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第六部:いにしえの遺構
ご祝儀の物量が凄い
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シンシアが早速、小箱から手紙箱と筆記用具を取り出して、ジュリアス卿への返事をしたため、転移門から手紙箱を送る。
そのまま雑談していると、すぐに手紙箱の返事が送られてきた。
向こう側にいるのがジュリアス卿か姫様かは分からないけど、転移門を通じて俺たちがまだ直ぐ側に佇んでいる事を確認して送ってきたな?
早速シンシアが手紙箱を開けて中身を確認するとジュリアス卿本人からの返事のようだ。
「父上からの返事です。今日付でダンガ殿を『ド・ルマント男爵』として叙爵した事と、スターリング家の所有する旧狩猟地をダンガ・ド・ルマント男爵の新しい領地として移譲した事を確認する書面ですね」
早い、早いよ!
返事って言うよりも、もうとっくの昔に叙爵と領地移譲の手続きも終わってて、単に送るのを待ってただけだろうコレ。
ジュリアス卿はダンガに『名前が嫌だったら教えてくれ』なんて言っておきながら、拒否されるとは微塵も思ってなかったな?
いや、万が一拒否されたら、ジュリアス卿はシレっと無かった事にして、全ての手続きを別の名前でやり直すつもりだったか・・・
そりゃあダンガにはジュリアス卿の心遣いを拒否する気持ちなんて、カケラも無かっただろうとは思うけどね。
手紙にはまだ続きがあるようで、シンシアが内容を確認しつつ読み上げる。
「それと...これは母上の筆跡ですが、ノイルマント村の建立を記念して、小麦、大麦、豆類、それぞれ『十五蔵』ずつを国庫から寄贈するとの事ですね」
「シンシア、それって国庫からなのか?」
ちょっと驚いた。
元々ここはスターリング家の私有地だし、それを移譲しただけでも金銭に置き換えれば凄まじい価値だ。
加えて国庫からの歳出とか大丈夫なんだろうか?
「はい御兄様。えぇっと、ノイルマント村の人々は国外から集団移住してきた『入植者』と言いますか『開拓民』という扱いになるので、受け入れるミルシュラント公国側としての歓迎を示す特別措置として承認されたとのことです」
承認されたも何も、ジュリアス卿が宰相達に圧を掛けて承認させたに決まっているだろ。
なんとなくだけど、きっと屋敷でワイワイやっている時のジュリアス卿と違って、政治的な判断や行動を取る時のジュリアス卿は雰囲気が全然違うんだろうなって事は俺にも分かるよ。
「うーん、でも、もう十分に食料を貰ってるし、ジュリアス卿に悪い気がするなあ...昨日だってリンスワルド家から、移転祝いだっていう塩漬け魚と塩漬け肉が、また追加で馬車十二台分届いてるよ? あれはリリアちゃんが飛び上がって喜んでたけど」
アサムの話によるとリリアちゃんは魚が大好きらしいからね。
今度ぜひ、『銀の梟亭』の魚醤焼きを御馳走してあげよう。
「それにシンシア殿、その『蔵』って言うのはなんなのかな? 俺たちはルマント村じゃあ、そういう量り方をした事が無いんだけど、どれくらいの量になるんだろう?」
「えっと、『蔵』は経済計画の時に使う単位で、樽とか馬車とかだと数が大きくなり過ぎて計算しづらいので、『一つの蔵』に収まる量を基準にして考えるんです。ミルシュラントの徴税基準では計量する蔵や樽の大きさが一律に決められていますから、まあ、おおよその量を図る事が出来ます」
「蔵って、つまり倉庫だよね?」
「ええ、決まり事として穀物類は『一蔵』が樽で二百個分です。十五蔵だと三千樽で...穀物用の樽を普通の荷車に積めばだいたい十個前後は載りますから、荷車で三百台分ですね!」
「は?...三百台分...あの...いや、多すぎないかシンシア殿!?」
「そうですか?」
「だって小麦と大麦と豆類が、それぞれ十五蔵だよね? 三つ全部合わせると...えっと、荷車九百台分?!って...」
いきなり示された『桁の大きさ』にダンガが泡を食っている。
「ですが一人頭の消費量で考えれば、一年に小麦を一樽くらいは食べてしまいますよ? ノイルマントの村人全員で考えると小麦は六年分ほどしかありません」
村人全員の食事を賄う前提で六年分って・・・
「大麦と豆もあるんだよね?」
「大麦はエールの醸造に欠かせませんし、主食の麦だけでは栄養が偏るので豆類でバランス良く...」
「いやいやいや六年って。とにかく多すぎるよ! そんな大量の穀物なんて保管する場所だって無いもの! いや仮に百台分だとしても、何年も置いとける場所なんてどこにも無いよ!」
「それは大丈夫ですよ」
「ダメだよ、雨でも降ったら大変だもの! そんな沢山の食料を傷ませて無駄にしたりしたら、悔やんでも悔やみきれない!」
「いえ、こういうのは現物がすぐに馬車で運び込まれてくる訳ではありませんから大丈夫なんです。大公家が充当を保証する証書を発行する感じですね」
「そうなの?」
「ええ、備蓄食料を管理している官吏にその証書を見せれば、必要なだけの現物が引き渡されますから、多すぎて無駄にする事はありません」
「そっかー...」
「いつ、どれだけ引き渡したかはお互いに記録として持ちますので、月々とか、小まめに必要な分だけを引き出す事が出来ますし、あるいはノイルマント村の共同倉庫とか、そういう設備が出来上がってからまとめて受け取ってもいいんです」
「それでも、あまり多すぎてもなあ...食べ物は出来るだけみんなで働いて手にするべきだって思うし...働かずに食べ物を手に入れられる日々が長く続くと良くない気がするんだ」
それは杞憂だなダンガ。
ノイルマント村の人達が『怠けて働かない』なんてあるものか。
一ヶ月とちょっと暮らしただけで十分に分かったよ。
「売っていいんですよダンガ殿」
「え?」
「余ったら売っていいんです。国庫から現金を支出するとかまびすしい人達も出てきますけれど、モノや土地であれば大公家の判断に異を唱える人はまず出てきませんから」
「でも...」
「余ったら、と言うか当然余るはずの分は証書を現金に換えて、肉でも資材でも他に必要なモノを都度買えばいいんですよ。そのために充当証書は売り買いしやすいよう一枚にまとめて記載せずに、最初から蔵一つ分毎とか、馬車数十台分毎とかに細かく分けてあるものなんです」
「へえー!」
ダンガが吃驚した顔をしているけど、俺も感心した。
「それに取引の度に、それが誰から誰の手に渡った証書なのかを刻印の魔法で証書自体の裏に書き込んで記録していきますから不正も出来ません。そこに名前を書かれていない者が勝手に売り買いする事は出来ないので、証書を人から奪いとっても売れません。だから、村に災いを呼び込む事にはならないですよ?」
「うーん、そうなのか。だけど貰ったものを売るって、ちょっと気が咎めるなあ...」
「これはそう言う扱いのためのモノだと思って下さい。ルマント村に置いてこなければならなかった沢山の財産が、麦や豆に形を変えて手元にあると考えればいいのです。仮に、このまま右から左に全部を売っても、誰も目を顰めたりはしません」
「ええぇぇ...」
シンシアが軽く言い放った台詞を聞いてダンガが絶句している。
「それにダンガ殿、現実にこのノイルマント村が十分な畑を開墾して自給自足できるようになるまでに、何年かかりますか? いくら森の恵みが豊富だと言っても、それに村人の生活を頼りきる事は出来ませんよね? もしも日照りが二年も続いたら、あっという間に採り尽くして飢饉です。これは、そういう時への備えでもあるんです」
「それは...」
「村の開拓と農作が軌道に乗るまで何年かかろうとも、決して飢えさせる事はしないと母上は約束しました。父上も同じです。食糧の自給が軌道に乗るまで六年で足りなければ追加が届きます。それに、いざ食糧難が起きてから援助を要請するよりも、自前の蓄えを持っていた方が絶対に安心ですよ?」
「確かに村の開拓は一年や二年で出来る事じゃないけど...もう随分と前の事だけど、ルマント村が飢饉になったことがあってさ...辛かったなあ、あれは...」
「そんな事があったのですか?」
「狩人の俺も、あれで作物作りの大切さは骨身に染みたよ。だから食料が足りなくても貰えるとか、余って使い道が無いとか、余ってるから売るとか、ちょっと考えが及ばなくってさ」
「いえ、ダンガ殿のお気持ちは理解できます」
「でもそうじゃないんだな...これからは、売り買いとか備蓄とか、そう言う手法も色々と考えて、村と村人にとって何が最善か、それを選んでいかなきゃ行けないんだよな...」
「そう言えばダンガ、俺も姫様からその手の事を教えて貰ったことがあったよ。それで少しだけ世の中を見る目が変わったと思う」
「いやあ、実を言うと以前の俺は、ライノが姫様から色々と言われてるのを、どっか他人事って目で見てたと思うんだ。俺たち兄妹って所詮は平民だし、ただの狩人だしさ。でもこれからは、そういう目先の気分に流されずに、色々な判断できるように頑張るよ!」
「ダンガ達なら出来るよ」
「そうか...そうだな。ありがとうライノ、シンシア殿」
ダンガは田舎生まれの村人で、狩人で、言ってしまえば貧乏人で、およそ領地経営みたいな事からは一番遠い人生を送ってきたと思う。
だけど俺は、この時のダンガの言葉を聞いて、エマーニュさんにサポートされたダンガは、将来きっと素晴らしい領主になれるはずだって確信したよ。
そのまま雑談していると、すぐに手紙箱の返事が送られてきた。
向こう側にいるのがジュリアス卿か姫様かは分からないけど、転移門を通じて俺たちがまだ直ぐ側に佇んでいる事を確認して送ってきたな?
