2 / 34
2.普通の高校生らしいこと
しおりを挟む
希望通り公立高校に入学した。
俺は月2回バース科に通う以外は普通の高校生として過ごしていた。
クラスに友達もできた、友達はたまたま列を挟んで隣の席だった。お互い弁当派だったので昼を一緒に食うようになってなんとなく話があった。夏休みどうするかとか。学祭めんどくせーとか。くだらない話をうだうだしゃべる仲だ。
部活動には結局は入らなかった。放課後、時間の余った俺はお菓子作りにはまった。お菓子作りは工程が単純だ。計る 混ぜる 焼く。それなのに同じ小麦粉バター卵からいろんなお菓子が生まれるのはワクワク感があった。それに分かりやすく失敗や成功があるのものめりこむ要因だった。自分が思ったより負けず嫌いなのを知った。作りすぎた分は全部、航兄が部活に持って行ってくれるから思いっきり作れた。
病院は始めこそ車で連れて来られたが電車とバスを使えば一人で通えたので、一人で行くことにした。
森下医師には慣れた。2度目の受診からメンタルヘルスと称して、日常的なことをメッセージアプリでやり取りしている。だから、今の俺には森下医師は医師と言うか、同じバースを持った先輩みたいに一方的に思っている。それに学校の話とか、この前行った入学オリエンテーションの宿泊研修とか、興味津々で聞いてくる。いわゆる聞き上手だった。
「ねぇ、永田君は夏休みに何かやりたいこととかないの?」
俺は自分が焼いたクッキーを森下医師の机に並べる手を止めた。
「特に……あーバイトがしてみたい」
「良いね、他には?」
俺は少し考えた。もし俺がベータだったら、ただの高校生だったら何がしたかっただろう。
「恋がしたい」
森下医師がふっと息を吐いた。
「そうか…若いね。永田君は異性愛者?同性愛者?」
俺は耳が赤くなる。
「俺はアセクシャル…だと思ってた。まわりがみんな彼女が欲しいとか、キスしたいとか言ってるのを聞きながらそう言うもんかって。俺も高校へ行けばそう言う気持ちも芽生えるものかと思ってたけど。その前にオメガって判定されて…しそびれたと言うか。本当のオメガになってしまう前にちゃんと俺自身が好きだって思える恋がしたい」
「本当のオメガか」
森下医師は眼鏡のブリッジをくいっとあげて俺が持ってきたクッキーを手に取って食べ始めた。
俺にとってオメガ性は時限爆弾だった。爆発してヒートが来れば俺は今の平凡な高校生という生活からはみ出るのだ。俺はオメガ性に引っ張られてアルファと言う生き物に吸い寄せられる。全く想像できない。
俺はちゃんと好きだって言って好きだって言われる恋がしたかった。
「このクッキーうまいね。どんどん腕上げてる。あ、そうだ。アルバイトの方ならなんとかできるかも」
顔を上げると、森下医師はにぃと笑った。
その夜に早速、森下医師からメッセージが届いていた。
”アルバイト先にどう?”
