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決戦への道
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「ムーン!!」
耳元で大きな声がして、彼はハッと覚醒した。目を開くという動作によって、自分が今まで気を失っていたと理解する。
「おい、ムーン!起きろ!!」
眼前にガイアモンドがしゃがみ込んでいて、彼の頬を平手でぴしゃぴしゃ叩いていた。身だしなみを気にする彼にしては珍しく、髪を乱し、服が汚れるのも構わず膝をついている。ムーンは未だぼんやりとしながらも、頭を振って周囲の様子を確認した。
空はまだ暗いが、闇を染める炎のオレンジは大方引いていた。燃えていた建物も消火されて、無惨な焦げ跡を晒すだけになっている。道端のあちこちに、水に濡れた瓦礫が一まとめにされ、山を築いて点在していた。復旧した幹線道路を、消防車や救急車がひっきりなしに行き交う。周りに集う怪我人たちは、安堵の色濃い表情を浮かべていた。完全に鎮火したとは言えない状況だが、それでも一先ずの安全性は確保されたということだろう。あの惨状からここまで到達するのに、一体どのくらいの手間暇がかかるのか。詰まるところムーンは、どれだけの時間を無為に使ったのだろう。数十分か、数時間か。体感的には一瞬のことだったが、そんなはずはないことくらい、寝起きの頭でも把握することが出来た。
「レジーナ、僕だ。ムーンが見つかった。あぁ、無事だ。目立った怪我は……ないな?ムーン」
立ち上がったガイアモンドが、携帯電話に何事か応じている。かと思えば唐突に話しかけられ、ムーンは戸惑った。
「あ、あぁ……問題ない」
「だ、そうだ」
『あぁ良かった……!ムーン、生きてたのね!』
彼の携帯を通して、レジーナの感極まったような叫びが聞こえてくる。甲高い音がムーンの鼓膜を突き抜けて、ぐわんぐわんと脳を揺らした。
「僕もいるぞ……レジーナ。君の声を聞けて、安心したよ」
物陰から、マティーニも姿を現す。彼は頭に包帯を巻いていたものの、それ以外は別段普段と変わりないようだった。
「ガイアモンド……何故、君がここに?」
ムーンは片手でこめかみを押さえつつ、掠れた声音で彼に問う。ガイアモンドは、頬に煤が付着しているのにも気付かず、例の気取った態度で腕を組んだ。
「それは僕の台詞だ。君、カルマはどうした?」
「カルマ……」
彼女の名前を口に出した途端、靄がかかったようだったムーンの思考回路が、一気に晴れた。
「そうだ、カルマ!彼女は……!」
* * *
「何だと!?じゃあ、彼女はメレフに連れ去られたというのか!」
「あぁ」
一通り話を聞いたガイアモンドが、声を裏返らせ、詰問する。ムーンは大破した愛車にもたれかかって、静かに首を振った。ガイアモンドは眉間に皺を刻んだまま、彼の説明に耳を傾ける。
「分かった……確かな情報なんだな?」
「僕が何らかの魔法で、全くの幻覚を見せられていたのでなければね」
「ムーンがそう簡単に欺かれるはずがないだろう」
そばで聞いていたマティーニが、あり得ないと口を挟んだ。本人も同感ではあるものの、意識が不明瞭な状態での体験だった以上、疑いの心は消えない。ありもしない映像を、あたかも現実の出来事らしく錯覚させる技術は、昨今飛躍的な進歩を遂げているからだ。いくら諜報員でも、騙される可能性は十分にあろう。一方で、この状況でカルマがいないということは、導かれる答えは決まりきっているとも思えた。
「そんなの考えるまでもないさ。早く行くんだ」
ガイアモンドも同じ結論に達したらしい。彼は唇に当てていた指を離すと、思い切りの良い口調で断言し、ムーンとマティーニに命じた。
「彼女を救え。そして、メレフを止めろ。必ずだぞ」
無論、言われるまでもないことだった。ムーンは無言で頷き、口元を引き締めた真剣な面持ちをしてみせる。
「驚いたな。君もたまにはそんな顔が出来るんじゃないか」
普段の彼とは似ても似つかぬ変化に、ガイアモンドはわずかに瞠目した。それから、にやりと意味ありげに笑う。
「いつものべったり笑顔より断然いいぞ」
「……非常事態だからね」
わざとらしい揶揄が不服だったのか、ムーンは言い訳にもならないことを呟きながら、片手でむにむにと頬を揉んだ。そのまま背を向けて歩いていこうとする彼に、ガイアモンドは呼びかける。
「どこへ行く。まさか、走っていくつもりじゃないだろうな?」
ここから目的地までは随分と距離がある。当然、今のムーンには徒歩で完走する体力的、時間的余裕はなかった。しかし、車は使用出来なくなっているし、他に考え付く方法もない。どこかで何かしらの乗り物を掠め取るしかないと思っていたのだが。
「ほら、持っていけ」
彼のもとへ、ガイアモンドの親切心が寄越される。放り投げられたそれをキャッチすると、車の鍵であることが分かった。彼は近くに停まっているクーペを指して、告げる。
「社用車だ。君の改造車より性能は劣るが、ないよりマシだろ。あとこれも」
正確には、会社が所有している車というより、彼個人の出社用の車で”社用車”だったが、セレブ特有の暮らしぶりに、腹を立てている場合ではなかった。クーペに近寄っていくムーンに、ガイアモンドは再び何かを押し付ける。今度は、小瓶だった。マニキュアのボトルくらいの容器に、緑がかった液体が入っている。貼られたラベルには、純薬草製回復薬と記されていた。オーガニックの薬草のみを使用して作られた、遅効性だが体への負担が少ないことで有名な品である。故に希少価値が高く、この小さな瓶一つでも信じられないほどの値段が付けられていた。
「そんな顔色で、カルマに会ったら怖がられるぞ。僕の高配に感謝するんだな」
0が四つもつきそうな商品を気軽に渡しておきながら、ガイアモンドは一向に意に介する風ではない。例の高飛車な態度を崩さない彼に、ムーンは珍しく、衒いのないストレートな感謝を告げた。
「あぁ……ありがとう」
「っ、やっぱり君、頭打ったんじゃないか?」
調子が狂うと、狼狽する彼を見て、ムーンは忍び笑いを漏らす。
「酷いな、僕の気持ちを無碍にするなんて」
「誤解を招くような発言をするな。さっさと行け!」
「でも、僕が車を使ってしまったら、君はどうするんだ?」
シッシッと乱暴に手を振る彼に、眼差しでクーペを指して、尋ねる。そこに一応は、心配の気配があることを感じ取ったのだろう。ガイアモンドは声を荒げたりせずに、淡々と答えた。
「問題ない。僕はもう少しここで、市民の避難を手伝うつもりだ。社の評判を取り戻すためにも、率先して動かなければね……帰りの足は、レジーナにでも手配させるさ」
どうやら、社長自ら危険な現場に出向いてきたのは、何も慈善家の精神を働かせたのではないようだ。いずれメレフの計画が潰え、真実が明らかになることを見越して、先手を打っているということだろう。確かに、疑惑が晴れれば彼や会社への中傷は止まる。いや、それだけでない。冤罪を被り叩かれていた最中でも尚、人々を救う活動に精を出していたと分かれば、信頼回復どころか更なる上昇に繋がるかも知れなかった。
「やれやれ……君はいつでも変わらないね」
「うるさい。僕の努力を無駄にしたら今度こそクビだからな!」
如何なる状況でも変化しない強かさと打算的な思考に、ムーンは肩を揺らして笑ってしまう。相手は途端に語気を強めて、彼の顔に指を突き付けた。もう何年も言われ続けているため、今更恐ろしくもない脅しだが、ガイアモンドは未だに効力があると信じているのだ。
「お待たせ、マティーニ」
ムーンは彼との会話をそこそこに切り上げ、車のそばで待機している相棒に駆け寄る。マティーニはやや待ちくたびれた様子で、彼に手を上げた。
「遅いぞ、ムーン。早くしろ」
「ごめんごめん。ガイアに発破をかけられていたのさ。メレフを倒さないと、僕はクビになるらしい」
「むしろ、よく今まで無事だったなと言いたいよ。君は気まぐれで、腹が立つくらい適当だ。毎度毎度、尻拭いさせられるこっちの身にもなってほしいね」
「おやおや、君も随分手厳しいな」
軽口を叩き合いながら、ドアを開けてシートに座る。今度は、ムーンに代わってマティーニがハンドルを握った。二人はシートベルトを装着して、出発の準備を整える。
「さてと、仕切り直しといこうか……決戦への出陣だ!」
高らかに叫んだマティーニが、アクセルを思い切り踏み込んだ。
耳元で大きな声がして、彼はハッと覚醒した。目を開くという動作によって、自分が今まで気を失っていたと理解する。
「おい、ムーン!起きろ!!」
眼前にガイアモンドがしゃがみ込んでいて、彼の頬を平手でぴしゃぴしゃ叩いていた。身だしなみを気にする彼にしては珍しく、髪を乱し、服が汚れるのも構わず膝をついている。ムーンは未だぼんやりとしながらも、頭を振って周囲の様子を確認した。
空はまだ暗いが、闇を染める炎のオレンジは大方引いていた。燃えていた建物も消火されて、無惨な焦げ跡を晒すだけになっている。道端のあちこちに、水に濡れた瓦礫が一まとめにされ、山を築いて点在していた。復旧した幹線道路を、消防車や救急車がひっきりなしに行き交う。周りに集う怪我人たちは、安堵の色濃い表情を浮かべていた。完全に鎮火したとは言えない状況だが、それでも一先ずの安全性は確保されたということだろう。あの惨状からここまで到達するのに、一体どのくらいの手間暇がかかるのか。詰まるところムーンは、どれだけの時間を無為に使ったのだろう。数十分か、数時間か。体感的には一瞬のことだったが、そんなはずはないことくらい、寝起きの頭でも把握することが出来た。
「レジーナ、僕だ。ムーンが見つかった。あぁ、無事だ。目立った怪我は……ないな?ムーン」
立ち上がったガイアモンドが、携帯電話に何事か応じている。かと思えば唐突に話しかけられ、ムーンは戸惑った。
「あ、あぁ……問題ない」
「だ、そうだ」
『あぁ良かった……!ムーン、生きてたのね!』
彼の携帯を通して、レジーナの感極まったような叫びが聞こえてくる。甲高い音がムーンの鼓膜を突き抜けて、ぐわんぐわんと脳を揺らした。
「僕もいるぞ……レジーナ。君の声を聞けて、安心したよ」
物陰から、マティーニも姿を現す。彼は頭に包帯を巻いていたものの、それ以外は別段普段と変わりないようだった。
「ガイアモンド……何故、君がここに?」
ムーンは片手でこめかみを押さえつつ、掠れた声音で彼に問う。ガイアモンドは、頬に煤が付着しているのにも気付かず、例の気取った態度で腕を組んだ。
「それは僕の台詞だ。君、カルマはどうした?」
「カルマ……」
彼女の名前を口に出した途端、靄がかかったようだったムーンの思考回路が、一気に晴れた。
「そうだ、カルマ!彼女は……!」
* * *
「何だと!?じゃあ、彼女はメレフに連れ去られたというのか!」
「あぁ」
一通り話を聞いたガイアモンドが、声を裏返らせ、詰問する。ムーンは大破した愛車にもたれかかって、静かに首を振った。ガイアモンドは眉間に皺を刻んだまま、彼の説明に耳を傾ける。
「分かった……確かな情報なんだな?」
「僕が何らかの魔法で、全くの幻覚を見せられていたのでなければね」
「ムーンがそう簡単に欺かれるはずがないだろう」
そばで聞いていたマティーニが、あり得ないと口を挟んだ。本人も同感ではあるものの、意識が不明瞭な状態での体験だった以上、疑いの心は消えない。ありもしない映像を、あたかも現実の出来事らしく錯覚させる技術は、昨今飛躍的な進歩を遂げているからだ。いくら諜報員でも、騙される可能性は十分にあろう。一方で、この状況でカルマがいないということは、導かれる答えは決まりきっているとも思えた。
「そんなの考えるまでもないさ。早く行くんだ」
ガイアモンドも同じ結論に達したらしい。彼は唇に当てていた指を離すと、思い切りの良い口調で断言し、ムーンとマティーニに命じた。
「彼女を救え。そして、メレフを止めろ。必ずだぞ」
無論、言われるまでもないことだった。ムーンは無言で頷き、口元を引き締めた真剣な面持ちをしてみせる。
「驚いたな。君もたまにはそんな顔が出来るんじゃないか」
普段の彼とは似ても似つかぬ変化に、ガイアモンドはわずかに瞠目した。それから、にやりと意味ありげに笑う。
「いつものべったり笑顔より断然いいぞ」
「……非常事態だからね」
わざとらしい揶揄が不服だったのか、ムーンは言い訳にもならないことを呟きながら、片手でむにむにと頬を揉んだ。そのまま背を向けて歩いていこうとする彼に、ガイアモンドは呼びかける。
「どこへ行く。まさか、走っていくつもりじゃないだろうな?」
ここから目的地までは随分と距離がある。当然、今のムーンには徒歩で完走する体力的、時間的余裕はなかった。しかし、車は使用出来なくなっているし、他に考え付く方法もない。どこかで何かしらの乗り物を掠め取るしかないと思っていたのだが。
「ほら、持っていけ」
彼のもとへ、ガイアモンドの親切心が寄越される。放り投げられたそれをキャッチすると、車の鍵であることが分かった。彼は近くに停まっているクーペを指して、告げる。
「社用車だ。君の改造車より性能は劣るが、ないよりマシだろ。あとこれも」
正確には、会社が所有している車というより、彼個人の出社用の車で”社用車”だったが、セレブ特有の暮らしぶりに、腹を立てている場合ではなかった。クーペに近寄っていくムーンに、ガイアモンドは再び何かを押し付ける。今度は、小瓶だった。マニキュアのボトルくらいの容器に、緑がかった液体が入っている。貼られたラベルには、純薬草製回復薬と記されていた。オーガニックの薬草のみを使用して作られた、遅効性だが体への負担が少ないことで有名な品である。故に希少価値が高く、この小さな瓶一つでも信じられないほどの値段が付けられていた。
「そんな顔色で、カルマに会ったら怖がられるぞ。僕の高配に感謝するんだな」
0が四つもつきそうな商品を気軽に渡しておきながら、ガイアモンドは一向に意に介する風ではない。例の高飛車な態度を崩さない彼に、ムーンは珍しく、衒いのないストレートな感謝を告げた。
「あぁ……ありがとう」
「っ、やっぱり君、頭打ったんじゃないか?」
調子が狂うと、狼狽する彼を見て、ムーンは忍び笑いを漏らす。
「酷いな、僕の気持ちを無碍にするなんて」
「誤解を招くような発言をするな。さっさと行け!」
「でも、僕が車を使ってしまったら、君はどうするんだ?」
シッシッと乱暴に手を振る彼に、眼差しでクーペを指して、尋ねる。そこに一応は、心配の気配があることを感じ取ったのだろう。ガイアモンドは声を荒げたりせずに、淡々と答えた。
「問題ない。僕はもう少しここで、市民の避難を手伝うつもりだ。社の評判を取り戻すためにも、率先して動かなければね……帰りの足は、レジーナにでも手配させるさ」
どうやら、社長自ら危険な現場に出向いてきたのは、何も慈善家の精神を働かせたのではないようだ。いずれメレフの計画が潰え、真実が明らかになることを見越して、先手を打っているということだろう。確かに、疑惑が晴れれば彼や会社への中傷は止まる。いや、それだけでない。冤罪を被り叩かれていた最中でも尚、人々を救う活動に精を出していたと分かれば、信頼回復どころか更なる上昇に繋がるかも知れなかった。
「やれやれ……君はいつでも変わらないね」
「うるさい。僕の努力を無駄にしたら今度こそクビだからな!」
如何なる状況でも変化しない強かさと打算的な思考に、ムーンは肩を揺らして笑ってしまう。相手は途端に語気を強めて、彼の顔に指を突き付けた。もう何年も言われ続けているため、今更恐ろしくもない脅しだが、ガイアモンドは未だに効力があると信じているのだ。
「お待たせ、マティーニ」
ムーンは彼との会話をそこそこに切り上げ、車のそばで待機している相棒に駆け寄る。マティーニはやや待ちくたびれた様子で、彼に手を上げた。
「遅いぞ、ムーン。早くしろ」
「ごめんごめん。ガイアに発破をかけられていたのさ。メレフを倒さないと、僕はクビになるらしい」
「むしろ、よく今まで無事だったなと言いたいよ。君は気まぐれで、腹が立つくらい適当だ。毎度毎度、尻拭いさせられるこっちの身にもなってほしいね」
「おやおや、君も随分手厳しいな」
軽口を叩き合いながら、ドアを開けてシートに座る。今度は、ムーンに代わってマティーニがハンドルを握った。二人はシートベルトを装着して、出発の準備を整える。
「さてと、仕切り直しといこうか……決戦への出陣だ!」
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