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第13章 出会いと別れ

第437話 ドラゴンブレス(笑)R

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 翌日、ケビンはクララへしばらく集落に滞在することを伝えたら、クラウスの面倒と留守番を頼んで早速村おこしならぬ集落おこしの活動を始めるのだった。

「大見得切って出てきたはいいけど、そもそも俺にドラゴンの見分け方なんてわからない……どうしたもんか……」

 ケビンは声をかけようにもドラゴンの見分け方がわからず悩みに悩んだ末に出てきた結論は、『とりあえずドラゴンに変身すればいいのでは?』というものであり、早速変身に必要なスキルを考えていく。

「確かクララが持っているのは【龍化】と【人化】に【龍言語】だったか」

 そして必要なスキルを思いついたケビンは【龍言語】をとりあえず創って【言語理解】に組み込んだら、残る【龍化】と【人化】も創造した。

 それから本当に変身できるのかどうかわからず、恐る恐るクララの姿を想像しながら【龍化】を使ってみると、クララの時と同様で光に包まれたら見る見るうちに大きな白いドラゴンへと変化した。

「うわぁ……なんか変な感覚……」

 ドラゴンへの変身が終わったケビンは、とりあえず手や足を動かしてみて違和感を感じつつも動いていることに安堵する。

「翼は……」

 何となくで背中に感じる翼らしき感覚を捉えたら、今度は動かすために背中に力を入れながらモゾモゾと格闘すること十数分、次第にコツを掴み始めたケビンはバサバサと羽ばたかせたが体が宙に浮かぶことはなく音だけが響いていた。

「ああ、これは別に羽ばたいて飛んでいるわけじゃないのか……そりゃそうだよな、この翼だけでドラゴンの巨体が浮くわけないし……」

 宙に浮かばなかったケビンが試行錯誤している中でわかったことは、どうやら飛ぶためには羽ばたくだけではダメだということで、それ以上がわからないためにサナへ飛ぶための方法を聞き出した。

『空気中の魔素と自分の魔力を融和させたら、そのあとは魔力操作によって浮かべさせるんですよ』

『それって翼とかいらなくない?』

『歩くためには足がいる。空を飛ぶためには翼がいる。固定観念によるものです。翼がないのに空を飛ぼうと考えるのはマスターくらいですよ。ドラゴンはその制御を翼で賄っているのです』

『何だか回りくどいことやってんな』

『ドラゴンに緻密や精密さを求めないでください。何にかこつけても豪快なのがドラゴンです』

 サナと話し終わったケビンはとりあえず基礎から入るということで、翼を使いながら実践していくと今はドラゴン体であるためか、いつもなら感じない魔素を肌で感じ取ることができたケビンは、少しずつ魔力を放出して魔素と混ぜては感覚を掴んでいく。

「イメージ……イメージ……」

 軽く羽ばたかせてみたケビンは少しだけふわっと浮いたような感覚を得て、ひたすらそれを繰り返して演練を続ける。

 やがて1時間ほど経つとケビンは既に空を飛んでいた。

「やべぇーこれ、楽しぃぃぃぃ!」

 ドラゴンになって空を飛ぶという行為が思いのほか楽しかったケビンは、黙って集落を離れたら彼方此方飛んでは空の飛行を楽しんでいた。

「そうだっ! どうせならドラゴンブレスとやらも試してみよう!」

 空の飛行をやめて集落の北側に位置する山脈へ辿りついたケビンは、ホバリングしながら眼前に広がる海へ狙いを定める。

「ブレスとは言ってても元は魔力だよな? 呼吸するだけであんなブレスがポンポン撃ち放たれていたら大惨事だし」

 ケビンの中のイメージではドラゴンは魔力を使って属性ブレスを放っていると仮定して、自分もその通りにやればできるだろうと高を括っていた。

 でも実際のところドラゴンブレスは【ブレス】というスキルを使っているわけで、ケビンがやろうとしているのは根本的に間違っていることに気づいてはいない。

 仮にこの場でクララがいたなら間違いを指摘してくれたものの、ここにそのクララはおらず、サナが教えてもいいものなのにサナはサナで『ぷーくすくす』とケビンの間違いをこっそり笑っていた。

 そのようなことも知らずにケビンが集中すると、体内の魔力を凝縮してドラゴンブレス(笑)を放つために口を開いた。そして次の瞬間にドラゴンブレス(笑)を撃とうとするケビン以外、誰も予想し得ないことが起きてしまう。

 ――ピカッ

 ケビンの口元が光ったらそのまま水平線にレーザービームのような光線が撃ち放たれて、海面に着弾したかと思えば水蒸気とともに大きなキノコ雲が立ち上がる。

「……」

『……ッ! マスターっ、すぐさま結界を! 爆風がきます!』

「ッ! わ、わかった!」

 ケビンは集落に被害を出すわけにもいかずすぐさま結界を張り巡らせると、すんでのところで間に合ったようで爆風とともに轟音が聞こえてきて集落の被害は免れた。

 そしてケビンがヤバいことになったと思っていた矢先に、白種のドラゴンたちが飛び立ってきて水平線を眺めている。

『どうするんですか、これ……』

『いや……ブレスを撃っただけなんだが……』

 空中でホバリングしているケビンの見つめる先には、未だキノコ雲がその存在感を表していた。

『何でブレスが破壊光線になるんですか!? ブレスはスキルであって撃とうと思っても勝手に撃てるものじゃないんですよ!』

『え……スキルなの?』

『そうですよ! スキルなしに撃とうとしてその間抜けさに『ぷーくすくす』していたら、何で撃てちゃうんですか!』

 そのようなところへクララもまたクラウスを携帯ハウスに残してやってきており、ケビンの近くまで飛んでくる。

「その気配は主殿か?」

「ああ、俺だな」

「して、アレは何だ? 何が起こった?」

「まぁ、俺だな」

「主殿がアレをやったと?」

「……ブレスを撃った」

「ブレスはあんな遠方まで届かぬぞ? 何をした?」

「……ブレス」

 そこでクララが真正面を向くと空中に向かってブレスを放つ。

「これがブレスだ。私の全力でも200メートルいかないくらいが関の山だな。主殿のアレはどのくらい離れておるのかわかっておるのか? ドラゴンの誰に聞いてもブレスでないと否定するぞ」

「だって……撃てたし……」

 ケビンが叱られる子供みたいに返答をしていたら、クララは威力を抑えたケビン主張のブレスを撃つように指示を出してくる。

 そしてケビンが再び水平線へ向けてブレスを撃つため口を開いたら、カッと口元が光ってレーザービームが水平線へ飛んでいくと、威力を抑えたにも関わらず小さなキノコ雲を再生産してしまう。

「……主殿よ……それはブレスではない」

「……口から吐いてるからブレスだろ」

「はぁぁ……主殿のヤンチャにも困ったものだな」

 それからクララは一族の者に説明をして問題ないことを伝えると、野次馬たちに解散を言い渡すのである。

「それにしても主殿よ」

「何だ?」

「ドラゴン姿もカッコイイの。上手く飛べておるようだし惚れ直したぞ」

「ああ、これって意外と楽しいよな。彼方此方飛んで回って気分爽快だった」

「……人里は避けたかの?」

「……多分……」

 ケビンはテンションの上がっていた状態で飛び回っていたため、人里を避けて飛んでいたかの記憶は持ち合わせていなかった。

「まぁよい。見られたとしてもここまで辿りつけんだろう」

「すまん……気遣いができてなかった」

「主殿が楽しむのが1番だ。ドラゴンの姿になって楽しめたなら私としてはそれでよい。嫌々ながらドラゴンの姿でおるわけではないのだしの」

「まぁ、人族から変身できるか微妙だったけど【龍化】でなんとかなった」

「そうか。では、私はクラウスの所へ戻るからの。集落の者にも主殿のことは伝えておく。危険ではないとな」

「ああ、頼む。ビビらせたかもしれないし」

 クララはケビンへ別れを告げると、クラウスの待つ携帯ハウスへと飛んで帰るのだった。その道中でケビンのことをドラゴンたちへ伝えて、危険ではないことを知らせていく。

 そして残されたケビンはキノコ雲を眺めながら反省を珍しく活かして、スキルで【ブレス】を創造すると空へ向かって試し撃ちするのである。

「なんかさっきのあとだとショボく見えるな」

『それがブレスなんです! マスターのアレは破壊光線です!』

 サナとともにひと通り属性ブレスを練習したケビンは、ドラゴンブレスに飽きると集落へ向けて飛んでいくのだった。

 その帰りしな山脈に佇んでいる1匹のドラゴンを見つけて、ケビンはその場に下りると声をかけてみる。

「(ちょっといいかな?)」

 物は試しとケビンが【龍言語】を使ってみると、どうやら通じたようでドラゴンも言葉を返してきた。

「(は、はい!)」

「(えぇーと、気を悪くしないで欲しいんだけど……その声からすると女性だよね?)」

「(ええ、まあ。私はメスであります)」

「(不躾で悪いけど俺の子を産んでくれる?)」

「(私めでよろしければ)」

「(えっ、嫌だったり迷ったりしないの?)」

「(強いオスの子を産めるのはメスとして誉れでありますので)」

「(強いってわかるの? 弱いかもしれないよ?)」

「(先程の爆発を見させていただきましたので)」

「(ああ、アレね……)」

「(ではどうぞ、注ぎ込んでください)」

 ドラゴンがケビンへお尻を向け尻尾を浮かせて体勢を整えたら、ケビンは後ろから覆いかぶさりドラゴンサイズを挿入する。

「(んはっ……お、大きい……)」

「(うわ、なんか変な感覚……)」

 ケビンはドラゴンの巨体でいつもとは勝手が違うことに違和感を拭えず腰に当たるような部分を動かそうとはしているものの、ヘコヘコといった感じで体を動かしていたら予想外なことに早くも達してしまった。

(えっ、ウソっ!?)

「(注ぎ込まれてます……貴方の御子がこれで……)」

「(ちょ、ちょっと待って! も、もう1回!)」

 ケビンとしては早漏と言われても仕方がないくらいの早さで出てしまったため、ドラゴンにもう1戦挑むために相手の返事を待つまでもなくそのまま体を動かしていく。

「(えっ……もう子種はいただいておりますよ)」

「(ここでやめたら男が廃る!)」

 再びヘコヘコ動き出したケビンに対してドラゴンは困惑するが、ケビンは逆に余裕ある対応をしてくるドラゴンに対して負けた気分になり、なおかつ早漏の汚名を挽回したいがために全力で持って体の把握に努めるのだった。

 そしてケビンが何度も泣きの1回を繰り返していると、ようやく体の動かし方がわかってきて早漏も回避できたところでケビンの反撃が始まりだす。

「(まだされるのですか?)」

「(くっ、余裕でいられるのも今のうちだ!)」

 思うように体を動かすことができるようになったケビンはどこをどう攻めれば反応が出るのかを研究していき、意地でもドラゴンを絶頂させてやろうとちょっとした変化でも見逃さず情報収集に努める。

 やがてとうとうケビンの努力が報われる時がきた。

「(ぁ……何ですか、この感じ……んっ……)」

「(ここからが本番だ)」

 それからのケビンはヘコヘコではなくパンパンと素早いピストンに変化させて、余裕綽々だったドラゴンを思い通りによがらせる。

「(ま、待ってください。こんな……あんっ、ダメっ……何かきちゃいます!)」

「(そのままいっちまえ!)」

「(ダメ、ダメっ……あっ、あっ、くる……ああっ、ああぁぁ――!)」

 ようやく目的を達成できたケビンは勝ち誇った顔?で、ドラゴンの中へと大量に注ぎ込んでいく。

「(はぁはぁ……こんな交尾は初めてです……)」

「(これが交尾の醍醐味だ。種だけ注ぐとか作業みたいなことをやってられるか)」

「(ふふっ、貴方みたいなドラゴンは初めてですよ。立派な御子を産ませていただきます)」

「(いっぱい産んでくれ)」

 ケビンはドラゴンへ挨拶するとその場を飛び立ち、次なるドラゴンの元へと向かうのであった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 夜に差し掛かりケビンが携帯ハウスまで戻ってくると、そこには焚き火を囲った宴会の席が用意されていた。

「ん……何だこれ?」

 人の姿に戻ったケビンが頭を傾げていたら、クララが近づいてきてケビンの疑問に答えた。

「これは主殿の歓迎会だ」

「俺の? 何でまた?」

「強いオスが集落に来たからの。メスどもが浮き足立っておる」

 クララの言う通り宴の準備をしているのは人化した女性たちで、ケビンの方をチラチラと見ては頬を染めている。

「ふーん……まぁ、ありがとな」

「礼など別によい。好きでやっておることだ」

「なぁ、それよりもここってつがいのドラゴンはいないのか? 山に住んでるドラゴンたちを相手にしたが誰も拒否しないから全員やってしまったぞ?」

「なんとまぁ、さすがは主殿よの。人化できぬドラゴンを全部終わらせたのか。まことにあっぱれよ。……して、つがいの話だが……おるぞ」

「……は? それなら何で自分のつがいが寝取られてオスが出てこないんだ」

「主殿の爆撃を見たあとに集落の隅で縮こまっておる。ドラゴンと言わず自然界では旧帝国と同じで強さが全てだ。強いオスが群れのメスを抱く。それが当たり前で嫌ならそのオスに戦いを挑むしかない。まぁ、メスより強くなければ抱くことすら叶わんがな」

「なんか野生って感じだな」

「感じではなく野生なのだ。飼われておるわけではないからの」

「長……準備が整いました」

「そうか、主賓も帰ってきたことだし始めるかの。ほれ、主殿の席はこっちだ。クラウスよ、そなたも来い」

 それからケビンは歓迎会に参加したら次から次へと女性たちがお酌に来て酒を注がれてしまうが、特に酔うことはないのでガンガン飲み干していく。

「なんか焼き肉ばかりだな」

「隠れ住むドラゴンなのだから仕方がなかろう。人のように凝った料理は出せん。できるのは肉を焼くか果物を取ってくるかだけだの」

「それもそうか……まぁ、これはこれでアリだな」

 ケビンは肉に食らいつき箸休めで果物を食べてお酒を飲みながら、キャンプみたいな雰囲気を楽しんでいた。

 やがてクララがクラウスを携帯ハウスへ連れて行き、風呂に入らせてから寝かしつけると再びケビンの元へ戻ってくる。

「主殿よ、この集落を主殿へ捧げる。いつでも好きに遊びに来るといい」

「おいおい、ここはクララの治める集落だろ。ほいほいとやるもんじゃないぞ」

「構わぬ。長である私を嫁にしておるのだ。この集落が主殿の物になるのは必然であろう?」

「しかしなぁ……」

「それに主殿は人化できるメスを放っておかぬだろ? 恐らく私の時と同様に卵で産むわけではないのだ。産む時は帝城へ連れていくだろ?」

「そういえばそうなるな」

「もう集落の新しい名前も決めておるぞ。白種の集落なぞ田舎くさい呼び名ではなく【ケビンパレス】にした」

「ちょ、それはそれでどうなの?! 俺の名前を付けるとか恥ずかしすぎるんだけど! せめて【ホワイトパレス】ぐらいでいいだろ?」

「主殿がここにいたという証が欲しいのだ。私が寂しくならないようにな」

「……その言い方はズルくないか?」

「主殿が私を泣かせるのが悪い」

 クララがケビンへしなだれ掛かりお酌をすると、次なる催し物の準備をさせた。その指示を受けた女性たちはパサパサと服を脱いでいき、ケビンへと近づいていく。

「え……何で下着つけてないの? というか、なぜ脱ぐ?」

「ドラゴンが下着をつけるわけないであろう。私もつけてないぞ」

「クララは着物だからだろ」

「それと今から大人のおもてなしの時間だ。クラウスには魔法をかけたゆえ、起きることがないから騒いでも安心だぞ」

 そう説明しながらもクララがケビンを脱がせていくと、ケビンはすっぽんぽんにされてしまう。

「草が何気に痛い……」

「ベッドの上ではないからの、仕方がなかろう。皆、同じ条件だ」

 座っているケビンは尻にチクチク刺さる草がどうしても気になり、結界を地面に張り巡らせると柔軟の効果を付与して、その出来上がりの柔らかさに大満足する。

「何をしたかと思えば……主殿は何でもありだのぅ」

「主様、お相手をさせてください」
「私もお願いしたいなー」
「貴方に抱かれます」
「よろしくお願いするわ」
「クラウスの仲間を作ろう!」

 迫り来る女性たちはケビンを囲み込むような配置を取って、ケビンは大人数の女性たちに取り囲まれてしまう。

「主殿よ、皆の相手が終わったら私も混ぜて欲しいの。あと、その者たちはドラゴンの交尾以外知らぬ無知ゆえに仕込み甲斐があるぞ」

 クララはそう告げると酒を持ってから少し離れたところで座り直し、酒のつまみとして見学をするようである。

「えぇーと、君たちって名前とかないよね?」

「はい。ドラゴンは名前など持ちません。長とご子息はお持ちのようですが」

「そりゃあ、俺が名付けたからな」

「羨ましい限りです」

「羨ましいのか? 名前が?」

「ええ、主様に個として認めていただいたということですから」

「何か難しいこと言うやつだな」

 キリッとした女性が羨ましがっており、それぞれの名前がなく呼びにくいこともあったので、ケビンは名前を付けていくことにした。

「君はアブリル」

「まあっ、この私めに御名を?!」

 そう名付けられた女性は白髪のロングストレートに青色の瞳が特徴的で、聞くところによると集落のNo.2であるという。基本的にクララ不在時の取りまとめ役として切り盛りしており、鑑定すると身長:167cm スリーサイズ:88(E)-56-85だった。

「君はバジリナ」

「おおっ、名前がついたー」

 そう名付けられた女性は白髪のショートヘアに翠色の瞳が特徴的で、クララ相手でもタメ口を使っており、鑑定すると身長:162cm スリーサイズ:83(C)-56-83だった。

「君はカルメラ」

「私の名前?」

 そう名付けられた女性は白髪のミドルヘアに紫色の瞳が特徴的で、あまり口数の多い方ではなく、鑑定すると身長:158cm スリーサイズ:82(B)-56-80だった。

「君はドロシー」

「光栄だわ」

 そう名付けられた女性は白髪のウェーブヘアに金色の瞳が特徴的で、何故か自信満々にポーズを取っており、鑑定すると身長:163cm スリーサイズ:85(D)-56-85だった。

「君はファティ」

「子供の名前もよろしく」

 そう名付けられた女性は白髪のボブカットに赤色の瞳が特徴的で、集落に訪れた時に人化して裸体のままケビンへ近づいた女性でもあり、考え方が他のドラゴンとズレている言動が多々目立つ場面もあるが、鑑定すると身長:165cm スリーサイズ:86(D)-56-86だった。

 それからケビンは他の人化したドラゴンにも名前を付けていくと、早速アブリルへご奉仕の仕方を教えていく。

「ちゅばっ……んちゅ、じゅぷじゅぷ、じゅる……」

「よし、上手くなってきたな。ちゃんと胸も使うんだぞ」

「ふぁい……ちゅぱっ、ぺろぺろ……んっ、おっぱいの中で暴れております……」

 そのままご奉仕を続けさせていたケビンは、最初の1発をアブリルの口へと注ぎ込んでいく。

「んぅっ……んんー……」

「こぼさずに飲み込むんだ」

「んふぅ……んく……んく……ごきゅ……んはぁ、はぁはぁ……苦くてドロドロしています。こちらにも注いでくれますか?」

 アブリルは両脚を開くと秘部を左右に広げてケビンへと見せつける。その秘部はご奉仕で昂っていたのかテラテラと愛液を流しており、ケビンはアブリルへ覆いかぶさると愚息を突き入れた。

「んぎっ……んぐぅぅ……」

 ケビンはアブリルの痛みが引くまでその体を愛撫しながら堪能して、その後ピストンを始めるとアブリルをよがらせていく。

 打ちつけられる愚息に快感を刻まれていくアブリルが絶頂を何度も経験すると、そのタイミングに合わせて最後はケビンも中へと注ぎ込んでいった。

「んあっ、んんっ、あっあっ、んっ……きます、またきます……主様……はぁ、んん、あっあっ……んんぅぅぅぅ――! はぁはぁ……主様の子種が……かけられているのがわかります……」

 ケビンはアブリルから愚息を抜くと、次のお相手であるバジリナへ見せてお掃除をさせる。

 そのあと適度にお掃除をさせたケビンは、バジリナを四つん這いにさせたら後ろから秘部へ愚息を突き入れた。

「んん……入ってきた……」

 そのまま腰を進めたケビンはバジリナの処女膜を突き破ると、痛みに反応したバジリナがキュッと膣を締め上げてケビンの愚息を圧迫する。

 ギチギチに締め上げられたケビンはバジリナへ愛撫という快感を与えて気を逸らしていき、緩やかにピストンを続けたらやがて激しく突き上げる。

 そしてバジリナの絶頂に合わせてケビンも注ぎ込んだ。

「ああぁぁ――! ……凄い……これが人間の交尾……」

 ケビンがバジリナから愚息を抜いたら、何も言わずにカルメラが愚息を咥えこんでお掃除を始める。

 そして愚息を綺麗にしたら寝転がって、両脚を抱え込むと秘部を左右に広げるのだった。

「ここ……入れる。種ちょうだい」

 それを目にしたケビンは一気に奥へと貫いてピストンを始めたが、カルメラは痛がる素振りを見せずにケビンをじっと見つめて、種が注がれるのを今か今かと待っている。

「そんなにガン見されるとやりづらい……」

「気にしなくていい。早く子種入れて」

 ピクリとも表情を動かさないカルメラに対してケビンの闘争本能が呼び起こされて、何がなんでも表情を変えてみせると意気込んだケビンは、カルメラの小ぶりな胸へ手を伸ばして愛撫を開始する。

「それ必要?」

「ああ、種を出すには必要だ」

 胸がダメなら別の場所をと、ケビンはカルメラの体を彼方此方触っていくが一向に反応が変わらない。

(なんて、難攻不落な城塞なんだ)

 ケビンがもう無理だと諦めかけていた時、僅かに反応を示した部分をケビンは見逃さなかった。

 そしてケビンが気づいていない雰囲気を醸し出しつつ、あえて反応のあった部分を中心にさわさわと周辺から触っていく。

「は、早く……子種……」

「どうした? 何か焦ってないか?」

「ん……そんなこと……ぁ……ない」

 我慢しつつも言葉を紡ぎ出すカルメラに対して、ケビンはSっ気が出てきてしまい本格的に弱点をつんつんと触り出す。そしてついにそこへ指を差し込んだ。

「んああぁぁ――!」

「いきなり声を挙げてどうしたんだ?」

 何も気づいていませんとばかりにケビンは問いかけるが、指はしっかりと出し入れさせていた。

「んっ……そこ……あんっ……排泄する……場所……みんな見てる……んんっ……」

「んー? もしかしてカルメラはケツ穴を弄られるところをみんなに見られて感じているのか?」

「そんなこと……ないんっ!」

「主殿も鬼畜よな……そこな穴は誰でも恥ずかしかろう。主殿だって排泄するところを人に見せたりせぬであろう」

「まぁ、確かに。そんなことして喜ぶ変態は一部だけだろうな」

「なら……やめて……んんっ……」

「カルメラの弱点を見つけてむざむざと見逃すほど、俺はできた人間じゃない」

 ケビンは秘部から愚息を抜き出したら、了承も得ずにカルメラのアナルへと突き刺して容赦なくピストンをする。

「んひぃぃぃぃ!」

「ほら、カルメラの大好きなアナルプレイだ。存分によがれ!」

「ダメっ……んんっ、ああっ、いやんっ……声が出ちゃう……」

「どんどん声を出して、みんなにカルメラがケツ穴で感じる変態なところを見てもらえ!」

「いやっ、見ちゃいやっ! ひゃんっ、んっんっ、きちゃう……何かきちゃう……」

「ほら、イッてしまえ、たっぷり注ぎ込んでやるぞ!」

「そこは子種を入れるところじゃない。前に、前に入れて……」

「あとでちゃんと入れてやる。今はケツ穴で受け取れ!」

「あんっあんっ、んんっ……くる……きちゃう……ダメっ、ダメなのっ! あっ、あっ、ああっ……いひぃぃぃぃ――!」

 カルメラの絶頂に合わせてケビンがドピュドピュと流し込むと、最初の頃は無表情でケビンを見つめていたカルメラの顔が、今は涎を流しながら体をビクンビクンと震わせていた。

 そしてケビンは有言実行と言わんばかりに愚息を抜いては秘部へ突き刺し、絶頂中のカルメラへ容赦なくピストンを再開させて膣の中にもたっぷりと注ぎ込む。

「ぁ"……ぁ"……」

 2つの穴からどっぷりと白濁液を垂れ流すあられもない姿を晒しているカルメラを見たケビンは満足気に頷いて、次なるお相手のドロシーとファティを2人まとめて抱くことにした。

「2人一緒なの?」
「楽しそう」

「2人って体型が似てるから姉妹っぽいんだよな」

「なっ、私が磨き上げた肉体がこのドラゴンと同じだと!?」

「磨けてないってことだよー」

「黙らっしゃい!」

 ケビンの言葉とファティの言葉がドロシーの何かに触れたのか、わなわなと震えていたがケビンは気にせずファティを上にして2人を抱き合わせながら寝かせると、愚息を1本追加して2人の処女膜を突き破る。

「い……痛い……」
「あぁぁ……こんな感じなのかー」

 痛がるドロシーとは別でファティは破瓜の感想を淡々とこぼしていた。

 それからケビンはぬちゃぬちゃと音を鳴らしながらピストンを続けて2人を絶頂させると、ビクビクと震えている2人へ中出しする。

「あ……熱いのが注がれてるわ……」
「1人あたり10人産めたらホクホクだね」

 ファティがぶっ飛んだ思考を口にしていたのでケビンが1度にそんな数は産めないと間違いを正して、ファティへ常識を教え込んだあとは他の人化したドラゴンたちを抱いていく。

 そしてひと通りドラゴンたちを抱き終えると、満を持してクララがケビンへ近寄りその体を求めた。

「いっぱい抱いておくれ」

「ああ、寝かせないからな?」

 その後クララを抱き終えたケビンが余韻に浸っているとドラゴンゆえなのか、既に多数の女性が復活を果たしておりケビンへ2回戦目を申し込んでは返り討ちにあっていく。

「主殿よ、全員ダウンさせるまで終わらぬぞ? 伊達にドラゴンではないからの。回復魔法なしでも復活するタフさを持っておる」

「ふっ、望むところだ」

 こうしてケビンはクララを含めて復活した端からどんどん抱いていってはダウンさせて、延々と女体祭りを楽しむのであった。
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朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

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