89 / 661
第3章 王立フェブリア学院 ~ 2年生編 ~
第85話 壮大なる兄姉弟喧嘩
しおりを挟む
ケビンが左手を前に出し窓側へ向けると、無詠唱で魔法を発動した。その瞬間、ケビンの左側の構造物は爆発を起こし、跡形もなく崩れ落ちた。
(パラパラ……)
僅かに残る瓦礫は下へと落ちていき、煙が晴れた頃には何もない青空と敷地が見えた。
ケビンはそこから外へと飛び出した。
「――っ! ケビンを追え! 何としてでも止めるんだ!」
アインの叫びに我に返るカインとシーラ。アインはすかさず後を追い、二人もそれに続いた。
「ケビン、ごめんね。後でお姉ちゃんも一緒に逝くから。むこうで遊ぼうね。《氷河時代の顕現》」
ケビンの周りを冷気が包み込む。一面を凍りつかせケビンの足を捕らえた。
「兄様、今のうちに!」
カインが斬りかかる瞬間、ケビンが顔を向けた。
「――!」
大事な弟を斬るという行為に加え、無機質ながらも顔を向けられれば、当然の如く躊躇いが生まれる。それが仇となり大きな隙を生んでしまった。
「……」
ケビンが自らの右手に風の刃を作り出し、カインの斬撃を受け、そのまま斬り返す。
「くっ!」
カインとしては斬られた感触がないのだが、服は裂けうっすらと血が滲んでいた。
「兄さん、不味い……ケビンの手加減がない分、強すぎる。それにあんな魔法見たことがない。風の剣か? あれはさすがに破壊できないぞ」
「先程の爆発といい、風の剣といい、ケビンには魔法を創り出す技術があるようだね。少なくとも今の段階で、《火》と《風》の属性持ちだ。相性のいい属性だから、威力が跳ね上がる火魔法に気をつけるんだ」
「火魔法がきたら私の水魔法で抑えるわ。その隙を狙って兄様は攻撃して」
「僕も魔法で援護しよう。近接はカインに任せるよ」
「わかった。何とか隙を見つけながら、戦ってみる」
視線を向けるとケビンは、既に氷の拘束から解き放たれていた。拘束された状態で斬り返されたのだから、今の状態がどれ程危ないものか想像に難くない。
「ケビン、久々に兄ちゃんと剣の稽古でもしようか?」
「……」
「本気でやり合うのは、これが初めてだな。行くぞっ!」
カインは瞬時に間合いを詰め袈裟斬りにする。先程までの躊躇いはなく、本気で斬りつけていた。
しかし、カインの斬撃は空を斬った。そこにケビンの姿はない。
「兄様、後ろっ!」
本能からか危険を感知し、無様ながらも前に転がり難を逃れる。ケビンの斬った跡は、地面を容易く斬り裂いており、威力の違いをまざまざと見せつけられた。
「ハハッ……ヤバイなこりゃ。勝てる気がしねぇ」
「《アイスアロー》」「《ライトニングアロー》」
すかさず援護射撃の魔法が飛ぶ。2人の詠唱省略でカインの隙をなるべく無くす作戦だった。
「……」
ケビンが左手を翳すと、飛んできた魔法の矢がケビンに当たる前に形を失くして消えた。
「嘘でしょ……」
「これは……かなり不味いね」
2人は今までにない経験をしていた。魔法で打ち返されて相殺されるのではなく、手を翳しただけで魔法を打ち消されたのだ。
「そう言えば、去年の闘技大会で、両陣営とも魔法の失敗が目立ってたけど、あれはケビンの仕業だったのかい?」
「私もその時は多分そうじゃないかなと思ってたんだけど、実際に目の当たりにすると、とても信じられないわ。新入生相手だったから出来たのだと思ってた」
「まぁ、事実を受け止めるしかないよね。僕たち相手にやってのけるんだからさ」
「なぁ兄さん、剣も通じない、魔法も通じないって、もう、詰んでないか?」
「それでも、何とかやるしかないよね。ケビンのためにも。それに、最初のシーラの魔法は打ち消してなかっただろ? 何かそこに突破口があるんじゃないかな?」
「それならお兄様、広範囲魔法で攻めてみては? 局所的に狙うのではなく、全域的に狙ってみるのはどう?」
「そうなると、カインにとばっちりがいかないようにしないとね」
「俺は適宜逃げながら攻めるから、気にせず好きなだけ放ってくれ」
「じゃ、そういうことで第2ラウンド開始といこうか!」
3人とも最初はケビンを殺さなくてはいけない事に悲観していたが、今となっては、何をしても勝てそうにない相手へ、試行錯誤しながら戦うことに楽しみを感じていた。
そもそも、同年代相手に全力でぶつかれず、適度に手加減をしなくてはいけなかったせいもあり、今の現状は全力でぶつかってもちゃんと受け止めて貰えるので、久々の高揚感に心が満ちていた。
「《ウォーターストーム》」「《ライトニングストーム》」
水と雷で逃げ場のない感電地獄を作り出すと、カインは近づくに近づけず手持ち無沙汰になるのだった。
「これは、攻めあぐねる状況だな。こんなことなら、俺も魔法をもうちょっと頑張っておけば良かった。暫く見学だな」
そんなカインだからか他の2人とは違い、視線の先にある違和感に気づくことが出来た。
(あれ? ケビンがいないような……?)
視線の先には水雷の嵐が巻き起こっていたが、肝心のケビンの影が見えない様な気がした。
気配を探っても探知することが出来ず、何とも言えない不安感が募っていく。
「兄さん、ケビンが探知出来ない! 恐らくそこにはいないぞ!」
「何っ!?」
3人が猛威を振るう嵐に視線を向け、隙を晒してしまう。ケビンがそれを見逃すはずもなく奇襲をかける。
「……」
魔力の高まりを感じた3人が、そこへ視線を向けると同時に、ケビンの魔法が発動した。
(キラッ)
光を発したその刃は、数ある内の1つに過ぎなかった。3人が見上げた先には、無数の刃が宙に浮いており狙いを研ぎ澄ませていた。
「――っ! 《アースウォール》!」
ケビンが左手を振り下ろすのと、アインが障壁を詠唱したのはほぼ同時だった。
「シーラ! 僕だけじゃ耐えられない。援護してくれ」
「《アイスウォール》!」
土の壁を覆うように氷が張り付いていき、補強を施していく。それでも光剣の猛攻は収まらず、次々と迫る光剣に削られては、生成と補強をし直すというイタチごっこと化していた。
「ケビンは《光》属性も使えたんだね。これで3属性持ち。先が思いやられるね」
「お兄様、後先考えてはケビンに勝てないわ!」
「ハハッ、妹に苦言を言われる日が来るとは」
今もなお、ガリガリと削られていく障壁。圧倒的物量の前には、如何に2人がかりの魔法といえど為す術もなく、次第に障壁は押され始めていた。
「もう、持ち堪えられないぞ」
「お兄様、頑張って耐えてっ!」
次々と迫りくる光剣に、とうとう障壁が崩れ去った。残りの残弾が一気に押し寄せて辺り一面に突き刺さっていく。
漸く光剣による猛威が去り、吹き荒れる土煙が次第に晴れていくと、3人とも倒れていた。
唯一、2人と離れていたカインだけが、受けたダメージが少なくて、何とか先に身体を起こすことが出来ていた。
「くっ……ケビンは何処だ? 兄さんたちは無事なのか?」
そこら辺を見てもケビンの姿を捉える事が出来ず、不安と焦燥が押し寄せる。
「う……うぅ……」
声がした方へ視線を向けると、シーラが何とか体を起こそうとしていた。シーラの無事を確認したあとアインへ視線を向けると、そこには無機質な顔で佇むケビンがいた。
「兄さんっ!!」
ケビンが風の剣で、今にも斬りつけようとしている中、何とかして動こうとカインは足掻いたが、先程のダメージが抜けきれておらず、上手く動けずにいた。
ケビンの右手が振り下ろされ、最悪の事態を想像してしまい、カインは堪らずに叫んだ。
「やめろーーっ!!」
(パラパラ……)
僅かに残る瓦礫は下へと落ちていき、煙が晴れた頃には何もない青空と敷地が見えた。
ケビンはそこから外へと飛び出した。
「――っ! ケビンを追え! 何としてでも止めるんだ!」
アインの叫びに我に返るカインとシーラ。アインはすかさず後を追い、二人もそれに続いた。
「ケビン、ごめんね。後でお姉ちゃんも一緒に逝くから。むこうで遊ぼうね。《氷河時代の顕現》」
ケビンの周りを冷気が包み込む。一面を凍りつかせケビンの足を捕らえた。
「兄様、今のうちに!」
カインが斬りかかる瞬間、ケビンが顔を向けた。
「――!」
大事な弟を斬るという行為に加え、無機質ながらも顔を向けられれば、当然の如く躊躇いが生まれる。それが仇となり大きな隙を生んでしまった。
「……」
ケビンが自らの右手に風の刃を作り出し、カインの斬撃を受け、そのまま斬り返す。
「くっ!」
カインとしては斬られた感触がないのだが、服は裂けうっすらと血が滲んでいた。
「兄さん、不味い……ケビンの手加減がない分、強すぎる。それにあんな魔法見たことがない。風の剣か? あれはさすがに破壊できないぞ」
「先程の爆発といい、風の剣といい、ケビンには魔法を創り出す技術があるようだね。少なくとも今の段階で、《火》と《風》の属性持ちだ。相性のいい属性だから、威力が跳ね上がる火魔法に気をつけるんだ」
「火魔法がきたら私の水魔法で抑えるわ。その隙を狙って兄様は攻撃して」
「僕も魔法で援護しよう。近接はカインに任せるよ」
「わかった。何とか隙を見つけながら、戦ってみる」
視線を向けるとケビンは、既に氷の拘束から解き放たれていた。拘束された状態で斬り返されたのだから、今の状態がどれ程危ないものか想像に難くない。
「ケビン、久々に兄ちゃんと剣の稽古でもしようか?」
「……」
「本気でやり合うのは、これが初めてだな。行くぞっ!」
カインは瞬時に間合いを詰め袈裟斬りにする。先程までの躊躇いはなく、本気で斬りつけていた。
しかし、カインの斬撃は空を斬った。そこにケビンの姿はない。
「兄様、後ろっ!」
本能からか危険を感知し、無様ながらも前に転がり難を逃れる。ケビンの斬った跡は、地面を容易く斬り裂いており、威力の違いをまざまざと見せつけられた。
「ハハッ……ヤバイなこりゃ。勝てる気がしねぇ」
「《アイスアロー》」「《ライトニングアロー》」
すかさず援護射撃の魔法が飛ぶ。2人の詠唱省略でカインの隙をなるべく無くす作戦だった。
「……」
ケビンが左手を翳すと、飛んできた魔法の矢がケビンに当たる前に形を失くして消えた。
「嘘でしょ……」
「これは……かなり不味いね」
2人は今までにない経験をしていた。魔法で打ち返されて相殺されるのではなく、手を翳しただけで魔法を打ち消されたのだ。
「そう言えば、去年の闘技大会で、両陣営とも魔法の失敗が目立ってたけど、あれはケビンの仕業だったのかい?」
「私もその時は多分そうじゃないかなと思ってたんだけど、実際に目の当たりにすると、とても信じられないわ。新入生相手だったから出来たのだと思ってた」
「まぁ、事実を受け止めるしかないよね。僕たち相手にやってのけるんだからさ」
「なぁ兄さん、剣も通じない、魔法も通じないって、もう、詰んでないか?」
「それでも、何とかやるしかないよね。ケビンのためにも。それに、最初のシーラの魔法は打ち消してなかっただろ? 何かそこに突破口があるんじゃないかな?」
「それならお兄様、広範囲魔法で攻めてみては? 局所的に狙うのではなく、全域的に狙ってみるのはどう?」
「そうなると、カインにとばっちりがいかないようにしないとね」
「俺は適宜逃げながら攻めるから、気にせず好きなだけ放ってくれ」
「じゃ、そういうことで第2ラウンド開始といこうか!」
3人とも最初はケビンを殺さなくてはいけない事に悲観していたが、今となっては、何をしても勝てそうにない相手へ、試行錯誤しながら戦うことに楽しみを感じていた。
そもそも、同年代相手に全力でぶつかれず、適度に手加減をしなくてはいけなかったせいもあり、今の現状は全力でぶつかってもちゃんと受け止めて貰えるので、久々の高揚感に心が満ちていた。
「《ウォーターストーム》」「《ライトニングストーム》」
水と雷で逃げ場のない感電地獄を作り出すと、カインは近づくに近づけず手持ち無沙汰になるのだった。
「これは、攻めあぐねる状況だな。こんなことなら、俺も魔法をもうちょっと頑張っておけば良かった。暫く見学だな」
そんなカインだからか他の2人とは違い、視線の先にある違和感に気づくことが出来た。
(あれ? ケビンがいないような……?)
視線の先には水雷の嵐が巻き起こっていたが、肝心のケビンの影が見えない様な気がした。
気配を探っても探知することが出来ず、何とも言えない不安感が募っていく。
「兄さん、ケビンが探知出来ない! 恐らくそこにはいないぞ!」
「何っ!?」
3人が猛威を振るう嵐に視線を向け、隙を晒してしまう。ケビンがそれを見逃すはずもなく奇襲をかける。
「……」
魔力の高まりを感じた3人が、そこへ視線を向けると同時に、ケビンの魔法が発動した。
(キラッ)
光を発したその刃は、数ある内の1つに過ぎなかった。3人が見上げた先には、無数の刃が宙に浮いており狙いを研ぎ澄ませていた。
「――っ! 《アースウォール》!」
ケビンが左手を振り下ろすのと、アインが障壁を詠唱したのはほぼ同時だった。
「シーラ! 僕だけじゃ耐えられない。援護してくれ」
「《アイスウォール》!」
土の壁を覆うように氷が張り付いていき、補強を施していく。それでも光剣の猛攻は収まらず、次々と迫る光剣に削られては、生成と補強をし直すというイタチごっこと化していた。
「ケビンは《光》属性も使えたんだね。これで3属性持ち。先が思いやられるね」
「お兄様、後先考えてはケビンに勝てないわ!」
「ハハッ、妹に苦言を言われる日が来るとは」
今もなお、ガリガリと削られていく障壁。圧倒的物量の前には、如何に2人がかりの魔法といえど為す術もなく、次第に障壁は押され始めていた。
「もう、持ち堪えられないぞ」
「お兄様、頑張って耐えてっ!」
次々と迫りくる光剣に、とうとう障壁が崩れ去った。残りの残弾が一気に押し寄せて辺り一面に突き刺さっていく。
漸く光剣による猛威が去り、吹き荒れる土煙が次第に晴れていくと、3人とも倒れていた。
唯一、2人と離れていたカインだけが、受けたダメージが少なくて、何とか先に身体を起こすことが出来ていた。
「くっ……ケビンは何処だ? 兄さんたちは無事なのか?」
そこら辺を見てもケビンの姿を捉える事が出来ず、不安と焦燥が押し寄せる。
「う……うぅ……」
声がした方へ視線を向けると、シーラが何とか体を起こそうとしていた。シーラの無事を確認したあとアインへ視線を向けると、そこには無機質な顔で佇むケビンがいた。
「兄さんっ!!」
ケビンが風の剣で、今にも斬りつけようとしている中、何とかして動こうとカインは足掻いたが、先程のダメージが抜けきれておらず、上手く動けずにいた。
ケビンの右手が振り下ろされ、最悪の事態を想像してしまい、カインは堪らずに叫んだ。
「やめろーーっ!!」
2
お気に入りに追加
5,254
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる