが当たり前って)」
「本当はね 君を今すぐ屋敷に閉じ込めたいくらいなんだよ 僕の半身を人目に晒してるのだって嫌なんだ。」
そう言って私を見つめるアルフレッドは美しかった 魔王もとい淫魔の王とでも御呼びしましょうか?
(私の心の中でアルフレッドの二つ名ばかり増えていきますわ)
しかし監禁宣言頂きましたわ ハイ、一発アウトですわ
あれーここに来てアルフレッドのヤンデレ疑惑再浮上? まさかね・・・・
「アル様、私 監禁は嫌ですわ」 そうアンジェリーナが言うと
「嫌だな 物の例えだよ アンジェ 君が(本気で)嫌がる事はしないよ」淫魔の魔王様は笑った
彼の事を良く知らなければ只、それだけで女性は見惚れてしまうだろう(嫌、男性にも効いてるみたいね)
騙されちゃいけない 腹黒なのは何時もの事じゃないの アンジー 絆されちゃいけないわ
「そんなに僕に抱かれるのは嫌?」色気ダダ漏れでこれ以上近づいたら駄目ですわ
私の決死の決意が・・ああ、泡となって消えてしまいますわ
「お昼ごはん 食べていませんわ この間みたいにずっと何てなりましたら困りますわ」
「そうだね じゃあ食堂に行く?僕の部屋に運ばせようか?」
だからーそれは死亡フラグですわね 「食堂に参りますわ」アンジェはソッポを向きながら言った
(やっぱり私ってチョロインみたいですわね ありえねーですわ)
宰相夫人を見送った後、明日の事で気も漫ろになってしまっていますわ
「明日のドレスを考えなければ う~ん。それにしても明日、何方が出席なんでしょ?」
正式な婚約披露パーティーじゃ無いのは確かよね? 近しい人だけかしら?
「多分、国王夫妻、宰相夫妻、エトワール公夫妻は間違い無いよね?」
「ええ、絶対ですわ」
王宮で第二王子の婚約を祝うんですもの 当たり前よね?
「後は第一王子殿下のエティエンヌ様、姉姫のシャルリーヌ王女殿下、ベアトリーチェ王女殿下と
その婚約者のジョフロワ殿位かな?明日の晩餐会の出席者は」
本当に近親者のみですのね まあ大々的なお披露目はシャルリーヌ殿下の婚約披露パーティーが終わってから
なのは間違い無いと思います。 王家も慶事が続いて嬉しい悲鳴ですわね
「アンジェの明日のドレスだけど先日贈ったドレスで良いんじゃない?」
先日、アルフレッドから頂いたドレスはライラック・パープルのAラインドレス 奇麗な色でしたわ
「正式なパーティーには又贈るから 着てね」と微笑んだ
貴方は幾ら私に貢げば宜しいのでしょうか? なんかね規模が違いすぎるの 贈り物の金額が
「アルフレッド、嬉しいけれどそんなにお金掛けなくても・・・」
アンジェリーナは前世での慎ましい庶民癖が出てしまう (勿論、おくびにも出せませんけどね)
大貴族のお姫様が高がドレス一着仕立てるのに値段にビクビクしていたら可笑しいわね?
だって 私のドレス一着で平均的な平民の家庭一年分以上だと知った時の驚きったら・・・・
それでも頭の中で算盤をつねに弾いているのは内緒にしたいものですわ
「君を着飾るのにお金の事は気にしないよ?そんなに、甲斐性が無いとは思わないけど。
それに自分で稼いだお金だし 経済効果もあるからね」
(そうでございますわね 経済効果!私達、貴族がお金を使うことによって市井にお金が回るんですわね
溜め込むのはいけませんね。 グレシャム先生に怒られてしまいますわ)
「解りましたわ アルフレッド様。先日発表された新しい金融と資本論について2.3お聞きしたい事がございますわ。質問しても宜しくて?」少々、気になっていた問題を聞こうとしたのですが
「せっかく君と二人きりなのにお勉強はしたくないな・・・今は」
あっ、何か 私の顎掴んで クイッ は怖いんですけど なまじ美形だと恐ろしいのですが
「僕はアンジェに癒されたいんだ」 だから抱きつかないで下さいな
「まっ、まだ 陽が高すぎますわ こんな昼間からなんて・・・」
「ね、アンジェリーナ もう黙って」 最近、一段と色気が増しているのはどうしてなんでしょ?
(前世で言えば)男子高校生が女子中学生に色気で迫らないで下さい
私はチョロインじゃございませんですよ。けして、チョろくなんて無いんでございますからね!!
激しい口付けされて 立っていられず ソファーに倒れこんでしまう
「駄目ですってば!誰か来ますわよ?」こんな所に使用人に見られたら・・・幾ら ばれているって言っても
私の、矜持に関わりますわ 憤死物ですわ!
「へえ、誰かここに入ってくると思っている?有り得ないな」 あらーどうしてかしら?
「アンジェと二人なんだよ そんな野暮な事する使用人なんてモンドローズにはいないよ?」
「いや~でも まだお昼過ぎ・・・・」
「さてと おふざけはここまでにしようね アンジェ?寝室に行くよ?」
人の話を聞けーーーあんたの頭の中はそれしかないのかーーーこの桃色貴公子め!
「帰りますわ」
アンジェリーナだってアルフレッドと抱き合ったり口付けをするのは好きだ
先日、初めての夜だって最終的には自分からお願いした形だ(不本意ながらですが)
だけど 二人になってそればかり強請られると面白くない (猿じゃないんだから)
かなり顔に出ていたと思いますわ 貴族として失格ですわね
でも女としてそればかりはプライド傷つきますわ
「待って、どうして帰るだなんて言うんだい?」何時に無くアルフレッドが慌てている
「サミュエル様とマリーのお目出度いパーティーの前で喧嘩なぞしたくないのですわ 」
「何が気に触ったんだい?」 まあこの期に及んでまだ私の気持ち分って下さらないのかしら?
「解らなければ結構ですわ。馬車を呼んでくださる?」
立ち上がって帰ろうとした私でしたが 何時の間に壁際に追い詰められていますの?
これが噂の壁 ドン!てやつですか? 二回目も人生やってきて初めてですわ
「帰さないよ?何を怒っているのか分らないけど 離さないよ」 うわー 魔王様降臨しちゃいましたわ
でも流されてなんかあげません 男は一度 身体許すと所有物扱いですわね
「求められるのが其ればかりでは嫌ですわ。もっと違う感じでデートとかしたいのに アル様の馬鹿!」
言ってやりましたわ あら 天才と言われている方に馬鹿だなんて言い過ぎかしら?
でも夜でしたらまだ私、譲歩するつもりでしたのよ?回数は制限の前提で 大事な明日がございますからね
アルフレッドは何か考えているようだった そして此方を見て笑った 美形の微笑み
「酷いな 何か大きな勘違いが有るみたいだね。僕が君を抱きたいのは性欲だけじゃないよ」
えーっと(、寝言は寝てから言え)ですわ 確かに愛は有るんでしょうけどね
「だってアンジェリーナは僕の半身だよ?一つになるのは当たり前じゃないか?それに毎回誘っている訳じゃないよ?今回は(都合良く)皆、いないのはたまたまじゃないのかい?其れに先日は二人で新しい美術館にも行ったよね?あれはデートじゃないのかい?その前は観劇にも行った気がするけど」
「それはたしかに・・・でも新しい美術館は視察でしたわ。観劇はマリー達もおりましたわ(でもこの方言い切ったわ 一つになるのが当たり前って)」
「本当はね 君を今すぐ屋敷に閉じ込めたいくらいなんだよ 僕の半身を人目に晒してるのだって嫌なんだ。」
そう言って私を見つめるアルフレッドは美しかった 魔王もとい淫魔の王とでも御呼びしましょうか?
(私の心の中でアルフレッドの二つ名ばかり増えていきますわ)
しかし監禁宣言頂きましたわ ハイ、一発アウトですわ
あれーここに来てアルフレッドのヤンデレ疑惑再浮上? まさかね・・・・
「アル様、私 監禁は嫌ですわ」 そうアンジェリーナが言うと
「嫌だな 物の例えだよ アンジェ 君が(本気で)嫌がる事はしないよ」淫魔の魔王様は笑った
彼の事を良く知らなければ只、それだけで女性は見惚れてしまうだろう(嫌、男性にも効いてるみたいね)
騙されちゃいけない 腹黒なのは何時もの事じゃないの アンジー 絆されちゃいけないわ
「そんなに僕に抱かれるのは嫌?」色気ダダ漏れでこれ以上近づいたら駄目ですわ
私の決死の決意が・・ああ、泡となって消えてしまいますわ
「お昼ごはん 食べていませんわ この間みたいにずっと何てなりましたら困りますわ」
「そうだね じゃあ食堂に行く?僕の部屋に運ばせようか?」
だからーそれは死亡フラグですわね 「食堂に参りますわ」アンジェはソッポを向きながら言った
(やっぱり私ってチョロインみたいですわね ありえねーですわ)
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