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第12章 イグドラ亜人集合国
第328話 休養日に初恋を添えてR
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ケビンが大いに満足していたところで、ド忘れしていた存在がその口を開いた。
「主殿よ、そなたはいつもこういう交尾をしておるのか?」
「うわっ! なんだクララか……ん、クララ……? あっ、お前がいたんだった!」
今更ながらにクララの存在を思い出したケビンは、クララの前ではっちゃけてしまっていたことに気づいたのである。
「随分な言い草よの。その言い草からすれば私のことを忘れておったな?」
クララの言葉にケビンは目を逸らしてしまう。
「ソ、ソンナコトナイヨ……」
「主殿よ、私の目を見て言ってくれ」
ケビンはしっかりと目を合わせるとクララへ告げるのだった。
「そんなことないでござる」
「今度は言葉づかいがおかしくなったな」
クララは指摘しつつもケビンの目をじっと見つめた。
「はぁぁ……わかった、わーったよ、白状します。忘れてました。それはもう、すっかりぽんと」
「酷いやつよの……あれほど私がいればできんと言っておったのに、あっさりと始めおってからに」
「あぁぁ……それは何か、すまん。ティナが絡むとどうしても抗えないんだ」
「それほど好いておるのか?」
「好き嫌いじゃなくて、ティナの持つ称号が異性に対して発情を促すんだよ」
「それは難儀だの」
「で、何か用だったのか?」
「ふむ、主殿たちの睦ごとを見ておったらな」
「見たのかよ……」
「まぁ、良いではないか。でだな、見続けていたら次第に私の体が疼くようになったのだ」
「見続けたのかよ……」
結局のところクララが言いたかったのはケビンたちの睦ごとを見ていたら、自分も発情してしまったということだ。
しかし強いオスがいなかったことで今までそんな経験をしたこともなく、自分の抱いている感情がどういうものかもわからないらしく、どうしたものかとケビンに尋ねてみることにしたとのことだった。
「重症だな……」
「主殿よ、重症ということは私は病気なのか? 今まで病気になったことはないのだが。この胸の奥が熱くなるのは病気なのか?」
「熱いのか?」
「ああ、主殿を見ると鼓動が早くなるのだ。バイコーンの背に乗って抱かれている時と同じだな」
「その正体を知りたいか?」
「知れると言うなら知りたいに決まっておろう。数千年生きてきたが知らぬことなどなかったのだぞ」
「そりゃあドラゴン姿のままで生きてきたんだしな。知らなくて当然だろ?」
「ふむ……ということは、これは人化が原因ということか……ここまで長く人化の姿でいたことはなかったしな。よもやこれほど生きていて新たな発見が更にあろうとは」
「今からそれを教えてやる」
ケビンはクララの傍に座るとその身を抱き寄せた。
「どうだ? ドキドキするか?」
「先程よりも凄いぞ」
「これからもっと凄くなる」
クララに顔を近づけたケビンは軽くキスをするとすぐに唇を離した。
「ん……」
「どんな気持ちになった?」
「ドキドキが止まらぬ。もっとして欲しいと思ったぞ」
「そうか……それが人の言葉で言うところの『好き』ということだ」
「これがか?」
「想像してもみろ。今の相手が俺でなく、クララの言うところの弱いオスだったらどう思う?」
「私に触れた時点で殺す」
「それが俺だったら?」
「……もっとして欲しい」
「わかったか?」
「これが『好き』という感情か……知識として知るのとでは違いがあり過ぎる」
「まぁ、好きにも色々あるしな。で、どうする? 続きをするか?」
ケビンの意図せんとした暗に指し示す言葉を理解しているクララは、驚きで目を見開きながらケビンへ聞き返すのであった。
「よいのか? 私はドラゴンなんだぞ?」
「毎度言っているだろ? 今は人の身だ」
「よもやドラゴンと交尾をしようとする人間がおろうとはな」
「別にドラゴンの姿でするわけじゃないだろ? そもそもサイズが合わな……い?」
ケビンはドラゴン姿の相手を想像して無理だと結論に至っていたが、今となってはスキルがあるのでやろうと思えばやれることに気づいてしまうのだった。
「……そうなると質量の調整が必要か? さすがにドラゴンサイズだと重さがとんでもないことになるよな……」
ケビンがブツブツと呟き物思いに耽けっていると、クララがその内容を聞いてしまい唖然としてしまう。
「あ、主殿……そなたは豪傑を通り越してただの変人だぞ」
「ん? どこか変か?」
「どこの世に人化してもいないドラゴン相手に交尾をしようとする人間がおる」
「いやぁ……クララの今の姿をずっと見てるだろ? というかドラゴンの姿なんて最初の時に見ただけだ。俺にとっては今の姿がクララなんだよ。そう考えるとドラゴンの姿でも愛せるような気がしてきてな」
「そ、それは私としてはドキドキして嬉しい言葉だが、そなたはそういう者だったか? もっと思慮深い印象を受けていたのだが……」
「そうだな……自分でも考え方がおかしくなっていると思う。ティナの影響か? 発情を促されてから躊躇いがないように思える」
「ティナの称号はそこまでの力があるのか? 種族的な見た目を気にしないなど人間からすればありえないだろう? 差別が人間のモットーであろう?」
「すごい偏見だが言い返せないのも事実だな。ちなみに俺は元から差別主義ではないぞ。だが、さすがに俺にも好みというものがある。クララは好みだがゴブリンのメスとやれと言われても無理だ。ギザギザ歯に涎を垂らしながら近づいてくるのを想像するだけでも無理だ」
「ドラゴンとて変わりはないだろうが」
「クララのドラゴン姿が綺麗だったということもある。言葉も喋ってたしな。さすがに俺が仕留めたカラーズたちだったら無理だ。何を言ってるいるのかさっぱりわからんし、意思疎通が取れ――」
ケビンが最後まで語る間もなく、クララはケビンの唇を塞ぎにかかった。
「んちゅう、れぇろ、くちゃ……ぷはぁ……んむ、くちゅ、じゅるる……」
やがて唇を離したクララは頬を染めてケビンを見つめていた。
「いきなりだな、おい」
「主殿が悪いのだ。主殿が私のドラゴン姿を褒めてくれた時に胸が昂って、食べてしまいたいと思ってしまった」
「それ……物理的にじゃないよな? 俺は食べても美味しくないぞ」
クララの発言した「食べてしまいたい」というワードに、ケビンは自分がドラゴンに食べられているところを想像してしまうのだった。
「物理的に食べるわけがなかろう。主殿とはずっと一緒にいたいのだ。食べるという表現はティナがしていたではないか。確か……人参を食べるのであったか?」
早くもティナのエロフさに毒されてしまっていたクララは、早速エロフの真髄たる誘惑ワードを使っていたようであった。
「あぁぁ……そのことは忘れてくれ。ティナみたいになってしまう……」
「では主殿が忘れさせてくれ。誰かが言っておったが、わけがわからなくなるほど気持ちよくなれるのであろう?」
「全く所々でちゃんと見ていたみたいだな。2人きりじゃないがいいんだな?」
「ドラゴンはそこら辺ですると言ったであろう? 側に誰かがいようとも関係ないのだ」
クララをゆっくり押し倒したケビンは軽い口づけを繰り返して、クララの気持ちを昂らせていく。
「ちゅ……ん……主殿、ふわふわする」
「これからもっと凄いことになるからな。口を開けて舌を伸ばせ」
「んあ……れぇ……こええいいのあ?」
「ああ」
クララの伸ばしてきた舌をケビンが自らの舌で絡めとり、吸い付いたり唾液を流し込んだりとしていく。
「れぇろ、っちゃ、じゅるる……ふわぁ……あるりおのぉ……」
舌を弄ばれる感覚にクララはゾクゾクとしてしまい、今まで白種の頂点として君臨してきたプライドはケビンによって脆くも崩れ去っていく。
ケビンは気崩された着物の胸の部分をはだけさせると、寝ていても形を維持しているたわわな胸が顕となりそれに見蕩れてしまうのだった。
「んふぅ……主殿……『あ~れ~』はせぬのか?」
「今回は脱がさずにやる『着エロ』だ」
ケビンはそう言うと、クララに対して着エロとは何なのかを教え込むのであった。
「ふふっ、また新しい言葉を覚えたぞ。『着エロ』か……主殿は変わったことが好きなのだな」
「エロいことなら大抵好きだ」
ケビンが手を伸ばすと優しくクララの胸を触り始める。人の姿で体を触られるという体験をさせられるクララは、こそばゆく感じていた感覚が次第と気持ちよくなり始めて、僅かずつだが声を漏らし始めた。
「ん……はぁ……主殿……先っぽがムズムズするのだ……ふぁ……あ……」
「焦らなくてもちゃんとしてやる」
クララの要望通りに胸の先端を撫で始めると、クララはビクッと体を震わせて初めて得る感覚に戸惑ってしまう。
「んあっ! 主殿、主殿……ビリって……ビリってきたのだ……あっ、や、んっ……」
しばらく胸の愛撫を続けていたケビンに対して、クララは無意識に脚をモゾモゾさせて物足りなさをアピールしていた。
「クララ、脚が動いているぞ? 触って欲しいのか?」
「わからぬ、先っぽと一緒でムズムズするのだ。触られるとどうなるのだ?」
「ビリってくるぞ」
「触って、触ってくれ……ビリってしたい……」
ケビンははだけている下半身へ手を伸ばすと、下着がなく顕となっているクララの秘部を撫でた瞬間、クララは体を仰け反らせて初めての絶頂を味わわされた。
「んあぁぁぁぁっ――!」
「クララ、『初イキ』おめでとう。それにしても触っただけなのにイキやすい体質なのか?」
ケビンは気づいていないが、感度の差はあれど性技スキルによって誰であろうとも絶頂させてしまうので、初めて体をまさぐられる女性には刺激が強すぎたのである。
ケビンがよく初めての経験をする女性を気絶させてしまうのはこういった経緯があったのだが、今後もケビンが気づくかどうかは定かではない。
クララが余韻に浸っている中でケビンはクララの脚を広げると、そこには1本も毛が生えていないピタッと閉じている縦筋があった。
毛のない状態の秘部に興奮を覚えたケビンがそこへ舌を這わせて舐めると、クララが激しく悶えるのであった。
「ひゃんっ、あっあっ、ダメだ、主殿! んんっ、いや、いやぁ……ビリって、ビリってくる……また……あっあっあっ、んん――!」
ビクンと体を仰け反らせて盛大に達したクララの秘部から、プシャッと潮が噴き出して秘部を舐めていたケビンの顔を濡らしていく。
「未経験で潮吹きとか……やっぱり感度が強いんだろうな」
このままでは本番に至らずにクララをダメにしてしまいそうだったので、ケビンは早々に愚息を挿入することにして秘部へあてがうと、閉じている割れ目を開きながら奥へと進んでいく。
「んひっ! あ、主殿……それは何だ!? 入って……入ってきているぞ!」
「ずっと俺たちを見てたならわかるだろ? 解したといえど少し痛むからな」
クララへそう告げたケビンは腰に力を入れると、クララの初めてを奪った。
「「痛っ!」」
それはほぼ同時に発した言葉であった。クララは初めての痛みに対して発しており、ケビンはクララが力を入れたために思い切り締め付けられたことによる痛みに対して発してしまう。
「ク、クララ……締め付けすぎだ……力を抜け……千切れそう……」
「む、無理だ……こんなに痛いとは聞いてないぞ。主殿は杭でも打ち込んだのか?」
「んなわけがあるかっ!? それよりも力を抜け、俺の倅が鬱血死する……」
「む、無理だと言ったであろう。私とて耐えているのだぞ」
ケビンは締め付けが強く倅が泣いているので、クララに任せるのは諦めてスキルによって細く小さくするとやっと安堵するのである。
「あぁー……死ぬかと思った……」
「ん? 主殿……萎んだのか? なくなったぞ?」
「クララが力を抜かないからスキルで小さくしたんだよ。そのまま動いたらクララも痛くなるだけだしな。何より俺の倅が死ぬ」
「うぅぅ……すまぬ。締め付けるつもりはなかったのだ。主殿が杭を打ち込むから悪いのだ」
「だから杭じゃねぇって。俺をなんだと思ってんだ」
「初対面で殺気をバンバンぶつけてきて、悪どい顔つきでニヤケながら私をコレクションの1体に加えようとした輩だ。あの時の私は生まれて初めて死を覚悟したのだぞ」
「仕方ないだろ。それにお前が先に攻撃してきたんだぞ。『痴れ者が』って言ったよな?」
「『知らない人だ』の間違いではないか?」
「ほっほぉう、ブレスを放ってきたのは見間違いだと?」
「くしゃみをして唾が飛んだのであろう。現に主たちには傷ひとつついていなかったであろう?」
「へぇー焼け野原になったのはどういうことなんだ?」
「今日は日差しが強かったからな。おおかた草が耐えきれなくて燃えたのだろう」
「お前のこと嫌いになっていいか?」
「嫌じゃ、嫌われとうない! 主殿だってさっき誤魔化したりしただろ。私だけ責められるのはズルい。私に『好き』を教えたのは主殿だろ。嫌われとうない、嫌いにならんでくれ……」
「すまん、揶揄い過ぎたな」
「嘘でも言わんでくれ……胸が締め付けられる思いだった……」
「クララのことは好きだぞ」
「うぅぅ……」
すっかり落ち込んでしまったクララへそう伝えると、ケビンは口づけをしながらストロークを始めた。
「んちゅ、くちゅ、れぇろ……んはぁ……主殿ぉ……」
しばらくローペースでストロークをしていると、次第に滑りが良くなりクララも元気を取り戻して喘ぎ始めたので、ケビンはペースを早めてクララを絶頂へ導く。
「主殿、主殿……あっあっ、んっ……んはぁ、あんっ、あんっ……ビリってするのがくるぞ、またくるぞ……」
「そういう時は『イク』って言うんだ」
「『イク』か? んあっ、あんっ、あんっ……イクぞ、主殿……あんっ、あっ、あっ……」
「俺も出すからな」
「ああ、出してくれ……確か、こういう時はこう言うのだろう? クララの初物おまんこに主殿の子種をドピュドピュして孕ませてぇ! クララの初物おまんこを主殿の専用おまんこにしてぇ!」
「くっ!」
「んはっ、あっあっ、イク……イクイク、イクッ――!」
いきなり言われてしまった淫語にケビンは一際気持ちが昂って我慢ができず、クララの最奥で迸らせてしまうのであった。
「ああ……あちゅいのが出てりゅ……クララの子宮にドピュドピュされてるよぉ……」
「はぁはぁ……それ反則だろ……いったい何を学習してんだ……」
クララの締め付けによってケビンが搾り取られているところで、ケビンはクララに抱きつきながら余韻に浸っていた。
「ふふっ、主殿に一杯食わせることができたな。それにしても主殿と関係を持ったからなのか、こう……愛おしく感じてしまうな。これが愛しているということか?」
「そうなら嬉しいな。たとえクララがドラゴンだろうと俺は愛しているぞ。ティナの称号がきっかけとはいえ、嫌いな奴は抱きたくないしな。この気持ちは本物だ」
「んんっ……主殿……胸のドキドキが止まらないのだ。抱かれる前よりも激しく鼓動しておるのだ」
「それはきっと俺と同じ気持ちだからだ。たとえ人間でも俺のことを愛しているのだろ?」
「ああ……ああ、愛している。主殿が人間でたとえ私と種族が違っていても愛している。主殿が好きだ、大好きだ。もう離れたくない。ずっと一緒にいたい」
「これからはずっと一緒だ」
「嬉しい、主殿……数千年生きてきてやっとつがいに巡り会えた」
ケビンとクララがいい雰囲気になっているところへ、のそりのそりと這い寄る影が1つ。
「ケビンくぅーん、仲直りできたから次はイチャラブエッチしよぉ」
何を隠そう初っ端エッチをしたティナである。既に復活を果たしてケビンを求めに這い寄ってきたのだった。
「クララも抱いてもらったんだね。それなら3人でする?」
「スイッチが入ったか……」
「ティナは凄いな……」
ティナの性欲に対する貪欲なまでの素直さに、ケビンは呆れてクララは若干引いていた。
それからティナがケビンとクララを両方攻め立てていき、クララが何故か自分でも抗えないほどの情欲が沸いてきて、ケビンの言ったティナの称号の凄さを体験してしまうのであった。
「異性ではないのにどういうことだ?」
「わからん。今度ステータスでも覗いてみるか」
こうして3人でやっているところに次々と復活を果たした女性たちも混ざってきて、最終的には隣の部屋で寝ていたニコルもやってくると、ケビンは2人同時攻めを常時行って女性たちを満足させていくのであった。
「主殿よ、そなたはいつもこういう交尾をしておるのか?」
「うわっ! なんだクララか……ん、クララ……? あっ、お前がいたんだった!」
今更ながらにクララの存在を思い出したケビンは、クララの前ではっちゃけてしまっていたことに気づいたのである。
「随分な言い草よの。その言い草からすれば私のことを忘れておったな?」
クララの言葉にケビンは目を逸らしてしまう。
「ソ、ソンナコトナイヨ……」
「主殿よ、私の目を見て言ってくれ」
ケビンはしっかりと目を合わせるとクララへ告げるのだった。
「そんなことないでござる」
「今度は言葉づかいがおかしくなったな」
クララは指摘しつつもケビンの目をじっと見つめた。
「はぁぁ……わかった、わーったよ、白状します。忘れてました。それはもう、すっかりぽんと」
「酷いやつよの……あれほど私がいればできんと言っておったのに、あっさりと始めおってからに」
「あぁぁ……それは何か、すまん。ティナが絡むとどうしても抗えないんだ」
「それほど好いておるのか?」
「好き嫌いじゃなくて、ティナの持つ称号が異性に対して発情を促すんだよ」
「それは難儀だの」
「で、何か用だったのか?」
「ふむ、主殿たちの睦ごとを見ておったらな」
「見たのかよ……」
「まぁ、良いではないか。でだな、見続けていたら次第に私の体が疼くようになったのだ」
「見続けたのかよ……」
結局のところクララが言いたかったのはケビンたちの睦ごとを見ていたら、自分も発情してしまったということだ。
しかし強いオスがいなかったことで今までそんな経験をしたこともなく、自分の抱いている感情がどういうものかもわからないらしく、どうしたものかとケビンに尋ねてみることにしたとのことだった。
「重症だな……」
「主殿よ、重症ということは私は病気なのか? 今まで病気になったことはないのだが。この胸の奥が熱くなるのは病気なのか?」
「熱いのか?」
「ああ、主殿を見ると鼓動が早くなるのだ。バイコーンの背に乗って抱かれている時と同じだな」
「その正体を知りたいか?」
「知れると言うなら知りたいに決まっておろう。数千年生きてきたが知らぬことなどなかったのだぞ」
「そりゃあドラゴン姿のままで生きてきたんだしな。知らなくて当然だろ?」
「ふむ……ということは、これは人化が原因ということか……ここまで長く人化の姿でいたことはなかったしな。よもやこれほど生きていて新たな発見が更にあろうとは」
「今からそれを教えてやる」
ケビンはクララの傍に座るとその身を抱き寄せた。
「どうだ? ドキドキするか?」
「先程よりも凄いぞ」
「これからもっと凄くなる」
クララに顔を近づけたケビンは軽くキスをするとすぐに唇を離した。
「ん……」
「どんな気持ちになった?」
「ドキドキが止まらぬ。もっとして欲しいと思ったぞ」
「そうか……それが人の言葉で言うところの『好き』ということだ」
「これがか?」
「想像してもみろ。今の相手が俺でなく、クララの言うところの弱いオスだったらどう思う?」
「私に触れた時点で殺す」
「それが俺だったら?」
「……もっとして欲しい」
「わかったか?」
「これが『好き』という感情か……知識として知るのとでは違いがあり過ぎる」
「まぁ、好きにも色々あるしな。で、どうする? 続きをするか?」
ケビンの意図せんとした暗に指し示す言葉を理解しているクララは、驚きで目を見開きながらケビンへ聞き返すのであった。
「よいのか? 私はドラゴンなんだぞ?」
「毎度言っているだろ? 今は人の身だ」
「よもやドラゴンと交尾をしようとする人間がおろうとはな」
「別にドラゴンの姿でするわけじゃないだろ? そもそもサイズが合わな……い?」
ケビンはドラゴン姿の相手を想像して無理だと結論に至っていたが、今となってはスキルがあるのでやろうと思えばやれることに気づいてしまうのだった。
「……そうなると質量の調整が必要か? さすがにドラゴンサイズだと重さがとんでもないことになるよな……」
ケビンがブツブツと呟き物思いに耽けっていると、クララがその内容を聞いてしまい唖然としてしまう。
「あ、主殿……そなたは豪傑を通り越してただの変人だぞ」
「ん? どこか変か?」
「どこの世に人化してもいないドラゴン相手に交尾をしようとする人間がおる」
「いやぁ……クララの今の姿をずっと見てるだろ? というかドラゴンの姿なんて最初の時に見ただけだ。俺にとっては今の姿がクララなんだよ。そう考えるとドラゴンの姿でも愛せるような気がしてきてな」
「そ、それは私としてはドキドキして嬉しい言葉だが、そなたはそういう者だったか? もっと思慮深い印象を受けていたのだが……」
「そうだな……自分でも考え方がおかしくなっていると思う。ティナの影響か? 発情を促されてから躊躇いがないように思える」
「ティナの称号はそこまでの力があるのか? 種族的な見た目を気にしないなど人間からすればありえないだろう? 差別が人間のモットーであろう?」
「すごい偏見だが言い返せないのも事実だな。ちなみに俺は元から差別主義ではないぞ。だが、さすがに俺にも好みというものがある。クララは好みだがゴブリンのメスとやれと言われても無理だ。ギザギザ歯に涎を垂らしながら近づいてくるのを想像するだけでも無理だ」
「ドラゴンとて変わりはないだろうが」
「クララのドラゴン姿が綺麗だったということもある。言葉も喋ってたしな。さすがに俺が仕留めたカラーズたちだったら無理だ。何を言ってるいるのかさっぱりわからんし、意思疎通が取れ――」
ケビンが最後まで語る間もなく、クララはケビンの唇を塞ぎにかかった。
「んちゅう、れぇろ、くちゃ……ぷはぁ……んむ、くちゅ、じゅるる……」
やがて唇を離したクララは頬を染めてケビンを見つめていた。
「いきなりだな、おい」
「主殿が悪いのだ。主殿が私のドラゴン姿を褒めてくれた時に胸が昂って、食べてしまいたいと思ってしまった」
「それ……物理的にじゃないよな? 俺は食べても美味しくないぞ」
クララの発言した「食べてしまいたい」というワードに、ケビンは自分がドラゴンに食べられているところを想像してしまうのだった。
「物理的に食べるわけがなかろう。主殿とはずっと一緒にいたいのだ。食べるという表現はティナがしていたではないか。確か……人参を食べるのであったか?」
早くもティナのエロフさに毒されてしまっていたクララは、早速エロフの真髄たる誘惑ワードを使っていたようであった。
「あぁぁ……そのことは忘れてくれ。ティナみたいになってしまう……」
「では主殿が忘れさせてくれ。誰かが言っておったが、わけがわからなくなるほど気持ちよくなれるのであろう?」
「全く所々でちゃんと見ていたみたいだな。2人きりじゃないがいいんだな?」
「ドラゴンはそこら辺ですると言ったであろう? 側に誰かがいようとも関係ないのだ」
クララをゆっくり押し倒したケビンは軽い口づけを繰り返して、クララの気持ちを昂らせていく。
「ちゅ……ん……主殿、ふわふわする」
「これからもっと凄いことになるからな。口を開けて舌を伸ばせ」
「んあ……れぇ……こええいいのあ?」
「ああ」
クララの伸ばしてきた舌をケビンが自らの舌で絡めとり、吸い付いたり唾液を流し込んだりとしていく。
「れぇろ、っちゃ、じゅるる……ふわぁ……あるりおのぉ……」
舌を弄ばれる感覚にクララはゾクゾクとしてしまい、今まで白種の頂点として君臨してきたプライドはケビンによって脆くも崩れ去っていく。
ケビンは気崩された着物の胸の部分をはだけさせると、寝ていても形を維持しているたわわな胸が顕となりそれに見蕩れてしまうのだった。
「んふぅ……主殿……『あ~れ~』はせぬのか?」
「今回は脱がさずにやる『着エロ』だ」
ケビンはそう言うと、クララに対して着エロとは何なのかを教え込むのであった。
「ふふっ、また新しい言葉を覚えたぞ。『着エロ』か……主殿は変わったことが好きなのだな」
「エロいことなら大抵好きだ」
ケビンが手を伸ばすと優しくクララの胸を触り始める。人の姿で体を触られるという体験をさせられるクララは、こそばゆく感じていた感覚が次第と気持ちよくなり始めて、僅かずつだが声を漏らし始めた。
「ん……はぁ……主殿……先っぽがムズムズするのだ……ふぁ……あ……」
「焦らなくてもちゃんとしてやる」
クララの要望通りに胸の先端を撫で始めると、クララはビクッと体を震わせて初めて得る感覚に戸惑ってしまう。
「んあっ! 主殿、主殿……ビリって……ビリってきたのだ……あっ、や、んっ……」
しばらく胸の愛撫を続けていたケビンに対して、クララは無意識に脚をモゾモゾさせて物足りなさをアピールしていた。
「クララ、脚が動いているぞ? 触って欲しいのか?」
「わからぬ、先っぽと一緒でムズムズするのだ。触られるとどうなるのだ?」
「ビリってくるぞ」
「触って、触ってくれ……ビリってしたい……」
ケビンははだけている下半身へ手を伸ばすと、下着がなく顕となっているクララの秘部を撫でた瞬間、クララは体を仰け反らせて初めての絶頂を味わわされた。
「んあぁぁぁぁっ――!」
「クララ、『初イキ』おめでとう。それにしても触っただけなのにイキやすい体質なのか?」
ケビンは気づいていないが、感度の差はあれど性技スキルによって誰であろうとも絶頂させてしまうので、初めて体をまさぐられる女性には刺激が強すぎたのである。
ケビンがよく初めての経験をする女性を気絶させてしまうのはこういった経緯があったのだが、今後もケビンが気づくかどうかは定かではない。
クララが余韻に浸っている中でケビンはクララの脚を広げると、そこには1本も毛が生えていないピタッと閉じている縦筋があった。
毛のない状態の秘部に興奮を覚えたケビンがそこへ舌を這わせて舐めると、クララが激しく悶えるのであった。
「ひゃんっ、あっあっ、ダメだ、主殿! んんっ、いや、いやぁ……ビリって、ビリってくる……また……あっあっあっ、んん――!」
ビクンと体を仰け反らせて盛大に達したクララの秘部から、プシャッと潮が噴き出して秘部を舐めていたケビンの顔を濡らしていく。
「未経験で潮吹きとか……やっぱり感度が強いんだろうな」
このままでは本番に至らずにクララをダメにしてしまいそうだったので、ケビンは早々に愚息を挿入することにして秘部へあてがうと、閉じている割れ目を開きながら奥へと進んでいく。
「んひっ! あ、主殿……それは何だ!? 入って……入ってきているぞ!」
「ずっと俺たちを見てたならわかるだろ? 解したといえど少し痛むからな」
クララへそう告げたケビンは腰に力を入れると、クララの初めてを奪った。
「「痛っ!」」
それはほぼ同時に発した言葉であった。クララは初めての痛みに対して発しており、ケビンはクララが力を入れたために思い切り締め付けられたことによる痛みに対して発してしまう。
「ク、クララ……締め付けすぎだ……力を抜け……千切れそう……」
「む、無理だ……こんなに痛いとは聞いてないぞ。主殿は杭でも打ち込んだのか?」
「んなわけがあるかっ!? それよりも力を抜け、俺の倅が鬱血死する……」
「む、無理だと言ったであろう。私とて耐えているのだぞ」
ケビンは締め付けが強く倅が泣いているので、クララに任せるのは諦めてスキルによって細く小さくするとやっと安堵するのである。
「あぁー……死ぬかと思った……」
「ん? 主殿……萎んだのか? なくなったぞ?」
「クララが力を抜かないからスキルで小さくしたんだよ。そのまま動いたらクララも痛くなるだけだしな。何より俺の倅が死ぬ」
「うぅぅ……すまぬ。締め付けるつもりはなかったのだ。主殿が杭を打ち込むから悪いのだ」
「だから杭じゃねぇって。俺をなんだと思ってんだ」
「初対面で殺気をバンバンぶつけてきて、悪どい顔つきでニヤケながら私をコレクションの1体に加えようとした輩だ。あの時の私は生まれて初めて死を覚悟したのだぞ」
「仕方ないだろ。それにお前が先に攻撃してきたんだぞ。『痴れ者が』って言ったよな?」
「『知らない人だ』の間違いではないか?」
「ほっほぉう、ブレスを放ってきたのは見間違いだと?」
「くしゃみをして唾が飛んだのであろう。現に主たちには傷ひとつついていなかったであろう?」
「へぇー焼け野原になったのはどういうことなんだ?」
「今日は日差しが強かったからな。おおかた草が耐えきれなくて燃えたのだろう」
「お前のこと嫌いになっていいか?」
「嫌じゃ、嫌われとうない! 主殿だってさっき誤魔化したりしただろ。私だけ責められるのはズルい。私に『好き』を教えたのは主殿だろ。嫌われとうない、嫌いにならんでくれ……」
「すまん、揶揄い過ぎたな」
「嘘でも言わんでくれ……胸が締め付けられる思いだった……」
「クララのことは好きだぞ」
「うぅぅ……」
すっかり落ち込んでしまったクララへそう伝えると、ケビンは口づけをしながらストロークを始めた。
「んちゅ、くちゅ、れぇろ……んはぁ……主殿ぉ……」
しばらくローペースでストロークをしていると、次第に滑りが良くなりクララも元気を取り戻して喘ぎ始めたので、ケビンはペースを早めてクララを絶頂へ導く。
「主殿、主殿……あっあっ、んっ……んはぁ、あんっ、あんっ……ビリってするのがくるぞ、またくるぞ……」
「そういう時は『イク』って言うんだ」
「『イク』か? んあっ、あんっ、あんっ……イクぞ、主殿……あんっ、あっ、あっ……」
「俺も出すからな」
「ああ、出してくれ……確か、こういう時はこう言うのだろう? クララの初物おまんこに主殿の子種をドピュドピュして孕ませてぇ! クララの初物おまんこを主殿の専用おまんこにしてぇ!」
「くっ!」
「んはっ、あっあっ、イク……イクイク、イクッ――!」
いきなり言われてしまった淫語にケビンは一際気持ちが昂って我慢ができず、クララの最奥で迸らせてしまうのであった。
「ああ……あちゅいのが出てりゅ……クララの子宮にドピュドピュされてるよぉ……」
「はぁはぁ……それ反則だろ……いったい何を学習してんだ……」
クララの締め付けによってケビンが搾り取られているところで、ケビンはクララに抱きつきながら余韻に浸っていた。
「ふふっ、主殿に一杯食わせることができたな。それにしても主殿と関係を持ったからなのか、こう……愛おしく感じてしまうな。これが愛しているということか?」
「そうなら嬉しいな。たとえクララがドラゴンだろうと俺は愛しているぞ。ティナの称号がきっかけとはいえ、嫌いな奴は抱きたくないしな。この気持ちは本物だ」
「んんっ……主殿……胸のドキドキが止まらないのだ。抱かれる前よりも激しく鼓動しておるのだ」
「それはきっと俺と同じ気持ちだからだ。たとえ人間でも俺のことを愛しているのだろ?」
「ああ……ああ、愛している。主殿が人間でたとえ私と種族が違っていても愛している。主殿が好きだ、大好きだ。もう離れたくない。ずっと一緒にいたい」
「これからはずっと一緒だ」
「嬉しい、主殿……数千年生きてきてやっとつがいに巡り会えた」
ケビンとクララがいい雰囲気になっているところへ、のそりのそりと這い寄る影が1つ。
「ケビンくぅーん、仲直りできたから次はイチャラブエッチしよぉ」
何を隠そう初っ端エッチをしたティナである。既に復活を果たしてケビンを求めに這い寄ってきたのだった。
「クララも抱いてもらったんだね。それなら3人でする?」
「スイッチが入ったか……」
「ティナは凄いな……」
ティナの性欲に対する貪欲なまでの素直さに、ケビンは呆れてクララは若干引いていた。
それからティナがケビンとクララを両方攻め立てていき、クララが何故か自分でも抗えないほどの情欲が沸いてきて、ケビンの言ったティナの称号の凄さを体験してしまうのであった。
「異性ではないのにどういうことだ?」
「わからん。今度ステータスでも覗いてみるか」
こうして3人でやっているところに次々と復活を果たした女性たちも混ざってきて、最終的には隣の部屋で寝ていたニコルもやってくると、ケビンは2人同時攻めを常時行って女性たちを満足させていくのであった。
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