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第27話 ザッハトルテ
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私はそのチョコレートケーキを半分に切って、切った面にアプリコットジャムを塗る。
アプリコットのほんのり甘い香りが鼻腔をくすぐった。
塗ったあとは、小さな鍋に生クリームを入れ、中火で泡が立つまで熱する。
そしたら火を止めて刻んだチョコレートを加え、ゴムベラで混ぜて溶かす。
最後にその生クリームとチョコレートを混ぜたものを上から流しかけて、魔法で固まるまで冷やせば完成だ。
手をかざして冷やしていると、視界の端にケイが二階に上がっていくのが見えた。
どうしたんだろう。
私の部屋のドアを開けて見られても困る。
私はザッハトルテを冷やし終えてから、二階へ向かった。
「……ケイ?」
「ん?」
私が階段を上ると、廊下でちょうどケイとばったり会った。
ケイはパタンとトイレの扉を閉め、ハンカチで手を拭いているところだった。
……なんだ、トイレかぁ。
私はホっと安堵の息を吐き、ケイににこっと笑みを向けた。
「もうザッハトルテできたよ。これから運ぶところ」
「わぁ! やった! 楽しみだなぁ」
ケイがその場でぴょんぴょんと跳ねる。その姿が本当に兎みたいで可愛く思い、私はくすっと笑った。
「そういえば、ルットはザッハトルテで良かったのかな? 他のスイーツの方が食べたかった、とか言ってなかった?」
「ああ、ルットはいつも俺と同じもの食べるからな。それで大丈夫だよ」
「……ちょっと気になったんだけど」
私はずっと気になっていることを訊いてみた。
「ケイとルットって、どういう関係……? 兄弟?」
市場で会ったときも、こうしてお店で会ったときもいつも二人でいる。
ルットはずっとケイにぴったりくっついているし、ケイにすごい懐いているし、さっきの言葉通りルットはケイと同じものを食べるなら、普通の友達という関係性とは違うような気がする。
兄弟? それとも、友達以上の親密な関係なのだろうか。
私が眉を寄せてケイの答えを待っていると、ケイは「あー……」と頭を掻きながら口を開いた。
「ルットは王都に近い街で生まれたんだ。でも両親が早くに病気で亡くなっちゃって、幼い頃から自分で働いて暮らしてた。でも、王都に近い街だからか獣人を差別する人間たちが多かったんだ。王都がすぐそこだったから、獣人もほとんどいなくて、ルットがいじめの対象にされてた。結構ひどかったんだ。ルットほどではないけど、俺もいじめの対象だった」
「ケイも?」
「ああ。俺もその街出身で、孤児だったからさ。成長するにつれて働きに出て、やっぱりいじめの対象にされた。で、働き先でルットと出会ったんだ。お互い獣人という仲間を見つけられて、嬉しくて。それで、一緒に街を出て地方で暮らそうって決めて、このルッカ村に来た。その長い旅の間にルットから懐かれちゃってな」
ケイは嬉しそうにふふっと笑う。
「旅の途中でルットが俺の食べるものと同じもの欲しいって言ってなー。俺の食べてるものが美味しそうに見えたみたいでさ。それからずっと一緒のもの食べてる。家も一緒だ。ルッカ村は前の街より差別も少ないし、空気も澄んでて住み心地が良い。しばらく過ごしていたら俺とルットの父親になってくれる人が出てきて、その人が家具屋を営んでるからそこで働いてるんだ」
「そうだったんだ……」
「そういうのがあって、ルットは人間を信用してない。義理の父親とも、あんまり会話しないし。俺はすぐ吹っ切れるタイプだから、ばりばり人間信じちゃうけどな。んー、だから俺とルットの関係は何かって聞かれたら、これ! って指せるものはないかな」
王都から近ければ近いほど、獣人の差別は多い。
その差別を受けて来たのであれば、ルットは人間不信になってしまうだろう。
辛い思いをしてきたから、私のことも信用できない。
でも、いつか心を開いて信用してくれるときが来たらいいな、と私は胸に手を寄せて思った。
「ケイもルットも、お互い出会うことができて良かったね」
「ああ!」
ケイが胸を張って返事する。
辛い思いを乗り越えて、この村で楽しく過ごせているなら何よりだ。
私はケイと一緒に階段を下り、ザッハトルテの準備をした。
チョコレートは固まり、つやつやの表面にできあがっている。
私はそれを切り分け、蒼い花が描かれた皿に一つ一つ乗せていった。
最後に生クリームを添えて、完成だ。
「お待たせいたしました、ザッハトルテ二つでございます」
私は二人の前にザッハトルテをそっと置く。
二人は目を輝かせ、つやつやに輝くザッハトルテを見つめていた。
ルットも尻尾をぶんぶん振り、早く食べたいと思っているのか、ぎゅっと銀のフォークを握る。
でも私と目が合うと、むすっと頬を膨らませて視線を逸らした。
耳がほんのり赤くなっている。
食べたいけど、私に悟られたくないのだろう。
……可愛い。今すぐそのぶんぶんに振られている尻尾をモフモフしたい。
「ん~~!」
ケイが嘆声を上げ、私は思わずルットからケイに視線を逸らす。
ケイはザッハトルテを一口口に含み、もぐもぐと咀嚼して味わっていた。
頬に手を添え、幸せそうに目を閉じて味わいを楽しんでいる。
ルットもケイの表情を見てこんなに美味しいのか、というように目を見開いていた。
「しっとりとした濃厚なケーキで、舌で味わえば味わうほど美味しい。甘さ控えめだから、この添えてある甘い生クリームと相性抜群で、ケーキを掬う手が止まらない……! カナメ、こんな美味しいの作ってるのか! ユリクの言う通り、絶品だ!」
「ふふ、ありがとう」
ケイは一口食べるたびに「ん~~!」と唸って幸せそうな顔を浮かべた。
こんなに喜んでもらえると、こっちも幸せな気持ちになる。
ケイの整った顔が綻んで、少し幼さを見せていて可愛かった。
「ルットも食べなよ! ほら!」
「う……うん」
ケイが促すと、ルットもフォークにほんの少しだけザッハトルテを取った。
くんくん、と匂いを嗅いで口を開けたり、閉じたりする。
そして、意を決してぱく! と食べた。
「……!」
ルットの目がカッと開かれる。
ルットはそのまま何も言わずにぱく、ぱくと半分くらいまで一気に食べた。
その瞳は煌めいていて、いつもの嫌そうな顔とは一転、ふにゃあと柔らかい表情になった。
「美味しい……です……」
「だろ!?」
二人は夢中でザッハトルテを食べ、あっという間に平らげた。
二人の食べっぷりが私はすごく嬉しくて、もっともっとスイーツを作っていこう! と前よりとてもやる気が出たのだった。
アプリコットのほんのり甘い香りが鼻腔をくすぐった。
塗ったあとは、小さな鍋に生クリームを入れ、中火で泡が立つまで熱する。
そしたら火を止めて刻んだチョコレートを加え、ゴムベラで混ぜて溶かす。
最後にその生クリームとチョコレートを混ぜたものを上から流しかけて、魔法で固まるまで冷やせば完成だ。
手をかざして冷やしていると、視界の端にケイが二階に上がっていくのが見えた。
どうしたんだろう。
私の部屋のドアを開けて見られても困る。
私はザッハトルテを冷やし終えてから、二階へ向かった。
「……ケイ?」
「ん?」
私が階段を上ると、廊下でちょうどケイとばったり会った。
ケイはパタンとトイレの扉を閉め、ハンカチで手を拭いているところだった。
……なんだ、トイレかぁ。
私はホっと安堵の息を吐き、ケイににこっと笑みを向けた。
「もうザッハトルテできたよ。これから運ぶところ」
「わぁ! やった! 楽しみだなぁ」
ケイがその場でぴょんぴょんと跳ねる。その姿が本当に兎みたいで可愛く思い、私はくすっと笑った。
「そういえば、ルットはザッハトルテで良かったのかな? 他のスイーツの方が食べたかった、とか言ってなかった?」
「ああ、ルットはいつも俺と同じもの食べるからな。それで大丈夫だよ」
「……ちょっと気になったんだけど」
私はずっと気になっていることを訊いてみた。
「ケイとルットって、どういう関係……? 兄弟?」
市場で会ったときも、こうしてお店で会ったときもいつも二人でいる。
ルットはずっとケイにぴったりくっついているし、ケイにすごい懐いているし、さっきの言葉通りルットはケイと同じものを食べるなら、普通の友達という関係性とは違うような気がする。
兄弟? それとも、友達以上の親密な関係なのだろうか。
私が眉を寄せてケイの答えを待っていると、ケイは「あー……」と頭を掻きながら口を開いた。
「ルットは王都に近い街で生まれたんだ。でも両親が早くに病気で亡くなっちゃって、幼い頃から自分で働いて暮らしてた。でも、王都に近い街だからか獣人を差別する人間たちが多かったんだ。王都がすぐそこだったから、獣人もほとんどいなくて、ルットがいじめの対象にされてた。結構ひどかったんだ。ルットほどではないけど、俺もいじめの対象だった」
「ケイも?」
「ああ。俺もその街出身で、孤児だったからさ。成長するにつれて働きに出て、やっぱりいじめの対象にされた。で、働き先でルットと出会ったんだ。お互い獣人という仲間を見つけられて、嬉しくて。それで、一緒に街を出て地方で暮らそうって決めて、このルッカ村に来た。その長い旅の間にルットから懐かれちゃってな」
ケイは嬉しそうにふふっと笑う。
「旅の途中でルットが俺の食べるものと同じもの欲しいって言ってなー。俺の食べてるものが美味しそうに見えたみたいでさ。それからずっと一緒のもの食べてる。家も一緒だ。ルッカ村は前の街より差別も少ないし、空気も澄んでて住み心地が良い。しばらく過ごしていたら俺とルットの父親になってくれる人が出てきて、その人が家具屋を営んでるからそこで働いてるんだ」
「そうだったんだ……」
「そういうのがあって、ルットは人間を信用してない。義理の父親とも、あんまり会話しないし。俺はすぐ吹っ切れるタイプだから、ばりばり人間信じちゃうけどな。んー、だから俺とルットの関係は何かって聞かれたら、これ! って指せるものはないかな」
王都から近ければ近いほど、獣人の差別は多い。
その差別を受けて来たのであれば、ルットは人間不信になってしまうだろう。
辛い思いをしてきたから、私のことも信用できない。
でも、いつか心を開いて信用してくれるときが来たらいいな、と私は胸に手を寄せて思った。
「ケイもルットも、お互い出会うことができて良かったね」
「ああ!」
ケイが胸を張って返事する。
辛い思いを乗り越えて、この村で楽しく過ごせているなら何よりだ。
私はケイと一緒に階段を下り、ザッハトルテの準備をした。
チョコレートは固まり、つやつやの表面にできあがっている。
私はそれを切り分け、蒼い花が描かれた皿に一つ一つ乗せていった。
最後に生クリームを添えて、完成だ。
「お待たせいたしました、ザッハトルテ二つでございます」
私は二人の前にザッハトルテをそっと置く。
二人は目を輝かせ、つやつやに輝くザッハトルテを見つめていた。
ルットも尻尾をぶんぶん振り、早く食べたいと思っているのか、ぎゅっと銀のフォークを握る。
でも私と目が合うと、むすっと頬を膨らませて視線を逸らした。
耳がほんのり赤くなっている。
食べたいけど、私に悟られたくないのだろう。
……可愛い。今すぐそのぶんぶんに振られている尻尾をモフモフしたい。
「ん~~!」
ケイが嘆声を上げ、私は思わずルットからケイに視線を逸らす。
ケイはザッハトルテを一口口に含み、もぐもぐと咀嚼して味わっていた。
頬に手を添え、幸せそうに目を閉じて味わいを楽しんでいる。
ルットもケイの表情を見てこんなに美味しいのか、というように目を見開いていた。
「しっとりとした濃厚なケーキで、舌で味わえば味わうほど美味しい。甘さ控えめだから、この添えてある甘い生クリームと相性抜群で、ケーキを掬う手が止まらない……! カナメ、こんな美味しいの作ってるのか! ユリクの言う通り、絶品だ!」
「ふふ、ありがとう」
ケイは一口食べるたびに「ん~~!」と唸って幸せそうな顔を浮かべた。
こんなに喜んでもらえると、こっちも幸せな気持ちになる。
ケイの整った顔が綻んで、少し幼さを見せていて可愛かった。
「ルットも食べなよ! ほら!」
「う……うん」
ケイが促すと、ルットもフォークにほんの少しだけザッハトルテを取った。
くんくん、と匂いを嗅いで口を開けたり、閉じたりする。
そして、意を決してぱく! と食べた。
「……!」
ルットの目がカッと開かれる。
ルットはそのまま何も言わずにぱく、ぱくと半分くらいまで一気に食べた。
その瞳は煌めいていて、いつもの嫌そうな顔とは一転、ふにゃあと柔らかい表情になった。
「美味しい……です……」
「だろ!?」
二人は夢中でザッハトルテを食べ、あっという間に平らげた。
二人の食べっぷりが私はすごく嬉しくて、もっともっとスイーツを作っていこう! と前よりとてもやる気が出たのだった。
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