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第12章 イグドラ亜人集合国

第382話 嘘つきは誰だ?R

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 アイナと1戦交えたケビンはモニター観賞会にてアイナが妊娠するのを眺めると、無事にアイナも妊娠したことを確認した。

 だがしかし、シスター2人を相手にケビンは夢中になっていたようで今更ながらにふとドアの前に気配を感じて、2人へジェスチャーで声を出さないように指示を出すと自分の気配を消してドアへ近づいたら、思い切りそのドアを開けるのだった。

「へぎゃ」
「ふぎゃ」
「ひぎゃ」

 ドアという支えをなくしたことで覗き見をしていた3人のシスター見習いたちが、部屋の中へ転がり込んでは床に倒れ込む。

 思いがけない者たちの登場によって、それを見たミレーヌとアイナは言葉を失ってしまう。

「覗き見とは感心しないねぇ」

 ドアを閉めたケビンが3人へそう告げると、バツの悪そうな表情を浮かべながら顔をあげる3人だったが、その後の視線はケビンの1点をガン見して固定されてしまう。

「ノエル、リゼット、ポーラ! 何をしていたのか白状なさい」

 ミレーヌがビシッと告げたら3人はケビンの1点をガン見していたのをやめて、その場ですぐさま立つと気をつけの姿勢をとるのだった。

「私はノエルとリゼットを止めてただけだよ」

 3人の中では1番の年下でケビンの6歳下となるポーラが、ミレーヌのお叱りに対して我が身可愛さで早くも2人を売るのだった。

 そのようなポーラの容姿は茶髪のショートヘアでブラウンアイが特徴的な子で、身長は140cmしかないのに対して胸はFカップという完全なロリ巨乳をその身で体現している。

「ポーラの言っていることは嘘だよ。私がノエルとポーラを止めてたんだから」

 ポーラとは違う回答をするリゼットはポーラの1歳年上で微妙に身長は勝っているのに胸は負けてEカップとなり、茶髪のミドルヘアでブラウンアイが特徴的である。

「シスターミレーヌ、リゼットとポーラに騙されないで。覗き見をしていた2人を止めていたのは私よ」

 真打登場と言わんばかりに自信満々で答えるノエルは、リゼットの1歳年上で身長も微妙に勝っているが胸のサイズは負けてDカップとなり、茶髪のロングヘアでブラウンアイが特徴的な子だ。

 嘘つきの中から正直者を探せという如何にもな展開となってミレーヌは頭を抱えてしまい、付き合いの短いアイナはどうしたものかと頭を悩ませるがそれを見兼ねたケビンが助け舟を出すべく3人へ話しかけた。

「3人はそれぞれを注意してそれぞれが見ていたと主張しているわけだが、結局のところ3人とも覗き見をしていたってことでいいかな?」

「私は見てないよ」
「私もだよ」
「注意してただけだよ」

「覗き見をしていないならドアを開けた時に倒れ込むわけないよね? 注意するだけならドアに張り付く必要がないんだし」

「「「くっ……」」」

「それじゃあ何故覗き見をしていたのか本心を語ってもらおうか」

 ケビンによって論破されてしまった嘘つきトリオはバレたらバレたで、今度は開き直ったらあっけらかんとして本心を喋り出すのである。

「シスターミレーヌとアイナばかりズルい」
「私たちにも気持ちいいことをするべき」
「次は私たちの番」

 そう言った3人はすぐさま服と下着を脱ぎ散らかすと、ベッドへ上がったらケビンへ向けて両脚を広げて秘部を見せつけるのだった。

「ケビン様、見習いまんこをいっぱい食べてね。くぱぁ」
「ケビン様、男を知らない処女まんこだよ。くぱぁ」
「ケビン様、ツルツルロリマンコだよ。くぱぁ」

 美少女たちが3人並んでケビンへ秘部を晒している姿に、もはや言葉はいらないとばかりにケビンはベッドへ移動したらノエルの体から堪能することにした。

 そのノエルは覗き見しながら自慰でもしていたのか、愛撫をせずとも準備万端な秘部を見せつけておりケビンはそこへ愚息を突き入れるのだった。

「へぎぃぃぃぃ! うっ、ぐっ、痛い、痛いよケビン様ぁ」

「覗き見した罰はちゃんと受けないとね」

「うぅ……こんな時間からエッチなことしてるケビン様たちが悪いのに……」

 しばらくそのまま動かずにノエルの胸を堪能していると、痛みが治まってきたのかノエルが腰を動かし始める。

 それに合わせてケビンもストロークを開始して、ノエルのキツキツな中を愚息で押し広げていくのだった。

「ああっ、広がる……広がっちゃうよぉ。見習いまんこがケビン様の聖棒の形を覚えちゃうのぉ……」

「ノエル出すぞ、こっちの味もしっかり覚えろよ」

 ケビンはラストスパートをかけると一気にノエルの中へと注ぎ込んで、馴染ませるようにストロークを続けた。

「んあぁぁ――! んあっ、あんっ、あんっ、待って、止まってぇ……聖液が塗りこまれてるぅ……見習いまんこが聖液の味も覚えちゃうよぉ……」

 ノエルのお仕置きが終わると、ケビンは休む間もなくリゼットへ覆いかぶさり愚息を突きいれる。

「ふぎぃぃぃぃ! 太いぃ、太過ぎて入らないからぁ!」

「大丈夫だ、ちゃんと入ってる」

 そのままストロークを始めたケビンはリゼットの痛みを魔法で和らげると、痛みが減ったリゼットはケビンのストロークに合わせて喘ぎだすのだった。

「んあっ、あんっ、あっ、んっ……自分でするより気持ちいいよぉ、聖棒が中をグリグリ掻き回してるのぉ……」

「たっぷり出すからな、リゼットも全部受け止めろよ?」

「きてぇ、聖液全部出してぇ、処女まんこを聖液だらけにしてぇ」

「くっ、出る!」

「イクッ――! んあっ、あんっ、またくる……聖液かけられていっちゃう……んん――!」

 リゼットの中から愚息を抜き出したケビンへ最後の1人、ポーラが股を開いて待ちきれんとばかりに誘惑する。

「ケビン様、早くぅ……ポーラのロリまんこにも聖棒を突き入れてぇ、ほらほらぁ、ツルツルの縦筋まんこだよぉ」

「エロ過ぎだろ……」

 ケビンはそのままポーラへ覆いかぶさると、リクエスト通りに愚息を突き入れるが全部入れきる前に奥に到達してしまった。

「ひぎぃぃぃぃ! い、痛すぎぃ、あそこが裂けちゃう!」

「さすがに全部は入りきらなかったか。ほら、これで痛みも減るだろ」

「あ……」

 ケビンの魔法によって痛みが引いていくと、調子を取り戻したポーラが腰を動かし始める。

「あっ、これいいかも……ケビン様も動いてポーラのキツキツロリまんこをたっぷり堪能してね」

「動いていいのか?」

「んんっ、あんっ、いいよ。他の2人よりも気持ちよくしてあげる」

「じゃ、遠慮なく……」

 ポーラが動いてとせがんだため、言葉通りにケビンは遠慮なく奥へ愚息を突き入れた。

「んほおぉぉぉおおおお!!」

 ケビンが奥へと一気に突き入れたため愚息が子宮口をこじ開けてしまい、ポーラは出してはいけないような声を出してしまったがそれに構わずケビンはストロークを続けていく。

「ひぐっ、うぐっ、いぎっ……あぐっ、入っでりゅ、おぐに入っでりゅ……」

「動いてみたがどうだ?」

「ごれ……むり……んぐっ、あだまがっ、チカチカすりゅ……」

 それからケビンは挿入角度を変えて愚息を伸ばすと、内側からポーラのお腹を刺激するのだった。それによってポーラのお腹はケビンが突くたびに中から押し上げられて、その部分が盛り上がる光景を映し出す。

「んひいぃぃぃいいいい!!」

 突くたびに盛り上がるお腹をケビンが手で押し返すと、味わったことのない感覚に襲われるポーラは涎を垂らしながら喘いでいた。

「んひっ、ひっ、ひゃっ……やめへぇ、おかしくなりゅ、おかしくなりゅのぉ……」

 ポーラが喘いでいる中で体が揺れるたびに激しく動く豊満な胸を、ケビンは鷲掴みにしたり先端を引っ張ったりして更なる快感をポーラへ与えていく。

「引っ張っちゃらめぇ、ちぎれちゃうよぉ、んあっ、あんっ、んんっ……イクッ――! ひゃんっ、あ"っ、あ"っ、イッでりゅ、イッでりゅかりゃあ……またイグッ――!」

 何度も絶頂を促されてしまうポーラの子宮へ、ようやくケビンが昂りを感じて大量に注ぎ込むのだった。

「い"ぎゅぅぅぅぅ――! ……ぁ"……ぁ"……ロリタンクが聖液タンクにされちゃってりゅぅ……」

 ポーラへのお仕置きが終わったケビンはやり終えた感を出していると、気になることをノエルへ問いただしていく。

「なんで3人はミレーヌたちよりエロいんだ?」

「それはシスターミレーヌとシスターアイナがみんなが寝静まった頃に、ケビン様の名前を口にしながら自慰をしているからだよ」

「そうそう、こっそりやってるつもりみたいだけどバレバレなんだよ。だから私たちのエロさは2人の責任ってことだよ」

 ノエルとリゼットがミレーヌとアイナの恥ずかしい暴露話をしてしまい、2人は顔を真っ赤に染め上げて俯くのだった。

「うぅぅ……見られていたなんて……」
「あぁぁ……穴に入りたい……」

「それからは2人の自慰で勉強しつつ、街中の本屋さんでこっそり立ち読みしながらエロワードを覚えていってケビン様へ披露したの」

「私たちのエロワードに燃えたでしょ?」

「確かにな」

 ノエルとリゼットがケビンへ説明している間、ポーラは未だに絶頂の余韻から抜け出せなくて1人だけ小刻みに震えているのである。

 しばらくしてポーラも回復すると、ケビンは5人に対して下着なしの状態でシスター服を着させるのだった。

「やっぱりシスターならこうなるよねぇ」
「本に書いてあった通りだね」
「ケビン様も男ってことだよ」

 ミレーヌやアイナと違ってトリオはノリノリで脱ぎ散らかした服を着ており、ケビンが何を求めているのか理解しているようである。

 ベールまで被り直したトリオは服の前裾を掴むとそのまま捲り上げて、どこから取り出したのか留め具を使って胸の上の部分で固定するのだった。

「これがいいんだよね?」
「一気におっきくなったよ」
「ケビン様、エッチだぁ」

 トリオとは別で置いてけぼりをくらっているミレーヌとアイナは、自分たちよりも積極的にケビンを誘惑する3人を見て、欲求不満を解消するために自慰をした過去の自分たちを責めるのだがもう後の祭りである。

「次は私がいっちばーん!」

 準備を終えたトリオの中からポーラがベッドの端で座っているケビンの前で跪くと、たわわな胸を使ってご奉仕を始めるのだった。

「んちゅ、ちゅ、ちゅ……んふ、ピクピクしてカワイイ。ケビン様の大好きなロリ巨乳でいっぱい聖棒を可愛がってあげるね。はむぅ、れぇろれぇろ、ちゅばっ……よし、これを挟んで……あんっ、暴れたらメッだよ」

 ポーラがケビンの相手をしている間に、ノエルとリゼットが未だついていけてないミレーヌとアイナの服装を自分たちと同じようにカスタマイズしていく。

「んんっ、おっぱいの中でピクピクしてる……もう出ちゃうの? 最後はお口の中にいっぱい聖液を出してね。はむぅ、ジュボジュボ、じゅるる、ちゅばっ、れぇろれぇろ……」

「くっ、出すぞ」

 ポーラからのご奉仕でケビンが達しそうになると、ポーラの頭を掴んで喉奥まで差し込んでから一気に滾ったものを吐き出していった。

「ん"ん"――!」

 喉奥まで入れ込まれた苦しさにポーラは瞳を滲ませるが、口を膨らませながら一生懸命に受け取るのだった。

 やがて受け取り終わったポーラはあまりの量に飲み込むことができず、ノエルやリゼットが助っ人に来たら口移しでポーラの口の中から聖液を吸い出していく。

「んく、んく……」
「ちゅうぅぅぅ……」
「ごく、ごく……」

「「「ぷはぁ」」」

「ケビン様、出し過ぎだよ。ポーラのお口は小さいんだからね」

「あまりにも気持ちよかったから、ついな」

「もうっ、しょうがないなぁ」

 ポーラが後ろの裾を捲り上げて壁に手をつくと、もの欲しげにお尻を突き出してフリフリと腰を振りながらケビンを誘惑し始める。

「こっちのお口にはいっぱい出していいから早くちょうだい」

 それに倣うかのようにノエルとリゼットがミレーヌとアイナを連れて行くと同じように壁に手をつかせて、後ろの裾を捲り上げてお尻を顕にするのだった。

「ちょ、ちょっと、ノエル!」
「ま、待って、リゼット!」

「ケビン様、選り取りみどりのシスターまんこだよ」
「今日は気の済むまで食べ比べしてね」

 ノエルとリゼットも同じように準備を終えると、ケビンの視界には見習いを含めるシスター5人がお尻を突き出しており、秘部からはタラタラと愛液を垂れ流す絶景が広がる。

「さっきとは逆の順でいくぞ」

 ケビンは見習い3人の足元を結界で高くしたら、1番目となるポーラの腰を掴むと一気に愚息を突き入れてストロークを始めるのだった。

「入ってきたぁ!」

「また奥まで刺すからな、へばるなよ」

「んぎぃぃぃぃっ! おきゅ、おきゅにきたぁ……あんっ、あんっ、ケビン様子供相手に容赦ないよぉ、これ癖になっちゃうよぉ……あっあっ、もうダメ、いきゅっ――!」

「次はリゼットだ!」

「んはぁ、聖棒きたよぉ……んっ、あっあっ、もっとゴリゴリしてぇ、おまんこに聖棒の形を覚えさせてぇ……あんっ、ひゃんっ、あっあっ、イクッ――!」

「ノエル、入れるぞ!」

「んあっ、あんっ、あんっ……奥まで突かれてるぅ、聖棒様の虜になっちゃうのぉ……ひゃんっ、んんっ、いっちゃう、あっあっ、あぁぁぁ――!」

「アイナ、呆けてる場合じゃないぞ!」

「んはあぁぁぁ! ケビン様激しすぎます、んんっ、あんっ、ふぁ、聖棒気持ちいいですぅ……はぁ、あっあっ、くる、くる……んあぁぁぁ――!」

「待たせたな、ミレーヌ!」

「あはぁん! ケビン様の聖棒が私の中に……私の体は神聖なるケビン様のものですぅ……ケビン様専用の体をいつでも好きにお使いくださぁい、あっあっ、んんっ、いっちゃう、いっちゃいます……イックゥゥゥゥ――!」

 それからもケビンは順々にシスターたちの中を堪能していき、それぞれに何回も注ぎ込むのであった。

 ケビンによるシスター巡りが終わりを告げるとあられもない姿を晒しているシスターたちは、秘部から入りきれなかった白濁液を垂れ流しながら床に倒れ込んでいた。

「ケビン様……もう入りません……」
「ケビン様はこっち方面もお強いです……」
「もうさすがにむりぃ」
「ヘロヘロだよぉ」
「ポーラは1番年下なのに容赦ないですぅ」

「シスターって最高だな」

 その後ケビンはミレーヌたちを回復させて部屋の中を元通りに綺麗にしてから、夕飯を食べるために孤児院から帝城へ帰るのであった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 憩いの広場へ転移したケビンは、何とも言えないような空気をその身に受けて困惑していた。

「えぇっと……何かあった?」

 ケビンは嫁たちへ視線を向けるが、その誰もが頬を染めておりケビンと視線が合うとサッと逸らしてしまうのである。

 そのような中で1人だけ落ち着いているソフィーリアが、ケビンへ疑問の答えを教えていくのだった。

「今日はね、あなたの仕事ぶりをみんなで観賞していたのよ」

「仕事?」

「帝都を大改造していたでしょう?」

「ああ、アレね」

 特に見ても面白くないものを見ていたのかと感じ取っていたケビンに、ソフィーリアが続きを話していく。

「あなたにとっては特に労せずやれてしまうことだけど、みんなは仕事ぶりを見て大興奮だったのよ」

「そんなに興奮するようなものか?」

「そうよ、あなたが真面目に働いている姿だもの。かっこよかったし、大改造なんか好評だったのよ」

「へぇーそんなに好評だったのか」

「そうよ、孤児院で子供たちに囲まれて遊んであげている姿なんて、みんな微笑ましそうに見ていたわ」

「ん……ちょっと待て……」

 ケビンは大改造だけを見ていたと思っていたのだが、ソフィーリアの言葉で嫌な予感がふつふつと湧いてくるのだった。

「お嫁さんがまた増えたわね」

「……まさか……」

 ニッコリと微笑みを浮かべるソフィーリアが、決定的な言葉をケビンへ突きつける。

「シスターのコスプレは誰もしてなかったから萌えたでしょう?」

「ぐはっ」

 ケビンはシスターたちとの情事が見られていたことを突きつけられて、精神的ダメージを深く負うとその場で崩れ落ちて項垂れるのであった。

「セレニティがドキドキしてたわよ。同い年の子が抱かれていたからそろそろ自分もその時期かなって」

「ま、待ってくれ! 子供たちにも見せたのか!?」

「てへっ」

「『てへっ』じゃねぇぇぇぇっ!」

 ソフィーリアのてへぺろに対するケビンの絶叫は、日が落ちかけている夕暮れの空へと消えていくのであった。

 その後、憩いの広場の隅っこで体育座りをしながら壁に向かって話しかけているケビンを見ている嫁たちは、初めて見るケビンの落ち込み具合に動揺を隠せずにいた。

「ケビン君、落ち込んでるね……」
「壁が友だち」
「子供たちに見られたのがショックだったみたいだねぇ」
「ケビンのあんな姿は初めて見るわ」
「子供たちも遅かれ早かれ知ることよ」
「ケビン様、ファイトです」
「どうすれば元気が出るんでしょう」
「旦那様……お労しい……」
「気にすることでもないと思うがな」
「ケビンはんでも落ち込むことがあるんやなぁ」

 そのような中で勇者が動き出すとケビンへ近づいていった。

(((((勇者キターッ!)))))

「なぁケビン、そんなに落ち込むことか?」

「放っておいてくれ……子供たちには優しいパパだけを見せていたかったんだ」

「子供たちは気にしてないぞ? むしろケビンに抱かれるために親たちへ色々聞いていたしな」

「……マジか……」

「ああ、モニターを見ながら色々と説明を受けていたぞ」

「なんてこった……」

 ヴァレリアの報告によって子供たちへの性教育が終わってしまっていたことを知り、ケビンは異世界の性教育事情に戦慄を覚えるのである。

 そして更に勇者へ引き続いて聖女が舞い降りる。

「パパ、私はパパのことが大好きだよ」

「……セレニティ」

 セレニティは膝をつくとケビンを優しく包み込むのだった。

「パパがママたちとエッチなことをしてるのは前から知ってたよ。私だっていつまでも子供じゃないんだから、そういうことくらい知識として得ているんだよ」

「……そうか……」

「だからね、パパ……こっちを見て?」

 セレニティから呼びかけられ、壁を見つめていたケビンが力なく首を動かしてセレニティの方へ顔を向けると、不意打ちでセレニティから口づけをされる。

「んちゅ、ちゅ、はぁむ、れぇろれぇろ、くちゅ、じゅる……ごく、んはぁ……」

「セ、セレニティ……」

 突然のことでケビンが呆気に取られて目が点となってしまうが、それに構わずセレニティはケビンへ伝えるのだった。

「こういう大人なキスもちゃんとできるんだよ。私に限らず他の子たちも将来はパパのお嫁さんになるのが夢なの。パパは私たちをお嫁さんにするのは嫌?」

「そ、そんなわけないだろ。セレニティたちは大事な娘だぞ。得体の知れない奴へ嫁に出すくらいなら俺が嫁にして面倒を見る」

「それならもう落ち込まないで。未来のお嫁さんたちに見られたと思えば平気だよね?」

「うーん……」

「パパ?」

「わかった。セレニティが言うならもう落ち込むのはやめる」

「ふふっ、ありがとうパパ。大好きだよ」

「ああ、パパもセレニティのことが大好きだよ」

 こうしてケビンはセレニティに慰められると今まで身につけていたどんよりとした空気を払拭させて、あからさまに元気になってしまうほど単純な男なのであった。
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