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学園
クラス
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今日は初めてクラスの人たちに会う。仲良くできるのかドキドキして昨日は中々寝られなかった…。受け入れられるのだろうか、不安で足が遅くなる……。
「ソフィア様?」その声には聞き覚えがあった。ふっと振り返ると先日ぶりの彼女が立っていた。
「えーと、」名前が分からない…。
「あっ、失礼いたしました。シルベーヌが娘、ソルと申します。どうぞ、ソルとお呼びくださいな」
「ソルさん!何か御用ですか?」
「いえ、ソフィア様が中々中に入られそうになかったので良かったらご一緒に、と」
「!!本当?私不安だったの」
「!!では参りましょう」
「ええ!」良かった。まさか声をかけて貰えると思ってなかったから…。これは友だちですよね。友人第一号ですか⁉
「「!!おはようございます」」??
「ふふ、おはようございます皆様」
「皆さんと知り合いですか?」
「いいえ、おそらく私の家格が原因ね」
「家格?」
「あっ、でもソフィア様が一番上ですよ」
「はぁ、」
「……私は侯爵家です」
「!!」
「ふふ、落ち着いて下さいな。このクラスの高位貴族はソフィア様と私ぐらいですわ。是非これからも仲良くしてくださいね」
「勿論です!ソフィーって呼んでください」
「では、私のことはソルと」
「はい!」やった!
ソフィアとソルは担任が来るまで話続け、友情を深めた…と思う。
「ソフィーは面白いですわ」
「ふふ、ソルと友だちなんて嬉しい」
「この後お時間ありまして?」
「ええ」
「では、少し私の家に遊びに来ませんか?」
「はい!」
友だちが出来たその日に遊びにいけるとか運が良い!神様様々。
担任が来てからのことはあまり覚えていないけど、大事なことは特に何も言ってなかったはず。ふふ、早く時間が過ぎないかな~。
「ソフィア様!私クレンティールが娘、シルビアと申します。是非お知り合いに」
「!!」
「私はセンティーナが娘、サーシャです」
「私は……………」こんなに沢山声かけられたらどうしてらいいの?
「ソル…」
「あらあら、皆様、ソフィーが困っておりますわ。また後日にしましょう」
「「……はい」」
「ありがとう!」救世主!ソルがいると頼もしい。
「ふふ、ソフィーは可愛らしいわ」
「…褒めてないよね」
ソフィアは頬を膨らまして不機嫌ですアピールをしたが、ソルに奇麗に流された。
「どうかしら」
「うぅ、」
「さぁ、終わりましたわ。ソフィー行きましょう」
「はい」
入学式で声をかけた時ソルは、今まで平民として育ってきたソフィアを見定めるつもりだった。平民が貴族、しかも公爵令嬢になんて無理だと、いくら父親が王兄でも相応しくないと言うつもりだった。しかし、初めて見たソフィーは見るからに高位な者だと、気品が感じられた。上に立つべき人間だと。知り合いにならなくてはならない、出来るなら友人になりたい。ひと目見たその瞬間にソルは体が動いたのだ。
「是非、ソフィーの側に」
「??どうしたの?」
「いえ、独り言ですわ」
「そう…」それにしても立派なお屋敷だな。高位貴族はみんなこんな所に住んでるのか…。ふふ、なんだろう…心が温かい。
「また、遊びに来てくださいな」
「勿論!楽しかったです。また明日?」
「ふふ、私も明日は学校におります。ではまた明日」
「!!ええ」
「ソフィア様?」その声には聞き覚えがあった。ふっと振り返ると先日ぶりの彼女が立っていた。
「えーと、」名前が分からない…。
「あっ、失礼いたしました。シルベーヌが娘、ソルと申します。どうぞ、ソルとお呼びくださいな」
「ソルさん!何か御用ですか?」
「いえ、ソフィア様が中々中に入られそうになかったので良かったらご一緒に、と」
「!!本当?私不安だったの」
「!!では参りましょう」
「ええ!」良かった。まさか声をかけて貰えると思ってなかったから…。これは友だちですよね。友人第一号ですか⁉
「「!!おはようございます」」??
「ふふ、おはようございます皆様」
「皆さんと知り合いですか?」
「いいえ、おそらく私の家格が原因ね」
「家格?」
「あっ、でもソフィア様が一番上ですよ」
「はぁ、」
「……私は侯爵家です」
「!!」
「ふふ、落ち着いて下さいな。このクラスの高位貴族はソフィア様と私ぐらいですわ。是非これからも仲良くしてくださいね」
「勿論です!ソフィーって呼んでください」
「では、私のことはソルと」
「はい!」やった!
ソフィアとソルは担任が来るまで話続け、友情を深めた…と思う。
「ソフィーは面白いですわ」
「ふふ、ソルと友だちなんて嬉しい」
「この後お時間ありまして?」
「ええ」
「では、少し私の家に遊びに来ませんか?」
「はい!」
友だちが出来たその日に遊びにいけるとか運が良い!神様様々。
担任が来てからのことはあまり覚えていないけど、大事なことは特に何も言ってなかったはず。ふふ、早く時間が過ぎないかな~。
「ソフィア様!私クレンティールが娘、シルビアと申します。是非お知り合いに」
「!!」
「私はセンティーナが娘、サーシャです」
「私は……………」こんなに沢山声かけられたらどうしてらいいの?
「ソル…」
「あらあら、皆様、ソフィーが困っておりますわ。また後日にしましょう」
「「……はい」」
「ありがとう!」救世主!ソルがいると頼もしい。
「ふふ、ソフィーは可愛らしいわ」
「…褒めてないよね」
ソフィアは頬を膨らまして不機嫌ですアピールをしたが、ソルに奇麗に流された。
「どうかしら」
「うぅ、」
「さぁ、終わりましたわ。ソフィー行きましょう」
「はい」
入学式で声をかけた時ソルは、今まで平民として育ってきたソフィアを見定めるつもりだった。平民が貴族、しかも公爵令嬢になんて無理だと、いくら父親が王兄でも相応しくないと言うつもりだった。しかし、初めて見たソフィーは見るからに高位な者だと、気品が感じられた。上に立つべき人間だと。知り合いにならなくてはならない、出来るなら友人になりたい。ひと目見たその瞬間にソルは体が動いたのだ。
「是非、ソフィーの側に」
「??どうしたの?」
「いえ、独り言ですわ」
「そう…」それにしても立派なお屋敷だな。高位貴族はみんなこんな所に住んでるのか…。ふふ、なんだろう…心が温かい。
「また、遊びに来てくださいな」
「勿論!楽しかったです。また明日?」
「ふふ、私も明日は学校におります。ではまた明日」
「!!ええ」
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