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王都編

お仕置きしナイト(2)

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暴力的表現が含まれます。
苦手な方は読み飛ばして頂ければと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さて、テュルケットの神子と嘘をついた悪い子にはどんな罰が似合うかな?」

眼前には、緑色の強いオパールの様な不思議な色の髪に、ペリドットの瞳。彫りの深い眼窩に出来た影がその目力を強くさせる。
垂れ落ちる髪がグレースの顔を簾の様に光から隠し、闇へと引き摺り込もうとしていた。

「私はね、審眼という権能を持っている。わかるか?その意味が。」

近い!近い!近い!
鼻を擦り合わせないで!
香水くっさい!!
もーーー!助けてーー!

涙目になりながらも、目線が外せず睨み合った。

「君は、テュルケットの神子ではないね?さぁ誰だ?」

「ふぅっ、うぐっ、、うぅっ、グスッグズ」

「泣いたって無駄さ。私は君みたいな不穏分子が許せない。世界は完璧なピースが嵌って初めて美しい。君は、このパズルには無いピースだね。さぁ、君は誰だ?応えないと酷い事をするしかないな。」

ダメだ!逃げられない!
でも、テュルケットの子供じゃ無いって言ったら絶対殺される!
黙秘だ!黙秘しかない!
怖い!助けて!助けて!

「ここにはテュルケットが作った聖域結界の中に作られた宮だ。もし、君がテュルケットの神子だと言うならば、力を見せてみろ。」

はわわわわ!
ニニギに言われたけど!こういうシチュエーション用のセリフじゃないよね?あれってぇぇ。わーーーわーーどうしたらいいんだーー!

——— グ、、、ちゃ、、 がんば、、い、ま、ち、、ら、、

あ、神様?神様ーーー!だずげてぇぇ!

途切れ途切れだった神様通信が何とか正常に聞こえ出した。

——— えにし手繰たぐれ、八咫やたの鏡に映るは真の光。禍事まがごとより守れ。

——— れきを手繰れ、草薙剣くさなぎのつるぎが斬るはよこしまなる物。禍事まがことよ去れ。

——— 天原あまはらに立ち、勾玉の赦すは穢れし邪なるもの。グレース•クラリスの禍事を消す。

何柱もの神様が唱えているのが分かった。
さると、グレースの身体は七色の光で覆われて、神様演出最強版の視覚効果を発揮した。オルポーツは驚愕のあまり、グレースに触れようとするが、それをグレースを覆う光が阻んでオルポーツを吹き飛ばす。

「ぐっっ!ガハッ!」

カタカタとグレースは震え、サイドテーブルの後ろに隠れた。

-——— グレース!とりあえず逃げろ!この結界の中じゃ俺たちは助けに行けない!結界から出るんだ!走れ!

急に言われて、慌てふためき駆け出した。

縛れホルトゥース

グレースの足に見えない輪っかが絡みつき、倒れ込んだ。

耳飾りにオルポーツは触れ、告げた。

「神子様はお疲れで、眠られてしまった。謁見は明日以降だ。」

「なんで!なんでこんな事を!出しなさい!ここから出しなさい!」

オルポーツはゆっくり立ち上がると、グレースの足元に近付きみおろした。

「君は何だ?何故この結界で俺を弾けた。テュルケットの神子では無いのは確かだ。君は何者だ?」

「グ、グレーズッッ、うっ、ぅぅ、クラリス。私は、グレース、うっうぅ、クラリスです。神のっ、園っっうぅから、世界をっ」

ここまで言って、涙腺が決壊した。

「あぁぁぁぁぁん。だってぇ、調和、さ、させないと、うぐっこの、世界終わるって、あぁぁぁがみざまが言っだがらぁ」

床に突っ伏して泣くグレースの露わになった素足をオルポーツが撫でた。驚きと恐怖で涙が一瞬で止まった。

「泣くな痴れ者。神の使いならば尚更ではないか?」

「ふっ、ふぐぅ、うっうっ。もう、触らないで。」

「話せばな。」

「だから!言えないの!言えばここだけじゃなぐって、他の世界も崩壊ずるから!だがら触らないで!」

「ほぅ?触れば饒舌になりそうだな。」

グレースのからだを覆う様に跨り、仰向けにさせた。

「不穏分子が嫌なら触るな!あっちへ行って!変態!」

さらに両手が縛られ、太腿に手が這う。
ドレープドレスは破かれ、留飾りで固定されていた腰布だけが残った。

「助けて!助けて!朱雀!朱雀!」

剥き出しになった胸元の果実を鋭い爪で摘み、捻り上げた。

「きゃぁぁぁぁぁ!!!離して!痛い!離して!」

「肉体はあるのに、受肉していないとは。どういう事だ。神の元へ帰るためか?」

「ビクトラ様、リャーレ様、マラエカ様!ピショット様ーーー!!」

足を床に叩きつけもがくが、ビクともしない。

「ふむ。不穏分子ならば神核ぐらい持っていそうだがな。それもないときたか。どれ、魔粒子核はどうだ?」

心臓付近を手の平で撫でて、陣を描がく。
そしてオルポーツは陣の中心の円に舌を突き刺した。

ゆっくりとぬぷりと肌に埋まっていく。

「あ゛あ゛ぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!」

絶叫が木霊する。
オルポーツは舌をゆっくり抜くと、そのまま胸の果実を嬲り始め左胸は血で真っ赤に染まり、右手はもう一つの果実を弾いた。
意識を失ったグレースはひたすら胸を甚振られ続けていた。

 最近、レスだったな。
まぁ、歳を重ねて興味も無くなったしね。
そんな気も全くしない。レスで構わない。
家族に性欲は湧かないのは、なんだか汚している気分になるから。
家族だからかな、性行為が穢れた行為に思えて仕方なかったんだよね。
なのに、覚えのあるこのザワザワの感じ。嫌だ、神経に触る感覚が気持ち悪い、気持ち良い、気持ち悪い。耐えたいのに、身体に力が入らない。下半身が気持ちが悪い。そして気持ちいい。心の奥に抑えた何かが笑った。

「さて、どこまで神の遣いは耐えてくれるかな?」

オルポーツは腰布を引き抜いた。
するとそこには、淡く穢れない色味の男性器と、オルポーツには分からない部位があった。

「はっ!ははっははははは!まさか!まさか!始まりの人類の母がここに!」

「あぁ、新しい世界が始まるのだな。ならば、お前の夫となり子を成そうではないか。」

どんなに叫んでも、誰も来てくれない。
グレースは絶望を味わった。




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