と紹介されたのは航兄が入学前に買って来た洋菓子屋パティスリー三浦だった。
”オーナーがアルファとオメガの夫婦でバースには理解があるから安心して働けると思う”
森下医師の言葉にくっとのどが鳴る。そうかアルバイトするにも俺はオメガだから簡単に選べないんだ。
スマホの画面を見つめた。黒くなって俺の顔が映った、不安そうな顔をしていた。頭を振って気を取り直す。
”ありがとうございます、面接行きたいです”
俺は手早く返信をしてベッドに転がった。手に持っているスマホがすぐ鳴った。
パティスリー三浦は駅と俺の家のちょうど中間にあって。学校帰りの公園の前だった。俺のバースを教えられた次の日。あの日航兄はどうしてこのパティスリーを見つけたのか分かった気がした。
ここなら自転車でも通えそうだ。
航兄が帰ってたら自慢しよう。夏休みのバイト面接が決まったって。
俺は7月中旬から8月の中旬までの1か月、パティスリー三浦で働くことになった。パティスリー三浦はアルファの康太さんとオメガの芳樹さんが夫夫でケーキの他に焼き菓子やジェラートなども置いてあり、座席は3つほどだがイートインコーナーもあるお店だった。
「お菓子好きなんだって?」
「はい、部活入ってないぶん放課後に時間があるので作ってます」
芳樹さんはにっこりと笑って「今度食べさせてよ」と言った。プロに食べてもらうほどの出来ではないと断ったが、いつかお願いと約束させられた。
バイトは最初は慣れなくて失敗したこともある。家に帰って自分の不出来さに悔しくて泣いたりもした。寝言でいらっしゃいませを言った時は航兄に笑われた。康太さんと芳樹さん夫夫は見た目もすごくかっこいいのでファンもいてお客さんも多かった。なによりお二人の作るお菓子はすごくおいしかった。プロの仕事を近くで見られたことは俺にとって学ぶことが多かった。
バイト終わりにご飯を誘ってくれる日もあった。
お二人は国のお見合い事業で知り合ったそうだ。お互いに製菓店を開きたいという希望を書いていて、それで出会ったそうだ。2年前の12月に結婚して翌年1月からこの店を開いた。ここは旦那さんの康太さんの実家で以前は蕎麦屋だったと教えてくれた。
康太さんは口数の多い方ではないがいつもニコニコとした感じの良い人だ。
二人と接し、お互いを気遣い合う姿にうらやましさが募る。
俺もいつかお見合いを受けたらこんな人と出会えるだろうか。
俺はその時相手に何を望むんだろう。
俺について何が書けるんだろうか。
アルバイトは接客業だから不特定多数の人と逢う。俺はその中にアルファの匂いを感じるようになった。アルファの匂いはパヒュームと違って独特だ。まるで空腹を誘う食べ物の匂いみたいに神経に来る。
気付いた時はオメガ化が始まった気がした。
森下医師に伝えるとヒートが近いかもねと言われた。今度行くときは抑制剤の説明とヒートの前兆について詳しく教えてくれると言った。
バイトをしていて俺はもう一つ気が付いたことがある。男の人に対して嫌悪感が無いことだ。康太さんと芳樹さんの夫夫はほほえましくあり憧れるところもあり。つまりたぶん、お見合い相手が男でも構わないと言うこと。
それに俺はたぶん男の人に恋をした。
きっかけはたまたまだった。夕方で日差しが弱くなり、人が少なくなったので店の前の植え込みに水を遣っていた時だった。草いきれの匂いに包まれた気がした。急な感覚にきょろきょろと見回すと。いかにも肉体労働の健康そうな体格をした、男の人が店の入り口でうろうろとしていた。その人は頭にタオルを巻いてランニングシャツからは日に焼けた太い腕が見えた。俺と目が合った瞬間に回れ右をして帰ろうとしたので、俺は反射でその人を引き留めた。彼は甘いものが好きなのだけど、店に入るのが気恥ずかしくて悩んでいたとそう言って笑った。俺は彼の笑顔から目が離せなかった。心臓がうるさくてごまかすように、強引に店に連れて入った。
その人は三浦のケーキを気に入ってくれて。何度となく現れてケーキを二つ買って帰るようになった。人が少ない時は雑談をすることもあった。近所に建築中のビルがあってそこの現場で働いていることを知った。その人は店に俺がいると入ってきてくれる。芳樹さんが「透君のおかげで常連が増えた」とにんまりと笑ってくるのが恥ずかしい。
顔のパーツが大きくて笑うと歯が白くて明るい笑顔だ。
人の笑顔でこんなに嬉しい気持ちになったのは初めてだった。会えると嬉しくて、俺を透君と呼んでくれた。会話できれば何度もその会話をトレースして浸っている。人を好きだと思うことがこんなにも心が浮き立つものだと知った。
名前も知らない。歳も知らない。バースも知らない。バイトが終わればそこで終わる期間限定の片思い。
俺が何者でもなくて相手も何者でもない恋だった。
俺はいつオメガになるか分からない。だからこそ、勇気が出なかった。こうやって、話せるだけで笑いかけられるだけで満足だと思うことにした。
バイトも残すところ少しとなった頃、やけにアルファの匂いが鼻に付くようになった。それを森下医師に報告すると、受診を促すメッセージが来た。
バイト帰りに受診をすれば案の定、あと1~2週間で最初のヒートが来るかもしれないとのことだった。抑制剤は曾祖母のカルテが残っていたのでそれを元に処方される。ヒートについての説明は思春期の俺には赤面ものだった。ヒートの前兆も詳しく説明された。初めてのヒートだから正直どうなるか分からない。だけど何とか最後までバイトすることができてよかった。
バイトの最期の日にはクッキーを持っていった。もっと上手になってから俺のお菓子を食べて欲しかったけど、ここにだってオメガになったらもういつ来られるか分からないから。
「透君、働き者で助かったよ。良かったらまたバイトに来てね」
と芳樹さんは笑っている。俺はあいまいに笑ってごまかした、1週間先だってどうなってるか分からないのに簡単にはうなずけなかった。
オメガになる時限爆弾のカウントダウンはもう一桁だ。
新学期はオメガクラスのある学校へ転校することになった。友達には転校することだけを告げてさよならをした。
俺は月2回バース科に通う以外は普通の高校生として過ごしていた。
クラスに友達もできた、友達はたまたま列を挟んで隣の席だった。お互い弁当派だったので昼を一緒に食うようになってなんとなく話があった。夏休みどうするかとか。学祭めんどくせーとか。くだらない話をうだうだしゃべる仲だ。
部活動には結局は入らなかった。放課後、時間の余った俺はお菓子作りにはまった。お菓子作りは工程が単純だ。計る 混ぜる 焼く。それなのに同じ小麦粉バター卵からいろんなお菓子が生まれるのはワクワク感があった。それに分かりやすく失敗や成功があるのものめりこむ要因だった。自分が思ったより負けず嫌いなのを知った。作りすぎた分は全部、航兄が部活に持って行ってくれるから思いっきり作れた。
病院は始めこそ車で連れて来られたが電車とバスを使えば一人で通えたので、一人で行くことにした。
森下医師には慣れた。2度目の受診からメンタルヘルスと称して、日常的なことをメッセージアプリでやり取りしている。だから、今の俺には森下医師は医師と言うか、同じバースを持った先輩みたいに一方的に思っている。それに学校の話とか、この前行った入学オリエンテーションの宿泊研修とか、興味津々で聞いてくる。いわゆる聞き上手だった。
「ねぇ、永田君は夏休みに何かやりたいこととかないの?」
俺は自分が焼いたクッキーを森下医師の机に並べる手を止めた。
「特に……あーバイトがしてみたい」
「良いね、他には?」
俺は少し考えた。もし俺がベータだったら、ただの高校生だったら何がしたかっただろう。
「恋がしたい」
森下医師がふっと息を吐いた。
「そうか…若いね。永田君は異性愛者?同性愛者?」
俺は耳が赤くなる。
「俺はアセクシャル…だと思ってた。まわりがみんな彼女が欲しいとか、キスしたいとか言ってるのを聞きながらそう言うもんかって。俺も高校へ行けばそう言う気持ちも芽生えるものかと思ってたけど。その前にオメガって判定されて…しそびれたと言うか。本当のオメガになってしまう前にちゃんと俺自身が好きだって思える恋がしたい」
「本当のオメガか」
森下医師は眼鏡のブリッジをくいっとあげて俺が持ってきたクッキーを手に取って食べ始めた。
俺にとってオメガ性は時限爆弾だった。爆発してヒートが来れば俺は今の平凡な高校生という生活からはみ出るのだ。俺はオメガ性に引っ張られてアルファと言う生き物に吸い寄せられる。全く想像できない。
俺はちゃんと好きだって言って好きだって言われる恋がしたかった。
「このクッキーうまいね。どんどん腕上げてる。あ、そうだ。アルバイトの方ならなんとかできるかも」
顔を上げると、森下医師はにぃと笑った。
その夜に早速、森下医師からメッセージが届いていた。
”アルバイト先にどう?”
と紹介されたのは航兄が入学前に買って来た洋菓子屋パティスリー三浦だった。
”オーナーがアルファとオメガの夫婦でバースには理解があるから安心して働けると思う”
森下医師の言葉にくっとのどが鳴る。そうかアルバイトするにも俺はオメガだから簡単に選べないんだ。
スマホの画面を見つめた。黒くなって俺の顔が映った、不安そうな顔をしていた。頭を振って気を取り直す。
”ありがとうございます、面接行きたいです”
俺は手早く返信をしてベッドに転がった。手に持っているスマホがすぐ鳴った。
パティスリー三浦は駅と俺の家のちょうど中間にあって。学校帰りの公園の前だった。俺のバースを教えられた次の日。あの日航兄はどうしてこのパティスリーを見つけたのか分かった気がした。
ここなら自転車でも通えそうだ。
航兄が帰ってたら自慢しよう。夏休みのバイト面接が決まったって。
俺は7月中旬から8月の中旬までの1か月、パティスリー三浦で働くことになった。パティスリー三浦はアルファの康太さんとオメガの芳樹さんが夫夫でケーキの他に焼き菓子やジェラートなども置いてあり、座席は3つほどだがイートインコーナーもあるお店だった。
「お菓子好きなんだって?」
「はい、部活入ってないぶん放課後に時間があるので作ってます」
芳樹さんはにっこりと笑って「今度食べさせてよ」と言った。プロに食べてもらうほどの出来ではないと断ったが、いつかお願いと約束させられた。
バイトは最初は慣れなくて失敗したこともある。家に帰って自分の不出来さに悔しくて泣いたりもした。寝言でいらっしゃいませを言った時は航兄に笑われた。康太さんと芳樹さん夫夫は見た目もすごくかっこいいのでファンもいてお客さんも多かった。なによりお二人の作るお菓子はすごくおいしかった。プロの仕事を近くで見られたことは俺にとって学ぶことが多かった。
バイト終わりにご飯を誘ってくれる日もあった。
お二人は国のお見合い事業で知り合ったそうだ。お互いに製菓店を開きたいという希望を書いていて、それで出会ったそうだ。2年前の12月に結婚して翌年1月からこの店を開いた。ここは旦那さんの康太さんの実家で以前は蕎麦屋だったと教えてくれた。
康太さんは口数の多い方ではないがいつもニコニコとした感じの良い人だ。
二人と接し、お互いを気遣い合う姿にうらやましさが募る。
俺もいつかお見合いを受けたらこんな人と出会えるだろうか。
俺はその時相手に何を望むんだろう。
俺について何が書けるんだろうか。
アルバイトは接客業だから不特定多数の人と逢う。俺はその中にアルファの匂いを感じるようになった。アルファの匂いはパヒュームと違って独特だ。まるで空腹を誘う食べ物の匂いみたいに神経に来る。
気付いた時はオメガ化が始まった気がした。
森下医師に伝えるとヒートが近いかもねと言われた。今度行くときは抑制剤の説明とヒートの前兆について詳しく教えてくれると言った。
バイトをしていて俺はもう一つ気が付いたことがある。男の人に対して嫌悪感が無いことだ。康太さんと芳樹さんの夫夫はほほえましくあり憧れるところもあり。つまりたぶん、お見合い相手が男でも構わないと言うこと。
それに俺はたぶん男の人に恋をした。
きっかけはたまたまだった。夕方で日差しが弱くなり、人が少なくなったので店の前の植え込みに水を遣っていた時だった。草いきれの匂いに包まれた気がした。急な感覚にきょろきょろと見回すと。いかにも肉体労働の健康そうな体格をした、男の人が店の入り口でうろうろとしていた。その人は頭にタオルを巻いてランニングシャツからは日に焼けた太い腕が見えた。俺と目が合った瞬間に回れ右をして帰ろうとしたので、俺は反射でその人を引き留めた。彼は甘いものが好きなのだけど、店に入るのが気恥ずかしくて悩んでいたとそう言って笑った。俺は彼の笑顔から目が離せなかった。心臓がうるさくてごまかすように、強引に店に連れて入った。
その人は三浦のケーキを気に入ってくれて。何度となく現れてケーキを二つ買って帰るようになった。人が少ない時は雑談をすることもあった。近所に建築中のビルがあってそこの現場で働いていることを知った。その人は店に俺がいると入ってきてくれる。芳樹さんが「透君のおかげで常連が増えた」とにんまりと笑ってくるのが恥ずかしい。
顔のパーツが大きくて笑うと歯が白くて明るい笑顔だ。
人の笑顔でこんなに嬉しい気持ちになったのは初めてだった。会えると嬉しくて、俺を透君と呼んでくれた。会話できれば何度もその会話をトレースして浸っている。人を好きだと思うことがこんなにも心が浮き立つものだと知った。
名前も知らない。歳も知らない。バースも知らない。バイトが終わればそこで終わる期間限定の片思い。
俺が何者でもなくて相手も何者でもない恋だった。
俺はいつオメガになるか分からない。だからこそ、勇気が出なかった。こうやって、話せるだけで笑いかけられるだけで満足だと思うことにした。
バイトも残すところ少しとなった頃、やけにアルファの匂いが鼻に付くようになった。それを森下医師に報告すると、受診を促すメッセージが来た。
バイト帰りに受診をすれば案の定、あと1~2週間で最初のヒートが来るかもしれないとのことだった。抑制剤は曾祖母のカルテが残っていたのでそれを元に処方される。ヒートについての説明は思春期の俺には赤面ものだった。ヒートの前兆も詳しく説明された。初めてのヒートだから正直どうなるか分からない。だけど何とか最後までバイトすることができてよかった。
バイトの最期の日にはクッキーを持っていった。もっと上手になってから俺のお菓子を食べて欲しかったけど、ここにだってオメガになったらもういつ来られるか分からないから。
「透君、働き者で助かったよ。良かったらまたバイトに来てね」
と芳樹さんは笑っている。俺はあいまいに笑ってごまかした、1週間先だってどうなってるか分からないのに簡単にはうなずけなかった。
オメガになる時限爆弾のカウントダウンはもう一桁だ。
新学期はオメガクラスのある学校へ転校することになった。友達には転校することだけを告げてさよならをした。
11
お気に入りに追加
465
あなたにおすすめの小説
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
Ωの愛なんて幻だ
相音仔
BL
男性オメガの地位が最底辺の世界から、Ωが大事に愛しまれている世界へと迷い込んでしまった青年。
愛されているのは分かるのに、育った世界の常識のせいで、なかなか素直になれない日々。
このひとの愛はホンモノなのだろうか?自分はいったいどうすればいいのだろう。
「Ωの愛なんて幻だ」そう思っていた青年が答えを見つけるまでの物語。
※この小説はムーンライトノベルズでも投稿しています。向こうでは完結済み。
投稿は基本毎日22時。(休日のみ12時30と22時の2回)
・固定CP α(貴族・穏やか・敬語・年上)×Ω(幸薄・無気力・流されやすい・年下)
・ちょっと不思議な設定がある程度でファンタジー(魔法)割合は低め。
・オメガバースで本番ありなので、18歳未満の方はNG。そこそこの描写がある回はタイトルまえに※入れてあります。
最愛の夫に、運命の番が現れた!
竜也りく
BL
物心ついた頃からの大親友、かつ現夫。ただそこに突っ立ってるだけでもサマになるラルフは、もちろん仕事だってバリバリにできる、しかも優しいと三拍子揃った、オレの最愛の旦那様だ。
二人で楽しく行きつけの定食屋で昼食をとった帰り際、突然黙り込んだラルフの視線の先を追って……オレは息を呑んだ。
『運命』だ。
一目でそれと分かった。
オレの最愛の夫に、『運命の番』が現れたんだ。
★1000字くらいの更新です。
★他サイトでも掲載しております。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる