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お開き

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萩原さんと灰谷さんが、もどってきた。

萩原「明日から、特訓だからもうお開きにするぞ。店長から、挨拶。」

洋「えっと、明日からよろしくお願いします。」

みんなが、拍手してくれた。

萩原「拜島、名前決めたか?」

拝島「さっき、決めたよ。」

萩原「じゃあ、発表してくれ」

拝島「はい、お店の名前は、スマイルです。カタカナでよろしく」

萩原「理由は?」

拝島「みんなの笑顔みてたら、思いつきました。」

パチパチ、みんな拍手してる。

萩原「じゃあ、それで看板発注よろしくな。春日井」

春日井「わかりました。」

萩原「明日から店長が、一番上で俺達は同期だからな!名前は、さんづけでもいいが、敬語使ったら罰金な」そう言って萩原さんは、貯金箱を置いた。

萩原「一回、500円だ。」

たかっ!

萩原「嫌なら、敬語使うなよ」

拝島「はい」

拜島さん関係あるのかな?敬語じゃないし…。

萩原「みんなで、頑張って店やるからな。灰谷、あれ」

灰谷「今、持ってきます。」

そう言って灰谷さんは、キッチンに何かを取りに行って帰ってきた。

萩原「はい、最後にみんなで食べよう。」

そう言われて見たら、イチゴのケーキだ。

2つあったってれんが言ってたな。

萩原「ほら、社長。入刀だ」

そう言ってナイフ渡されてる。

拜島さんは、長い包丁触れないんだよな。あの日から…。

灰谷「じゃあ、切ってきますね」

灰谷さんが、キッチンに行った。

拜島さん、料理上手なのにな。

いつか、また料理作れるようになるかな?

餃子もきんぴらもボールみたいなロールキャベツも、拜島さんの料理美味しかったよ。

灰谷さんが、ケーキを分けてくれた。拜島さんのテンションが一番高いな。

的井「明日、何時です?」

灰谷「九時までにここで」

敬語にならないように気をつけてる。

洋「灰谷さんは、片付けに行くんですよね?」難しいな。

灰谷「はい、明日から拜島さんの家の片付けに宮守君と行ってきます。」

洋「拜島さんは、こっちに?」

灰谷「宮守君に、九時には連れてきてもらう事になってるので」

洋「刃物とか、大丈夫かな?」

的井「短いのしかないはずだよ。中華包丁が多めにあったかな?」

洋「なら、安心しました。」

灰谷「拜島さんが一番料理できるのですが、今は何もできないから。」

洋「敬語使わないの難しいですね」

的井「そうだな。たくさん500円がなくなるな。」

洋「ですね。」

萩原「じゃあ、俺と灰谷で片付けるから。みんな解散だ。」

拝島「れん、帰ろう。」

拜島さんは、れんに腕を絡めてる。

れん「洋、また明日ね」

洋「うん。」

拝島「じゃあね」

洋「じゃあ」

れんと拜島さんは、出ていった。

洋「俺も帰ります。」

的井「途中まで帰ろうか?」

洋「はい。」

的井「じゃあ。帰ります」

洋「お疲れ様です。」

みんな手をふってくれた。

俺と的井さんは、外にでた。

的井「タクシー、呼んどけばよかったね。」

洋「酔い覚ましにも歩きたかったんで」  

的井「気持ちいいな」

洋「はい。」

的井「洋は、本当に優しいよな」

洋「何ですか、急に」

的井「誰も傷つかないようにって、頑張ってる。でも、もういいんじゃないか?自分だけ犠牲にならなくて」

洋「無理してないですよ。それに、俺頑張ってないですよ。」

的井「それならいい。無理な時は、俺にわけろよ。全部受け止めてやるから」

そう言って的井さんは、笑ってくれる。

的井「タクシーいたわ。」手上げて拾ってくれた。

俺の家から送ってくれる。

的井「じゃあ、明日な」

洋「はい。」

俺は、的井さんと別れて家に行く。
まだ、貼り紙張ってるやついるんだよな。くだらねー。

玄関開ける。もう、れんがいない

10年ぶりだな。

俺は、洗面所行って歯を磨く。

並んだ歯ブラシもない。

部屋に入ってベッドに寝転がった。

れんといた日々は、もう本当に終わったんだ。

飲みすぎて、酔いが回ってきたのか気づくと寝ていた。


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