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家族団欒

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良きお天気ですわ、おはようございます皆様。本日は先日お兄様とお約束したお茶をいたしますの。偶々時間が合うらしく、家族が揃ってですわ。ふふ、本当良い日ですね。

お茶は庭園で飲むのがお気に入りですの。我が家の庭園は自慢ですのよ。中々外に出られない私の為に皆様が丹精込めて作ってくださって…。見る度に癒やされますわ。

この庭園で飲むお茶は別格ですのよ。家族も揃って、更に美味しく感じますわ。会話も弾みますわね。


「リゼ、顔色もだいぶ良くなって、安心しましたわ」心配してくださるお母様は本当に女神のようですわ。そうでした、以前お母様とお姉様を紹介できなくて心残りでしたの。是非今日紹介させてくださいな。

まずはお母様、お母様は10代と言われても通じるくらいに若々しく、美しい方ですの。家族全員が金髪なのですけれど、特に綺麗な金髪をお持ちで、私の自慢のエメラルドのような瞳はお母様似ですのよ。

お姉様はお母様の次に綺麗な金髪で、お婆様と同じトパーズのよう瞳をお持ちですわ。光の加減で瞳のオレンジが本当に幻想的ですの。お姉様は今年で18歳、無事に成人いたしましたの。自慢のお姉様で、学園に通うことになり、比べられて失望されないか心配なのですわ。といいますのも、容姿端麗で成績優秀、優れた人格者でもあるのですわ。

如何ですか?いかに素晴らしい家族か理解できまして?あぁ、私の語彙力が恨めしいですわ。


ふぅ…駄目ですわね、興奮してしまいましたわ。このままだと明日はベットに逆戻りになりかねませんわ。


「リ…、……リゼ?」!いけません、聞いていませんでしたわ。

「ごめんなさい、もう一度いいですか?」

「ふふ、何か気になることがあったのかしら?いいわよ、あと3ヶ月で入学式でしょう?準備はどうですか?」

「アモも手伝ってくれますし、順調ですわ」アモは私のメイドですわ。アリモネといいましてアモは愛称ですの。

「そう…、私たちは心配なのよ」お母様…。

「何かあったらすぐに教えなさい」お父様…。

「リゼなら上手くやれるよ」お兄様…。

「私の名前を出してもいいわよ、余程の阿呆でない限り退くでしょう」お姉様…。

「ありがとうございます。週末には帰って参りますし、アモも付いてくれています。きっと大丈夫ですわ」治療も致しますし、期待していてくださいな。

本当に私には勿体程の家族ですわ。


本日も夜に発熱いたしまして…皆様、また後日お会いしましょう。

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