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なにこれ?

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まだ、的井さんに怒られてる。

萩原「的井って鬼だな。」

的井「野菜も切れない人間が、側近やってたなんて笑える。」的井さんは、鼻で笑ってる。

萩原「やってやるわ。」萩原さんは、包み出す。

洋「これ、何個包むの?」

的井「オープンの日は、とりあえず1000個って。このおっさんが言ってた。」って、萩原さんを指差した。

1000個…。

洋「一個もまともに包めないのにいける?」

萩原「いけるじゃねー。気合いだ、店長」

的井「気合いやめて、皮やぶけてるから」

的井さんにめっちゃ怒られてる。俺、笑ってしまった。

萩原「店長、楽しいか?」

洋「初めてで、こんな楽しい仕事。ハハハ」

的井「よかったな。楽しいなら」的井さんも笑ってる。

的井「おっさん、手動かす」

萩原「対して、歳変わらないガキがふざけるな」笑いながら言い合ってる。

洋「1000個だよ。無謀だ。」

的井「ひだ出来てない。ちゃんと作る」

萩原「見本みせろや、ガキ」

的井さんが、餃子作った。すげー、上手。

萩原「もう、いいわ。店長、焼くぞ」

洋「はい。」

一応二人で、20個は包んだ。

焼いた。

的井「後ろ確認」

萩原「あっち、あっち」萩原さんが、皮やけてるか見る。

的井「水」

洋「はい」俺が水いれた。

洋「あっつー」油が、パチパチ跳ねた。

萩原「あついじゃねーかよ。」

的井「蓋する」

洋「はい。」

的井「出来たら取り出して。」

俺と萩原さんは、餃子がいつできるかわからない。

的井さんは、教えない。

いつ出来るのかな?

的井「臭い」

そう言われて、火を止めて蓋開けた。

萩原「あっちーな。」萩原さんが蓋をシンクに投げた。

洋「危な」

的井「おっさん、洋が怪我したらどうする」

萩原「うるせーな。てめーが手本見せねーからだろ」

グダグダすぎる。

洋「とりあえず、入れよ」

餃子が、20個皿にいれられた…はずだよな?

的井「なにこれ?」

萩原「餃子だ。見りゃわかんだろ?」

的井「食べてみろよ。おっさん」

萩原「あー。食べるわ」

そう言って俺と萩原さんは、食べる。

石食ってるみたいだ。

的井「で、餃子だった?この黒い塊」

萩原「石作ったわ。もう、疲れた。やめやめ」萩原さんも、逃げた。

春日井「帰ったよ。店長さん、どうぞ」

的井「私、向こうにいるから」

この状況で作るの?プレッシャーだな。

萩原「店長、とりあえず昼飯には早いから休憩な」

洋「はい。」

そう言って、俺は冷蔵庫に閉まってみんなの所に言った。

萩原「座れ。」

的井「で、おっさん、餃子やめる?」

もう、おっさんになってしまった。

萩原「誰が、やめるか」

洋「あの」

萩原「なんだ、店長」

洋「れんをいれたらどうですか?すごい料理できるよ。」

萩原「まじか、さっさと言えよ。的井、決定な」

的井「夜、働いてるけど」

萩原「やめてもらおう」

的井「こんないつ潰れるかわかんない店に働かせんのか、おっさん」

萩原「はー。なんだと金なら俺がだしてやるわ」

的井「フッ、なら頼みましょ」

マジで、いけんのかな?

不安しかないぞ。

吉峯「トップ5が、呆れるな。ハハハ」

東村「こんなに、出来ない事があるとはね」

春日井「さっき、焼きそばの材料も買うの出来なかったね。」

洋「そうなの?」

吉峯「あぁ、拜島さんはすごいな。感心したよ。的井もな。」

春日井「でも、楽しかったね。吉峯さん」

吉峯「あぁ、知らない世界って楽しいな。」

萩原「与えられたものしかなかったからな。俺達は。的井がいなかったら、1日で廃業だったな」

的井「おっさん、俺がきたの。感謝してるのか?」

萩原「珍しくしてるよ」

みんな、笑ってる。

東村「四十越えて、自由手にいれるなんてな。ハハハ」

萩原「的井以外は、ポンコツだけどよ。頑張ろうな、店長」

洋「はい。」

時間過ぎるの早いのは、楽しいからだな。

萩原「昼飯、待ってるぞ」

洋「作ってくる。」俺は、立ち上がってキッチンに行った。

焼きそば作るか。

とびっきり、うまいやつ。





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