未来の悪役令嬢

第１章 プロローグですわ

もしかしてもしかしての悪役令嬢疑惑

アンジェリーナは考えた　物凄く考えた　この世界の事を　自分の事を
さっきから此処はどこ？と言ってはいるけれど今いる場所がマルグレーデス国だと言うのは重々承知している

自分の身分の重さや家族の事も解っている　　なのに頭の中ではもう一人の自分が警鐘を鳴らす
前世むかしの自分はこんなハイスペックなお嬢様じゃなかった
普通の別に取り柄もない平凡な女性だった。結婚して子供はいたみたいなのはおぼろげに残っている。

乙女ゲームは好きでいくつかプレイした事がある。でもこんな設定のゲームは知らない
（私が知らないだけで販売されていたのかしらね？）
じゃあ、流行だったネット小説？私ヒロイン？　
（嫌、こんな悪役顔じゃ無理だと思う）
鏡を前にして一人ごちた。

整った目鼻立ち、紅も差してはいないのに紅くプックリとしていて目は少し釣り気味で大人になったらさぞかし妖艶な美女になりそうだ

でも私が知っているヒロインのイメージじゃないわ。やっぱり悪役令嬢？
髪の毛だってドリルじゃないのは助かったけど癖の無い漆黒の長い黒髪
エメラルドの瞳　う～ん前世まえの私からしたら最上級以上なんだけどねえ・・・

ヒロインと言えばやっぱりピンクの髪の毛のイメージよね？
可憐の欠片もなさそうな容姿に溜息をつく。
今の私はかなりチートぽいけど前世前の
一般ピープルの知識なんてとてもじゃないが
何の役になんてたたなそうだしそもそもそこまで賢くなかったし
内政干渉　前世の記憶を頼りに発明してウハウハ・・・

（うん、無理だ　絶対無理　）

それに此処は異世界の中世ヨーロッパ風
中世ヨーロッパ風
大事な事なので２回言いました。

皆様、あく迄風なのでトイレもお風呂も私の記憶にある日本と遜色ないのですわ。
どんだけ都合がよろしいのでしょうか。まあ喜ばしい事ですが

やはりここは何かの乙女ゲームでしょうか？RPGだったらどうしましょ！
私はヒノキの棒を持って魔王を退治に行かなくてはいけないのでしょうか？

（でもこの世界に魔法は無いし魔物もいませんわよね～）

まだ何も始まってはいないのですがどちらに転んでも無理ゲーぽいですわね。

（あっ、悩んだ顔も流石、美幼女ですわね）