15 / 70
第1章 プロローグですわ
愛しさと刹那さと心苦しさと
しおりを挟む
皆様 御機嫌よう アンジェリーナです
私は婚約披露パーティー会場にいるんですが招待されている方々に囲み取材を受けてる気分です
何故でしょう お母様の実家のアルペール国の王族に囲まれているのはどうしてでしょうか?
祖父のリュミエール大公と伯父である次代当主のレオポールご夫妻 その息子達は宜しいと思います
(従兄弟ですからね)
が・・・アルペール国の王太子殿下と妃殿下、王子様も招待されているのは何故でしょう?
もう、血は遠くなっていますわよね?流石にねえ~~私の婚姻式にかこをつけた王子様達の外交デビューなのかしら? ああ、此方の国の国王夫妻と第一王子&第二王子それに王女様二人ももやっぱりいらっしゃいました。
臣下のお子ちゃまの婚約披露パーティーに一家揃って有難うございます
別に宜しいのですが誰が主役か分からなくなっておりますわね。
アルフレッド様は私の手を中々離そうとしません。お互いに表情は何時も崩さないのですがどうしてか
今日のアル様は蕩けた表情をしておりますのはどうしてでしょう? ハッ、もしかしてお酒を召し上がってしまったのでしょうか? お子ちゃまは駄目ですわよ 私達はジュースだけでございますよ と言った
私の言葉にアルフレッド様は
「アンジェ何時だって酔っているんだ」とふざけた事を仰いました
周りの大人達が微笑ましそうな顔して此方を見ております。
本当は生暖かい視線なんでしょうね? つ・・・辛いですわ
私は女優・・・と千の仮面を被りながら挨拶を交わします。一体、どれ程の方にご挨拶をすればこの苦行が終わるのでしょうか? 終わらない挨拶にウンザリしていた時
私の心のお守りマリーが来てくれました。
(貴女だけが心の支えですわ!!)
サミュエル様とご一緒でしたわ
「お兄様、アンジェリーナ様 この度はおめでとうございます。今日のアンジーとても綺麗だわ 菫色のドレスなんて ふふふ」大好きな兄と大好きな親友の婚約を心から嬉しそうに笑う
そういうマリーはパステルピンクのドレスが良く似合っておりマリーの可愛らしさを引き立ててる。
(私には似合わないそうなドレスですわ でも一度着てみたいデザインですね・・・)
「アンジーのドレスの色はまさにアルフレッドその物だな・・・何か面白くないんだけど?俺だってアンジーの事す・・・」
何でしょう? よく聞こえませんでしたわ?
アルフレッド様が軽く叩きます・・・止めてくださいませ ここには怖い大人がわんさかおりますのよ。
それこそ不敬罪になってしまいますわ。
(サミュエル様は良く、分からない事を仰っています。呟きながらお話する癖は王族に相応しくないので直して頂かなくてはいけませんね)
そんな時、親戚であるアルペール国王子が話し掛けてきました
「婚約おめでとう アンジェリーナ 僕も君に求婚していたの知っていたかい?ずっと君が好きだった」
今年12歳になる王子も大変ご立派な少年です・・・けど今此処で仰る話ではないのでしょうか?
ぶっ飛びの爆弾発言かましてくれやがったのですわ
その場に固まる動かない石像が三体ございましたわ(ショタ除く)
他の方々には聞こえていないみたいなのが幸いでしたわ 「あ、あの、レオポルト殿・・」
アンジェリーナがどうにかしてその場の雰囲気を変えようとした時
「ご安心をレオポルド殿下 アンジェは私が生涯を掛けて愛し、守り抜くと誓います。選ばれたのはこのアルフレッド=ド=モントローズです (アルペール)国に帰られてもご安心ください 彼女は絶対に離しませんから」
はっきり良いまして怖いの一言です。二人とも笑顔なのに目が笑っておりませんのよ
当事者としてはどうすればよいのかわからず七歳のお子様には荷が重過ぎます
ただならぬ空気を感じ取って下さったのかお父様やお祖父様が此方にやって来て下さいました。
(助かりましたわ)
流石の年の功のお祖父様に促されレオポルト殿下が王族席に連行される
これでもう石化の呪いは解けました・・・よね?
何となくレオポルド殿下は隠しの攻略者みたいですわね
婚約もしてしまいましたし 私には逃げ場がどんどん無くなっている気がします
サミュエル様との婚約じゃなくてまだマシかもしれません。が、マリーにその役目が回っては来ないとは言えませんからね・・・・。やはり来るべき闘いに備えて自分磨きをしなくてはいけませんね。
時間だけが過ぎて行き私とアルフレッド様の婚約後のファーストダンスを踊らなくてはなりません
ダンスは得意なのですがはっきり言ってこんなお子ちゃまのダンスで宜しいのでしょうか?
曲が始まりアルフレッド様が私の手を取って踊り始めます
凄く、軽やかで羽が生えたみたいに踊りやすくて吃驚です 何度も二人で踊った事はありますが
こんなに息が合うとは思いも因りませんでしたわ ずっと二人で踊っていたい気分です
「本当にお似合いですわね対のお人形のようですわ」
「まだ幼いながら 将来はこの国を背負って頂くお二人だ 公爵家も安泰ですな」
人々が賞賛の声を上げる
「何て息の有ったステップでしょう?思いあっているのが良くわかりますわね」
そんな二人を見つめる黒い瞳の王子が呟いた
「アンジェリーナ、きっと君をこの手に手に入れるよ 将来の王妃の椅子に相応しいのは君しかいないからね」
私は婚約披露パーティー会場にいるんですが招待されている方々に囲み取材を受けてる気分です
何故でしょう お母様の実家のアルペール国の王族に囲まれているのはどうしてでしょうか?
祖父のリュミエール大公と伯父である次代当主のレオポールご夫妻 その息子達は宜しいと思います
(従兄弟ですからね)
が・・・アルペール国の王太子殿下と妃殿下、王子様も招待されているのは何故でしょう?
もう、血は遠くなっていますわよね?流石にねえ~~私の婚姻式にかこをつけた王子様達の外交デビューなのかしら? ああ、此方の国の国王夫妻と第一王子&第二王子それに王女様二人ももやっぱりいらっしゃいました。
臣下のお子ちゃまの婚約披露パーティーに一家揃って有難うございます
別に宜しいのですが誰が主役か分からなくなっておりますわね。
アルフレッド様は私の手を中々離そうとしません。お互いに表情は何時も崩さないのですがどうしてか
今日のアル様は蕩けた表情をしておりますのはどうしてでしょう? ハッ、もしかしてお酒を召し上がってしまったのでしょうか? お子ちゃまは駄目ですわよ 私達はジュースだけでございますよ と言った
私の言葉にアルフレッド様は
「アンジェ何時だって酔っているんだ」とふざけた事を仰いました
周りの大人達が微笑ましそうな顔して此方を見ております。
本当は生暖かい視線なんでしょうね? つ・・・辛いですわ
私は女優・・・と千の仮面を被りながら挨拶を交わします。一体、どれ程の方にご挨拶をすればこの苦行が終わるのでしょうか? 終わらない挨拶にウンザリしていた時
私の心のお守りマリーが来てくれました。
(貴女だけが心の支えですわ!!)
サミュエル様とご一緒でしたわ
「お兄様、アンジェリーナ様 この度はおめでとうございます。今日のアンジーとても綺麗だわ 菫色のドレスなんて ふふふ」大好きな兄と大好きな親友の婚約を心から嬉しそうに笑う
そういうマリーはパステルピンクのドレスが良く似合っておりマリーの可愛らしさを引き立ててる。
(私には似合わないそうなドレスですわ でも一度着てみたいデザインですね・・・)
「アンジーのドレスの色はまさにアルフレッドその物だな・・・何か面白くないんだけど?俺だってアンジーの事す・・・」
何でしょう? よく聞こえませんでしたわ?
アルフレッド様が軽く叩きます・・・止めてくださいませ ここには怖い大人がわんさかおりますのよ。
それこそ不敬罪になってしまいますわ。
(サミュエル様は良く、分からない事を仰っています。呟きながらお話する癖は王族に相応しくないので直して頂かなくてはいけませんね)
そんな時、親戚であるアルペール国王子が話し掛けてきました
「婚約おめでとう アンジェリーナ 僕も君に求婚していたの知っていたかい?ずっと君が好きだった」
今年12歳になる王子も大変ご立派な少年です・・・けど今此処で仰る話ではないのでしょうか?
ぶっ飛びの爆弾発言かましてくれやがったのですわ
その場に固まる動かない石像が三体ございましたわ(ショタ除く)
他の方々には聞こえていないみたいなのが幸いでしたわ 「あ、あの、レオポルト殿・・」
アンジェリーナがどうにかしてその場の雰囲気を変えようとした時
「ご安心をレオポルド殿下 アンジェは私が生涯を掛けて愛し、守り抜くと誓います。選ばれたのはこのアルフレッド=ド=モントローズです (アルペール)国に帰られてもご安心ください 彼女は絶対に離しませんから」
はっきり良いまして怖いの一言です。二人とも笑顔なのに目が笑っておりませんのよ
当事者としてはどうすればよいのかわからず七歳のお子様には荷が重過ぎます
ただならぬ空気を感じ取って下さったのかお父様やお祖父様が此方にやって来て下さいました。
(助かりましたわ)
流石の年の功のお祖父様に促されレオポルト殿下が王族席に連行される
これでもう石化の呪いは解けました・・・よね?
何となくレオポルド殿下は隠しの攻略者みたいですわね
婚約もしてしまいましたし 私には逃げ場がどんどん無くなっている気がします
サミュエル様との婚約じゃなくてまだマシかもしれません。が、マリーにその役目が回っては来ないとは言えませんからね・・・・。やはり来るべき闘いに備えて自分磨きをしなくてはいけませんね。
時間だけが過ぎて行き私とアルフレッド様の婚約後のファーストダンスを踊らなくてはなりません
ダンスは得意なのですがはっきり言ってこんなお子ちゃまのダンスで宜しいのでしょうか?
曲が始まりアルフレッド様が私の手を取って踊り始めます
凄く、軽やかで羽が生えたみたいに踊りやすくて吃驚です 何度も二人で踊った事はありますが
こんなに息が合うとは思いも因りませんでしたわ ずっと二人で踊っていたい気分です
「本当にお似合いですわね対のお人形のようですわ」
「まだ幼いながら 将来はこの国を背負って頂くお二人だ 公爵家も安泰ですな」
人々が賞賛の声を上げる
「何て息の有ったステップでしょう?思いあっているのが良くわかりますわね」
そんな二人を見つめる黒い瞳の王子が呟いた
「アンジェリーナ、きっと君をこの手に手に入れるよ 将来の王妃の椅子に相応しいのは君しかいないからね」
0
お気に入りに追加
2,016
あなたにおすすめの小説
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。
紅月
恋愛
小説家になろうで書いていたものを加筆、訂正したリメイク版です。
「何故、私の娘が処刑されなければならないんだ」
最愛の娘が冤罪で処刑された。
時を巻き戻し、復讐を誓う家族。
娘は前と違う人生を歩み、家族は元凶へ復讐の手を伸ばすが、巻き戻す前と違う展開のため様々な事が見えてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる