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水姫

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学園

テスト

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お茶会でのルピア叔母様の一言、学校が決まりました。拒否権がない……。

しかも国屈指の学校って元平民に学なんて求めないで欲しい…。

ふふふ、来て欲しくないことって早いですよね…。とうとう来てしまいました…入学試験です。

上級生にロン様、リューレお姉様、リグルス様……。よし、ワタシハナニモシラナイ。平民が抜けないんですよ~。学校でやっていけるかな。

テストはね、簡単でした。脅かされて緊張して損した。まぁ、勉強してる時点で思っていたんだけどね、あれ?私天才!?みたいな…。

三桁の足し算、引き算。掛け算、割り算…。小学生レベル?15歳でこのレベル…はははは、勝ち組決定ですね。

魔法はチートなんで控えめに…出来なかった。試験会場に私以外いなくて周囲のレベルが分からなかったんだからしょうがないよね。事前に教えて欲しかった…、お姉様とか絶対面白がってたもん。酷い…。


そういう訳で結果は言わずもがな満点で主席!初端から目立ってしまった…。それじゃなくても急に現れた元王太子の父様なんて注目の的なのに…。

「ソフィーは天才ね」

「流石(私の)ソフィー」ん?副音声がキコエナイ…。

「ありがとうございます」

「これでSクラスは確定ですわね」

「Sクラスだと何が違うんですか?」

「そうね、基本的には自由になるわ。授業を受けるも受けないも自分次第。テストで成績だけ残していればいいの」

「なるほど!ん?私学校に行く意味ありました?」

「あら?ソフィーは私たちと一緒は嫌なのかしら?」

「いえ、お姉様と一緒に通えるなんて光栄です」王族ってオーラが凄いんですよ、って私も王族の血引いてる筈なんですけど……。

「明日から宜しくね」

「ハイ」入学式…、新入生代表挨拶…。もうお腹いっぱいです。



「ソフィーごめんな、父さんのせいで明日から大変になるだろう」

「そうですね、消えたと思っていた王太子が急に現れて、しかも子どもがいる。それだけで大変なのに子どもが首席なんて取ってしまう…ふぅ、全部が父様のせいではないです。多分私も一部原因がある。心配しないで、父様。私父様の子どもなんだから」

「ソフィー、ありがとう。よし、こっちの社会に戻ったからには徹底的にやるぞ!」

「程々にしてくださいね。そうね、身分社会でソフィーが上手くやっていけると良いけれど…」母様って平民?絶対何か隠してる…。でも、身分社会か、ちょっと怖い…。人間って見下したがるから。前世でも……って駄目、もう前世は関係ないんだから。強く!後悔なんてしたくないから。

「レイアにも迷惑がかかってしまうな、すまない。嫌だったら社交界なんて断っても良いからな。私の力でなんとかするから」

「ふふ、貴方もソフィーも頑張るのに私だけ逃げるなんてしませんよ。私を薄情な人間にしないでくださいな」

「そうだな。これからも宜しくな二人とも」

「ええ」「勿論」やっぱり家族って良いですね。改めてこの家を選んでくれた神様に感謝します。最初の頃の言葉は…忘れて下さい。前言撤回ということです。神様見ていますか?私の今世は色鮮やかな素晴らしいものになりそうです。ふふ、特典貰い過ぎてないか心配になりますね。

明日の入学式に備えて早めに寝ることにしましょう。「お休みなさい、父様、母様…」
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