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聖女暗殺編
第64話 魔王軍の侵攻、再び(1)
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魔獣たちの侵攻は、ゆっくりとしたものだった。
王都に聳え立つ壮大な壁の上に構える人々に対し、魔獣たちはゆっくりと歩いてきている。
王都を取り囲むということはなく、北壁におよそ800の魔獣が集結していた。
女神の予測では、魔王軍に空間魔法の使い手が居る。それも、その道に熟練している者だろうということだ。
根拠は、魔獣の軍勢が転移によって現れたと考えられるから、である。
その存在が戦場に居る可能性がある以上、北壁だけでなく、南、西、東壁にも戦力を配置しておく必要があった。
北壁に配置してある戦力は、冒険者600名と騎士800名、魔術師150名に夢咲叶多だ。
魔夜中紫怨は東壁で待機している。
また、南壁離れにある平野では、戦士長、ガーベラ、冒険者ギルドマスター、アギトの4人が始まりの獣と対峙していた。
民を王都から避難させるという考えは無い。熟練した転移魔法使いがいる以上、王都から離れることは、余計危険に追い込むだけだからだ。
戦力的に王都の陥落は無いだろう。
最悪、王都郊外にある女神の屋敷にさえダメージが無ければ良い。
そんな考えを女神自身は持っていたが、それを戦に赴く者たちが知る由はない。
「あの数の魔獣を見たのは……俺は初めてだぜ」
「あぁ、そうだな」
遠距離攻撃を行う弓兵や魔術師は、壁の上で待機している。その数およそ350名。
そんな彼らの間に流れる雰囲気は、とても静かなものだった。
「始まったんだな、戦いが」
「俺らの前は、300年前か。300年ぶりの人魔大戦だな」
「勝てるのか?」
「何言ってんだ、勝つんだよ」
口々に呟く冒険者たちだが、彼らの間に恐怖はない。
魔獣たちとの戦い自体には慣れているし、なにより、自分たちが歴史の当事者になれているということに興奮を感じているからだ。
ある者は己の武器を磨き、またある者は魔獣を見据え。
そんな時、一人の男がその場に訪れた。
「皆さん、大丈夫ですか?」
蒼きローブを羽織り、手には装飾が施された杖を握っている──勇者夢咲叶多だ。
彼の登場に多くの人が息を呑む。
勇者が来てくれた心強さと、英雄を一目見れた高揚感からだ。
「勇者様が来てくださったぞ!!」
「「「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」
と、場は大盛り上がりだ。
だが、それに反し、夢咲叶多は申し訳なさそうに口を開いた。
「俺が来たところで、ですよ。お恥ずかしながら、魔力がやや枯渇気味でして…。皆さんの力が頼りになります」
やれやれと言った感じで言葉を発した夢咲叶多だが、どうやら周りの冒険者たちには違うように見えたらしい。
自分たちの力に勇者が頼ってくれているというだけで、士気は上がりに上がっていた。
「お前らぁっ!!! 勇者様に期待されてんだ!! 手抜くんじゃねぇぞっ!!!」
「「「おおおおぉぉぉぉっ!!!」」」
呆気に取られる夢咲叶多を他所に、冒険者たちは盛り上がりを見せている。
ならば良いか、と自己解決し、彼もまた魔獣たちを見据えた。
作戦は、こうだ。
まず、壁の上から弓兵と魔術師がありったけの攻撃を叩き込む。
今回、敵の魔獣の構成はBランクが100体ちょっとと残りがCランクだ。
さらに言えば、Bランクのうち、ほとんどがバジリスク。残りはスケルトン・バーサーカーなどのスケルトンの上位種だ。
Cランクもスケルトンやアンデッドの中位種が中心で編成されており、魔法に対する耐性は高くない。
先頭の方に群れているバジリスクを主に狙い、できる限り潰しておくのが役割になる。
それがある程度終われば、次は下に控えている騎士たちの出番だ。
バジリスクを魔法で狩り尽くせば、あとは驚異となる魔獣は少ない。
魔法での巻き込みを考慮し、後衛は支援に回りつつ、残りを殲滅していく。
これが作戦だ。
ちなみにバジリスクの弱点は炎なので、炎属性魔法を使える魔術師が攻撃の要となる。他の魔術師は点火地点の消火作業にあたり、弓兵は炎の矢と呼ばれる魔道具を使う。
最初の一撃は夢咲叶多が行うらしい。
勇者が開戦の一撃をお披露目するのは当たり前だとか。
杖を持ち、神妙な面持ちで眼下を見る魔術師たちを一瞥し、再び魔獣たちを見る。
そして、杖でトンっと軽く地面を叩き、口を開いた。
「皆さん、準備は良いですか? これより、作戦を決行します。魔術師は炎属性魔法の準備を。弓兵は矢を番えてください」
その指示で、壁の上に集まった魔術師と冒険者は武器を構える。
それを確認した夢咲叶多は、魔法を放つ。
「では、僭越ながら。──<範囲拡大・炎の渦>!」
範囲が拡大された魔法。
巨大な炎の渦が、敵陣に現れ始める。
ただ、それを感じ取ったか、魔獣たちは進撃を始めた。
炎の渦は範囲こそ広いが、ダメージ自体はそこまで大きくない魔法だ。
全体に満遍なくダメージは入っただろうが、バジリスクたちを殺すのには至らない。
彼の魔法を開始とし、魔獣の先頭にいたバジリスクが駆け出した。
「「「<火炎>!!」」」
「「「<火球>!!」」」
全速力でこちらへと駆けてくるバジリスクの群れに、再び魔法が降り注ぐ。
炎属性を中心とした魔法の数々が上空からバジリスクたちに襲い掛かり、進撃の足を緩めさせていく。
「<範囲拡大・炎の渦>」
更に、夢咲叶多からまた魔法が放たれた。
進撃の足が弱まるバジリスクたちは、炎の渦に巻き込まれていく。
「「<炎の渦>ッ!!」」
そこに、魔術師ギルドの熟練魔術師による、追い打ち。
魔獣たちの先頭を走っていたバジリスクに容赦ない炎の魔法が降りかかり、気づけばバジリスクたちは倒れていっていた。
「「「<火炎>!!」」」
「「「<火球>!!」」」
とはいえ、全てのバジリスクが死んだわけではない。
まだ数匹残っているバジリスクは既に壁付近100メートル程度まで近付いていた。
だが、そこにも魔法が降り注ぐ。
火の玉と、容赦のない炎が上から降り注ぎ、それすらも絶命した。
「皆さん!! 魔力切れの方は後ろに下がって! 近接戦が始まりますから、弓兵の方は別の方に移動してください!」
水属性魔法で、平野に移る炎を消化していた魔術師を横に、夢咲叶多は指示を出した。
魔術師たちはそれに従い、壁を降りていく。
弓兵はもちろん、南や東、西へと移動だ。
バジリスクが全滅すれば、次は騎士と冒険者たちによる近接戦が始まる。
北壁にある門がゆっくりと開き、そこから騎士たちが出て行く様子が見えた。
彼らは事前に強化魔法をかけられているため、文字通り飛び火を受けていた魔獣たちの掃討は難しくないだろう。
生憎、壁上から迎撃を行っていた魔術師部隊の魔力は枯渇気味だが、残り600ほどの魔獣は近接職に任せれば良い。
その考えで、夢咲叶多もまた、杖を下ろす。
眼下での戦いに興味はあるが、狙撃されても困る。
そのまま壁を降り、魔力回復のためにも王都へと入っていった。
───そういえば、なぜ魔獣たちは壁上を狙って魔法を放って来なかったんだ? というか、遠距離攻撃のできる魔獣が入っていなかったのは何故だ?
そんな疑問も浮かぶが、過ぎたことだ。
今はとりあえずこの倦怠感をどうにかしようと、他の魔術師たちと共に、設営されていた休憩所へと向かった。
王都に聳え立つ壮大な壁の上に構える人々に対し、魔獣たちはゆっくりと歩いてきている。
王都を取り囲むということはなく、北壁におよそ800の魔獣が集結していた。
女神の予測では、魔王軍に空間魔法の使い手が居る。それも、その道に熟練している者だろうということだ。
根拠は、魔獣の軍勢が転移によって現れたと考えられるから、である。
その存在が戦場に居る可能性がある以上、北壁だけでなく、南、西、東壁にも戦力を配置しておく必要があった。
北壁に配置してある戦力は、冒険者600名と騎士800名、魔術師150名に夢咲叶多だ。
魔夜中紫怨は東壁で待機している。
また、南壁離れにある平野では、戦士長、ガーベラ、冒険者ギルドマスター、アギトの4人が始まりの獣と対峙していた。
民を王都から避難させるという考えは無い。熟練した転移魔法使いがいる以上、王都から離れることは、余計危険に追い込むだけだからだ。
戦力的に王都の陥落は無いだろう。
最悪、王都郊外にある女神の屋敷にさえダメージが無ければ良い。
そんな考えを女神自身は持っていたが、それを戦に赴く者たちが知る由はない。
「あの数の魔獣を見たのは……俺は初めてだぜ」
「あぁ、そうだな」
遠距離攻撃を行う弓兵や魔術師は、壁の上で待機している。その数およそ350名。
そんな彼らの間に流れる雰囲気は、とても静かなものだった。
「始まったんだな、戦いが」
「俺らの前は、300年前か。300年ぶりの人魔大戦だな」
「勝てるのか?」
「何言ってんだ、勝つんだよ」
口々に呟く冒険者たちだが、彼らの間に恐怖はない。
魔獣たちとの戦い自体には慣れているし、なにより、自分たちが歴史の当事者になれているということに興奮を感じているからだ。
ある者は己の武器を磨き、またある者は魔獣を見据え。
そんな時、一人の男がその場に訪れた。
「皆さん、大丈夫ですか?」
蒼きローブを羽織り、手には装飾が施された杖を握っている──勇者夢咲叶多だ。
彼の登場に多くの人が息を呑む。
勇者が来てくれた心強さと、英雄を一目見れた高揚感からだ。
「勇者様が来てくださったぞ!!」
「「「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」
と、場は大盛り上がりだ。
だが、それに反し、夢咲叶多は申し訳なさそうに口を開いた。
「俺が来たところで、ですよ。お恥ずかしながら、魔力がやや枯渇気味でして…。皆さんの力が頼りになります」
やれやれと言った感じで言葉を発した夢咲叶多だが、どうやら周りの冒険者たちには違うように見えたらしい。
自分たちの力に勇者が頼ってくれているというだけで、士気は上がりに上がっていた。
「お前らぁっ!!! 勇者様に期待されてんだ!! 手抜くんじゃねぇぞっ!!!」
「「「おおおおぉぉぉぉっ!!!」」」
呆気に取られる夢咲叶多を他所に、冒険者たちは盛り上がりを見せている。
ならば良いか、と自己解決し、彼もまた魔獣たちを見据えた。
作戦は、こうだ。
まず、壁の上から弓兵と魔術師がありったけの攻撃を叩き込む。
今回、敵の魔獣の構成はBランクが100体ちょっとと残りがCランクだ。
さらに言えば、Bランクのうち、ほとんどがバジリスク。残りはスケルトン・バーサーカーなどのスケルトンの上位種だ。
Cランクもスケルトンやアンデッドの中位種が中心で編成されており、魔法に対する耐性は高くない。
先頭の方に群れているバジリスクを主に狙い、できる限り潰しておくのが役割になる。
それがある程度終われば、次は下に控えている騎士たちの出番だ。
バジリスクを魔法で狩り尽くせば、あとは驚異となる魔獣は少ない。
魔法での巻き込みを考慮し、後衛は支援に回りつつ、残りを殲滅していく。
これが作戦だ。
ちなみにバジリスクの弱点は炎なので、炎属性魔法を使える魔術師が攻撃の要となる。他の魔術師は点火地点の消火作業にあたり、弓兵は炎の矢と呼ばれる魔道具を使う。
最初の一撃は夢咲叶多が行うらしい。
勇者が開戦の一撃をお披露目するのは当たり前だとか。
杖を持ち、神妙な面持ちで眼下を見る魔術師たちを一瞥し、再び魔獣たちを見る。
そして、杖でトンっと軽く地面を叩き、口を開いた。
「皆さん、準備は良いですか? これより、作戦を決行します。魔術師は炎属性魔法の準備を。弓兵は矢を番えてください」
その指示で、壁の上に集まった魔術師と冒険者は武器を構える。
それを確認した夢咲叶多は、魔法を放つ。
「では、僭越ながら。──<範囲拡大・炎の渦>!」
範囲が拡大された魔法。
巨大な炎の渦が、敵陣に現れ始める。
ただ、それを感じ取ったか、魔獣たちは進撃を始めた。
炎の渦は範囲こそ広いが、ダメージ自体はそこまで大きくない魔法だ。
全体に満遍なくダメージは入っただろうが、バジリスクたちを殺すのには至らない。
彼の魔法を開始とし、魔獣の先頭にいたバジリスクが駆け出した。
「「「<火炎>!!」」」
「「「<火球>!!」」」
全速力でこちらへと駆けてくるバジリスクの群れに、再び魔法が降り注ぐ。
炎属性を中心とした魔法の数々が上空からバジリスクたちに襲い掛かり、進撃の足を緩めさせていく。
「<範囲拡大・炎の渦>」
更に、夢咲叶多からまた魔法が放たれた。
進撃の足が弱まるバジリスクたちは、炎の渦に巻き込まれていく。
「「<炎の渦>ッ!!」」
そこに、魔術師ギルドの熟練魔術師による、追い打ち。
魔獣たちの先頭を走っていたバジリスクに容赦ない炎の魔法が降りかかり、気づけばバジリスクたちは倒れていっていた。
「「「<火炎>!!」」」
「「「<火球>!!」」」
とはいえ、全てのバジリスクが死んだわけではない。
まだ数匹残っているバジリスクは既に壁付近100メートル程度まで近付いていた。
だが、そこにも魔法が降り注ぐ。
火の玉と、容赦のない炎が上から降り注ぎ、それすらも絶命した。
「皆さん!! 魔力切れの方は後ろに下がって! 近接戦が始まりますから、弓兵の方は別の方に移動してください!」
水属性魔法で、平野に移る炎を消化していた魔術師を横に、夢咲叶多は指示を出した。
魔術師たちはそれに従い、壁を降りていく。
弓兵はもちろん、南や東、西へと移動だ。
バジリスクが全滅すれば、次は騎士と冒険者たちによる近接戦が始まる。
北壁にある門がゆっくりと開き、そこから騎士たちが出て行く様子が見えた。
彼らは事前に強化魔法をかけられているため、文字通り飛び火を受けていた魔獣たちの掃討は難しくないだろう。
生憎、壁上から迎撃を行っていた魔術師部隊の魔力は枯渇気味だが、残り600ほどの魔獣は近接職に任せれば良い。
その考えで、夢咲叶多もまた、杖を下ろす。
眼下での戦いに興味はあるが、狙撃されても困る。
そのまま壁を降り、魔力回復のためにも王都へと入っていった。
───そういえば、なぜ魔獣たちは壁上を狙って魔法を放って来なかったんだ? というか、遠距離攻撃のできる魔獣が入っていなかったのは何故だ?
そんな疑問も浮かぶが、過ぎたことだ。
今はとりあえずこの倦怠感をどうにかしようと、他の魔術師たちと共に、設営されていた休憩所へと向かった。
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