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いらない[れん]

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僕と洋は、しばらくベッドに寝ていた。

洋は、疲れて寝ていたけど

僕は、眠れなかった。

一番、最低な事をした。

ただ、洋に甘えるだけならよかったのに洋を汚した。

僕は、最低だ。

洋の全てを自分のものにしたくなった。

誰にもとられたくなかった。

初めては、全部自分にしたかった。

ブーブー

スマホの音で洋が起きた。

僕は、電話にでて切った。

洋「ごめん、寝てたわ」

れん「こっちこそ。母さんだった」

洋「そっか」

れん「何か、渡すものがあるからって」

洋「そっか」

洋は、優しく笑った。

れん「あんな事したくなかったよね。」

聞いた僕に

洋「なんで?したかったよ。」

って笑う。

れん「初めてだったんでしょ?」

洋「そっか、何か違ってた?俺勉強した方がよかったよね。そういう本とか読んだ方がよかったよね?」 

そう言われて僕は、怒った。

れん「いらない」

洋「あれでよかったの?」

れん「誰かのやり方を真似るんじゃなくて、僕達のやり方がよかったから」

洋「そっか」

そう言って洋が笑う。

そんな洋の顔を見て、涙がポタポタこぼれてきて

れん「女の子と出来るような事したら、洋が女の子とエッチしたら僕を忘れちゃうのが嫌だ」

僕は、最低だ。

洋「このベタベタはなさそうだよね?頭撫でたいけど、出来ないし」

そう言って洋が笑う。

れん「なにそれ」笑う僕に

洋「次からするなら、あの家にしよう。お風呂一緒にはいれるから」って笑った。

れん「わかった。僕を忘れる?女の子としたら?」

拜島さんが、沙織と最後までした事を引きずってる。洋は関係ないのに。

洋「する事あるかわからないけど、忘れないよ。初めてだったし、匂いとか味とか違うでしょ?」

って笑った。

れん「そうだけど。そんなじゃなくて」ポロポロまた涙が溢れる。

洋「れんは、そんな事知りたいんじゃなくて。俺を汚したと思って後悔してるんでしょ?」

確信をつかれてる。なんでわかるの?

洋「俺は、後悔してないよ。こうなったって構わないと思ってたよ。それが、俺を好きじゃなくて嫌な事を忘れる為の捌け口だとしても構わないよ。」

僕が落とす黒い感情は、洋に触れると全部飲み込まれて綺麗にされて返ってくる。

洋「だから、この先れんは自分を責める必要もないし。拜島さんを選んだっていいんだよ。」

洋は、暖かく優しい笑顔で笑う。

れん「ありがとう。」そう言って僕は泣いた。

洋「頭撫でれないからシャワー浴びてくる」って笑っていう。

れん「一緒にはいりたかった。」

そう言って起き上がった洋を抱き締める。

洋「だから、やるならあっちでだよ。」って言う。

れん「スーツどうするの?」

洋「さっき汚した。夢中だったから。家にまだあるから、明日の朝とってから仕事行くよ」

れん「明日は、向こうだったのにね。我慢できなかった。」

洋「それは、仕方ないよ。」

れん「お風呂はいってきなよ。亜香里のとこ、行くんでしょ?」

洋「はいってくる。今、3時だしな。行かなきゃな」

れん「洋があがったら呼んで、僕もはいるから。僕も亜香里に会いたいから」

洋「わかった。じゃあ、服とって風呂はいってくるわ。」

そう言って洋は、部屋を出ていった。

僕のワガママを洋は叶えてくれた。

拜島さんに、バレると思う。

嫌われたって構わない。

さっき、泣きながら外したネックレスがベッドの端で光ってた。

だって、それを拜島さんも望んだし僕も望んだ。

しばらくして、コンコンってノックされてあがったよって言われた。

僕も服を着て、シャワーを浴びに行く。
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