早速シンシアが手紙箱を開けて中身を確認するとジュリアス卿本人からの返事のようだ。
「父上からの返事です。今日付でダンガ殿を『ド・ルマント男爵』として叙爵した事と、スターリング家の所有する旧狩猟地をダンガ・ド・ルマント男爵の新しい領地として移譲した事を確認する書面ですね」
早い、早いよ!
返事って言うよりも、もうとっくの昔に叙爵と領地移譲の手続きも終わってて、単に送るのを待ってただけだろうコレ。
ジュリアス卿はダンガに『名前が嫌だったら教えてくれ』なんて言っておきながら、拒否されるとは微塵も思ってなかったな?
いや、万が一拒否されたら、ジュリアス卿はシレっと無かった事にして、全ての手続きを別の名前でやり直すつもりだったか・・・
そりゃあダンガにはジュリアス卿の心遣いを拒否する気持ちなんて、カケラも無かっただろうとは思うけどね。
手紙にはまだ続きがあるようで、シンシアが内容を確認しつつ読み上げる。
「それと...これは母上の筆跡ですが、ノイルマント村の建立を記念して、小麦、大麦、豆類、それぞれ『十五蔵』ずつを国庫から寄贈するとの事ですね」
「シンシア、それって国庫からなのか?」
ちょっと驚いた。
元々ここはスターリング家の私有地だし、それを移譲しただけでも金銭に置き換えれば凄まじい価値だ。
加えて国庫からの歳出とか大丈夫なんだろうか?
「はい御兄様。えぇっと、ノイルマント村の人々は国外から集団移住してきた『入植者』と言いますか『開拓民』という扱いになるので、受け入れるミルシュラント公国側としての歓迎を示す特別措置として承認されたとのことです」
承認されたも何も、ジュリアス卿が宰相達に圧を掛けて承認させたに決まっているだろ。
なんとなくだけど、きっと屋敷でワイワイやっている時のジュリアス卿と違って、政治的な判断や行動を取る時のジュリアス卿は雰囲気が全然違うんだろうなって事は俺にも分かるよ。
「うーん、でも、もう十分に食料を貰ってるし、ジュリアス卿に悪い気がするなあ...昨日だってリンスワルド家から、移転祝いだっていう塩漬け魚と塩漬け肉が、また追加で馬車十二台分届いてるよ? あれはリリアちゃんが飛び上がって喜んでたけど」
アサムの話によるとリリアちゃんは魚が大好きらしいからね。
今度ぜひ、『銀の梟亭』の魚醤焼きを御馳走してあげよう。
「それにシンシア殿、その『蔵』って言うのはなんなのかな? 俺たちはルマント村じゃあ、そういう量り方をした事が無いんだけど、どれくらいの量になるんだろう?」
「えっと、『蔵』は経済計画の時に使う単位で、樽とか馬車とかだと数が大きくなり過ぎて計算しづらいので、『一つの蔵』に収まる量を基準にして考えるんです。ミルシュラントの徴税基準では計量する蔵や樽の大きさが一律に決められていますから、まあ、おおよその量を図る事が出来ます」
「蔵って、つまり倉庫だよね?」
「ええ、決まり事として穀物類は『一蔵』が樽で二百個分です。十五蔵だと三千樽で...穀物用の樽を普通の荷車に積めばだいたい十個前後は載りますから、荷車で三百台分ですね!」
「は?...三百台分...あの...いや、多すぎないかシンシア殿!?」
「そうですか?」
「だって小麦と大麦と豆類が、それぞれ十五蔵だよね? 三つ全部合わせると...えっと、荷車九百台分?!って...」
いきなり示された『桁の大きさ』にダンガが泡を食っている。
「ですが一人頭の消費量で考えれば、一年に小麦を一樽くらいは食べてしまいますよ? ノイルマントの村人全員で考えると小麦は六年分ほどしかありません」
村人全員の食事を賄う前提で六年分って・・・
「大麦と豆もあるんだよね?」
「大麦はエールの醸造に欠かせませんし、主食の麦だけでは栄養が偏るので豆類でバランス良く...」
「いやいやいや六年って。とにかく多すぎるよ! そんな大量の穀物なんて保管する場所だって無いもの! いや仮に百台分だとしても、何年も置いとける場所なんてどこにも無いよ!」
「それは大丈夫ですよ」
「ダメだよ、雨でも降ったら大変だもの! そんな沢山の食料を傷ませて無駄にしたりしたら、悔やんでも悔やみきれない!」
「いえ、こういうのは現物がすぐに馬車で運び込まれてくる訳ではありませんから大丈夫なんです。大公家が充当を保証する証書を発行する感じですね」
「そうなの?」
「ええ、備蓄食料を管理している官吏にその証書を見せれば、必要なだけの現物が引き渡されますから、多すぎて無駄にする事はありません」
