120 / 128
俺と萩原さんの話。
しおりを挟む
的井さんの話しに勇気をもらった俺は、起きた事を全て話した。
吉峯さんは、ダンって机を殴る。
的井さんは、俺を抱き締めてくれた。
的井「私達が、必ず解放しますから」そう言ってくれた。
洋「向島の事を調べていて、どこかで男だから大丈夫って思ってる自分がいたんだと思います。まさか、こんな人がいるなんて知らなかった。」
的井さんは、俺から離れた。
的井「私も淳一が、こんな事になるまで知りませんでしたよ。誰が誰を好きになろうが、構いません。でも、脅して襲って相手をコントロールして自分のものにするやり方は間違っていると思います。」
洋「そうです。そんなのおかしいです。」俺がそう言った瞬間、ノックの音がした。
俺は、もらったココアを口にする。
「失礼します。」
萩原さんが、入ってきた。
「ディスクを見せていただけますか?」
そう言われて、的井さんはパソコンを萩原さんに渡す。
萩原「やはりいましたか…。」
吉峯さんも、的井さんも不思議そうに萩原さんを見ている。
萩原「ありがとうございました。」
的井「お知り合いがいましたか?」
萩原「はい、桧山広大。私の腹違いの弟です。」
的井「えっ?」
萩原「このディスクの最初に映ってる人物です。」
的井「知りませんでした。」
萩原「誰にも言ってませんから、広大を知っているのは鮫島昭二だけでした。彼は、広大を助けて脅されるようになりました。」
的井「弟さんは、生きているのですか?」
萩原「生きていますよ。精神を病んで入院していますが…。」
的井「長い期間だったのですね。」
萩原「一年です。鮫島が、監禁されてから気づいたので遅くなってしまったと泣いて連絡をしてきました。」
そう言って萩原さんは、パソコンを的井さんに返した。
萩原「生きているだけで、充分です。これを見るまでは、そう思っていました。見ると駄目ですね。連れ戻したあの日を思い出し、怒りが込み上げてきます。」ずっと纏ってた柔らかい雰囲気は消えた。
的井「当たり前ですよ。萩原さん」
的井さんは、パソコンを受け取り話す。
萩原「坊っちゃんの友達の沙織さんが、初めて薬を飲ませたのが広大です。その薬が何かわからなかったのですが、花房マキタが坊っちゃんに飲まそうとした件でわかりました。二人は、繋がっていたんです。」
俺は、顔をあげて萩原さんを見た。
萩原さんは、俺を見つめて言った。
萩原「君のお陰で、すべてのピースが繋がりましたよ。これで、全員に罪を償わせられますよ。」そう言って目からスーって涙を流した。その瞬間だった、コンコンと扉が叩かれた。
萩原「はい。」
「失礼します。」そう言って五人の人が入ってきた。
的井さんは、パソコンを持って立ち上がった。
萩原「やりましょうか。」
「はい。我々は、萩原さんの指示に従います。」
萩原「君は、どうやってきましたか?」
そう言われて俺は、タクシーで、来た道を思い出して話した。
萩原「わかりました。では、柏木、別所、岡部、鶴巻は、鮫島昭二を助けに行ってください。」
「はい、承知しました。」
萩原「彼の家族も、必ずですよ。」
「承知しました。」
そういうと四人は、すぐに部屋から出て行った。
洋「俺も何か役に立てませんか?」
萩原「私と的井と被害届を出しに行きましょうか?」
洋「はい。あの、もしかしたら俺の服。鮫島さんが捨ててくれるって言ったから渡したんで。まだ、あるかも」
そう言った俺の言葉に的井さんが電話をしていた。「よろしくお願いします。」そう言って切った。
萩原「的井、荒川、私と彼と一緒に警察に行きますよ。」
的井「承知しました。」
荒川「承知しました。」
萩原「終わらせましょう。」
「はい。」
萩原さんの纏う雰囲気が、怒りではなく正義感にかわるのを感じた。
鮫島さんが言った、萩原さんに渡せの意味がわかった。
俺達は、吉峯さんの病室をでた。
吉峯さんは、ダンって机を殴る。
的井さんは、俺を抱き締めてくれた。
的井「私達が、必ず解放しますから」そう言ってくれた。
洋「向島の事を調べていて、どこかで男だから大丈夫って思ってる自分がいたんだと思います。まさか、こんな人がいるなんて知らなかった。」
的井さんは、俺から離れた。
的井「私も淳一が、こんな事になるまで知りませんでしたよ。誰が誰を好きになろうが、構いません。でも、脅して襲って相手をコントロールして自分のものにするやり方は間違っていると思います。」
洋「そうです。そんなのおかしいです。」俺がそう言った瞬間、ノックの音がした。
俺は、もらったココアを口にする。
「失礼します。」
萩原さんが、入ってきた。
「ディスクを見せていただけますか?」
そう言われて、的井さんはパソコンを萩原さんに渡す。
萩原「やはりいましたか…。」
吉峯さんも、的井さんも不思議そうに萩原さんを見ている。
萩原「ありがとうございました。」
的井「お知り合いがいましたか?」
萩原「はい、桧山広大。私の腹違いの弟です。」
的井「えっ?」
萩原「このディスクの最初に映ってる人物です。」
的井「知りませんでした。」
萩原「誰にも言ってませんから、広大を知っているのは鮫島昭二だけでした。彼は、広大を助けて脅されるようになりました。」
的井「弟さんは、生きているのですか?」
萩原「生きていますよ。精神を病んで入院していますが…。」
的井「長い期間だったのですね。」
萩原「一年です。鮫島が、監禁されてから気づいたので遅くなってしまったと泣いて連絡をしてきました。」
そう言って萩原さんは、パソコンを的井さんに返した。
萩原「生きているだけで、充分です。これを見るまでは、そう思っていました。見ると駄目ですね。連れ戻したあの日を思い出し、怒りが込み上げてきます。」ずっと纏ってた柔らかい雰囲気は消えた。
的井「当たり前ですよ。萩原さん」
的井さんは、パソコンを受け取り話す。
萩原「坊っちゃんの友達の沙織さんが、初めて薬を飲ませたのが広大です。その薬が何かわからなかったのですが、花房マキタが坊っちゃんに飲まそうとした件でわかりました。二人は、繋がっていたんです。」
俺は、顔をあげて萩原さんを見た。
萩原さんは、俺を見つめて言った。
萩原「君のお陰で、すべてのピースが繋がりましたよ。これで、全員に罪を償わせられますよ。」そう言って目からスーって涙を流した。その瞬間だった、コンコンと扉が叩かれた。
萩原「はい。」
「失礼します。」そう言って五人の人が入ってきた。
的井さんは、パソコンを持って立ち上がった。
萩原「やりましょうか。」
「はい。我々は、萩原さんの指示に従います。」
萩原「君は、どうやってきましたか?」
そう言われて俺は、タクシーで、来た道を思い出して話した。
萩原「わかりました。では、柏木、別所、岡部、鶴巻は、鮫島昭二を助けに行ってください。」
「はい、承知しました。」
萩原「彼の家族も、必ずですよ。」
「承知しました。」
そういうと四人は、すぐに部屋から出て行った。
洋「俺も何か役に立てませんか?」
萩原「私と的井と被害届を出しに行きましょうか?」
洋「はい。あの、もしかしたら俺の服。鮫島さんが捨ててくれるって言ったから渡したんで。まだ、あるかも」
そう言った俺の言葉に的井さんが電話をしていた。「よろしくお願いします。」そう言って切った。
萩原「的井、荒川、私と彼と一緒に警察に行きますよ。」
的井「承知しました。」
荒川「承知しました。」
萩原「終わらせましょう。」
「はい。」
萩原さんの纏う雰囲気が、怒りではなく正義感にかわるのを感じた。
鮫島さんが言った、萩原さんに渡せの意味がわかった。
俺達は、吉峯さんの病室をでた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる