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中級冒険者の章

第101 皮被りのユウタ

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「はぁはぁ……も、もう走れない……まだ、追って来てる?」

 アホなウサ吉がワニを煽ったせいで追い掛け回された。あろうことか逃げる時もチェリーを見せびらかして煽っていたのだ。どうやらボクの腕に居る安心感で調子に乗ってしまったらしい。何度ウサ吉を放り捨てようかと思った事か……。さすがにボクの足は限界です。

「安心しろユウタ、今ので最後だ。周囲に敵は居ないし休憩するぞ」

「やったー……!」

 イケメンエルフが居なかったら今頃はワニの腹の中だったな。魔力で矢を作る素敵な弓でパシュンと必殺の一撃を放つイケメンエルフ、早漏っていう弱点が無ければ最強だな。高身長で性格も良いイケメンなのにそこだけは残念です。でもまあ、完璧超人な奴より少しくらい欠点があった方が良いよね!

 ドサリと荷物を降ろして芝生の上に寝転がる。普段から激しいエッチをしているはずなのに体力が尽きてしまった。やっぱり七海さんがリードする騎乗位よりも、ボクの得意なワンワンスタイルで鍛えないとダメだな……。

 ウサ吉が感度3000倍チェリーの実った枝を楽しそうに振り回している。コイツ反省してないな……。

「ちょっとウサ吉、何であんな事したの? 危うく死ぬところだったんだよ? 分かってる?」

「きゅきゅ~ん!」

 怒られていると分かったウサ吉さんがあざとく顔を擦り付けて来た。くっ、可愛いです。チロルとは違うモフモフで癒される。

 結果的にみんな助かったしアイテムもゲット出来た、許してあげよう。

「もうあんな事しちゃダメだからね?」

「キュキュ!」

 調子よく元気に手を挙げて了解ポーズを取るウサ吉さん、このアホウサギは本当に野生で生きていけるのだろうか……?

 ウサ吉がハローバイブの袋をゴソゴソと漁り、黄色い果実を取り出した。これはエナジードリンクの味がする不思議な果物だ。お詫びのつもりかな?

「喉乾いてたし食べようか。ギルも食べる? これシュワシュワして美味しいんだよ」

「そ、それはラッキーフルーツではないか! そんな貴重なモノいいのか?」

「ラッキーフルーツっていう名前なんだ。良く分からないけどいっぱいあるからどうぞー」

 ギルにもラッキーフルーツとやらを手渡してガブリと頂きます。シュワシュワとエナジードリンクのような味が癖になりそうだ。疲れた体に沁みますねぇ。食べ終わった種をウサ吉に上げるのは忘れません。

 ギルを見たら味わうようにゆっくりと食べていた。もしかしてこのラッキーフルーツって感度3000倍チェリーのような怪しい果物だったり!? いや、ギルも普通に食べているから大丈夫だろう。でも気になる……。

「もしかしてこれもこの森にしかないレア物だったり?」

「ああ、これは超レア物だ。この果実を食べると運のステータスが永久的に1上がると言われている」

「な、なんだってー!? つまりこれを食べまくれば……!」

 いや、ボクは運がカンストしているから全然嬉しくなかった。

 でも待てよ。この果物を金庫に入れて持って帰れば誰でも運を上げる事が出来る。つまり……夢の世界に来れる人を増やせるって事か!

 せっかくだからアイテム召喚を使って残りの果物をまとめて金庫に入れちゃおう。施錠中になった金庫は持ち歩かなくても勝手に現実世界に移動してくれるんだよ。知ってた?

「どうやら個人差があるらしくてな、上げられる上限はバラバラらしいのだ。だけど貴重なアイテムである事に違いは無い」

「なるほど。そんな上手い・・・話は無いってことですね。美味い・・・果実なだけに!」

「……」

「……」

 早漏エルフも駄ウサギもボクを無視して食事を楽しんでいる。どうやら翻訳機能がバグっているようだ。



   ◇



 一休みしたボク達は古代エルフが暮らす街に向かって歩き出した。道中でモンスターを見つける事があっても早漏エルフの素早い一撃でピュピュっと昇天です。

 ピクニック気分で歩くこと30分、賑やかな街に到着です。

「ここが我ら古代エルフの街だ。ようこそ、我々はユウタを歓迎しよう」

「うわぁ、立派な街ですね~」

 ボクが好きな作品に出て来るエルフは木の上にちっこい家を建てて暮らしていた。でもこの世界の古代エルフは立派な木造建築です。リゾート地にあるログハウスのようで、木の温もりを感じる素敵なお家だ。ガラス窓もあります。

 街中には例の泉があるのだろう。そこから流れていると思われる水が小川になって街を流れていた。歩道には一定間隔でランタンも設置されており、夜になったら幻想的な風景が見られるだろう。

「まずはこの街の代表に挨拶してもらう事になる。ユウタは古代エルフの街にやって来た最初の人間だからな」

「えっ、ボクが最初なんですか? ボクと同じような冒険者が何度もエルフの街に行って交流があるって聞きましたけど……」

 ギルマスの話が正しければ、ギルドのショップに出品された幸せの薬はエルフの街で物々交換により入手したものだという。ボクが初めてというのはおかしいような?

「ユウタの言うエルフの街は我ら古代エルフとは別の種族だ。もっと南にある浅い森で暮らしていてな、ここの街とも交流があるぞ」

「へぇ、そうだったんですね。あ、じゃあここでも幸せの薬って手に入りますか?」

「幸せの薬か……残念だが今は無理だ。つい先日、この街の代表であらせられるシンシア様が初めて作成した幸せの薬が何者かに強奪されるという痛ましい事件があってな、シンシア様は心を痛めて寝込んでしまわれた。この街ではシンシア様以外作る事は出来ないのだ」

 シンシア様というのはこの街の代表、つまり市長のようなもの。街のトップを襲うなんてヤバイわよ!

 この街には早漏エルフをはじめとした凄腕エルフがわんさかいるはずだ。街には美男美女が早漏エルフと同じ弓を装備している。このエリート揃いの中で市長から強奪という犯人は只者じゃないな……。

「大事件じゃないですか! 犯人は見つかったんですか?」

「残念ながら犯人は捕まっていない。シンシア様は犯人を知っているそうなのだが教えて下さらないのだ。この街中で襲われるような事はないと思うが、万が一の時は守ってやるから安心しろ」

「らじゃー」

 名探偵ユウタはキュピーンと閃いた。さっきギルがここに来た人間はいないと言っていた。つまり犯人は同じ古代エルフに違いない! しかもシンシア様と仲の良いエルフだな。『え、あの人が犯人なの!?』って感じです。むふー。






 そうして雑談しながら歩いていると、一際大きな家に辿り着いた。市役所みたいなデカい建物、つまりここがこの街の代表であるシンシア様がいるのだろう。

「さっきも言ったようにシンシア様は床に臥せておられる。一応面会の打診をするが、面会は出来ないだろう。だがユウタの存在さえ認めて貰えばそれで筋は通せる」

「ふむふむ、わかりましたー」

 はい、賢さの低いボクには分からないけど分かった振りをしておきました。きっと滞在ビザを発行する許可を得る必要があるんですね。ギルの言う事はちょっと難しい。ウサ吉さんもつまらないのか寝落ちしそうだよ。かわいい。

 建物の中に入り受け付けをする。色白で清楚なエルフのお姉さんが素敵です。メガネを掛けたら絶対似合うと思います。胸は控えめだけど、逆にそれが美しかった。七海さんとお付き合いしていなかったら食事に誘っていましたね。

 そんな事を考えていたら受け付けが終了したっぽい。でもギルの顔が険しかった。

「シンシア様がお会いになられるそうだ。しかもユウタ一人で来るようにと……。すまんユウタ、ここから先は一人で行ってもらう事になる」

「ここまで案内して貰えただけでも助かったよ。そうだ、ギルにはコレをプレゼント。これを使えばお嫁さんにも負けないと思う。ボクの世界にあるエッチな玩具なんだ」

「いいのか!? だが、こんな貴重なものを貰う訳には……」

「いいんだよ。ボクの滞在時間は残り少ないし、どうせ持って帰れないんだ。それだったらギルが有効活用してくれた方が嬉しい」

「ユウタ……感謝する!」

 ハローバイブの袋ごとギルに手渡した。玩具のパッケージに使い方とかの絵が書いてあるし何となく分かるだろう。ふふ、感度3000倍チェリーを食べたエルフのお姉さんがエッチな玩具でグチョグチョにされちゃうのだ。そしてトドメはマジカルバイアグーラでドーピングしたギルソードの出番です。ボクのエクスカリバーと違ってギルソードは脆いけど、頑張ってくれるだろう。あ、隠しダンジョンの攻略アイテムもあるけど使い方分かるよね? 男の子がやられてるパッケージだけどきっといけるはずだ。健闘を祈る!

「ウサ吉もありがとね。一緒に冒険出来て楽しかったよ」

「キュキューン……!」

 ボクはウサ吉を抱き締めてお別れをした。ウサ吉はボクと離れたくないのかキュンキュン鳴きながら別れを惜しんだ。

「大丈夫だよウサ吉。きっとまた会えるから……」

「キュ……」

 ウサ吉はこの世界の住人だ。もしボクの世界に連れて行けたとしても生活環境が合わずに死んでしまうかもしれない。だからウサ吉はこのエルフの森で生きていくのだ。

 だけどボクは心配だった。ここでウサ吉とお別れした後、一人でご飯とか食べていけるのだろうか。今日一緒に冒険してこの駄ウサギは放っておけない気持ちになった。

「ギル、ウサ吉を頼んでもいいかな。こいつはボクと違ってアホだからさ、誰かが面倒みてやらないとダメだと思うんだ」

「ああ、俺に任せろ。性獣様はカワカブリ家の威信にかけて保護してみせる。カワカブリ家の威信……そうだっ!!」

「ギル?」

 何やらギルが受け付けのお姉さんにすごい勢いで話し掛けている。もしかして口説いているのか!?

 違った。何か書類を書いてカードを受け取っていた。名刺よりも小さなカードだ。

「ユウタ左手を出せ」

「こう?」

 ギルに左手を差し出した。スペースコロニーでも同じような事があったような?

 ボクの左手にカードを置くと、カードがキラキラと光りながら手の中に吸い込まれてしまった。手品か!?

「よし、これでいい。これでお前はカワカブリ家の賓客ひんかくだ。これがあれば次にこの世界にユウタが来た時、必ず俺の家に招待する事が出来るぞ」

「本当!? ギルありがとう! ウサ吉、次に来れるのはしばらく先だけど、ギルのお家で待っててくれたら必ず会えるからね」

「キュキューン!!!」

 ああ、これ程嬉しいことは無い。赤いゲートを抜けてこの街まで一人で来るなど絶対に無理だと思っていたのだ。ウサ吉とも今生の別れと思っていた。

 みんなで涙を浮かべ肩を寄せ合う。受け付けのお姉さんの頬が赤くなってるのは感動しているからだよね?

「ではユウタ行って来い」

「うん! ギルも元気でね。あとウサ吉、ギルの言う事を聞いて大人しくしてるんだぞ?」

「キュキュ!」

 よし、これで後顧の憂いは断たれた。あとはシンシア様にご挨拶して観光して時間を潰そう。エルフのエッチなお店とかありそうだよね!

 受け付けのお姉さんについて歩いていると後ろからギルの声が聞こえて来た。

「頑張れよカワカブリのユウタ!」

「……?」

 お姉さんが教えてくれました。どうやら賓客ということで、カワカブリのユウタと呼ばれるらしいですよ?



   ◇



 受け付けのお姉さんに案内された先で深呼吸をした。この一際豪華な扉の先でこの街のトップがボクを待っているのだ。

 緊張するが、別にボクは悪い事をした訳でもなく、単に人間代表として挨拶をするだけなのだ。平常心でノックをした。

「よいぞ、入るのじゃ」

 中から幼い声が聞こえて来た。シンシアっていう名前からして女性だよね。大丈夫、挨拶するだけだ。

「失礼しますー!」

 学生時代、職員室に入った時のような緊張感がボクを襲う。重いドアを抜けた先、そこはシンシア様の私室のような場所だった。テーブルにソファ、本棚などなど、生活感溢れる部屋でドキドキしてしまう。ベッドもありましたよ。

 ソファに座っているこんがりと日焼けしたような褐色エルフがシンシア様だろう。長い金髪が愛らしい小柄な女性です。

 ふと、横から視線を感じた。シンシア様じゃなくて横からだ。気になって顔を向けるとそこには……。

「てへっ。ビアンカちゃん捕まっちゃった♡」

 何故か拘束されているビアンカちゃんが居たのでした……。
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