「そっかー...」
「いつ、どれだけ引き渡したかはお互いに記録として持ちますので、月々とか、小まめに必要な分だけを引き出す事が出来ますし、あるいはノイルマント村の共同倉庫とか、そういう設備が出来上がってからまとめて受け取ってもいいんです」
「それでも、あまり多すぎてもなあ...食べ物は出来るだけみんなで働いて手にするべきだって思うし...働かずに食べ物を手に入れられる日々が長く続くと良くない気がするんだ」
それは杞憂だなダンガ。
ノイルマント村の人達が『怠けて働かない』なんてあるものか。
一ヶ月とちょっと暮らしただけで十分に分かったよ。
「売っていいんですよダンガ殿」
「え?」
「余ったら売っていいんです。国庫から現金を支出するとかまびすしい人達も出てきますけれど、モノや土地であれば大公家の判断に異を唱える人はまず出てきませんから」
「でも...」
「余ったら、と言うか当然余るはずの分は証書を現金に換えて、肉でも資材でも他に必要なモノを都度買えばいいんですよ。そのために充当証書は売り買いしやすいよう一枚にまとめて記載せずに、最初から蔵一つ分毎とか、馬車数十台分毎とかに細かく分けてあるものなんです」
「へえー!」
ダンガが吃驚した顔をしているけど、俺も感心した。
「それに取引の度に、それが誰から誰の手に渡った証書なのかを刻印の魔法で証書自体の裏に書き込んで記録していきますから不正も出来ません。そこに名前を書かれていない者が勝手に売り買いする事は出来ないので、証書を人から奪いとっても売れません。だから、村に災いを呼び込む事にはならないですよ?」
「うーん、そうなのか。だけど貰ったものを売るって、ちょっと気が咎めるなあ...」
「これはそう言う扱いのためのモノだと思って下さい。ルマント村に置いてこなければならなかった沢山の財産が、麦や豆に形を変えて手元にあると考えればいいのです。仮に、このまま右から左に全部を売っても、誰も目を顰めたりはしません」
「ええぇぇ...」
シンシアが軽く言い放った台詞を聞いてダンガが絶句している。
「それにダンガ殿、現実にこのノイルマント村が十分な畑を開墾して自給自足できるようになるまでに、何年かかりますか? いくら森の恵みが豊富だと言っても、それに村人の生活を頼りきる事は出来ませんよね? もしも日照りが二年も続いたら、あっという間に採り尽くして飢饉です。これは、そういう時への備えでもあるんです」
「それは...」
「村の開拓と農作が軌道に乗るまで何年かかろうとも、決して飢えさせる事はしないと母上は約束しました。父上も同じです。食糧の自給が軌道に乗るまで六年で足りなければ追加が届きます。それに、いざ食糧難が起きてから援助を要請するよりも、自前の蓄えを持っていた方が絶対に安心ですよ?」
「確かに村の開拓は一年や二年で出来る事じゃないけど...もう随分と前の事だけど、ルマント村が飢饉になったことがあってさ...辛かったなあ、あれは...」
「そんな事があったのですか?」
「狩人の俺も、あれで作物作りの大切さは骨身に染みたよ。だから食料が足りなくても貰えるとか、余って使い道が無いとか、余ってるから売るとか、ちょっと考えが及ばなくってさ」
「いえ、ダンガ殿のお気持ちは理解できます」
「でもそうじゃないんだな...これからは、売り買いとか備蓄とか、そう言う手法も色々と考えて、村と村人にとって何が最善か、それを選んでいかなきゃ行けないんだよな...」
「そう言えばダンガ、俺も姫様からその手の事を教えて貰ったことがあったよ。それで少しだけ世の中を見る目が変わったと思う」
「いやあ、実を言うと以前の俺は、ライノが姫様から色々と言われてるのを、どっか他人事って目で見てたと思うんだ。俺たち兄妹って所詮は平民だし、ただの狩人だしさ。でもこれからは、そういう目先の気分に流されずに、色々な判断できるように頑張るよ!」
「ダンガ達なら出来るよ」
「そうか...そうだな。ありがとうライノ、シンシア殿」
ダンガは田舎生まれの村人で、狩人で、言ってしまえば貧乏人で、およそ領地経営みたいな事からは一番遠い人生を送ってきたと思う。
だけど俺は、この時のダンガの言葉を聞いて、エマーニュさんにサポートされたダンガは、将来きっと素晴らしい領主になれるはずだって確信したよ。
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