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離婚 ※ヴィヴィアン編 ★
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私は突如、クルト様から離婚を迫られました。
「ヴィヴィアン、すまない。この度は俺様はモニカと結婚する事にした。悪いが俺様と離縁してくれないか」
私はモニカに裏切られましたわ。
まさかモニカがクルト様を惑わせるだなんて。
モニカは私がクルト様と結婚をすると言ったら、祝ってくれたじゃないの。
それはモニカの真意じゃなかったの?
「受け入れられませんわ、クルト様。ノアはどうするんですの?」
私とクルト様の間には男子が一人授かっています。
名前はノア。
そう。ノアはオルソン家の継承者になる。
「ノアはお前が面倒見ろ。俺様は明日パラダに送られる」
「そん……な」
「それに、お前はソーマ家を継承しなければならないだろ? お前は一人っ子だ。一人っ子なら当然継承者はお前一択だ」
「確かに一人っ子ですわ。でも、その事はもう解決済み。解決したから私達は結婚できたではありませんか?」
「ふっ」
クルト様は鼻を鳴らしています。
何という余裕の表情。
「で、なぜパラダに送られるんですの?」
「それはお前と離婚したからだ」
「そうだったんですか」
「俺様はお前と一緒にいるよりも、モニカと一緒にいた方が良い」
「そこまでして私を嫌う理由とは何ですか?」
「そうだよ。元々お前への愛なんかこれっぽっちも無かったんだよ」
クルト様は親指と小指を広げて「これっぽっち」を強調した。
「ではどうして? 私達、結婚式で神様の前で永遠の愛を誓いあったじゃありませんか。あれは嘘だったんですね」
「ああ、嘘だ。偽りだ。そもそもお前が誘ってこなければ俺様はお前を妊ませるマネはしなかった」
「嘘よ! 酒を大量に煽って喜んでやった癖に!!」
横でノアがぐずった。
話を聞いている……。
そうよね、ノア。
ノアは実の父親に捨てられようとしているのだから。
「あーあ、すまなかったよ」
クルト様は品性のカケラも無い人物ですわ。
「もし、クルト様が出ていったら、オルソン家はどうなるんですか?」
「ああ、心配には及ばないよ。従弟が継承者になるようだ」
「何ですって!?」
「と、親父が言った。文句あるなら、親父に直談判してくれないかな?」
すると、モニカが何食わぬ顔をして部屋に入ってきた。
「あら、ヴィヴィアン」
「……モニカ。どういう事なのよ。クルト様を返しなさいよ」
「ごめんね。クルト様が本気で愛してくれたのは私だけみたいなのよ。アンジェラ様もヴィヴィアンも好きではなかったみたいわよ」
「そうなんだよ、ヴィヴィアン。俺様が心から愛した女性はモニカだけなんだ」
「くっ……何よ。勝ち誇った素振りを見せて」
「当たり前よ。あなたは愛されていなかった。クルト様を尊重したいの。別れてくれない?」
「ねぇ。私とクルト様の間には息子が一人いるの、わかるかしら?」
「わかるわよ。その赤ん坊がヴィヴィアンの子供よね。でも、偽りの愛で生まれた子供なんて愛されると思うかしら?」
「なっ。何あんた。平民の癖に」
「平民で悪かったかしら」
「そうよ。平民が筆頭公爵の令息と結婚するなんて1000年早いのよ。あー、だから家をおわれるわけなんだ。パラダとかいっていたわね。治安が悪いスラム街じゃない。お似合いよ」
パラダはスラム街。
パラダは治安が悪いで有名な場所。
通り魔が出たとか、ひったくりにあっただとか日常茶飯事。
そんな街に行くなんて滑稽だわ。
私は私で幸せになるから!!
「略奪愛、略奪愛って言うけれど、あなただってアンジェラ様からクルト様を奪ったでしょ?」
「うっ」
図星をつかれてしまった。
返す言葉が見つかりませんわ。
「あなたは精々実家に帰ってご両親におんぶにだっこね」
「……クルト様ぁ」
「俺様はお前に未練は無い」
「まあ、モニカ。あなたも精々クルト様に浮気をされる事ね。クルト様は貴族にも平民にもモテモテなんだから」
悔しい。
悔しいわ。
「そうと決まったら、お前はソーマ邸へ帰れ!!」
「待って! オルソン家にはいられないんですの?」
「俺様と別れたら、オルソン家の人間ではない」
「でも、ノアが後継者ですよね?」
「悪いがノアはオルソン家の後継者ではなく、ソーマ家の継承者になる」
「何ですって!?」
どこまでも自己中心的な人でしょう。
「悪いが今すぐソーマ邸へ帰ってくれ!!」
☆★☆★
外は雨が降っている。
何て寒いのでしょう。
どうして?
どうしてこうなるの、クルト様。
嘘と言ってよ。
赤ん坊を背負い、私は邸まで歩いて帰ることにした。
馬車くらい出してくれても良いのに。
ケチ!!
★☆★☆
「お父様。お母様。戻りました」
「どういうことだ、ヴィヴィアン」
「クルト様が……クルト様が。わぁぁぁん」
涙が溢れてきます。
「だから、反対したじゃないの。自業自得よ」
お母様……。
なぜ味方してくれないの?
「そうだな。あれだけ反対したのに、それを無理矢理押し通すようなマネをしたからこうなった。自業自得。因果応報」
「どうして……どうしてそんな冷たい言葉が出てくるのです? お父様。お母様」
私は両親の顔を交互に見ました。
しかし、お父様もお母様も憤懣の表情。
「出てけ」
お母様が信じられない言葉を口にしました。
「出てけと言っているのよ、ヴィヴィアン」
なぜそうなるの?
「言うことを聞かなかったのが悪いんだな。お前はいなかったことにする」
「そん……な」
「お前にも実は紹介したい人はいた。豪商の二男ゴランだった。でも、とても紹介できる状態ではない。そうだな。出て行ってもらうしかないな」
「そんな……。私が出て行ったら、ソーマ家はどうなるんですか?」
「それはお前がオルソンに嫁ぐ時に既に解決済みだ。そうだ。甥っ子のバーナードが後を継ぐ。何度言ったらわかるんだ!!」
「うっうっ。そんな。では、ノアはどうすれば良いんですか?」
「子供には罪はないな。ノアは我々が面倒を見る。しかし、ヴィヴィアン。お前にはデトン町へ行ってもらう」
デトン……。
そこはパラダ並に治安の悪いスラム街。
まさか……まさか私までスラム街送りになるとは!?
★☆★☆
私は馬車を降り、デトンの町を行く。
「それではお嬢様。お達者で」
御者に別れを告げた私は町を彷徨っています。
まさか……。
こんな運命になるとは。
悲劇のヒロインになってしまったわ。
そして、ノアとも引き離された。
惨め。とっても惨めだわ。
「ヴィヴィアン、すまない。この度は俺様はモニカと結婚する事にした。悪いが俺様と離縁してくれないか」
私はモニカに裏切られましたわ。
まさかモニカがクルト様を惑わせるだなんて。
モニカは私がクルト様と結婚をすると言ったら、祝ってくれたじゃないの。
それはモニカの真意じゃなかったの?
「受け入れられませんわ、クルト様。ノアはどうするんですの?」
私とクルト様の間には男子が一人授かっています。
名前はノア。
そう。ノアはオルソン家の継承者になる。
「ノアはお前が面倒見ろ。俺様は明日パラダに送られる」
「そん……な」
「それに、お前はソーマ家を継承しなければならないだろ? お前は一人っ子だ。一人っ子なら当然継承者はお前一択だ」
「確かに一人っ子ですわ。でも、その事はもう解決済み。解決したから私達は結婚できたではありませんか?」
「ふっ」
クルト様は鼻を鳴らしています。
何という余裕の表情。
「で、なぜパラダに送られるんですの?」
「それはお前と離婚したからだ」
「そうだったんですか」
「俺様はお前と一緒にいるよりも、モニカと一緒にいた方が良い」
「そこまでして私を嫌う理由とは何ですか?」
「そうだよ。元々お前への愛なんかこれっぽっちも無かったんだよ」
クルト様は親指と小指を広げて「これっぽっち」を強調した。
「ではどうして? 私達、結婚式で神様の前で永遠の愛を誓いあったじゃありませんか。あれは嘘だったんですね」
「ああ、嘘だ。偽りだ。そもそもお前が誘ってこなければ俺様はお前を妊ませるマネはしなかった」
「嘘よ! 酒を大量に煽って喜んでやった癖に!!」
横でノアがぐずった。
話を聞いている……。
そうよね、ノア。
ノアは実の父親に捨てられようとしているのだから。
「あーあ、すまなかったよ」
クルト様は品性のカケラも無い人物ですわ。
「もし、クルト様が出ていったら、オルソン家はどうなるんですか?」
「ああ、心配には及ばないよ。従弟が継承者になるようだ」
「何ですって!?」
「と、親父が言った。文句あるなら、親父に直談判してくれないかな?」
すると、モニカが何食わぬ顔をして部屋に入ってきた。
「あら、ヴィヴィアン」
「……モニカ。どういう事なのよ。クルト様を返しなさいよ」
「ごめんね。クルト様が本気で愛してくれたのは私だけみたいなのよ。アンジェラ様もヴィヴィアンも好きではなかったみたいわよ」
「そうなんだよ、ヴィヴィアン。俺様が心から愛した女性はモニカだけなんだ」
「くっ……何よ。勝ち誇った素振りを見せて」
「当たり前よ。あなたは愛されていなかった。クルト様を尊重したいの。別れてくれない?」
「ねぇ。私とクルト様の間には息子が一人いるの、わかるかしら?」
「わかるわよ。その赤ん坊がヴィヴィアンの子供よね。でも、偽りの愛で生まれた子供なんて愛されると思うかしら?」
「なっ。何あんた。平民の癖に」
「平民で悪かったかしら」
「そうよ。平民が筆頭公爵の令息と結婚するなんて1000年早いのよ。あー、だから家をおわれるわけなんだ。パラダとかいっていたわね。治安が悪いスラム街じゃない。お似合いよ」
パラダはスラム街。
パラダは治安が悪いで有名な場所。
通り魔が出たとか、ひったくりにあっただとか日常茶飯事。
そんな街に行くなんて滑稽だわ。
私は私で幸せになるから!!
「略奪愛、略奪愛って言うけれど、あなただってアンジェラ様からクルト様を奪ったでしょ?」
「うっ」
図星をつかれてしまった。
返す言葉が見つかりませんわ。
「あなたは精々実家に帰ってご両親におんぶにだっこね」
「……クルト様ぁ」
「俺様はお前に未練は無い」
「まあ、モニカ。あなたも精々クルト様に浮気をされる事ね。クルト様は貴族にも平民にもモテモテなんだから」
悔しい。
悔しいわ。
「そうと決まったら、お前はソーマ邸へ帰れ!!」
「待って! オルソン家にはいられないんですの?」
「俺様と別れたら、オルソン家の人間ではない」
「でも、ノアが後継者ですよね?」
「悪いがノアはオルソン家の後継者ではなく、ソーマ家の継承者になる」
「何ですって!?」
どこまでも自己中心的な人でしょう。
「悪いが今すぐソーマ邸へ帰ってくれ!!」
☆★☆★
外は雨が降っている。
何て寒いのでしょう。
どうして?
どうしてこうなるの、クルト様。
嘘と言ってよ。
赤ん坊を背負い、私は邸まで歩いて帰ることにした。
馬車くらい出してくれても良いのに。
ケチ!!
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「お父様。お母様。戻りました」
「どういうことだ、ヴィヴィアン」
「クルト様が……クルト様が。わぁぁぁん」
涙が溢れてきます。
「だから、反対したじゃないの。自業自得よ」
お母様……。
なぜ味方してくれないの?
「そうだな。あれだけ反対したのに、それを無理矢理押し通すようなマネをしたからこうなった。自業自得。因果応報」
「どうして……どうしてそんな冷たい言葉が出てくるのです? お父様。お母様」
私は両親の顔を交互に見ました。
しかし、お父様もお母様も憤懣の表情。
「出てけ」
お母様が信じられない言葉を口にしました。
「出てけと言っているのよ、ヴィヴィアン」
なぜそうなるの?
「言うことを聞かなかったのが悪いんだな。お前はいなかったことにする」
「そん……な」
「お前にも実は紹介したい人はいた。豪商の二男ゴランだった。でも、とても紹介できる状態ではない。そうだな。出て行ってもらうしかないな」
「そんな……。私が出て行ったら、ソーマ家はどうなるんですか?」
「それはお前がオルソンに嫁ぐ時に既に解決済みだ。そうだ。甥っ子のバーナードが後を継ぐ。何度言ったらわかるんだ!!」
「うっうっ。そんな。では、ノアはどうすれば良いんですか?」
「子供には罪はないな。ノアは我々が面倒を見る。しかし、ヴィヴィアン。お前にはデトン町へ行ってもらう」
デトン……。
そこはパラダ並に治安の悪いスラム街。
まさか……まさか私までスラム街送りになるとは!?
★☆★☆
私は馬車を降り、デトンの町を行く。
「それではお嬢様。お達者で」
御者に別れを告げた私は町を彷徨っています。
まさか……。
こんな運命になるとは。
悲劇のヒロインになってしまったわ。
そして、ノアとも引き離された。
惨め。とっても惨めだわ。
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