67 / 76
魔王からの招待編
第67話 目指す場所は
しおりを挟む
転移された場所は森のようだった。
とはいえ、女神にされた時のように、森の中というわけではない。
あと一歩踏み込めば森、というところである。
だが、一歩先は雰囲気が違う。
今俺が立つ場所とは、明らかに違う何かがある。
どこか、ここと一歩先とに境界線があるかのような。
まさしく、”一寸先は闇”である。
俺はここを知識として知っていた。
俺が今立っている場所は、人族領域と呼ばれている。そのままの意味で、人々が暮らす領域だ。
そして、一歩先は魔族領域。魔族の暮らす土地となる。
とはいえ、人族領域に魔族がいないかと言えば別問題だ。
基本的な区分がされているだけであって、人族領域に住む魔族も存在するらしい。
逆に、魔族領域に住む人族も居るのではないかと思ったが、どうやらそちらは居ないらしい。
理由は単純、危険だからだ。
尤も、だからといって魔族領域が未踏の地かと言われれば、違う。
高ランクの冒険者であれば、魔族領域を生業としている者も少なくない。
魔族領域では人族領域と比べて、魔獣の強さが上だ。つまり、高ランクの魔獣が多く見受けられる。
そんな境にいる俺だが、なぜここに転移されたのかは分かっていなかった。
タクトの思惑によるものなのか、はたまたそうではない要因なのか。
魔王がタクトなのであれば、このまま魔王城を目指すのも良い。
そこまで辿り着けるかは別問題として、タクトに会えれば安全は保証される。
では、タクトの意思とは関係ない要因だった場合はどうか。
間違いなく、魔族領域は俺にとって過酷な場所となるだろう。無理にでもガーベラや戦士長を呼ぶべきか、迷うほどに。
どうすれば良いか分からない。
こういう時に都合よくタクトが出てきてくれれば、とも思うが、彼だって俺の保護者ではないのだ。
そういえば、タクトは俺に死なれたくないと言っていた。
そう考えれば、タクトの思惑通りなのかもしれない。
実際、タクトが現れる様子はないし、魔族領域とのちょうど境に飛ばされたのも不可解だ。
とはいえ、タクトが全ての自称を把握していると考えるのも危険だ。
「迷っているのか?」
ふと、声がかかる。
それは、後ろから聞こえた。
聞いたことがあるような、男の声。
殺意や敵意は感じ取れない。
俺は素早く後ろを振り返る。
一応、隠し持っていたスクロールには手を伸ばし、いつでも使える状態にして、だ。
「まぁ、警戒する気持ちは分かるが…」
そこに立っていたのは、勇者の一人。
魔夜中紫怨だった。
何もないところに悠々と立ち、俺に向かって話している。
腰に刺さっている一本の細剣は、見たことのあるデザイン──ガルデの剣と酷似していた。
殺そう。
直ぐにそう思った。
決断してからは早い。
俺はすぐさま攻撃魔法のスクロールを取り出し──
「待て待て。話をまずは聞け。それからだ」
──なぜか止められた。
そこで、確かに話は聞いても良いかもしれないという気になる。
女神の手先にしては敵意を感じないし、すぐに襲ってくる気配もない。
俺の実力を確かめたいのかもしれないが、それにしても構えないのは不自然だ。
───アオイが逃走したことがまだバレていない?
その可能性は十分にある。
だが、魔夜中紫怨がちょうど俺が転移する先に居たことに説明がつかない。
───自分の意思でここにいる?女神とは無関係?
様々な場合を考慮するも、どれも決定打には欠けていた。
しかし、それは魔夜中紫怨本人の口から語られることとなる。
「俺はお前を害する気はない。タクトの指示だと思ってくれれば良い。女神とは無関係だ」
俺は攻撃の意思を失くした。
単純な話だが、”タクト”という名前が出てきて、どこかで安心を覚えた。
この場に転移したことがタクトの意思であると感じ、次に取るべき行動が分かったからかもしれない。
女神に存在がバレた以上、人族領域で生活するのは困難になる。
結局魔族領域に行かなくてはならなかったのだが、それがタクトの認識にあるのならば、心強い。
そう思うのは、すこしタクトに信頼を置きすぎだろうか。
願いの結晶に助かったことは事実だし、少しくらいは信用してやっても良いと思う。
指輪を付けていたはずの指を見れば、そこには何も無かった。
一度切りしか使えないと聞いていたし、問題はない。
ともあれ、今は魔夜中紫怨だ。
「魔夜中紫怨、さん?どういう要件で?」
「呼び捨てで構わない。敬語も要らない。俺は──葵に感謝してるからな」
急に葵と呼ばれるのも気持ち悪い気がする。
まぁ、俺も内心では駿河屋光輝を光輝と呼んでいたし、似たようなものか。
呼び方くらい好きにしろってもんだ。
感謝についてはよく分からない。
タクトと巡り会えたこと、とか。
もしくは女神との関係に何かあった、とか。
考えは浮かぶが、どれもしっくりこなかった。
「で、要件だったな。薄々気付いてるかもしれないが、魔王城を目指せ。それを伝えに来た」
「理由を聞いてもいいか?」
「すまないが、答えられない。だが、概ね葵が考えていることで間違いない」
葵、と呼ばれるような関係があっただろうか。
と、それは良い。
俺が考える理由。
タクトが魔王で、タクトに会いに来れば支援をしてやる、とかか。
タクトが魔王でなくとも、魔王を関わりのある人物であることは確定しているのだ。
もしかしたら俺を保護するように一筆書いてくれてるのかもしれない。
「分かった。それで──お前はなんなんだ?」
「俺のことはいい。味方であることは確かだ。それに……いつか話すことになる。葵は先を急げ。魔族領域まで行けば女神も容易に手出しはできない」
「なるほど…」
どうせ行く宛も無いし、タクトが言うならそうするしかない。
問題は俺の力で辿り着けるか、なのだが。
「お前はどうするんだ?」
「ん?俺か?俺は一応女神に仕える立場ということになってるからな。魔族領域には簡単に入れないんだよ」
そうなのか。
てっきり女神の元からは去っているかと思ったのだが、スパイのような立ち位置か?
タクトの考えはよく分からない。
ただ、少なくとも魔夜中紫怨は信頼できる相手ではない。あくまで俺にとって、だが。
「他に要件は?」
「ない。一応、戦いになっても良いように警戒は怠るな。それだけは言っておこう」
───そうだよな…。そう簡単に魔王城に行けるわけないもんな……。
「それじゃあ俺は行くぞ。健闘を祈る」
健闘。
戦いが起きること前提なのはどうかと思う。
───魔王城に着くまでに戦いが起きないというのもおかしいか。
考えてみれば、魔王城はラスボスの根城だ。
スムーズに辿り着けるわけがないのだ。
魔夜中紫怨はそれだけ言って消えていった。
どうやって消えたのかは分からないが、固有スキルか魔法だろう。どちらでも良いので考えない。
今すべきことは、固有スキル<生殺与奪>の確認だ。
桃原愛美を殺した際、スキルレベルがまた1つ上がった。
多分、条件だろうが、今回は桃原愛美を<支配>していない。条件は未だ謎に包まれている。
「まぁ…とりあえずは確認だな」
魔族領域に踏み込む前に、これは確認しておこう。
固有スキル<生殺与奪>Lv5では、スキルが1つ追加された。
追加されたスキルは、
<奪取>…<支配>した対象のスキルを一部得る。
というものだ。
<模倣>と似ているが、こちらはスキルを獲得するというもの。
本来スキルというのは技術に応じて獲得できるものだが、そこはどうなってるのか。
「とりあえず…ものは試し、だよな」
最初に想像したのはガーベラの魔法。
スクロールの中にも入っていた、<火炎>という魔法だ。
スキルを獲得したところで使い方は分からない。
魔法がどういうメカニズムで発動するのかは理解しているが、それの引き起こし方は全く分からない。
とはいえ、グズグズと時間を浪費するのも勿体ない。
俺は右手を前に突き出す。
魔法と言えば誰もが想像するであろう、それっぽい姿勢だ。
「たしか………ふぁいあ!」
俺が魔法名を呟くと、手の平に魔法陣が現れ、
そこから炎が飛び出す──なんてことは起こらない。
うんともすんとも言わなかった。
「ん……?」
恥ずかしい気持ちを抑えながら、原因を探る。
考えられるのは、獲得した一部スキルに<火炎>が含まれていないということ。
だが……
「もしかして…これ、使わなくちゃいけないタイプのスキルか…?」
どことなく、そんな気がした。
「<奪取>」
直感を信じ、俺はガーベラを対象としてスキルを使う。
<支配>さえしていれば対象に触れる必要もなく、目の前に居なくても良いのは楽だった。
>スキル「炎属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「水属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「風属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「土属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「治癒魔法」Lv2を獲得。
……
…
結果は、成功。
そして、同時にあらゆる知識が流れ込んできた。
魔法の使い方から、その感覚。
それぞれの魔法の効果やエフェクトなど。
獲得したスキルに関する全ての情報が、一気に脳内を駆け巡る。
それに伴う頭痛。頭に無理やり何かを詰め込まれているような感覚だ。
頭が苦しく、痛い。
ガーベラに拷問された時以上の痛みが俺を襲う。
ただ、今回は幸いだった。
俺はその後すぐ、意識を手放した。
・ ・ ・
次の日、俺は目覚めた。
とはいえ、女神にされた時のように、森の中というわけではない。
あと一歩踏み込めば森、というところである。
だが、一歩先は雰囲気が違う。
今俺が立つ場所とは、明らかに違う何かがある。
どこか、ここと一歩先とに境界線があるかのような。
まさしく、”一寸先は闇”である。
俺はここを知識として知っていた。
俺が今立っている場所は、人族領域と呼ばれている。そのままの意味で、人々が暮らす領域だ。
そして、一歩先は魔族領域。魔族の暮らす土地となる。
とはいえ、人族領域に魔族がいないかと言えば別問題だ。
基本的な区分がされているだけであって、人族領域に住む魔族も存在するらしい。
逆に、魔族領域に住む人族も居るのではないかと思ったが、どうやらそちらは居ないらしい。
理由は単純、危険だからだ。
尤も、だからといって魔族領域が未踏の地かと言われれば、違う。
高ランクの冒険者であれば、魔族領域を生業としている者も少なくない。
魔族領域では人族領域と比べて、魔獣の強さが上だ。つまり、高ランクの魔獣が多く見受けられる。
そんな境にいる俺だが、なぜここに転移されたのかは分かっていなかった。
タクトの思惑によるものなのか、はたまたそうではない要因なのか。
魔王がタクトなのであれば、このまま魔王城を目指すのも良い。
そこまで辿り着けるかは別問題として、タクトに会えれば安全は保証される。
では、タクトの意思とは関係ない要因だった場合はどうか。
間違いなく、魔族領域は俺にとって過酷な場所となるだろう。無理にでもガーベラや戦士長を呼ぶべきか、迷うほどに。
どうすれば良いか分からない。
こういう時に都合よくタクトが出てきてくれれば、とも思うが、彼だって俺の保護者ではないのだ。
そういえば、タクトは俺に死なれたくないと言っていた。
そう考えれば、タクトの思惑通りなのかもしれない。
実際、タクトが現れる様子はないし、魔族領域とのちょうど境に飛ばされたのも不可解だ。
とはいえ、タクトが全ての自称を把握していると考えるのも危険だ。
「迷っているのか?」
ふと、声がかかる。
それは、後ろから聞こえた。
聞いたことがあるような、男の声。
殺意や敵意は感じ取れない。
俺は素早く後ろを振り返る。
一応、隠し持っていたスクロールには手を伸ばし、いつでも使える状態にして、だ。
「まぁ、警戒する気持ちは分かるが…」
そこに立っていたのは、勇者の一人。
魔夜中紫怨だった。
何もないところに悠々と立ち、俺に向かって話している。
腰に刺さっている一本の細剣は、見たことのあるデザイン──ガルデの剣と酷似していた。
殺そう。
直ぐにそう思った。
決断してからは早い。
俺はすぐさま攻撃魔法のスクロールを取り出し──
「待て待て。話をまずは聞け。それからだ」
──なぜか止められた。
そこで、確かに話は聞いても良いかもしれないという気になる。
女神の手先にしては敵意を感じないし、すぐに襲ってくる気配もない。
俺の実力を確かめたいのかもしれないが、それにしても構えないのは不自然だ。
───アオイが逃走したことがまだバレていない?
その可能性は十分にある。
だが、魔夜中紫怨がちょうど俺が転移する先に居たことに説明がつかない。
───自分の意思でここにいる?女神とは無関係?
様々な場合を考慮するも、どれも決定打には欠けていた。
しかし、それは魔夜中紫怨本人の口から語られることとなる。
「俺はお前を害する気はない。タクトの指示だと思ってくれれば良い。女神とは無関係だ」
俺は攻撃の意思を失くした。
単純な話だが、”タクト”という名前が出てきて、どこかで安心を覚えた。
この場に転移したことがタクトの意思であると感じ、次に取るべき行動が分かったからかもしれない。
女神に存在がバレた以上、人族領域で生活するのは困難になる。
結局魔族領域に行かなくてはならなかったのだが、それがタクトの認識にあるのならば、心強い。
そう思うのは、すこしタクトに信頼を置きすぎだろうか。
願いの結晶に助かったことは事実だし、少しくらいは信用してやっても良いと思う。
指輪を付けていたはずの指を見れば、そこには何も無かった。
一度切りしか使えないと聞いていたし、問題はない。
ともあれ、今は魔夜中紫怨だ。
「魔夜中紫怨、さん?どういう要件で?」
「呼び捨てで構わない。敬語も要らない。俺は──葵に感謝してるからな」
急に葵と呼ばれるのも気持ち悪い気がする。
まぁ、俺も内心では駿河屋光輝を光輝と呼んでいたし、似たようなものか。
呼び方くらい好きにしろってもんだ。
感謝についてはよく分からない。
タクトと巡り会えたこと、とか。
もしくは女神との関係に何かあった、とか。
考えは浮かぶが、どれもしっくりこなかった。
「で、要件だったな。薄々気付いてるかもしれないが、魔王城を目指せ。それを伝えに来た」
「理由を聞いてもいいか?」
「すまないが、答えられない。だが、概ね葵が考えていることで間違いない」
葵、と呼ばれるような関係があっただろうか。
と、それは良い。
俺が考える理由。
タクトが魔王で、タクトに会いに来れば支援をしてやる、とかか。
タクトが魔王でなくとも、魔王を関わりのある人物であることは確定しているのだ。
もしかしたら俺を保護するように一筆書いてくれてるのかもしれない。
「分かった。それで──お前はなんなんだ?」
「俺のことはいい。味方であることは確かだ。それに……いつか話すことになる。葵は先を急げ。魔族領域まで行けば女神も容易に手出しはできない」
「なるほど…」
どうせ行く宛も無いし、タクトが言うならそうするしかない。
問題は俺の力で辿り着けるか、なのだが。
「お前はどうするんだ?」
「ん?俺か?俺は一応女神に仕える立場ということになってるからな。魔族領域には簡単に入れないんだよ」
そうなのか。
てっきり女神の元からは去っているかと思ったのだが、スパイのような立ち位置か?
タクトの考えはよく分からない。
ただ、少なくとも魔夜中紫怨は信頼できる相手ではない。あくまで俺にとって、だが。
「他に要件は?」
「ない。一応、戦いになっても良いように警戒は怠るな。それだけは言っておこう」
───そうだよな…。そう簡単に魔王城に行けるわけないもんな……。
「それじゃあ俺は行くぞ。健闘を祈る」
健闘。
戦いが起きること前提なのはどうかと思う。
───魔王城に着くまでに戦いが起きないというのもおかしいか。
考えてみれば、魔王城はラスボスの根城だ。
スムーズに辿り着けるわけがないのだ。
魔夜中紫怨はそれだけ言って消えていった。
どうやって消えたのかは分からないが、固有スキルか魔法だろう。どちらでも良いので考えない。
今すべきことは、固有スキル<生殺与奪>の確認だ。
桃原愛美を殺した際、スキルレベルがまた1つ上がった。
多分、条件だろうが、今回は桃原愛美を<支配>していない。条件は未だ謎に包まれている。
「まぁ…とりあえずは確認だな」
魔族領域に踏み込む前に、これは確認しておこう。
固有スキル<生殺与奪>Lv5では、スキルが1つ追加された。
追加されたスキルは、
<奪取>…<支配>した対象のスキルを一部得る。
というものだ。
<模倣>と似ているが、こちらはスキルを獲得するというもの。
本来スキルというのは技術に応じて獲得できるものだが、そこはどうなってるのか。
「とりあえず…ものは試し、だよな」
最初に想像したのはガーベラの魔法。
スクロールの中にも入っていた、<火炎>という魔法だ。
スキルを獲得したところで使い方は分からない。
魔法がどういうメカニズムで発動するのかは理解しているが、それの引き起こし方は全く分からない。
とはいえ、グズグズと時間を浪費するのも勿体ない。
俺は右手を前に突き出す。
魔法と言えば誰もが想像するであろう、それっぽい姿勢だ。
「たしか………ふぁいあ!」
俺が魔法名を呟くと、手の平に魔法陣が現れ、
そこから炎が飛び出す──なんてことは起こらない。
うんともすんとも言わなかった。
「ん……?」
恥ずかしい気持ちを抑えながら、原因を探る。
考えられるのは、獲得した一部スキルに<火炎>が含まれていないということ。
だが……
「もしかして…これ、使わなくちゃいけないタイプのスキルか…?」
どことなく、そんな気がした。
「<奪取>」
直感を信じ、俺はガーベラを対象としてスキルを使う。
<支配>さえしていれば対象に触れる必要もなく、目の前に居なくても良いのは楽だった。
>スキル「炎属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「水属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「風属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「土属性魔法」Lv3を獲得。
>スキル「治癒魔法」Lv2を獲得。
……
…
結果は、成功。
そして、同時にあらゆる知識が流れ込んできた。
魔法の使い方から、その感覚。
それぞれの魔法の効果やエフェクトなど。
獲得したスキルに関する全ての情報が、一気に脳内を駆け巡る。
それに伴う頭痛。頭に無理やり何かを詰め込まれているような感覚だ。
頭が苦しく、痛い。
ガーベラに拷問された時以上の痛みが俺を襲う。
ただ、今回は幸いだった。
俺はその後すぐ、意識を手放した。
・ ・ ・
次の日、俺は目覚めた。
0
お気に入りに追加
1,101
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
チートスキルで無自覚無双 ~ゴミスキルばかり入手したと思ってましたが実は最強でした~
Tamaki Yoshigae
ファンタジー
北野悠人は世界に突如現れたスキルガチャを引いたが、外れスキルしか手に入らなかった……と思っていた。
が、実は彼が引いていたのは世界最強のスキルばかりだった。
災厄級魔物の討伐、その素材を用いてチートアイテムを作る錬金術、アイテムを更に規格外なものに昇華させる付与術。
何でも全て自分でできてしまう彼は、自分でも気づかないうちに圧倒的存在に成り上がってしまう。
※小説家になろうでも連載してます(最高ジャンル別1位)
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
俺を追い出した元パーティメンバーが速攻で全滅したんですけど、これは魔王の仕業ですか?
ほーとどっぐ
ファンタジー
王国最強のS級冒険者パーティに所属していたユウマ・カザキリ。しかし、弓使いの彼は他のパーティメンバーのような強力な攻撃スキルは持っていなかった。罠の解除といったアイテムで代用可能な地味スキルばかりの彼は、ついに戦力外通告を受けて追い出されてしまう。
が、彼を追い出したせいでパーティはたった1日で全滅してしまったのだった。
元とはいえパーティメンバーの強さをよく知っているユウマは、迷宮内で魔王が復活したのではと勘違いしてしまう。幸か不幸か。なんと封印された魔王も時を同じくして復活してしまい、話はどんどんと拗れていく。
「やはり、魔王の仕業だったのか!」
「いや、身に覚えがないんだが?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる